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宮坂景斗「三姉妹が完全征服された刻」

宮坂景斗「三姉妹が完全征服された刻」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

兄嫁となった梨夏に並々ならぬ欲望を抱く綾人。夫が1年間海外へ赴任することとなり、梨夏は悪魔義弟の手出しを恐れて実家での同居を思い付くが、妹の汐璃が綾人に恋心を抱いていたのを知るはずもなく彼の術中に落ちてしまう。更に姉の琴美まで誑し込んでいたと知る由もなく、ある日梨夏は自宅に監禁され、綾人に犯されていく。そのうちに梨夏の心中にある変化が…。


【登場人物】

都築綾人
高校に通う容姿の整った美少年で、大学進学で推薦を得られるほど頭が良く複数の体育会系の部活を掛け持ちしていて引き締まった体格の持ち主。ローティーンの時から既にセックスを体験しており、自慢の巨根と旺盛な精力を武器に次々と女性たちを抱いている。本命は同居する兄嫁の梨夏で、彼女を堕とすために汐璃や琴美を攻略していくが…。

藤宮汐璃
19歳。藤宮家の三女で高校時代に二つ下の後輩だった綾人が気になっていたものの、元来引っ込み思案なこともあって告白できずにいた。大学進学とともに姉の梨夏のアドバイスで外見は華やかになったことで自信がつき綾人に告白するが、彼に良いように利用されてしまう。Eカップの処女。

藤宮琴美
28歳。藤宮家の長女で夫を亡くしてからは実家に戻って来ている。子供はいない。スタイルが良く安産型の大きな美臀の持ち主だが、本人は逆にコンプレックスとしている。綾人と汐璃が繰り返し情交を重ねているのを羨ましいと思いながらも自らもひとり遊びしていたが、それを綾人に見抜かれ骨抜きにされてしまう。

都築梨夏
24歳。藤宮家の次女で綾人の実兄と結婚したものの、早々に夫が海外へ長期出張となってしまう。弟を可愛がる夫の意向で同居を始めたがすぐに綾人の本性を見抜き、敢えて実家での生活を選ぶことにするが…。Fカップのクールビューティー。


【展開】

高校時代に文芸部に入部した綾人に対して想いを寄せていた汐璃は梨夏のおかげで同居できることに喜び、夏休みを迎えたばかりのある日綾人を自分の部屋に招きロマンティックな映画を見てデートを盛り上げようとする。しかし綾人は言葉巧みに唇を奪い初心な汐璃を口説き落とすと、ストリングショーツだけ脱がせてパンストを穿かせたままで秘所へ快感を与えると、シームを引き裂いて処女を奪う。正常位で中出しを決めた後綾人は、好きだけど自分は浮気症だから恋人にしたいなんて高望みはしないとまるで汐璃を試すかのように告げるが、うぶな彼女はその言葉を受け入れ少年の巨根によって与えられる法悦に理性を呑み込まれていってしまう。

数日後綾人は琴美と二人きりとなった日を好機と捉え、以前から彼女が自分と汐璃との情交を覗き見ているのを承知の上で、琴美がそのことに触れるタイミングを待ち受けていた。案の定琴美がダイニングキッチンであの声がと言った瞬間に抱き付くと、熟臀を撫で回しながら琴美は身体だけの愛人にしたいと誑かし、パンスト越しに指や舌を駆使しながら愛撫して連続絶頂を与える。しかし避妊具が無いと知って綾人は太ももの間に剛直を挟み込んで射精し、生でも良いからして欲しいと琴美が口にするように仕向けると、立ちバックで熟臀をスパンキングしながら犯していく。こうして立て続けに中出しをキメられた琴美も、一回り以上離れた綾人にのめり込んでいくのだった。

秋が過ぎ師走を迎えたある日綾人は学校から帰宅するなり自室で即尺を求める琴美をスケベだと蔑みながらも、足指で秘所を弄りつつイラマチオ同然にして口内射精すると、クローゼットに潜ませていた汐璃が姿を見せ姉妹対面を演出する。予想したより琴美が愕然とした表情を浮かべたことには詫びつつも、綾人は目の前で汐璃を抱くと、琴美も待ち切れないとばかりに少年にキスを求めて来る。いつの間にかその指から結婚指輪が抜かれていたことを目にすると、綾人はここぞとばかりに亡き夫と比べて自分が牡としていかに優位にあるかを喧伝し琴美を陥落させると、性欲のまま十数回にも渡り姉妹を犯し続けるとスマホで汚された被虐美を写真に収める。しかし綾人は隠し撮りしていた梨夏の画像に切り替えると、いよいよ犯す時が来たと呟きほくそ笑む。

その週末に汐璃の口から綾人と付き合うことを聞かされ、梨夏は複数のセフレがいるような軽薄な少年となんて駄目だと口喧嘩した挙げ句都筑家にやって来るが、それこそ綾人が待ち望んでいた筋書き通りの流れであった。少年から渡された琴美の手作り弁当には薬が盛られており意識を取り戻すと、梨夏は仰向けで両手をベッドに縛られているのを知り綾人を散々貶すものの、汐璃と琴美が現れ一度犯されてみればきっと虜になるはずだからと言われてしまう。二人が立ち去った後に正常位で嵌められ生中出しだけは避けられたものの、馬乗りで射精したばかりの剛直を突っ込まれて口腔まで犯されて飲精させられる。
それからひと月にも渡り綾人の愛人の女医による嘘の診断書により休務させられた梨夏は、都筑家での監禁生活を余儀無くされ少年が汐璃や琴美を抱く時には口付けや中出しをするのに、何故か自分の時にはそれが無いことに焦燥感を抱くようになる。綾人の術中に嵌まりつつあった梨夏は、単に凌辱したいだけにしてはあまりにも用意周到だと気付くのも時間の問題で、タイミングを見計らって求愛した義弟を素直に受け入れ中出しを求めるのであった。

そしてある日避妊薬で三姉妹の排卵周期が同じようになるように調整した綾人は、華やかな下着に身を包んだ彼女たちを孕ませようと興奮を抑えられずにいた。あれだけ自分を毛嫌いしていたはずの兄嫁・梨夏も、何だかんだ言いながらすっかり虜となっているのを可笑しく感じながら受精儀式を始めていく…。


【レビュー】

前作「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」から約2年半振りの新作であり、これまでの作品群にあったローティーンな少年主人公による「ごっこ」的な要素は薄くはなっている。本作での主人公・綾人は成績優秀で容姿も良く巨根でタフネスといういかにも「チート」な要素を持ち合わせており、兄嫁の実家に同居を始めたばかりで、彼女の姉や妹を籠絡していき最後は兄嫁自身も虜にする流れである。綾人自身は言動が軽薄で成績優秀とは思えないチャラさが逆に読んでいて気になるくらいだったが、もしかすると彼のような凌辱者はレディースもの(ロマンス系)と想定すると、意外にも女性読者向けを意識したのかな?とも思えてくる。

対するヒロインたちは主人公を毛嫌いする兄嫁で三姉妹の次女である梨夏がラスボス的な扱いではあるものの、一度犯されてからいきなりひと月後に話が飛んでおり、気高いヒロインが堕ちるという醍醐味としてはやや不足気味である。また汐璃や琴美に至ってはほぼ和姦と言える流れで、タフネスな主人公に翻弄されて淫らにこそなるが、こちらも割と控え目である。女性器や女体の美しさに関する描写よりも、主人公の巨根ぶりやボクサーブリーフに包まれた臭いに関する部分が多いのも特徴的である。どちらかと言えば女性読者を意識した作りと言われると納得もいくところで、そうした読み方であれば主人公のチャラさも含めて受け入れられるのかもしれない。

但し気になるのが孕ませようとする最終章の流れはやや性急で、取って付けた感が否めなかったので、何か一工夫があっても良かったとは思う。孕ませもの全般に言えるのだが孕ませてどうしたいのか、読み手にその理由を委ねたいという理屈も分かるものの、こうも似たまとめ方だと「またか」ともなってくる。一時期に比べると孕ませハーレム的な誘惑作品は減っては来たものの、個人的には納得できる理由さえあればまぁ多くても良いのかなとは感じる次第である。

tag : 高校生主人公 処女 姉妹丼

宮坂景斗「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」

宮坂景斗「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

互いの母親と姉に関心を抱いていた翔と龍也の2人の少年は媚薬を仕込んで発情させた上で、翔は言葉巧みに、龍也は直情的に関係を迫り交合へ至る。しかし無邪気な少年たちの欲望はそれに留まる訳も無く…。

【登場人物】

矢野翔
真理の息子で、中性的で華奢な印象を与える成績優秀なローティーンの少年。見た目の天真爛漫さとは裏腹に、自慢の巨砲と性技で年上女と豊富な経験をしている。処女である真理に関心を抱き、母親に興味を持つ龍也を丸め込み交姦を計画するが…。

飯島龍也
翔と同い年で従兄に当たる。7年前に両親を亡くしてから姉の美雪と2人で暮らしている。翔とは対照的に腕白で粗野な口の利き方をするが、勉強の出来が悪い分スポーツに励みがっしりした体躯でそれに比例した偉容の持ち主。

矢野真理
34歳。翔の実母で飯島姉弟に取っては叔母に当たり、翔が幼い頃に前夫と離婚している。一代でアパレルメーカーを立ち上げたキャリアウーマン。かつては自身がモデルを務めていただけに、卓越した美貌とナイスバディの女性。

飯島美雪
25歳。龍也の実姉で図書館司書の職に就いている。身長165㎝でHカップと魅力的な肢体だが、男性恐怖症で声を掛けられないようにする為敢えて魅力を相殺するような服装をしている。処女。

【展開】

母親と姉にそれぞれ媚薬を仕込んでから1ヵ月間、すっかり発情した2人の隠し画像をオカズにオナニーする翔と龍也は、彼女たちを犯そうと計画する。

龍也の不在を狙い矢野家に上がった翔は、思春期を迎え自分に懐かなくなったと話す美雪に抱き付くと自分の恋人になって欲しいと告白し、寝室に舞台を移すと正常位で彼女の処女を奪い悪魔の本性を見せるが、美雪はそれに気付けずに失神する。

一方時を同じくして飯島家にやって来た龍也の告白を受けた真理は少年らしい態度を見せる彼の願いを無下に出来ないと恋人ごっこをしようと申し出るが、主導権を奪われ素股から立て続けに交合へ至り失神させられてしまう。

美雪とのデートを楽しんだ後に飯島家に戻って来た翔は彼女にバイズリフェラをさせてマーキングした後、示し合わせたタイミングで龍也と交合している最中の真理と電話で会話させて互いの羞恥を煽るのだった。

ある晩大事な話が有ると真理を呼び出した美雪。恋人として紹介された翔の仮性包茎の汚れたペニスを口で清めるのを見て密かに真理は嫉妬を抱くが、そこに龍也が現れ互いの姦係を暴露されてしまう。
幼い恋人に翻弄されすっかり腰砕けになった真理と美雪。自分で身体を動かすのもままならない内に2人は四つん這いにされ、恐れていた新たな交姦儀式の幕が上がるのだった…。

【レビュー】

今も有るかは不明だが、デビューしてから3冊以内に重版を出す事が求められる「3冊ルール」をクリアし、無事4冊目を刊行するに至った作者の新作は「互いの母親と姉を交換する」という意欲作となった。タイトルはあまりにストレート過ぎるかも。
一昔前で有れば高竜也氏が得意とした「交換もの」を現代風にアレンジ(情交描写を増量)し、更に作者のセールスポイントでもある「ローティーンの少年と関係するインモラル」を味付けに加えている。

まずはダブル主人公の翔と龍也。前者の翔は成績優秀で中性的な外見の「お坊ちゃん」タイプで、これまでの宮坂作品の標準仕様の主人公である。20㎝近い巨砲(仮性包茎)と豊富な性体験を持ち、顔に似合わぬ残虐な事をサラリと吐く事も多い。
後者の龍也は典型的な体育会系で粗野な性格でこちらは初見となる主人公のタイプでは有るが、翔と同じく巨砲(完全露出)で性技に長けているという点では変わりは無い。言動で両者を区別しようという試みでは有るが、あまり区別出来てはいない。
宮坂作品の肝である主人公の見た目と中身のギャップに萌え(共感)を感じる読者にはツボに嵌まるかもしれないが、ステレオタイプの翔と微妙にオジサン臭い口調の悪ガキの龍也の両者に対し個人的には些かもの足りなく感じた次第である。

真理は30代の経産婦で派手目な外見と美脚の持ち主、一方の美雪は20代の処女で地味な外見と隠れ爆乳の持ち主と色分けされてはいるが、「強壮な牡に服従する悦び」が作者のヒロイン像のスタンスなのか、既作と代わり映えしなかった印象である。

展開としては導入部分の第1章、翔と美雪で進められる第2章、龍也と真理で繰り広げられる第3章、同じ時間軸をそれぞれの立場で描いた第4章と第5章、全員集合する第6章となっているが、明らかに第4章と第5章は1つに纏めて良かったのではなかろうか。
その分第6章で実同士で堕ちていく饗宴をじっくり書いて欲しかったと思うし、読む当初からこの場面を期待していた個人的な思い入れはあったけれど少々肩透かしの感が否めなかった。

エロコミックに有りがちな設定の面白さの割には心理描写に些か深みが足りず、官能小説においてはコミックでのイラストに変わる文章力が伴わないと、単に「微笑ましいごっこ遊び」を繰り広げているだけに見えてしまうので、ここは今後の課題だと思う。

宮坂景斗「美獣の隣人 優花26歳&麻美32歳」

宮坂景斗「美獣の隣人 優花26歳&麻美32歳」(フランス書院文庫、2012年11月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。2014年8月9日レビュー再編集。

【あらすじ】

母の麻美に筆下ろしされ性のテクニックを磨いて来た彰は、秘かに憧れる隣人の未亡人優花を性奴に堕とそうと巧みに焦らし続け、駄目押しに麻美の協力を得て自分のモノとする。

【登場人物】

倉岡彰
二次性徴を迎えて間もない少年。外見は幼く陰毛もまだ生えていないが、逸物は平均的な大人を凌駕する。麻美に筆下ろしされ性技を磨いて来た。優花に強い憧れを持っている。

倉岡麻美
32歳。彰の実母で夫とは死別している。財閥系の一族の出身。栗色がかったウェーブヘアーに、メリハリの有る身体でGカップの巨乳。優花の有能さを見抜き秘書にしたいと思っているが、彼女からは断られ続けており彰の提案に賛成する。

須藤優花
26歳。須藤家の隣家に住む女性。建築士の夫を事故で亡くしており、長い黒髪に可愛らしい容姿でEカップ。貞操観念は人並みに強いが、母子家庭育ちで母親が不在がちの彰に憐憫の情を抱いている。

【展開】

麻美が仕事で外出している間須藤家に預かって貰っていた彰は、獣欲を秘めたまま少年らしく優花に甘えていた。迎えに来た麻美と帰宅した彰は優花を犯したいと告げると、それに相応しいか試すと彼女に切り返され性戯を駆使して絶頂に導く。

ある日優花は誕生日まで1ヵ月となった彰に何か欲しい物は無いかと尋ねるとストレートに優花が欲しい、彼女として付き合って欲しいと返答されて戸惑うが、少年らしからぬ巨根を慰めてあげる内に1度きりという条件で身体を許してしまう。

それ以来彰は優花の言い付け通り本番に至らぬも巧みなテクニックで翻弄し、誕生日のデートで彼女のショーツが欲しいとねだる。優花は下着を履かぬまま彰とレストランで食事する内に羞恥の余りアクメし、休憩に入ったホテルでセックスしてしまう。

彰は優花を完堕ちさせる為、麻美の協力を得て須藤家で彼女を昏睡させ寝室のベッドに縛り付ける。意識の戻った優花は目の前で繰り広げられる母子相姦におぞましさを感じるも、彰を取られたくないとの想いを打ち消す事が出来ず彰を受け入れる。

1年後麻美の秘書になった優花は、幼い夫が母親を孕ませたいという願望を微笑ましく見つめつつも、彰と協力して麻美の愛撫に加わるのだった。

【レビュー】

立て続けに3作品目まで刊行していく中で、幼い主人公が年上の女性を誑し込み、女性たちもショタコン気味に主人公を愛していくという基本的な流れ、情交描写の大半が着衣のまま行なうというフェティシュな属性が作者らしいと言えるだろう。

本作ではデビュー作品とほぼ同じような設定では有るがメインの優花とは比較的早くに情交に及ぶものの、2度目に至るまでに散々焦らしに焦らされ貞操観念の強い彼女が次第に堕ちていく様を見せていく流れは悪くは無いと思う。

随所に見られる母子相姦の場面は始めから2人が関係に有るだけに特に目新しさは無いものの、母子が共謀してヒロインを堕としていくプロセスは背徳感が伺えるし効果的な使われ方をしているのでは無いだろうか。

主人公はこれまた年端もいかない少年で、「短パンが似合う」、「まだ陰毛も生えていない」などいかにもショタ振りを発揮している。ただ情交中に突然「孕めっ」等と悪ぶってしまうのはどう見ても不自然でスムーズさが欠けているように感じる。
デビュー作品で見えた欠点がそのまま残っており、「無邪気だけど無意識な性豪」な方がファンタジーとしての主人公のギャップを楽しめるのでは無いだろうか。4作品目が出るとするならば、幼少主人公から離れた作風も見てみたい。

【追記】

一旦充電に入っていたのか、21ヵ月振りに宮坂景斗さんの新作が発売される事になりました。
4作品目のタイトルは「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」と一昔前の交換ものを彷彿させますが…。
誘惑作品の読者層はどちらかというと、男子は主人公だけ出れば良い、二竿は要らないという人も少なくないと思うので、果たしてどうなのかなというのも有りますね。

宮坂景斗「美姉妹一年調教」

宮坂景斗「美姉妹一年調教」(フランス書院文庫、2011年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家業の老舗和菓子店の苦境に伴い、高円寺財閥から援助の見返りに長女の琴美を供する事になった上之園家。実家の方針に反発した次女の雪奈も姉に従い身売りされるが、そこで待ち構えていたのは年端もいかない幼い容貌の章史だった。

【登場人物】

高円寺章史
精通を迎えて1年位経ったあどけない容姿の少年で、帝王教育の一環で娼婦を宛がわれ、卓越した性戯を身に付けた。実家への援助の見返りに上之園姉妹を買う事になるが、世情に疎く彼女たちとの交際で次第に少年らしさが芽生えるようになる。

上之園琴美
18歳。大学1年生。実家は老舗和菓子店を営んでいるが折りしの不景気により高円寺財閥の支援を得なくなり、その見返りとして金で買われる事に。
高嶺の花と言われるような美貌やスタイルの良さと知的な雰囲気を併せ持つが、いき過ぎた少女趣味と世間知らずのお嬢様育ち。処女。

上之園雪奈
16歳。高校2年生。琴美にやや依存気味なお姉ちゃん子で、姉の境遇を知り半ば親族と縁を切る形で付いて来る事に。
ツインテールの似合う快活で利発的な美少女。直情的で正鵠を得た言動から当初は章史に対して挑発的な態度を取るが、次第に惹かれていく。処女。

【展開】

姉妹は屋敷で待ち受けていた章史から1年間自分の性教材になってもらうと告げられ指遣いだけで感じてしまい、琴美は自ら処女を捧げる一方で、雪奈は章史に反発しながらも彼女の意思を尊重する少年の姿勢に戸惑いつつも犯される事を選ぶ。

1ヵ月後雪奈は下校中に章史の気紛れに付き合わされ高級ホテルのスイートルームに連れて行かれるが、もの珍しそうに雪奈の買った紙パックのコーヒーを見る彼の反応に優越感を抱きつつも、正常位から交差位へと立て続けに交わるのだった。

一方5ヵ月振りに外出を許された琴美は下着選びに興じていると章史が現れ大胆な下着を買う事になり、帰路に着く車中で章史にキスの仕方を教えている内にすっかり蕩けてしまい、外からは見えない閉鎖された後部座席で愛を交わす。

それから2ヵ月後章史への気持ちが変化したのに気付いた雪奈は身分違いの恋愛感情だと抑え込み自ら口唇奉仕を申し出て飲精するが、その様子に章史から高校生活で他の男の存在を疑われ猛烈な交合に翻弄されると切なさを募らせるのだった。

契約10ヵ月目を迎えて章史の専属メイドになった琴美は母親の愛情を知らない彼を甘やかしながらパイズリ奉仕をして射精に導き後背位で激しく貫かれるが、契約の上での関係だと自らを納得させられず少年への愛情を強めていく。

姉妹との契約終了の刻が近付き覇気を失いつつある主人を気に掛けた老執事の計らいにより章史は姉妹と3人きりになると、残りの1ヵ月間避妊薬を飲まないで欲しいと口にし、遠回しにプロポーズする。
相思相愛だと喜ぶ雪奈はファーストキスを捧げながら交わった後、琴美は大胆にもひと月前から薬を飲んでいないと打ち明けながら年下の恋人に精を注がれそれぞれ受胎願望を抱くのだった。

【レビュー】

美少女文庫では有りません(苦笑)

前作から7ヵ月を経た本作は上記の通り主人公とヒロイン姉妹は全て10代、随所に微笑ましさを感じさせる描写は何処となく他のライトノベルの影響が伺えるし、同じフランス書院の美少女文庫寄りであろう。

凌辱作品と謳っている部分は出だしの実家への資金援助の見返りに屋敷に連れて来られ、性教材として姉の琴美と妹の雪奈が処女喪失する場面だけで、これですら主人公に言葉巧みに誑し込まれた印象が強いかもしれない。
以降は姉離れを願う琴美の要望から姉妹が主人公と一堂に会する機会は第6章まで無く、世俗を知らない主人公にたこ焼きを食べさせたりする雪奈と、キスの仕方を教えたり甘やかしたりと母性を見せる琴美とのイチャイチャ振りが交互に繰り広げられる。
季節を経る毎にヒロインの想いが深まっていく一方で主人公には恋愛感情を持ち合わせていない(教わっていない)ので、両者の溝がなかなか埋まらずハラハラさせるものが有るが、個人的には姉妹共演はもう1章欲しかった気もする。

デビュー作品同様主人公への少年愛の要素を加味しつつ、更にチャレンジング精神溢れる作風には賛否両論有るだろうが、この時期の作者で無いと描けないのは事実であり、それならばいっその事凌辱要素を削っても良かったのかなと思えるのだが…。

宮坂景斗「青獣の美餌 友達の母を 担任女教師を」

宮坂景斗「青獣の美餌(えさ) 友達の母を 担任女教師を」(フランス書院文庫、2010年7月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

幼い容貌だが既に女を知っている礼司は担任教師の麗奈とセックスフレンド同然の関係を続ける一方で、同級生の母親で有る香織に巧みに近付き自分の情人にしようとする。

【登場人物】

神崎礼司
小学6年生で12歳。幼くして母親が病死し、仕事人間の父親は不在の事が多い。中性的でまだ幼い容貌だが、歳に似合わぬ巨根で卓越したテクニックとませた言語能力で年上の女性をたらし込む能力を持ち合わせている。

相野香織
34歳。年上の夫との間にひとり息子が居り、5年生の時に礼司と同じクラスになって以来遊びに来るようになった。良家の育ちで夫が気兼ねしているせいか肌を重ねる機会が少なくなっており、何処か寂しい想いを抱いている。

水橋麗奈
24歳。教育に携わる名門一家の出身で小学教諭に就いてはいるが、あくまでも帝王教育の一環として割り切っている。1年前に礼司に犯されて以来すっかり隷属する悦びを覚えたが、実は恋愛感情に転じているとは気付いていない。

【展開】

地方のホテルの一室でセックスフレンドとして麗奈と交わる礼司はある日相野家を訪ねた際に、あっけらかんとセックスの経験が有ると打ち明け香織の反応を試そうとする。
それが気になって自らも性に飢えていると自覚した香織は数日後再び礼司の来訪を受けると、少年に言葉巧みに迫られ身体を許し、帰宅した息子に隠れてフェラチオした後、礼司の性欲に翻弄され立て続けに膣内に精を放たれてエクスタシーを味わう。

香織との関係が始まって数週間後実の母親のように甘える礼司から自宅に招かれ、麗奈の存在を打ち明けられた後に寝室で睦み合うが、危険日が近い事からと膣出しを避けようとアナル処女を捧げる事に。
一方成績の低下を心配しセックスを控え単なる教師と生徒の関係に戻った麗奈は、欲求不満が溜まり礼司を驚かせようと突然神崎家を訪ねるが、肛姦する二人と出会すと嫉妬から思わず泣き崩れてしまう。
殊勝な態度に戻り立ち去ろうと誤魔化す麗奈を引き留めた礼司は自分の恋人になって欲しいと告白し、香織も自分の息子の恋人なら娘と同然だと3人で愛を交わす事を受け入れる。

麗奈に秘所を指や舌で愛撫された香織は疑似母子プレイで盛り上がりすぐに果ててしまうが、立て続けに前後の穴で麗奈に胤付けを行なう礼司を見て自分も子宮で精を受けたいと考えを変えて膣の奥深くで再び交わるのだった。

【レビュー】

第8回フランス書院文庫官能大賞特別賞受賞作。
新人作家らしいというか、主人公が小学6年生でヒロインは同級生の母親と担任教師というチャレンジ精神溢れる作品である。
主人公は見た目そのままに純真無垢な印象を与える反面で、大人びた口調や自慢の巨根とテクニックでヒロインをメロメロにするそのギャップが最大の売りと言えるが、読み手に少なからず少年愛を受け入れる余地が無いと魅力は半減すると思う。

何処でそんな言葉を覚えたのだろうという主人公の嗜虐的な台詞と、主人公を寛容するヒロイン達との応酬を見るとこういう世界なのだと納得して読めれば楽しめるだろうか。
確かに麗奈とのきっかけは睡眠薬を飲ませて昏睡させ緊縛して犯したとの描写が有るので凌辱作品に違いはないが、年端もいかない少年があれこれ凄んでみせても所詮は「ごっこ遊び」に過ぎない。
香織に至っては端から母性を求めている節が有るし一応はレイプすると主人公が告げてはいるが、終盤に至ってはその勢いはどこへやらという感じでやや荒削り過ぎるように感じる。

あまり好意的では無いと取られそうだが、有りか無しかの二者択一ならば、自分としては多様性を重視して有りとしたい。同じ言い回しを繰り返す説明調の描写がやや気になるものの、官能成分は濃厚でこの点から見るならば及第点。

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

青獣の美餌-友達の母を、担任女教師を(著:宮坂景斗、フランス書院文庫)
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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