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雨宮慶「人妻弁護士・三十六歳」

雨宮慶「人妻弁護士・三十六歳」
(フランス書院文庫、2006年12月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

夫の前で欲望を素直に見せられずに浮気を招いてしまった奈央子は、窓越しに面した隣人の吉野にわざと着替え姿を覗かせてしまう。それがきっかけで電車の中で指での悪戯を受けた奈央子は、吉野と連絡を取り背徳の関係を結ぶものの…。

【登場人物】

蓮見奈央子
36歳。弁護士の仕事をしており、吉野の向かいにあるマンションの一室に住んでいる。知的で淑やかな美貌だが、夫曰く昼も夜も貞淑なのが不満らしく、スワッピングを提案され拒んだものの、彼の不倫に気付き吉野を誘惑する。

吉野文彦
25歳。大手商社に勤める会社員。同じ会社に勤める早紀に告白するもあえなく撃沈され、向かいの部屋に住む奈央子に興味を抱く。いわゆる素人童貞で性的な知識はあるものの、相手は風俗嬢だけで女性ときちんと交際したいと願っている。

蓮見祐介
奈央子の夫で口腔外科医としてクリニックを開業している。妻の淑やか過ぎる性格に不満を持ちスワッピングを提案するも、あっさりと断られて早紀との不倫に走るが、本当に愛しているのは奈央子だと身体だけの関係に留めている。

西尾早紀
22歳。吉野と同じ会社に勤務する受付嬢で、患者として蓮見と知り合ってから4ヵ月になる。黒髪ロングのナイスボディの美女だがマゾっ気があり、蓮見にあれこれと開発されている様子。タイプで無いと吉野を一度は振っている。

【展開】

知り合いの歯科医から話を聞いて夫の浮気に気付いた奈央子は、ある日かねてから向かいの部屋より覗いている吉野の視線を意識し、わざと寝室のカーテンを少しだけ開けて着替え姿を見せる。それが吉野の嗜虐性に火を付けてしまい、ある朝通勤途中の彼に電車の中で後ろから密着されて美臀を悪戯されてしまう。奈央子が俯いてろくに抵抗しないと見るや、吉野は別の日の朝に秘所に指を出し入れしながら、ペニスを擦り付けて射精する。

奈央子は吉野に与えられた性悦が忘れられず、興信所を使って調べさせると女性にモテない優男だと知って安心し、会社に連絡して折り入った話は自宅でと電話番号を聞き出す。帰宅すると吉野にも恥を味わってもらおうと相対した部屋の窓から露出プレイを要求するが、却って彼の性欲を刺激しテレフォンセックスでいやらしい喘ぎを挙げてしまう。
翌日奈央子は再び吉野に連絡を取ると夕方に駅で待ち合わせの約束をし、帰りの電車の中で相対する体勢で互いの秘部に触れ合い発情すると途中の駅で下車して予約していたホテルに入る。吉野が予想通り自分に手を出してくれたことに安堵し、夫とは違って欲望に正直になれる自分を知って二度の情交を求めるのだった。

奈央子は不在がちな夫の目を盗むように吉野と逢瀬を重ねていくが、三度目となる土曜日に彼の部屋へ招かれると、窓から自分たちの部屋が見える状況に罪悪感を強める。しかし吉野はそれを忘れさせようとするかのように風俗通いで覚えた知識を駆使して潮を吹かせたり、浴室で玉舐めやアナルに触らせたりした後で立ちバックで交わりを求める。更に寝室に戻ると女性上位のシックスナインでアナル舐めまでして彼女の裏穴を解すと、四つん這いにさせてアナル処女を奪ってしまう。

一方蓮見は愛人関係にあった早紀から蓮見と名乗る女性からの電話を二度取り次いだと聞かされ、自分への嫌がらせと訝る彼女の話は否定するも相手が吉野と聞いて身辺を調べると、彼が向かいの住人と知って妻の尾行を始める。土曜日に彼女が顔を隠して吉野の部屋に入っていくのを見届けると、蓮見は妄想の中で若い男に抱かれる妻を想像して激しい嫉妬を覚えるとともに、得も知れぬ背徳感に一物がたぎっているのに気付きスワッピングも同じ効果を与えるのかと知る。部屋に潜み帰宅した妻が吉野との電話でアナルまで捧げたと知った蓮見は、翌月曜日の夜に早紀を使ってホテルのバーに呼び出し、単刀直入に彼女と引き換えにスワッピングをしたいと要求し了承させる。ホテルの部屋で蓮見が主導権を握る形で3Pを体験した吉野は、密会を重ねることに抵抗する奈央子を半ば脅すような形で説得し、次の日曜日に自分の部屋で逢う約束を取り付ける。

そして当日奈央子と逢った吉野はこれで最後にしようと告げられ、折角だから思い切りエッチなことがしたいと要求し物陰に隠れている蓮見と早紀の目の前で、筋書き通りに奈央子を乱れさせいやらしい一面を見せ付ける。そこへ二人が現れ奈央子はパニックに陥るものの夫の言いたい事が分かって仲直りし、吉野と入れ替わり四つん這いでペニスを挿入され、若い二人が交わっているのを見ながら刺激を与えられる。そして騎乗位にされて前は夫に、後ろの穴は吉野に入れられ二穴責めに遭い激しく悶えてしまう。

数日後の休日夫の提案で知り合いの歯科医夫妻とのスワッピングを受け入れた奈央子は、一週間の禁欲で発情寸前となっていたが、そこへ吉野から連絡を受ける。窓から覗くと白昼から背面座位で見せ付ける若いカップルに当て付けられ、奈央子はそっとカーテンを閉めながら仲直りのきっかけを作ってくれた二人に心の中で感謝の言葉を呟くのだった。

【レビュー】

題名の通り36歳で社会的な地位もあり、人妻の奈央子36歳が主人公の作品である。雨宮慶作品では凌辱風味の作品も度々見掛けるが、本作では痴姦描写を交えつつも、奈央子が誘う形を取っているので、誘惑作品の範疇に入るのかもしれない。

子供のいないDINKS夫妻の間で素直に欲望を露わに出来ない奈央子と、彼女を愛しつつも性欲に忠実な若い早紀との割り切った愛人関係を始めた夫、その隣人たちの部屋を覗く青年の吉野と四者四様の姿が描かれている。蓮見は夫婦の倦怠から抜け出そうとスワッピングを勧めるが、奈央子としては常識の範囲外の話だから受け入れられない。彼女の常識の尺度からすると、何故夫ではない男に…という気持ちであろう。一方蓮見もスワッピング自体は分かっていても、その背徳感を理解している訳ではなく、隣人の青年の吉野に寝盗られて初めて気付くくらいである。

吉野と早紀はこの夫婦に巻き込まれる形で最後は若い者同士で結ばれるが、性の知識は豊富な前者と年上男に仕込まれた後者ならきっと上手くいきそうである。夫婦も今までの常識の殻を破って新たな悦びを得たとすれば大団円みたいなもので、この二組のスワッピングをもっと読んでみたかったが、良い読後感だったと思う。

tag : 女性主人公 不倫

夏島彩「危険な家庭訪問 担任教師と三人の母」

夏島彩「危険な家庭訪問 担任教師と三人の母」
(フランス書院文庫、2006年11月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

受験を控えた中三のクラス担任になった当間は、自分を品定めするかの如く見つめる三人の母親たちと次々に関係を結んでいく。貴婦人にはホスト紛いに甘え、ウブな婦人には性戯を教え、被虐願望の強い婦人にはご主人様の如く振る舞うのだった。

【登場人物】

当間茂
32歳。中学校で数学を教える三年生のクラスを受け持つ教師。独身で真面目で大人しい印象を与え、女性とはあまり縁が無さそうに見えるが…。

桐谷可南子
37歳。欲情的でエキゾチックな美貌に、グラマラスな肢体を持つ熟女。夫は内科医で23歳の時に結婚し、一人息子がいる。金と暇を持て余しホスト通いも頻繁に行うなど、きらびやかな印象を与える。

岩井由依
34歳。茶色のレイヤーヘア一に小顔で、少女趣味な服装が似合う熟女。夫との性交渉も控えめで、ウブな印象を与える。一人息子がいる。

下村典江
35歳。エンジ色の細縁の眼鏡を掛けた気弱そうな印象を与える平凡な生活を送る熟女。中三と中一の娘がいる。

【展開】

授業参観を終えた数日後可南子は当間をホテルに呼び出すと、医大を目指す息子の為に積極的に色仕掛けで誘い、階上に予約した部屋で正常位や騎乗位で交わり精を搾り取る。そして人伝てに保護者の一人が当間を色仕掛けで迫ったと聞いて由依も自宅に当間を呼び付けるものの恥ずかしさのあまり思うようにリード出来ず、逆に言われるままに女体を弄られて感じてしまい、正常位からバックで貫かれる。

数日後典江もまた娘の受験の便宜を図ってもらおうと学校の進路相談室にやって来るが、参観日の時から一目惚れし被虐願望を抱く始末。そんな彼女の性癖を見抜いた当間はオナニーするように命じて達したのを確認すると、男子トイレの個室に移動し他の生徒に気付かれるかもしれないというスリルを味わわせながら対面座位で交わるのだった。

こうして三人の保護者と逢瀬を繰り返していた当間。ウブな由依には自宅に招き、口唇奉仕のやり方を教えたりバイブで責め立てたりして自分の色に染めていく。プライドの高い可南子にはわざと逢瀬の回数を減らし、彼女からチカン紛いに迫らせるとラブホテルに連れ込み、遠回しに車が欲しいと告げホストのように甘え倒す。被虐願望を抱く典江には自宅の寝室の窓際に吊るし、露出に近い状況で失禁させたり、後ろの穴を貫いたりとご主人様のように振る舞うのであった。

【レビュー】

2006年はフランス書院文庫の別レーベルで、「フランス書院文庫パラダイス」というラブコメ要素をはらんだ誘惑官能レーベルを立ち上げており、「凌辱」以外は「相姦・倒錯」だった黒本に「誘惑」というジャンルが根付き選択の幅が広がった時期でもある。

そんな時期もあってかこれまで凌辱要素の強い作者が誘惑ジャンルに手を出そうと考えたのも分かるのであるが、一人ずつの情交場面はなかなかの濃密さで始めは子供の為に身体を差し出していた熟女たちが次第に主人公そのものに溺れていく様は楽しめたとは思う。但しヒロインによって受け身だったり、ご主人様のように振る舞ったりと役割を変える主人公の性格がイマイチ馴染めないのと、話を繋ぎがぎこちない作りなのが気になった次第である。

DSKさんのブログにて本作を紹介なさっています。
2006/11/22 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。<電子書籍>「今だけは先生に溺れたい。狂わされたいの」豊麗な美乳を押しつけ濡れた瞳で囁く教え子の母。担任教師は聖職者の仮面を脱ぎ捨て、一匹の若牡に!夕方のリビングで、夫婦の寝室で、裸エプロンの台所で三十路の女体が施す濃厚なフェラチオと甘美すぎる肉交。熟肉のすべてを独占する、昼下がりの特別家庭訪問。★★★☆...
危険な家庭訪問-担任教師と三人の母(著:夏島彩、フランス書院文庫)

tag : 社会人主人公 熟女限定

藤原創「【初めての女性】少年と五人の誘惑」

藤原創「【初めての女性】少年と五人の誘惑」
(フランス書院文庫、2006年8月、表紙イラスト:松原健治)

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作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

実姉の莉奈を慕い上京した雅人だったが、姉と未遂に終わるものの自分の身の回りの人と次々に関係を持つ。一度きりと宣言されて欲求不満の雅人は莉奈にも関係を迫り、意地悪な言葉で責め立てながらも結ばれるのであった。

【登場人物】

杉原雅人
16歳。長野県出身で都内の男子高校へ進学する為に、今春から姉の莉奈の住むマンションに転居した。身長170cm位で莉奈とよく似た整った顔立ち。童貞

杉原莉奈
20歳。都内の私立大学に通う3年生。色白で身長160cmちょっとでスタイルが良い。麗華の部屋を特別に貸してもらっており、今春まで一緒に暮らし親しい仲にあった様子。

栗原真希
17歳。雅人の従姉に当たり、隣の駅の近くに住んでいる。ナチュラルな茶髪に染め、切れ長の瞳と整った鼻筋の美少女。巨乳で男性経験はあるらしい。

赤沢麗華
22歳。今春より航空会社の客室乗務員として働く為、同居していた莉奈に部屋を貸して別の場所に転居している。スタイルが良くエキゾチックな美女だが、莉奈とは性的に親しい仲なののに飽きやすく、偶々部屋を訪れた際に雅人に興味を持ち悪戯を仕掛けられる。

栗原房子
40歳。真希の母親で3年前に夫を失い、娘と2人で暮らしている。自営業を営む男性と再婚の話が出ていたものの、折からの不況で見送りとなり失意の底に浸っていた。華奢ながらも豊かな胸とヒップの持ち主。

雨宮沙織
25歳。雅人が通う高校で音楽を担当する美人教師。受け持ちが違うため直接の面識はないが、清楚で肉感的な身体付きから男子生徒の間でマドンナのような扱いを受けている。

【展開】

同居生活を始めた雅人は、莉奈と一緒に通う朝の通勤電車の混雑に乗じて彼女の身体に密着すると、下校して帰宅するなり莉奈の部屋に侵入する。履き古しのストッキングの匂いを嗅ぎながら倒錯したオナニーをすると、その晩コンパで遅くに帰宅した莉奈を介抱しようと部屋に連れていき、服を一枚ずつ脱がせる内に興奮して勃起を太股に擦り付け射精してしまう。

莉奈と合体未遂に終わったその週末に真希が部屋を訪ねて来るが、莉奈の部屋に鍵が掛かっているのを不審に思われて何かあったろうと追及を受ける。エッチなことを考えているのではと従姉に翻弄され、雅人は勃起を剥き出しにさせられると背中から密着されながら手コキで精を放出する。更に裸を見せられパイズリから口唇奉仕で二度目の射精をしたものの、続きはまたとお預けを食らわされる。

数日後帰宅した雅人は部屋に麗華がいるのを見て、その口振りから二人が親しい仲だと察するが、姉の部屋に鍵が掛かっているとサディスティックに責め立てられる。雅人の部屋で相互オナニーを披露した後で、手を縛られたまま麗華の巨乳や熟れた秘所への奉仕を迫られ立て続けに射精させられるも、又も本番はお預けだと焦らされてしまう。

お預けを食らわされてばかりの雅人は、ある日雨に濡れながら房子のマンションへやって来る。風呂に入るよう勧められた雅人だったが、バスタオルを巻いただけの叔母の色香に翻弄され、初めては房子で体験したいと懇願する。寝室に入ると身支度を整えていた房子の服を一枚ずつ脱がせながら濃厚なキスを交わすが、一度きりと念を押しながらも他の女に触られたことがあるなんてと嫉妬混じりに奉仕する房子の口中に射精する。

数日後下校途中に沙織と出会った雅人は彼女の訪問先が同じマンションと知りエレベーターに乗るが、地震のせいで急停止してしまう。迫る尿意に我慢できず失禁してしまった沙織を自室に連れて来てシャワーを浴びさせたまでは良かったが、沙織は口止めにと何でも言うことを聞くと譲らず、セックスをしてみたいと雅人は要求する。積極的に口唇奉仕し飲精する沙織に興奮し、一度きりの条件ながらも正常位で繋がる。

莉奈と不仲になってから2ヵ月が過ぎたある日、沙織や真希に無視され、麗華、房子の元を訪ねるも立て続けに冷たくあしらわれ、部屋に帰る気も失せた雅人は公園のベンチに座って雨に打たれていると、姉に保護され帰宅する。麗華にフラれた失意にあった莉奈に言葉巧みに迫った雅人はイラマチオ同然に姉の口中に精を放出すると、今度は自分の番だとクンニして指ピストンでアクメに導く。そして相姦に抵抗を拭い切れない莉奈に正常位で挿入すると、子宮に迸りを受けて理性を失った姉に求められるままに体力が続く限り交わるのだった。

【レビュー】

姉に想いを寄せる主人公が性の遍歴を辿り本命に行き着くまでの流れは、フランス書院文庫での高竜也氏や牧村僚氏が得意とする作風であり、主人公の初体験までがやや長いような気もするが概ね好意的な印象である。ただ五人とした割には年齢差を除き、従姉と客室乗務員との属性が被っているようで、一人ないし二人減らしても良かったのかなと思う。

お預けを食らわされる主人公の性格を見ると、「一度きり」とヒロインが拘るその理由も分からなくはないけれども、妖艶な客室乗務員はともかく叔母に至っては主人公の逸物に他の女が触ったのねと嫉妬混じりに呟くのを見るとその後は随分な扱いである。ヒロインの人数に拘ったがあまりに終盤に実姉と結ばれるまでの余裕がなく、駆け足にしたみたいで勿体無い限りだと思う。客室乗務員に童貞を奪われ、叔母に溺れた主人公を最後に実姉が救うという流れでもスンナリ纏まったのではないだろうか。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2006/8/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。<電子書籍>「そう、上手よ…もっと大きく腰を動かしてっ…」豊満な乳房を打ち振り、腰をゆらめかせて微笑む女性。性への憧れと実姉への欲望に惑う雅人を導いてくれるのは、挑発的すぎる従姉?それとも黒下着で誘う姉の友達?柔肌の熟叔母?可憐さの奥に淫蕩さがのぞく女教師?悩ましすぎる年上巡りの末に迎える最高の初体験。★...
初めての女性(ひと)-少年と五人の誘惑(著:藤原創、フランス書院文庫)

tag : デビュー作品 高校生主人公 童貞

松田佳人「【妖精と小悪魔】二人の制服美女」

松田佳人「【妖精と小悪魔】二人の制服美女」
(フランス書院文庫、2006年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

下校途中の邸宅に住む双葉と知り合った慎一はキスを求められ、戸惑いつつも恋心を抱く。一方クラスメイトの麻衣からもエッチな事をして欲しいとねだられいよいよ本番となるものの、英語教師の留美や双葉の家庭教師の美津子などの邪魔が入り上手くいかずにいるのだった。

【登場人物】

津山慎一
15歳の高校1年生。成績は優秀だが真面目という訳でも無い普通の少年だが、双葉や麻衣と仲良くなり何故か女性にモテモテとなってしまう。童貞。

水野麻衣
慎一のクラスメイトで席は隣同士で、校内トップクラスの美少女。慎一に恋心を抱いていたがなかなか振り向いてもらえず、ある日下校時に積極的にアプローチを掛ける。平均よりやや大きめのバストでスタイルも良い。処女。

三村双葉
慎一と同い年だが生まれ付き身体が弱く、最近まで療養所で入院していた。現在は外界に慣れようと自宅に戻っている。通り掛かりの慎一を見て優しそうと興味を抱き、自宅に招き友達にと誘う。華奢な割に女らしい身体付き。処女。

中井美津子
20代後半の大学院生で将来は渡米して研究に励みたいと考えている。学校に行けない麻衣に勉強を教えているが、彼女の体調を気遣いつつも慎一にも関心を持ち代わりに性欲処理をするからという口実でエッチな事を繰り返す。

横井留美
28歳。慎一たちの学校で英語を教えている美人教師。夫はいるものの興味のある男子生徒を次々につまみ食いしており、慎一も標的にされるものの麻衣を庇おうと最初は本番は拒否する。グラマラスボディで女王様然としているが、実は被虐的な趣味の持ち主。

近藤麗子
慎一の1つ上の先輩で常に首席を取り続けている。校内でトップの美貌と大人顔負けのボディの持ち主。気位が高い為か男子から見ると近寄り難い雰囲気を感じさせているが、性体験はある様子。留美を崇拝しており、彼女の誘惑を撥ね付ける慎一に興味を抱く。

【展開】

ある日麻衣と一緒に帰宅する事になった慎一は両親が不在なのを承知で家に上がらせてという彼女の積極性に圧倒されるが、更にキスを求められ妖しい雰囲気になった所で勃起を見せ、口唇奉仕までさせてしまい後ろめたさを感じる。
実はその二週間前に慎一は双葉と知り合い、ある日寝入っている彼女の身体に触れたのを美津子に見咎められ、別室で双葉の代わりだと裸体を見せられて口唇奉仕やパイズリをしてもらっていた。

慎一は2人には存在を秘密にしたまま双葉や麻衣と関係を深めて行くが、ある日授業中に留美から不純異性交遊だと糾弾される。口論の末教室を出ていった麻衣を庇えなかった慎一は放課後に進路相談室で対峙するが、留美はいきなり誘惑し始めて性欲には勝てないだろうと勃起を取り出しては口唇奉仕する。
そんな留美の態度に苛立ちを感じた慎一はイラマチオ同然に射精すると、彼女の持ち物であるバイブを挿入させて職員室一周を命じる。焦らされた留美は職員室を出るなり相談室に慎一を引き込むが、後を追った教頭が好色な表情を見せると慎一に言われるまま上司に犯されて悦びを感じるのだった。

学校へ顔を出さずサボっていた慎一はある日双葉の家にやって来ると、デートに行きたいと誘われ遊園地へ向かい、その帰り道にラブホテルを指差して中に入りたいと求められる。いきなり勃起を見せてという彼女の積極性に戸惑いつつも、慎一も双葉の裸を見せてもらい相互愛撫を行う。
その後容態が急変した双葉を連れ帰ったものの、厳しい表情を浮かべる美津子に自宅まで送って貰うが、途中で慎一は彼女の部屋に行きたいと要求する。自分が焦らしたからだと犠牲を口にする割には実は単にセックスをしたいだけと、わざと挿入を遅らせて彼女の本音を言わせると童貞を卒業する。

数日後麻衣と仲直りし学校帰りに公園でデートをする事になるが、夕闇に乗じ悪戯を仕掛けていると女子中学生たちが冷やかしにやって来る。そこで慎一は彼女たちに麻衣の秘所を舐めさせるように命じると、自分は高みの見物とばかりに眺めていたが、やり過ぎたせいか麻衣が学校へ来なくなる。
そんな中留美の呼び出された慎一は再び進路相談室にやって来ると麗子までいるのを見て疑問に思うが、留美の意図を汲み取り麗子を抱いた後に留美を四つん這いにし一度限りの情交に及ぶのであった。

双葉の容態が気になった慎一は邸宅を訪ねると、彼女は待ちかねていたかのように窓から顔を出し部屋に招かれる。このまま何も知らずにいたくはないと抱いて欲しいと求められた慎一は、彼女の体調を気遣い正常位で破瓜へ導く。
後にこれが双葉と逢うのが最後だと美津子から聞かされた慎一は、一年後に麻衣をバイクに乗せて双葉の邸宅を訪ねるも既に取り壊された後だった。麻衣は大事にしないとという思いを強くした慎一は高原にやって来ると麻衣を抱きたいと求め、雨が降り出す中で裸になり情交に及ぶのであった。

【レビュー】

学園を舞台にし制服少女や女教師を登場させた作品を出して来た作者の最新の作品で、時に凌辱的な作風を試みたり、美少女文庫で出版したりと現在の巽飛呂彦氏のアプローチに近いと言えるだろうか。ただ他の著作での読者レビューで拝見したのを見る限り、章が変わると脈絡もなく話が展開するのがこの作者らしく、「章間が気になる」のである。

当時は「エロライトノベル」よりは「ジュベナイルポルノ」という呼ばれ方が主流だったかなと記憶しているが、エロゲーから移植したノベライズみたいに各章にエッチな場面を展開している割には、本作の場合には読み終わって何も残らないのが正直な印象である。話の組み立て一つでかなり良くなるはずなのだが、勿体ないなという気がしてならない。

tag : 高校生主人公 童貞 処女

牧村僚「年上の淑女 柔肌フルコース」

牧村僚「年上の淑女 柔肌フルコース」
(フランス書院文庫、2006年6月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

大学受験に失敗した祐一郎は上京して芸術系大学の全寮制予備校に通い出したが、義母の敬子への想いを胸に秘めたまま次々にセクシーな女講師や寮母に誘われる。一方敬子も祐一郎の幼馴染みから本心を聞かされ、抱かれる覚悟を決めるのであった。

【登場人物】

佐伯祐一郎
18歳。地元大学の芸術学部の受験に失敗し、都内の全寮制予備校で浪人生活を贈る。敬子に対する想いは強いが、告白して嫌われる位ならと口に出せずにいた。童貞。

佐伯敬子
34歳。7年前に祐一郎の父親の後妻となったが、夫婦の営みが途絶えてから久しく、現在は祐一郎に対する想いを抱き彼も同じだと知り嬉しく思う反面、夫婦生活にいつかけじめを付けなくてはと覚悟も決めている。

藤村澄江
30代の国語担当講師。予備校の方針でパンチラが拝めるような際どい服装をする事が多く、補習ビデオを通じて予備校生たちのオナペットの一人として注目を浴びている。予備校生の中からお気に入りを見付けるなり、摘まみ食いする面も。

川澄幸子(ゆきこ)
30代で予備校の専属寮の寮母で、近くにある自宅から通っている。夫との仲はまずまずだが、中学生のひとり息子が自分をオナペットとしているのを知り毎晩性欲処理をしているが、本番は高校進学まで取っておこうと決めている。

田代朱美
19歳で双子の弟がおり共に一浪していたが、先に弟が合格した事から今年は予備校に入学した。祐一郎に弟を重ね合わせている節が見られ、デッサンの授業でヌードモデルになってから積極的にアプローチを掛けて来る。

岩瀬理恵
38歳。祐一郎の友人の敏也の実母で、テニスを趣味としたグラマラスな熟女。夫がいる立場ながら、テニス講師の大学生と数回火遊びを楽しむ悪い母親でもある。息子同士オナペットを交換して近親相姦を避けようとしていたと息子を通じて敬子に聞かされ、敏也に抱かれる事を決める。

真田正義
26歳。既に八浪している予備校の先輩格だが浪人生活を楽しんでおり、「職業浪人生」と呼ばれる予備校のムードメーカー的な存在。後に美術講師の政美に好意を抱き関係を結び、司法試験を受けようと進路変更を決意する。

【展開】

祐一郎は予備校に進学する前夜に敬子に告白しようと決意するが思うようにいかず、身体の線の透けたネグリジェ姿をデッサンのモデルにしたいからと写真を撮らせてもらう。

祐一郎は仲良くなった真田から、予備校の方針で講師が際どい格好で授業を行い性欲解消の一助になっていると聞かされる。半信半疑ながらも授業に臨むと澄江のふとももに目を奪われ、補習ビデオでパンチラを拝めてしまいオナニーしてしまう。そこにタイミング良く部屋に現れた澄江に驚きつつも真田の言う通りだと納得した祐一郎は、本番は拒みつつも口での奉仕を求める。

数日後敬子の画像をオカズにしていた祐一郎の元に幸子が現れオナニーの最中だと気付かれるも、彼女から毎晩息子の性欲発散の手伝いをしていると聞かされ羨望を抱く。そして敬子への想いを打ち明けると、継母もきっと同じ気持ちだからと励まされシックスナインで慰められるのだった。

ある日のデッサンの授業でヌードモデルに立候補した朱美の裸体に目を奪われる祐一郎だが、授業を終えて部屋に誘われ互いにモデルになるも、勃起をしごいて射精を見せて欲しいと頼まれる。弟と関係にあると聞かされた祐一郎は朱美からセックスをしても良いと求められるが、敬子への想いを貫きたいと断りシックスナインに留める。

一方祐一郎がなかなか帰省せず寂しく思っていた敬子の元に、息子の友人の敏也が訪ねて来る。敏也から祐一郎との経緯を聞かされ改めて彼への想いを強めた敬子は、敏也の願いも叶えてあげようと母親の理恵への口添えを約束し、彼に息子の姿を重ねてオナニーを見せて欲しいと下着姿になり誘惑する。

その頃テニスの講師でやって来た大学生とお楽しみの最中だった理恵は敬子からの電話に初めは不審を抱きつつも、息子同士が互いにオナペットにしていたと聞かされ敏也に抱かれようと決意し、初心な大学生を息子に見立てて積極的に腰を遣うのであった。

数日後理恵の呼び出しで都内のホテルのロビーにやって来た祐一郎は部屋に誘われるも、彼女の誘惑を撥ね付ける。合格だと笑みを浮かべる彼女に疑問を抱くが、そこに敬子が現れて仕組まれていたと気付き納得する。やっと想いが通じたと愛撫を受ける敬子だが、童貞の割りに手慣れた様子に不審を感じる。
祐一郎は敬子を想って美人講師たちの誘惑を断り続けレッスンに励んでいたと必死に話すのを見た敬子は謝罪すると、こうして結ばれたのだからもう家を出るしかないと決意を打ち明け、2人での新たな生活に期待を寄せるのだった。

【レビュー】

熟女とふとももに対する拘りから、「ふともも作家」との呼び名で有名な作者にとってはフランス書院文庫での最新の作品である。丁度この2006年という年はフランス書院文庫での誘惑作品にカテゴライズされる作家が次々と現れ、他方では1990年代から活躍して来た作家陣が示し合わせたかのように去っていき、まさに世代交代を印象づける年と言えよう。

芸術系の予備校を舞台に牧村作品特有の寛大で優しい熟女ヒロインが次々登場する作品で、男子も主人公だけでなく幼馴染みや予備校の先輩、幼馴染みの母親の不倫相手と過多ではないかと思われる位である。全般的に本番よりは前戯重視、物語の流れ重視な作風のせいか、読み手からすると些か物足りない心境であるかもしれない。

※2011年11月に『憧れの淑女』と改題され、双葉文庫から出版されています。

芳川葵さんのブログにて、本記事を紹介して頂きました。ありがとうございます。
『芳川葵の徒然記』 「一昔前は……」

tag : 高校生主人公 童貞 母子相姦

宇北洋一「人・妻・中・毒 五人のデパートガール」

宇北洋一「人・妻・中・毒 五人のデパートガール」(フランス書院文庫、2006年11月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

憧れの隣人・有沙子を頼りデパートへ就職した郁也だが、初日からウブな反応を見せる彼に有沙子は女性の扱いに慣れさせようと人妻たちに彼を誘惑するように頼み、エッチな戯れはしても本番はという彼の固い意志を知り、抱かれようと決意をする。

【登場人物】

高梨郁也
23歳。有沙子の隣人で彼女を慕い、都内の中堅デパートに入社した。中学生の時に家庭教師をしていた有沙子に興奮し、遺精してしまったのがトラウマになって女性恐怖症になっている。童貞。

山城有沙子
38歳。夫と娘がおり、貞淑でグラマラスな体型の女性。郁也の配属された管理部門の課長で彼が入社すると知り、自分の元へ呼び寄せた。郁也の女性コンプレックスを治そうとデパート内の女性たちに彼を誘惑して慣れさせようと考える。

新山洋子
27歳。1階の化粧品売り場を担当。昨年ひとり娘を産んだばかりだが、独身時代はかなり浮き名を流していたらしく、妖艶な雰囲気を漂わせている。

益岡由紀恵
35歳。ランジェリーショップの店長。漆黒でウェーブ掛かった髪を肩に垂らし、長身でスタイルの良い女性。夫と2人の子供が居り、小学校に上がったばかりの息子が成長した姿を郁也に重ね、「ママさん」と呼ばせている。有沙子と同じ位の巨乳。

北村弥生
29歳。デパートの受付嬢。5つ年上の夫とは暫くご無沙汰気味で、有沙子からの申し出に渡りに船とばかりに郁也を誘惑する。

渡部絵梨香
31歳。フィットネスショップの店長で、痩身器具の実践販売をする為、タンクトップとホットパンツという露出の多い服装でいる事が多く、有沙子に度々注意を受けている。5歳下の夫が居るが子供は居ない。

【展開】

入社初日に早めに出勤して来た郁也は屈んだ姿勢で落とし物を探す有沙子のヒップに興奮し、勃起に気付いた彼女から優しく手コキで射精に導かれると、デパートの職場の女性から誘惑されても怖がらないでと告げられます。

挨拶回りで化粧品売り場へやって来た郁也を見掛けた洋子は新作の口紅をチェックして欲しいと彼の指をリップに触れさせ挑発し倉庫へ誘うと、ファーストキスを奪われ裸になった体を郁也に密着させながら手で射精させます。

下着を万引きした女子高生を見掛け本能的に追い掛けた郁也が逆に万引き犯に開き直られ窮地に陥っていたのを助けた由紀恵は閉店後の店へ誘い、息子に扮した郁也を胸の谷間に跨がらさせてパイズリ射精に導きます。

有沙子の頼みで郁也を誘惑する事を受け入れた弥生はある日、迷子の扱いに戸惑う彼に近付きスカートの奥をちら付かせ、駐車場に停めている車の中で誘惑するも本番は出来ないという彼の意思を尊重してシックスナインで相互絶頂に至ります。

有沙子から絵梨香の服装を改めるように注意するよう頼まれた郁也は、あっさりと承諾した彼女から年下の夫が浮気したので見返したいと求められ互いにオナニーを見せ合いますが、その後で実は有沙子から依頼されたと打ち明けられ彼女に告白するようにアドバイスします。

郁也が人妻たちと関係しているとの噂を聞き、自分で仕組んだ事とは言え次第に落ち着かない気持ちになった有沙子はある晩普段はしないオナニーに浸ってしまい、彼への想いの強さを意識します。

翌朝早めに出勤するように命じやって来た郁也から自分への想いを聞いて感激した有沙子はここで抱いて欲しいと告げ、後背位で交わりすぐに彼は達してしまいますが、自分が童貞を卒業させたのだと喜びに浸ります。

【レビュー】

本作が出版された当時のフランス書院文庫は凌辱や調教ではない作風でかつヒロインが多く登場する作品だと個々の攻略がメインで、ハーレム描写が有ったとしても最後にほんのおまけ程度だった事が多かったように感じます。

本作は主人公が本命の有沙子と結ばれるまでの物語で、他の4人とは有沙子が予め頼んでいたのも有ってエッチな戯れと射精は有るものの、本番ありきの読者に取っては終盤まで「お預け」のままで焦れったいかもしれません。

テーマが女性恐怖症の主人公が女性を一人前に扱えるようになるまでの成長物語と捉えれば決して悪い流れでは無いのですが、有沙子と関係を結んでその先は…を見せればより濃厚な話になったかもしれず勿体無い気がします。

人妻と付くだけにヒロイン全員に夫が居り、それぞれに郁也と火遊び程度に関係を持ちますが、夫に不満を抱きつつも夫婦生活を破綻させる考えまでに至らないのは、いかにも当時の誘惑作品らしい気がします。

しかしこの作風は2006年まで黒本で多数出版されていた大ベテラン作家の作風と酷似しているように思えますが、あまり深読みはしない方が良いかもしれませんね…。

冴木透「誘惑マンション―午後2時―」

冴木透「誘惑マンション―午後2時―」(フランス書院文庫、2006年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

再開発事業に伴い立ち退きを拒否する4件の住人と交渉に臨む事になった良太。真っ直ぐな彼の性格に住人の女性たちは惹かれ、未亡人、女優の卵、美人秘書と女子高生、女教師と次々に関係を持つ事に。

【登場人物】

増井良太
23歳。大手デベロッパーに勤める若手社員で、再開発に伴う立ち退き交渉で拗れた4件の住人と交渉して欲しいと前任者から頼まれる事に。生真面目で女心にはかなり疎い面がある。女性経験は有る模様。

三枝麻美(まみ)
30歳。マンションの203号室に住む住人。2年前に上場IT企業の創始者の1人だった夫を交通事故で亡くしている。最初は良太に夫の面影を重ね求めるが、育ちの良さや優しい性格の夫から大事にされていた為かエッチに対してはかなり奥手。

早川奈々美
24歳。302号室の住人でテレビ女優を目指している。現在はまだドラマの端役程度だが、いつか自分が納得する役を掴むまでと良太を演技の練習に付き合わさせるが、次第に台本を書き換えてエッチな要求をするように。

石井香子
25歳。401号室の住人で綾の姉。両親を交通事故で亡くし大手企業で役員秘書に就く傍ら、翻訳の副業で生計を立てる才媛。綾と花屋を開くのが夢だが、前任者にプライドを傷付ける物言いをされ意地になり、機会が有れば良太を好きに扱いたいと考える。

石井綾
17歳。401号室の住人で香子と一緒に住んでいる。女子校に通い一見清楚に見えるが、姉に似てしたたかで小悪魔な面も。実直な良太に一目惚れし、姉を説得させる方法を教えてあげると言い積極的にアプローチする。処女。

川原美鈴
28歳。507号室に住む美術教師で、ぎらぎらした高校生たちの視線で快感を得る隠れMの属性が有る。今居る部屋と同じように夕陽が見える部屋でないと立ち退かないと無茶な要求に応えようと懸命な良太に惹かれ、オナニーを見られたのを口実に迫られる事になる。

【展開】

前任者の金で捩じ伏せるような態度に腹を立てていた麻美は新都市の構想を熱く語る良太に亡き夫を重ねエッチな雰囲気となりますが、良太は理性を振り絞って誘いを断ります。数日後立ち退きに応じた麻美は契約書にサインする条件として自分を抱くように求め、関係を結びます。

女優志望の奈々美の演技練習に付き合わされた良太は、ある日役作りで朝の満員列車の中で自分に痴漢して欲しいと頼まれ、夢中で指を遣う内に絶頂に導いてしまいます。
2ヵ月後なかなか芽が出ずに郷里に帰ると口にした奈々美に熱く説教した良太は、実はあの痴漢される役がきっかけにドラマの準主役を得たと聞かされ、ラブシーンの練習をしたいという彼女の願いを聞き入れ抱く事となります。

良太は香子へ金銭交渉の話を切り出した途端に激怒され叩き出されますが、綾の提案で慣れない英文の文学書を読み感想を告げると香子はあまりの的外れぶりに爆笑しながらも許してあげます。
アドバイスをしたお礼に処女を奪って欲しいと綾に告げられ関係を持った良太は香子の言いなりになりオナニーをさせられますが、姉の意地悪ぶりに怒った綾に遮られて形勢が逆転し、謝罪した香子の提案で姉妹から奉仕されます。

残る1人となった美鈴は無茶な要求に応えようと2ヵ月も交渉し続ける良太に惚れ、彼の来訪に合わせてオナニーしてわざと見付かるように仕掛けて弱味を握られたから苛めて欲しいと告げ、良太は指だけで絶頂に導きます。
美鈴の引っ越し当日、前回はお預けだった良太に自分の恥ずかしい姿をビデオで撮影して欲しいと懇願した美鈴は一人で高ぶった後、最後の想い出にとベランダで夕陽を眺めながら背後から良太に貫かれ絶頂します。

互いに良太と関係を持ったのを知った住人女性たちは全員で良太をシェアする事で納得し、彼の住むアパートへ引っ越して日替わりに彼と愛し合う新たな生活を始める事になりますが、良太は毎日朝まで搾り取られ疲れを見せつつやれる所まで頑張るのだと堅く決意するのでした。

【レビュー】

当時のフランス書院文庫のラインナップは凌辱作品の方が多く、そうでない作品は近親相姦中心だったりとやや偏りが見られました。その中で冴木透名義での唯一の作品となった本作は、非相姦の誘惑作品で非常にテンポ良く読めたので本当に新人さんなのかなと感じました。

物語の構成は上品な未亡人、主人公に恋心を抱く女優の卵、クールな重役秘書と健気な女子高生の姉妹、被虐的な傾向の女教師の攻略にそれぞれ2章ずつ順序よく使い、前半は主人公がお預けで焦らされ、後半は本番に至っています。

個人的には香子と綾の美人姉妹の設定が良かったですが、2人で2章の為他よりボリュームが少なくあっさりし過ぎていたのがやや残念でも有り、女教師の美鈴は設定に若干無理が有ったように感じてしまい蛇足に見えます。

デビュー作品でこれだけよく纏まっていて感心しますがあまりに整然とし過ぎていて各ヒロインの短編集を読んでいる気もしますし、他のヒロインに関係が発覚した際のドタバタやハーレムの醍醐味で有る多人数プレイを盛り込めればより良かったのかなと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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