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上条麗南「徹底服従 彼女の母、彼女の姉、義母」

上条麗南「徹底服従 彼女の母、彼女の姉、義母」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

裕美はある日次女の舞のクラスメイトで家庭教師も務めている静馬の乱入を受けて犯されてしまうが、女たちを蔑み奴隷だと連呼する少年の巨根と精力に屈服させられていく。実は静馬は義母の麻理恵とも関係を持っていて、妊娠させることに執拗に拘るのだが…。


【登場人物】

青木静馬
高校3年生。学年トップの成績を収め表面的には真面目な少年だが、一代で不動産会社を大きくした父親から偏った女性観を聞かされていたせいもあり、子をなさぬ女は牝奴隷だと思い込み凌辱を繰り返す。

大神裕美
38歳。夫を事故で亡くして久しい。実家は地元で有名な病院を経営している。かつて父親と浮気相手の情交を覗き見て以来、性に対しては潔癖なところがある。Fカップ。

大神杏奈
裕美の長女で医学部に通う大学生。成績優秀でスポーツも抜群という完璧なクールビューティー。男性経験はある様子。Dカップ。

大神舞
高校3年生。静馬のクラスメイトで裕美の次女。テニス部に所属する溌剌とした美少女だが、学業は若干苦手な様子。静馬に処女を奪われており、性的な隷属関係にある。

青木麻理恵
30代半ば?20代半ばに青木家に嫁ぎ妊娠を試みたが子をなさず、しかも腹上死させたことを静馬に脅されて以来性的な関係にあるものの、妊娠を避けようとピルを常用している。


【展開】

娘二人を送り出し部屋の掃除をしていた裕美は静馬の来訪を受けると、舞の卑猥な動画を見せられてネットに流出させたくなければセックスさせろと無理難題を押し付けられる。テーブルに押し付けられバックで犯されると、両手をストッキングで縛られイラマチオ同然に口腔を汚される。更に静馬に跨がり騎乗位を強いられるが、彼がママと口走ったのが気になりつつも、望まない中出しをされてしまう。

裕美は自らの浅ましい姿も動画に撮られて動揺を隠せないでいたが、娘たちを送り出すと再び静馬の乱入を受けて白昼堂々と性交を求められる。浴室で舞と比較されての強制口戯を終えると、次は娘の部屋に連れて行かれてのセックス、更にベランダに引きずり出されてのバック姦とあまりの仕打ちに裕美は近所に聞こえてしまうことも忘れ声を出して絶頂へ導かれる。更に舞の勉強を教えるため静馬が泊まることになり、娘たちが寝静まった頃に静馬がやって来て舞の制服を着て散々凌辱を受けただけでなく、夫の遺影に向かって後ろの処女も汚されて前後の穴に中出しされるのであった。

こうして静馬による一方的な調教が続くなか、舞の三者面談で学校を訪ねた裕美は美術室に呼び出され、バイブとアナルプラグを挿入されての面談を余儀なくされる。快感に耐える姿を担任が体調不良と察してくれたおかげで絶頂は逃れられたものの、部活に参加する舞と別れた後で静馬に見付かり男子トイレでアナル性交を強いられる。更に面談を終えてがら空きの教室に連れて行かれると、舞の机に押し付けられてのバックで交わり膣内に射精させられてしまう。

数日後裕美の動画を取引材料に静馬はシティホテルに杏奈を呼び出すが、気の強い彼女に動じる訳もなく予約した部屋に連れ込むと、裕美と同じように奴隷にしてやると抱き寄せて唇を奪う。濡れやすいのは母や妹と同じとまるで蔑むかのように告げて秘所をクンニした後で交合に及ぶが、そこへ頼んでいたルームサービスが届き駅弁スタイルでホテルマンに見せ付けると、杏奈の拒絶など聞く耳を持たずに中出しする。静馬は一度の放精で満足する訳もなくアナルパールを使って後ろの穴を解すとバックヴァージンをも奪う。

静馬の悪魔調教は留まることを知らず杏奈のブライドの高さを弄び続ける一方で、裕美には舞の秘所をクンニさせたりディルドーを使った女同士の交わりを強要していた。そして今晩も静馬は杏奈の部屋に押し掛けて凌辱すると、目隠しとボールギャグを着けた裕美が部屋にやって来る。舞にしているように裕美が杏奈の秘所を舐め始めると、ショックのあまりに杏奈が牝啼きをしてしまう。静馬は母娘のそんな姿を楽しみつつ後からやって来た舞に対しては、テストで90点を取るまでは嵌めてやらぬとお預けにし、彼女がオナニーをするのを蔑みながら見守るのだった。

数日後麻理恵はいつも娘の家庭教師をしてくれるお礼がしたいと裕美に呼び出され大神家にやって来たが、リビングでは姉妹がディルドーで繋がり裕美は縛られM字開脚した姿で待っていた。偏った女性観を刷り込まれた静馬は、父親が腹上死して以来麻理恵を奴隷として扱い中出しを繰り返していたが、彼女は妊娠を避けようとピルを常用していた。一目会った時から大神家の女たちが好きになった、しかも裕美が妊娠しているという事実に麻理恵はショックを隠せない。自分に見せ付けるかのように姉妹や母親を犯す息子の口から、ピルなら全部捨てたし自分の子を孕んで欲しいと言われて、麻理恵は呆然としながらも大神家の女たちの見ている前で貫かれる。そして…。


【レビュー】

フランス書院文庫では数少ない女流官能作家による最新刊は、黒本ではお馴染みの「彼女の~」を題材としている。全六章の内彼女【舞】(高校3年生)の母の【裕美】(38歳)が前三章、次の二章が彼女の姉の【杏奈】(医学部に通う大学生)と次々に凌辱する。そして最後の一章だけ翌年に舞台が切り替わり、義母の【麻理恵】(30代半ば?)が裕美たちと主人公【静馬】(高校3年生)により妊娠を受け入れざるを得なくなる展開である。因みに静馬と麻理恵はその前から相姦関係にあったのだが、決して望んでの関係ではないだけに麻理恵が防衛策を取っていたことも読み取れる。

恐らく作者の意図するところであろうが、作中では徹底して主人公の心情には触れずにいる。その代わりに第六章において麻理恵の心情描写として、亡き夫から度々言われていた「子をなさぬ女は牝奴隷」という偏った女性観が主人公にも伝播しているのではと触れられている。ワンマンな父親の元で表面的には良い子を演じていた主人公の素の部分は肉食獣そのものであり、父親が亡くなってもその支配から解かれることが無いのだから皮肉なものである。

と最後まで読んでみれば多少は主人公にも同情できるのだが、第一章からヒロインに対して蔑みの言動を前面に押し出しており、個人的には感情移入する余地がないままでの第六章の記述だったこともあって今更とやや疑問の残るところである。もっともこうした表現は賛否の分かれやすいところで、始めにネタバレさせるなという意見もあるだろう。あくまでも個人的な感想としては主人公の心情が見えない不気味さの方が先行したという点で、星を減らしておきたいと思う。

官能描写自体は大人を凌ぐ巨根で、十代の少年らしく性豪というのは他のフランス書院文庫の作品とほぼ変わりがなく、極めて濃厚と言える。しかし女流作家として際立った特徴が窺えず、せめてここに拘ったという点が見えていれば別の印象を感じたのかもしれないので残念である。

(★5つが満点に対して2つ)

上条麗南「奴隷相続 未亡人兄嫁と若兄嫁」

上条麗南「奴隷相続 未亡人兄嫁と若兄嫁」
(フランス書院文庫、2014年3月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2017年1月10日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

奴隷相続 未亡人兄嫁と若兄嫁
上条 麗南
フランス書院
2014-12-23




【あらすじ】

父の四十九日法要を迎え、和真は長兄の嫁である由佳里が籍を抜いて新たな人生を送ろうとしているのを知り、次兄の嫁で担任教師の智美や義母の静乃共々自分の雌奴隷にしようとある企みを実行する。


【登場人物】

秋津和真
高校1年生。秋津家の当主だった重信と妾との間に産まれたが、7歳の時母が亡くなり後継者として引き取られている。3年前に父・重信の命で静乃と関係を持って以来母親以上の愛情を抱いているが、心を開かない彼女に対し玩具同然に性交を繰り返している。

秋津由佳里
34歳。秋津家の長男・誠一と結婚した。子を宿す事に執着する重信に慰み物とされ、秀彦とも関係を持った事があり、関係を知った誠一は3年前に交通事故を起こして亡くなった。重信の死を機に新たな人生を送ろうと決意するが…。

秋津智美
28歳。和真の担任教師で秋津家の次男・秀彦と結婚するも、彼の賭博癖と借金を理由に重信より勘当同然の扱いを受けていたが、その当主の死を機に夫婦で秋津家に戻って来た。

秋津静乃
39歳。和真の父親・重信の後妻として嫁いだが子をなさぬ事から、彼の命で和真に性教育を施す事になった。重信に徹底的にしこまれた為か、未だに和真に対しては素直になれず、あくまでも性玩具として振る舞おうとする。


【展開】

父親・重信の四十九日法要を終えた静乃はいつものように和真から関係を求められ絶頂に導かれるが、彼が由佳里に狙いを定めていると知り彼女だけは自由にしてと懇願するが、にべも無く断られる。

ある晩和真は重信が遺した写真集を元に由佳里に関係を迫り立て続けに前後の穴を貫くと、駅弁スタイルで繋がったまま静乃の寝室に向かう。自分が代わりになると告げた静乃が告げると、和真は絶頂して横たわる由佳里の上に四つん這いにさせアナルを犯すのだった。

あと一人と智美を標的に定めた和真は睡眠薬を飲ませ気を失っている内に口枷を付け椅子に開脚した状態で縛り付けると、彼女に由佳里と秀彦の情事の画像を見せじわじわと彼女を言葉巧みに堕とし前後の穴を貫いてしまう。

その頃未だに素直に従わぬ罰として、寝室で拘束されたまま淫具で貫かれていた静乃は和真との爛れた性の日々を思い出しながら、罪の意識を覚えつつも次第に二人の兄嫁にエスカレートさせる彼の悪行を黙って見ているしか術が無かった。しかし明くる朝2人に胤付けして来たと和真に告げられると、静乃は人の道に外れると諭そうとするが、和真から自分の子を孕んで欲しいと哀願されならば一緒に罪を背負うと告白を受け入れ情交を交わす。

和真は奴隷にした3人に貞操帯とアナルプラグを付けさせて1週間禁欲させると秀彦の不在を狙い、浴室で睦み合っていた静乃や由佳里に智美を合流させ、思う存分彼女たちの前後の穴に子種を注ぎ続けるのだった。


【レビュー】

デビュー作品「青獣の烙印 義母と姉が牝になる寝室」からほぼ半年振りとなる作者の二作品目である。女流作家で凌辱作品というもの珍しさも有ってか売上は好調な様で、こうしてスムーズに作品を重ねていくのは編集側の期待の現れだと思う。

舞台は名門の邸宅内という閉鎖空間で繰り広げられる調教凌辱もので、既に他の作家たちに何度も取り上げられている題材なだけに読んでいて特に目新しさは感じられないが、基本的に少年主人公の心理描写は無く女性陣(特に静乃)の側に終始しているのは、恐らく意図的でありこの辺は女性作家ならではと言えるだろう。これでもかと執拗に繰り返す調教責めは確かに官能小説としては合格点以上の内容で、新人作家らしからぬ出来の良さだと感じた。

個人的には静乃に母親以上の愛情をぶつける主人公が魔少年化していくプロセスを彼女の回想視点で描かれている点は、本当は違うのに…というもどかしさも相まってなかなか良かったのではと感じたが、一方で由佳里や智美は本来タイトル通りならメインになる所なのに静乃5:由佳里3:智美2の分量であるせいか、きっかけが短絡的かつ拙速過ぎたように思えたのは残念である。主人公の父親の重信の力が圧倒的に強く、主人公や静乃がその命から逃れられない結果が調教と子作りで、終盤の描写を見ると重信から解放されたと感じられず個人的には読後感が良かったとは言えなかった。

調教凌辱作品なだけにプレイは主人公が一方的な責めで分量はみっちり詰まっているし、由佳里と智美に対しては入り口は違えど1章ずつ使い前後の穴を凌辱し尽くし堕としている。良く言えば官能成分は濃厚だし、悪く言うと脈絡もなく延々と続く描写が中盤辺りで既に満腹感を感じて飽きてしまい、何処かでメリハリが欲しかった気がする。あと個人的にはアナル描写が多過ぎたのも減点対象で、折角孕ませ云々というなら終盤はアナルを排除して愛のある膣内射精にしても良かったかもしれない。主人公は言葉責め中心で喋り過ぎなのも気になった。






「最強の女流作家」との触れ込みで2013年にデビューしましたが、2015年の1月に刊行した下記作品から暫く新作の話を聞きませんでしたね。

の・ぞ・く【六匹の人妻】
上条 麗南
フランス書院
2015-08-14



拙ブログでの紹介記事

上条麗南「の・ぞ・く【六匹の人妻】」


このタイトルは何処かで聞いたことかあると思い検索しましたら、別の作者による下記の作品がありました。





冬野螢さんは「寝取られ」を題材にした作品が多かったように思いますが、上条麗南さんもその短編集では同じ題材を書いていらっしゃいますね。似たような題材もありましたので、もしかするとご参考になさったのかもしれません。

そして上条さんの新刊が2年振りに慣行されることになりました。意外にも「彼女の○○」という題材は初めてで、ヒロインの年齢から考えれば主人公も10代とみられますね。





「静馬様のモノでイカされますッ。舞、許して」獣の体位で熟臀を貫かれ、娘に詫びて極める裕美。
38歳の熟れた肉体めあてに自宅へやって来る青狼。白昼のバスルーム、リビング、神聖な閨房で、
三穴に注がれ、次々に開発される新たな性感。娘への罪悪感は肉のよろこびの前に崩れ去り……

tag : 高校生主人公 母子相姦 姉妹丼

上条麗南「の・ぞ・く【六匹の人妻】」

上条麗南「の・ぞ・く【六匹の人妻】」
(フランス書院文庫、2015年1月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

ある者は村のしきたりで、別の者は夫の犯した罪を償う為に…。夫ではない別の男に抱かれる妻は、自分には見せない淫らな顔を隠し持っていた。人妻ヒロインの「寝盗られ」を題材にした短編6作品を集録。

【登場人物】

短編集で人数が多い為、ヒロインのみ章題の後に括弧書きで載せます。

【展開】

第一話:村の旧習 "盆かか"の生贄にされた若妻(志保・27歳)
父の跡を継ぎ村長に立候補するという夫に従い、彼の実家である山奥の村にやって来た志保。しかし夫には多額の借金があり、村長になって借金を帳消しにしてもらう代わりに、「盆かか」という村の儀式の生贄として従弟の豪太に抱かれる密約が…。

第二話:自己犠牲 新妻が見舞いに来ない訳(美菜・24歳)
会社の規定に反しマイカーで出勤する途中に正面衝突を起こした夫の為に、美菜は部長の言いなりになり毎晩のように抱かれてしまう。暫く振りに見舞いに来た彼女は夫の隣のベッドで部長と交わるが、眠ったと思っていた夫は…。

第三話:夫婦交換 試される絆(佳那・30歳)
年上の夫に懇願され、温泉旅館でスワッピング雑誌で知り合った夫妻と顔を合わせる佳那。婦人の手馴れた愛撫の果てに貝合わせで絶頂に導かれると、相手の男に口唇奉仕する。そして夫が眼を輝かせながら、婦人と交わっているのを目の当たりに…。

第四話:妻が、娘が… 屈辱の「代理母」契約(真由美・38歳)
運送業を営む夫がヤミ金まで手を出した代償として、真由美はブローカーを通じて初老の資産家の邸宅に家族で住み込みで代理母としての務めを果たす。高校生の娘まで代理母の契約をさせていたと知った真由美が毎日行われる子作りの果てに下した決断は…。

第五話:夫は見た! 少年たちの牝にされる妻(加奈子・32歳)
夫が顧問を務める天文学部の観察旅行の引率を手伝いに山奥の村に来た加奈子は部長の少年に1年振りに犯されるが、翌晩体調不良を訴える2人の部員の看病を口実にペンションに残る事に。しかしその選択は新たな凌辱劇の始まりに過ぎなかった…。

第六話:輪姦(まわ)された妻 町の共有奴隷にされて(綾美・28歳)
少子高齢化の進む中、国家を挙げた出産奨励策から逃れようと綾美は夫と共に逃亡を図ろうとするが途中で捕まり、「忌避者」として自宅に連れ戻されると別ルートで捕まった夫の見守る前で強制執行され媚薬を飲んだ男たちに凌辱されてしまう…。

【レビュー】

デビューから3作品続けて少年主人公による典型的な凌辱作品を書いてきた女流作家の新刊は、ヒロイン全員が人妻で「寝盗られ」を題材とした短編集である。
短編集の宿命として情交描写がピークアウトした時点で終わってしまうのが残念だが、新人作家と言われる割にはやはり「手慣れている」印象を感じさせるし、だからこその纏まりの良さにも繋がっていると思われる。
因みに各章は微妙にリンクを窺わせる描写があり、第一話と第五話の舞台は同じ村だったり(登場人物に繋がりはない)、第三話を除く他の作品同士で同じ名前が出て来たりと共通の世界観を築こうとしているように感じられた。

今後作品を重ねるのに当たりどのような方向性に持っていくか見極める試みなのか、第三話のようにスワッピングを題材にしたソフトなものから、第六話のような「国家政策」の名の元にハードな責めを展開させる物語まで様々な作風が連ねられている。
その選択は作者に委ねられており個人的には前者のような合意の上の「寝盗られ」の流れであれば歓迎だが、後者のような設定段階からハードルが高いものを書かれてしまうと読むのを躊躇するかもしれない。

tag : 短編集

上条麗南「夜這い【母に、叔母に、姉に】」

上条麗南「夜這い【母に、叔母に、姉に】」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:池田正輝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

叔母の香澄の誘いで雅人は父親の郷里である山里に義母の和歌子を連れてやって来るが、しきたりを重んじる村人たちや香澄の様子に次第に理性を失っていく事に。

【登場人物】

新宮雅人
16歳で高校に上がったばかり。2年前に仙酔村を出奔した父親を川の増水事故で亡くしている。香澄の招きで和歌子と共に父親の郷里に向かったのだが…。童貞。

新宮和歌子
38歳。4年前に雅人の父親と再婚したが死別し、今回の帰郷を機に同僚の男性と再婚するつもりでいる。豊満な身体をした和風美人。

新宮香澄
36歳。新宮酒造の現当主で雅人の父親の妹(叔母)。村のしきたりに固執する余りに出奔した兄を探し出し関係を結んだが、自殺に追いやった過去が有る。今回産みの母親に逢わせるという名目で雅人を呼び出したが…。

新宮紗英
18歳。和歌子と最初の夫との間に産まれた娘。雅人の事は実の弟の様に大事にしているが、少々気の強い所も。学校行事の為後から仙酔村に向かう事になるが…。男性経験は1人だけ有り。

蟹田千鶴
40代?元々は新宮家の下女として働いていたが、雅人の父親が手を付け雅人を産んでいる。村からの逃亡に失敗し捕らえられて村人に手籠めにされた後、先妻を亡くした仙酔村の村長と再婚し一男を授かっている。

【展開】

村に呼び寄せられた雅人は再会した千鶴が下衆な村長と再婚したと聞かされショックを受けるが、香澄に夜這いされ口唇奉仕される。
あとは本番という所で酔った和歌子と介抱する村人が寝室にやって来て邪魔が入ってしまい、雅人はお預けを食らってしまう。
翌晩叔母の部屋に夜這いし童貞を失なった雅人だが、そこに横たわっていたのは千鶴だった。ショックを受けた雅人は千鶴の勧めで和歌子と逃亡しようとするが崖が崩れて不通となり、香澄の描いた脚本通りに2人は蔵に囚われる。

村人に開脚させられた和歌子の濡れた淫裂を見た雅人は罪の意識を抱きながらも衆人監視の元で相姦儀式をさせられ、更には香澄に逆レイプされた後で和歌子だけでも解放するという口車に乗せられ、立て続けに義母の前後の穴を犯すのだった。

村に残ると決断し蔵に囚われたままの和歌子は、香澄に誑し込まれた雅人が千鶴を自分の女にする儀式を見させられた上、
香澄に身体を拘束されたまま玩具を使われ絶頂に導かれると、すっかり変貌してしまった雅人に立て続けに犯されて中出しされてしまう。

崖崩れを心配し道が復旧するとすぐに村へやって来た紗英は雅人の態度の異変に不審を抱くが、その晩に離れの蔵の中で激しく母子3Pをしているのを覗いてしまい真相を知る。
翌日紗英は恐怖を感じつつも香澄の勧めるままに村の祭事に参加するが、その晩に村の拝殿で儀式を行わねば紗英を村人たちの供物にすると香澄に脅された雅人に犯されてしまい、更に村人たちの見世物にされてしまう。

巧みに口車に乗せ雅人を次々に相姦に引きずり込む香澄は、紗英を庇おうとした和歌子と千鶴に罰を与えようと蔵の中で2人の淫裂に自然薯を塗り込み貝合わせにさせてほくそ笑む。
香澄は外へ出ると既に拝殿の周りでは村人たちが酒池肉林の如く乱交に浸っている中、雅人から当主の威厳を見せ付けるかのように口唇奉仕を要求され、その後で四つん這いで犯され自らの被虐願望に再び目覚めるのだった。
それを拝殿から見ていた紗英も雅人と共謀して香澄を露天風呂へ連れて行くと浣腸を強制し粗相させて羞恥を与えた後、彼女とのアナルセックスに触発されて自らも後ろの穴を義弟に捧げるのだった。

千鶴と共に拝殿へ連れて来られた和歌子は神具に跨がって紅潮しすっかり様子の変わった紗英と香澄を見て唖然としつつも自らは矜持を保とうと雅人を説得しようと抵抗を試みるが、
玩具責めに合わせながら他の牝奴隷たちとの本番行為を見せ付ける雅人の態度に理性を失って恋人との婚約破棄を誓い、もうどうにでもなれという気持ちに変化するのだった。

【レビュー】

昨秋デビューした女流作家の3作品目で、メインテーマは「村のしきたりに翻弄される義母と息子」で有る。因みに公式のあらすじには一切触れられていない点でもあり、確かに「夜這い」は初期のキーワードだが、少々ピントがずれていると思う。
村のしきたりだけに村長など下衆な男性人物が登場するし、ヒロインの羞恥を煽る為かいちいち気障りに感じられる言動も多々有ったのだが、なかなか精神的には堕ちそうで堕ちない和歌子の葛藤はなかなか良かった描写だった。

上条作品における相姦の首謀者という恒例の立場に当たる香澄が近親相姦に拘るのは兄への妄執も有るだろうが、
単に村や家のしきたりだけで済ませるのではなく兄の忘れ形見に拘る気持ちをもう少し詳しく掘り下げても良かったのかもしれない。

本作では義母の和歌子、叔母の香澄、義姉の紗英とタイトル通りと思いきやそこに実母の千鶴まで登場するので、実質的にはヒロイン4人の作品で非常に手際良く纏められていたと思う。
ただ最終章だけは祭りの狂乱に作者も委ねたのか攻略対象がコロコロ変わっていくのは若干読みにくさを感じてしまった点だし、
変貌してしまった主人公やその他のヒロインたちが心理的にはどうなったのかなど伏線が回収されずに終わってしまっている。

「新人とは思えない完成度」。上条麗南さんの作品を読了する度に同じ感想を抱く。「新人とは思えない」は現時点の完成度の高さの裏付けでも有るが、
デビュー1年目で常にソツが無く80点以上の出来を求め続けるのは少々ハードルが高過ぎるのではという懸念も正直感じる。

デビュー当時から女流作家だとアピールされて来たが恐らくペンネームが女性っぽく無かったら自分は女流作品とは思わないし、過去にも他の作者のを読んで来た限りでもこれほど特色を出さないのは珍しいかもしれない。
それだけに「4冊目」ではどんな作品を書くのだろうかという期待も有る一方、「高レベルでソツの無い」作品が続く事による没個性化への懸念も抱いているのだが…。

※管理人注:2015年1月に4冊目刊行が決まった模様で、今後のご活躍を祈念致します。(2014年11月28日更新)

上条麗南「青獣の烙印 義母と姉が牝になる寝室」

上条麗南「青獣の烙印 義母と姉が牝になる寝室」(フランス書院文庫、2013年9月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。2014年8月10日レビュー再編集。

【あらすじ】

亡き実母に瓜二つの雪江が父親と再婚し、彼女と義理の母子となった遼。彼女やその連れ子の葵に劣情を抱き寝室を盗聴するが、それが葵に発覚してしまう。

【登場人物】

狩野遼
16歳。産みの母は病弱で幼くして亡くしており、父親が家庭をあまり顧みず親戚の家に預けられる事が多かったので当初は引っ込み思案な性格。童貞。

狩野雪江
38歳。遼の父の再婚相手で遼の実母の妹(叔母)で、実母に瓜二つの美女。前の夫は4年前に事業の失敗を苦に自殺したとされているが…。現在は友人と共同で雑貨店を営む。

狩野葵
17歳。雪江の連れ子で遼の義理の姉(従姉)。ミッション系の女子高に通う、整った容姿に儚げな雰囲気を持つ美少女。父の死の直前に起きた出来事を境に荒んだ性格に変貌し、遼や雪江に皮肉めいた言動を繰り返している。

【展開】

葵の寝室に盗聴器を仕掛けた遼は何時になく激しい姉のオナニーを盗み聞きしながら自らも絶頂に達するが、盗聴に気付いていた葵に部屋へ踏み込まれその現場を見られてしまい成り行きで彼女と初体験する事となる。

数日後姉弟相姦を覗き見た雪江は衝撃を受けつつも自らも夫に抱かれていないと指戯に浸っていた所を遼に見られてしまい、相姦を咎める所か逆に弱味を握られ緊縛されて犯されるが、膣出しを避ける為にと口で精を受け止める羽目に。

ある日雪江は遼に性具を仕込まれて夫や娘の前で悪戯された後、久々に夫に抱かれても満足出来ない身体に戸惑いを感じつつも遼の部屋を訪ねるが、交合の最中にカメラを持って部屋に乱入して来た葵を見て、全ては娘の企みと知り愕然とする。

雪江に浣腸させて粗相をさせたり、アナルセックスをさせたりとことん母親に罰を与えようとする葵に嫌気が差した遼は、主導権を奪おうと避妊薬を棄てたと告げて膣出しした上に雪江の目の前で後ろの処女を奪うのだった。

数日後雪江は姉の墓前で相姦の罪を犯したと懺悔するがそこに皮肉な笑みを浮かべた遼が現われて犯された後自宅に戻ると、性奴に堕ちた葵と共に暴君に奉仕したり互いにペニスバンドを付けて母娘で交わったりと爛れた一夜を明かすのだった。

【レビュー】

「最強の女流新人」との触れ込みでデビューした上条麗南(かみじょうれな)さんの処女作。緻密に組み込まれた伏線をしっかり回収したり、必要な調教要素を効率良く盛り込んだりと本当に新人なのかと疑うほど完成度は高いと思う。

葵とは盗聴が発覚して部屋に踏み込まれたのがきっかけで初体験に至るまでの流れはまさに和姦そのものだが、後に主人公自身が良いように利用されていたと理解してから主導権を奪う流れはやや性急過ぎるように思えた。

雪江に付いては葵の言いなりになっていた側面が有ったにせよ想い人で有る筈の彼女に対し何故ここまでする必要が有るのか、母親(雪江に取っては姉)の敵討ちだとしても終盤の墓前の野姦自体はやや理解に苦しむ所で有る。

個人的にはあまり凌辱作品を読まないので勉強不足なのを承知の上で申し上げるなら、延々と主人公が攻め一方で次から次へと手品のように調教を繰り出されると逆に白けてしまうというか、正直クライマックス手前でお腹一杯になってしまったと言うか。

新人らしからぬ調教描写は確かに読んでいて圧倒されるものは有るが、あらゆる要素を詰め込んだのが却って器用貧乏さを感じさせてしまうし、デビュー作品なのだからこれが自分の作風だという特徴を前面に出しても良かったかもしれない。

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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