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望月薫「午後2時の禁戯 叔母と隣人妻が溺れるとき」

望月薫「午後2時の禁戯 叔母と隣人妻が溺れるとき」
(フランス書院文庫、2008年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

隣家に住む美少年の真吾が叔母の沙耶香を甲斐甲斐しく世話をしており、義妹の茜にも親しく接していることに感心していた雪絵だったが、ある日少年が庭で草むしりをする自分の姿に牡の視線を向けていたことに気付き身体の疼きを抑えられずにいた。そして真吾が下着泥棒をしたのを見付けたものの、怪我の手当てをしてあげると彼の態度が豹変し始めて…。


【登場人物】

坂井真吾
16歳の高校1年生。県内有数の進学校に入学したが、父親の栄転により母親を連れてシンガポールへ転勤することになり、叔母の沙耶香とともに暮らすことに。真面目な性格で家事もろもろ沙耶香の面倒を見るのも厭わない様子。隣人で幼馴染の茜やその兄嫁に当たる雪絵に密かに憧れを抱いていた。童貞。

藤堂雪絵
26歳。真吾の隣家である坂井家に嫁いで来たが、同居していた義父が転勤、夫も海外研修により2年間不在となり義妹の茜と二人で暮らしている。旧家の出身で慎み深く清楚な印象で、ボブカットにした髪型の和風美人。熟れ始めた身体を持て余し、真吾のことを想って一人遊びしていたのを見られてしまい…。

藤堂茜
17歳。真吾と同じ高校に通う陸上部のアスリート。幼馴染で真吾に恋心を抱いているが、お姉さんぶってからかう癖がついている。ポニーテールにした美少女でここのところ身体付きが女らしくなった。処女。

坂井沙耶香
32歳。一部上場企業で出世頭として課長職に就き、毎晩遅くまで帰らないことが多い。大学院を卒業するまでは兄である真吾の父親の家に同居していたが、真吾を一人にしておけないと実家に戻って来ている。真吾のことは単なる甥以上の愛情を抱いているが、決して結ばれることはないと自戒してもいる。ストレートに伸ばした黒髪の似合う美女で、男性との付き合いもあったが現在はフリーとなっている。164㎝48㎏とスレンダーな割にGカップの巨乳で、仕事のためなら女の武器として使うことも厭わない。


【展開】

梅雨の合間のある日曜日の昼下がりに庭の草むしりをしていた雪絵は、隣家の部屋から真吾の牡そのもののイヤらしい視線を感じるが、元より好ましく思っていた美少年だけにもっと見てとばかりに汗を拭う振りをして敏感な場所へ触れてしまう。しかも秘所が濡れ始めたのを感じシャワーを浴びて二階の寝室へ向かうが、そこはまさに真吾の部屋から丸見えでまさに見せ付けるかのようにオナニーまでしたものの、達してしまうと何てことをと羞じらい始める。
それから二週間が経った土曜日に真吾は藤堂家の庭の木を伝いベランダに干してあった雪絵の下着を盗むが、雪絵に見付かり木から落ちてしまい家の中で手当てしてもらう。しかし雪絵が無防備にもスカートの中を覗かせていたために真吾はぎらついた視線を向けてしまい、拒絶とも取れる態度を取られてカッとなり押し倒し、どうせ嫌われるのだからと犯そうとする。雪絵の説得に応じてそれならば手扱きだけでもとぺニスを握らせ白濁を浴びせるが、被虐の美しさに勃起は収まらずに再び彼女を押し倒す。乳房や秘所を舐めて挿入しようとするが、犯されるならば死にますと言われてはどうしようもなく、イラマチオさせて彼女が気を遣るのを受け入れるしかなかった。

しかし真吾はただ黙って見ていた訳ではなく、絶頂の果てに気を失った雪絵の身体を彼女の携帯で撮影し自分の携帯に送信していた。雪絵はそれに気付き極力真吾に逢うまいとするが、数日後口実のために仮病を使っていたのを心配していたらしく携帯に着信があり、バルコニーに出てオナニーして見せてという理不尽な要求なのにも関わらず、何処かで期待していたのもあって隣家の少年と見せ合いっこしてしまう。更に数日後の晩に雪絵は真吾の部屋の灯りがつかないのを気にしながら寝室へ向かうと、何と真吾が木を登って部屋に侵入して来たらしく、恐怖を感じお口でしてあげるから帰ってと追い払おうとする。馬乗りに押し倒され服を剥がされた雪絵は再び死を口にするが、真吾には二度目の脅しは通用せずにしかも縛らないでと告げたことが裏目に出て、ベルトで拘束され女体をいたぶられる。再び仰向けにされ乱入を受けた雪絵は一度堕ちたからにはと本音を吐き、自らおねだりをするほどに乱れ連続中出しを求めるのであった。

その性交を見てしまった茜は真吾にも雪絵にも会いたくないと仮病を使い部屋に引きこもるが、その一方でまた二人がセックスするはずと覗くことを期待してもいた。三日後に学校には行ったもののクラブには参加しなかった茜は自宅に戻って夜になるのを待つと、二階のバルコニーに人影が見えて義姉の寝室に向かうが、引き戸の隙間から覗くと予想していた通り真吾と雪絵がいかにもなやり取りを交わしていた。しかし二人の破廉恥さは予想以上でバルコニーに移動してアナルセックスまで始め、茜は廊下に仰向けになりながら二人の動きに合わせて前後の穴を弄りながら絶頂気絶してしまう。翌朝雪絵の部屋で目覚めた茜は関係が発覚したことで義姉が家出したのでは家中を探すと、応接間で憔悴しきって座っている雪絵を見付けるが、安堵とともに怒りがこみ上げて来て自分にも愛させてと告げる。雪絵の秘所を舐めながら裏穴を指で蹂躙し、自らも陰部を愛撫して絶頂を迎えていく。

雪絵が眠りこけている間に茜は携帯を使って義姉になりすまし真吾にもう来ないでとメールするが、それを見抜いたかのように幼馴染から連絡が入り神社で逢おうと約束する。自分が真吾を受け止める覚悟で来たものの、予想した以上に少年の態度は強気でして欲しいのだろ?と迫られ、その勢いに気圧され思わずお漏らしするほどであった。そんな粗相をしても真吾が下着を洗ってくれたが、しかしながら相変わらず暴君のままであり、口腔や裏穴を犯されてしまう。それでも茜は真吾に抱かれるならと、神社の境内という神聖な場所にも関わらず、勢いに任せて破瓜を迎えるのであった。そして二人で藤堂家に戻ると、全てを悟ったかのように雪絵が優しく出迎えてくれる。

深夜遅く沙耶香はタクシーの後部座席で甥との睦み合いを夢想している内に疲れて寝てしまっていたが、自宅に着くと愛する真吾がいないことに動揺する。しかし今日は真吾が合宿でいないとの書き置きを見てすっかり失念していたと落ち込み、それでもローターを持ち込み彼のベッドで淫夢の余韻を引きずりながらオナニーしてしまう。翌朝濡れたシーツを洗おうとベッドを見るとDVDが隠してあるのを見付け、変な趣味に走っていなければと軽い気持ちで見始めると、映っていたのは雪絵と茜の絡み合う姿で真吾が興奮して二人に白濁をぶっ掛けるところで終わっていた…。

二人が肛交までしている…と沙耶香は悶々としたまま半月が過ぎたが、ある晩意を決して膣内でなければアナルセックスも拒まないつもりで入浴中の真吾の元に向かったものの、いざ対峙すると自分の意図を見透かれていたことに動揺する。ローターを置き忘れていたことでとうに気付いていたらしく、真吾から指で二穴を蹂躙されて絶頂気絶してしまうほどの快感を得る。翌朝リビングで目覚めた沙耶香は自分を犯さなかったことに疑問を抱くが、おねだりしなかったからだと言われ恥ずかしい言葉を告げると、裏穴を貫かれて精液を注がれてしまう。すっかりご主人様様気取りの真吾は相変わらず優しい甥のままで、汗ばんだ沙耶香の身体を濡れタオルで拭うが、後は残り一つだと帯締めで後ろ手に叔母を縛り牝犬呼ばわりして騎乗位で交わらせる。

週末を迎えて前夜遅くまで仕事をして帰宅した沙耶香だったが、藤堂家の二人と真吾と交わっている淫夢に浸っていると、何と茜がお越しにやって来る。相姦の罪に苛まされていた沙耶香は茜に謝罪するが、彼女はこれから恥ずかしい姿を披露するので笑わないでくださいと大人の対応を見せてくれた。リビングに向かうと今から雪絵の剃毛をするらしく流石に真吾を諭そうとするが、逆ギレされ出ていけと言われて動揺したところで茜が庇ってくれて、もう恥も外聞もないと沙耶香は同じようにされることをおねだりする。雪絵には黒、沙耶香には赤、茜には白の首輪を着けさせた真吾は、まさに牝犬のように扱って三人を犯し、いつかは藤堂家のバルコニーで交わることを夢想するのであった。


【レビュー】

2018年5月に『溺れ母・溺れ姉・溺れ女教師』で9年10ヵ月振りに復活される望月薫氏の「一つ前」の作品であり、読んでみればお分かりの通り「恥ずかしい」を「羞かしい」と表現なさっていて全般的に硬めである。古き時代の調教ものらしく「露出」、「縄・緊縛」、「首輪」とキーアイテムが次々と出て来るが、元より叔母と隣人妻と幼馴染の三人は主人公に惚れているところも窺える。一応は凌辱作品にカテゴライズされてはいるが、誘惑作品に近い典型的なラブラブハーレムと言ってしまっても差し支えないほどである。

本作の他に数作品拝読したのだが文中の言い回しにかなり腐心なさったようで、これまでよりも硬めな表現を多用されている。実は三人のヒロインたちはそれぞれに被虐願望を持っており、少年ながらも性的な知識は豊富な主人公が願望を見抜き、「ご主人様」として荒々しくも時には優しく振る舞う様が描かれている。そんな弾けたヒロイン像と硬めな文章が嵌まる読者もいるのかもしれない。個人的にはそのアンマッチさが読んでいてどうも理解に苦しむところであり、もっと平素な表現に置き換えても良いのになと思う。

官能小説は書き手に取っての願望と読み手に取っての理想とでどれだけ共感できるかに掛かって来ると思うけれど、フィクションなのである程度のご都合主義は理解しつつも、本作の場合はちょっと展開としてぎこちないところが多々見られたのが残念である。そのぎこちなさも書き方一つで笑って済ませられるところが、硬めな表現がよりその違和感を強めてしまったように感じられたのである。約10年経っての新作ではその表現方法も含め、どう変わったのか(変わらないところも含めて)注目したいと思う。






本作を刊行なさって以来、約10年振りとなる新作が刊行されます。望月氏の長編はここしばらく「溺れ」の付くタイトルが続いており、本作や新作もその延長上にあると言えそうです。





(ああ、濃くて多い……これが私を狂わせていく)
呑みきれずに唇から顎に伝い落ちる白濁液。
新築のマイホームで義息子の牝犬に堕ちた朋香。
ノーパン生活、オナニー指令、強制露出。
昼夜なき調教が成熟した女体に性悦の炎を灯す。
被虐の渦は女教師、美姉までを巻き込み……


●もくじ

第一章  青獣の視線に灼かれて
第二章  息子の肉玩具になった日
第三章  運命が激変した家庭訪問
第四章  完全支配されたアナル
第五章  お仕置きをねだる美肉
第六章  三匹の牝犬が生まれた家

(公式ホームページより引用)








溺れ叔母 (フランス書院文庫)
望月 薫
フランス書院
2012-08-17



ここ最近フランス書院文庫にてリバイバルブームと言いますか、鏡龍樹さんや夏月燐さんと「復活」が相次いています。しかし管理人が疑問に感じるのはフランス書院文庫で暫くご縁がなかったはずなのに、突如「復活」に至ったのは何故かというのはあります。

少し長くなりますが、管理人がちょっとした仮説を立ててみました。お付き合いいただける方は、「続きを読む」をクリックしてください。

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北條辰巳「女薫の寝室【兄嫁の匂い】」

北條辰巳「女薫の寝室【兄嫁の匂い】」
(フランス書院文庫、2008年9月、表紙イラスト:静子)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年6月26日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

大学受験の為兄夫婦宅で世話になる事となった和也。由香里の入浴姿を見て更に思いを募らせるが、一方で同居している由香里の2人の妹からも誘惑されてしまう。

【登場人物】

根本和也
18歳。大学受験を控えた浪人生。母を亡くしている。予備校通いの為兄夫婦宅で世話になる事に。痩せ型でやや内気な所が有り、童貞。

中川由香里
38歳。夫である和也の兄は入り婿で暫く海外出張の為不在。肩越しまで伸びた黒髪と熟女の魅力をふんだんに感じさせる、中肉中背で和服の似合う美人。普段は活け花の講師をしている。

中川沙織
30歳。由香里の妹。整った小顔にショートヘアだが、時折見せる笑顔に性格の良さを感じる。外資系企業に勤めるキャリアウーマン。アダルトな黒系の服装が似合う女性。

中川若菜
21歳。由香里の妹。女子大の英文科に通う愛くるしさが魅力の女性。テニスサークルに所属しているので小麦色に日焼けしている。姉妹の中では最も恵まれたバストの持ち主。

【展開】

同居生活を始めたその晩隣室の兄夫婦の情交の声を聞き、和也は押し入れの壁に耳を近付けながらオナニーをしてしまう。そしてある日の夕方に入浴中の由香里の裸体を覗こうとそっと外から庭に回ると、彼女がまるで覗いているのを意識するかの如く激しいひとり遊びをしておる、和也はその動きに併せてぺニスを扱くのであった。

由香里が不在の折りに部屋に侵入し華やかな下着をオカズにして手淫していた和也であったが、ある日彼女が部屋を掃除しているとゴミ箱に処理したちり紙が沢山あることに気付いてしまう。和也に興味を抱いた彼女はある晩遅く部屋を訪ねると、オナニーしていたのを誤魔化そうとしていたことに気付き、お詫びも込めて仮性包茎のぺニスの皮を剥いて手で射精に導く。

次第に由香里への想いが募っていた和也はある日遅く洗濯機を覗き、彼女のショーツの匂いを嗅ぎながらオナニーするが、その様子を沙織に見られてしまう。数日が過ぎて沙織の部屋で一緒にビデオ鑑賞をするが、無防備な姿に触発され勃起しているのを指摘される。そして下着オナニーの件を材料に彼女の身体をマッサージする羽目になるが、すかさず沙織は女性上位のシックスナインの体勢になり相互絶頂へと至るものの、そこへ由香里に呼び出され本番はお預けとなってしまう。

翌日曜日から若菜による英語のレッスンが始まるが、当の本人は朝和也を起こしにいった時の朝勃ちが気になり、挑発するかのような姿勢になると彼がモジモジし出したのを見て微笑ましく感じる。そして自ら和也の唇を奪うと触ってとばかりに巨乳を晒すと、乳房への愛撫の返礼にパイズリで射精させるが、流石に本番までには踏み切れずに素股から口唇奉仕で二度目に導いてしまう。

相次いで二人と性的な体験をした和也は、ある日の晩由香里と二人きりで一夜を過ごすことになり、勉強を終えると隣室の襖が少し開いていることに気付く。中を覗くと彼女が自分の名を呼びながらオナニーしているのを知り、部屋に入ると自分も一緒にフィニッシュしようとぺニスを扱き出す。そんな彼に気付いた由香里は一度は追い返すものの、立ち去る前の彼の表情を見て不憫に思い一回だけならと抱かれる覚悟を決めて部屋に向かう。正常位で呆気なく果てた彼を可愛いと思い、少し意地悪な気持ちに駆られて全身を愛撫すると、今度は自ら跨がり情交を楽しむかのように腰を振るのだった。

一回だけの約束はあっさり破られ毎日のように由香里を求める日々を送っていた和也は、ある日帰宅した若菜に情交を覗かれていたと知る由もなく、その若菜は沙織に事情を話し土曜日に二人で誘惑しちゃおうと約束する。そして土曜日ラブホテルに連れて来られた和也は二人から誕生日祝いだと歓待され、浴槽の中のソーププレイやWフェラ、更には姉妹で交互に騎乗位で跨がられて立て続けに射精させられる。

そして翌日曜日の深夜、若菜に客間の洋室へ誘われた和也は後から合流した沙織とともに全身をくまなく愛撫されて可愛がられていたが、そこへ寝付けずにトイレへ向かおうとしていた由香里が現れる。和也を独占したいと豹変した姉に驚きながらも、二人の妹は交合を眺めながらレズビアン気味に身体を弄り合い、次は沙織、その次は若菜と次々に精を搾り取られてしまうのだった。

【レビュー】

序盤から和也は兄嫁の由香里とその二人の妹である沙織や若菜から可愛い弟として扱われ、1人1章ずつの割合で誘惑されるという構図である。いわゆるショタコン気味とも言えるほどの愛され方ではあるが、初回はいずれもまた機会があるからと中断させられたり、或いは焦らしたりとなかなか本番には至らずに終わってしまう。ここまでで全体の半分程度が費やされているのだが、再び由香里の番が巡って来ると漸く初体験を迎えるのである。

その後からは展開が急加速し、若菜が由香里と主人公との情交を覗き見てからもう一人の姉の沙織と共同戦線を張り、主人公を連日に渡って誘惑する形で描かれる。そこに由香里が現れて…というのは、出歯亀的に雪崩れ込み複数でする形がお得意なフランス書院文庫らしいのだが、あまりにもいきなりなのでその辺りは丁寧な描写が欲しかったような気がする。

とここまで書いてみて、作者はこの時期に3人ヒロインの誘惑作品でお馴染みの如月蓮氏からの影響を強く受けているのではないかと感じたのだが、いかがであろうか。序盤で寸止めの繰り返し、中盤から加速して終盤では雪崩れ込むような複数プレイと、読んでいて気になるほど不自然な流れが非常によく似ているように感じたのだが…。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
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女薫の寝室-兄嫁の匂い(著:北條辰巳、フランス書院文庫)

tag : 大学生主人公 童貞 デビュー作品 姉妹丼

藤原創「二匹の義姉【美獣寝室】」

藤原創「二匹の義姉【美獣寝室】」
(フランス書院文庫、2008年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

過去に暴漢により長姉の綾乃と近親相姦を強制され女性不信に陥った芳樹は、夫と死別し出戻りになった彼女が倒錯した性欲を抱えていると知り、求めに応じて再び関係を結んでしまう。そして潔癖性の次姉の優紀が二人の情交を覗き見て…。

【登場人物】

藤田芳樹
17歳の高校生。半年前に両親を交通事故で亡くし優紀と二人で暮らしていたが、綾乃が未亡人となり出戻りとなっている。2年前に家族旅行でバンガローに泊まった際に管理人の男に暴行を受け、彼に脅された綾乃により筆下ろしされてしまう。

藤田綾乃
30歳。藤田家の長女で年上の夫と結婚したが、1ヵ月前に腹上死している。2年前の事件をきっかけに淫乱な体質になり、実家に出戻りしてからは芳樹を求めるようになる。自宅で翻訳の仕事をしており、家計を支えている。

藤田優紀
22歳。藤田家の次女で今春より高校教師として働き始めている。かつて恋人との初体験で愛撫されただけで潮を吹いてしまい、恥ずかしさのあまり逃げ出してしまう。Eカップの肉感的な身体にチカン被害が絶えず男性嫌いに陥っているが、触られて感じてしまう倒錯癖も持ち合わせている。

【展開】

2年前の強制相姦の悪夢にうなされ目覚めた芳樹は、隣室のドア越しに綾乃の嬌声に気付き部屋を覗き込む。激しいひとり遊びで汗にまみれた長姉の艶姿に勃起してしまい、綾乃から高ぶりを鎮めてあげると勃起を剥き出しにされて口唇奉仕で射精するが、更に犯して欲しいと求められ芳樹はそれは出来ないと拒絶し部屋を立ち去る。

翌朝出勤する優紀を見送った後で芳樹は綾乃の魅力に抗し切れずに相姦を受け入れると、寝室で抱き合ったまま素股で射精に導かれる。そしてベッドに移動し騎乗位で繋がるが、綾乃の口から夫を腹上死させてしまったと聞かされ嫉妬に駆られながら犯してやると告げて二回戦に挑むのであった。そして綾乃は芳樹を誘った日以降毎日のように寝室で交わり、言葉責めにされて次第に被虐性を開発されていく。

そんな中優紀は毎朝のように朝の通勤電車の中で見知らぬ男に秘唇だけでなく、後ろの穴までも指で蹂躙されて感じてしまい、下車した駅のトイレの個室に籠りすぐに潮を吹いてしまう体質を呪いながら指戯で達する。体調不良を訴えて夕方前に帰宅するものの、姉と弟が部屋で愛し合っているのを覗き見てしまい、優紀は再びひとり遊びで絶頂してしまう。
その晩気怠さを残したままの優紀は芳樹の訪問を受けるが、覗きながらオナニーしていたことを指摘され、義弟に乳房と秘芯の二点責めにあって潮を吹いてしまう。芳樹は彼女に浮いた噂が無いのはこの体質が原因だと見抜き、彼女をベッドに横たえると口唇愛撫で再び潮を吹かせ、正常位で貫き絶頂へと導くのであった。

翌日外出中の綾乃が不在なのを良いことに、先に帰宅した優紀が今日もまたチカン被害に遭ったと聞かされて芳樹は暴君のように振る舞い、イラマチオで精液を飲ませたり四つん這いにさせて後ろの穴を弄ったりすると騎乗位を要求する。更にその晩には綾乃の部屋を訪ねてわざと優紀の関係を告げ、後ろの穴の処女を狙い挿入してしまう。

数日後学校から帰宅した芳樹は通販で購入した麻縄を使って拘束して綾乃にイラマチオをさせたり、アナルパールやバイブを使って絶頂へと導き対面座位で貫いたりして快感に浸る。そして優紀が帰宅し、再びチカン被害に遭ったことを詰りながらアナル処女を奪うと、綾乃の部屋に連れて行き二人に玩具を使い3Pを堪能するのであった。

【レビュー】

本作は「二匹」や「美獣」の題名が示す通り、過去に精神的な傷を負った主人公がタイプこそ違えど淫乱体質の二人の義姉と関係し、次第に暴君と化していく流れである。自らも凌辱を受けた上に主人公と相姦を強いられた長姉は乱暴にされないと満足出来ない体質、次姉は秘所に触れられただけで感じてしまい潮を吹いてしまう体質ということでそれぞれ主人公を求める理由となる。

前者は誘惑路線そのもので女性が手解きをするアプローチ、後者は主人公が言葉責めに遭わせながら牝奴隷に堕としていく凌辱風味な展開だが、淫乱な姉たちの性欲(と自らの獣欲)を満たしてあげるという点で方向性はあまり変わりないと感じる。ただ終盤に向かって展開に二乗するかのように主人公が緊縛や玩具を持ち出す辺りからは、無理矢理そこに持っていった印象が否めず、舞台も常に家の中だけでなく次姉なら電車の中などバリエーションを組み込んでも良かったのかもしれない。

官能描写は特に長姉との場面を中心に一つずつ丁寧に描かれているだけに、後は次姉とのバランス次第でより良くなったのではないだろうか。誘惑・凌辱の両方を盛り込もうとして、ちょっと欲張り過ぎたのかなと思えて残念なところである。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
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二匹の義姉-美獣寝室(著:藤原創、フランス書院文庫)

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鬼頭龍一「初夜~Last Night~ 美母と高校生」

鬼頭龍一「初夜~Last Night~ 美母と高校生」
(フランス書院文庫、2008年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

勤め先の上司と再婚し家を引き払って新しい生活に踏み出そうとする美菜子は、毎晩のように甘える息子の暁彦の好きなようにさせてあげようと考えるが、事態は思わぬ方向へ。

【登場人物】

暁彦
16歳。高校生。母親の美菜子と古い一軒家で暮らしているが、片親という偏見や美菜子が美貌というやっかみで小学生の時からいじめの対象にされた。毎晩のように彼女の乳房に甘える事で心の拠り所としてきており、再婚を前にある企みを思い付くが…。

美菜子
38歳。暁彦が産まれて間も無くマザコン気味の元夫のDVと姑のいびりに耐えかねて離婚。生計を立てる為生保の外交員となるも、Dカップの熟れた身体と美貌が仇となり色々な苦労をしてきた。50歳近い支店長との再婚前夜に暁彦を存分に甘えさせようとするが…。

【展開】

入浴を終えて暁彦にどのように甘えさせてあげるかと考える自分にいやらしい身体だと蔑む美菜子に、一方で暁彦は今まで乳房に甘えるだけで我慢してきたのに他の男に盗られる位ならと犯す事を考える。
2人はいつものようにベッドを共にすると、甘えて来ない暁彦に不審を抱いた美菜子が誘うなり勃起しているのに気付き手で射精に導くが、それでも萎えていないペニスに惹かれるよう口唇奉仕をして精液を飲み下す。

身繕いをして寝室に戻った美菜子を待ち受けていた暁彦は、最後の夜だからと裸体を撮らせて欲しいとせがみ、初めは乳房を中心に撮影する。しかし途中で再婚相手から電話が入り、暁彦は美菜子が逃げてしまうと勘違いする。
後を追うと無防備にもパンティ一枚の彼女を目にすると抵抗出来ないのを良い事に下着を脱がせると、電話が切れるなり押し倒して秘所に口付けする。淫乱な本性を見せ始めた美菜子も暁彦の口付けに応じると交わりを許してしまう。

情欲の熱が鎮まり暁彦が間違えて後ろの穴に挿入した事を取り繕おうとする美菜子だが、当の暁彦は変態の息子だからと自嘲しながらも彼女の放尿が見たいと望み、浴室に向かった2人はまず美菜子の尻穴を洗浄すると、互いに放尿を浴びるのだった。
一足遅れて寝室に戻った美菜子は暁彦の前で再婚相手と携帯で話しながらテレフォンセックス紛いの会話をしたり、おしめを変える格好をさせて尻穴やふぐりを舐め上げて焦らした後、遂に騎乗位で跨がり合体を果たす。

疲れて寝静まった暁彦を驚かせようとウェディングドレスに着替えた美菜子だが、淫夢に溺れいきり立ったペニスを目にすると再び馬乗りで受け入れ、このまま時間が止まればと思いながらも空が白けても交合を解かずに抱き合うのだった。

【レビュー】

1980年半ばより相姦作品を上梓し続けて来た鬼頭龍一氏の最新作となるが、登場人物は38歳の母親・美菜子と16歳の息子・暁彦の2人だけで、濃密な初夜でかつ母子としてのけじめを付ける最後の一夜を一冊丸ごと用いて描かれている。

作中では美菜子と鏡の中の自分との対話を交えた描写が多く、夫であった男に酷い扱いを受けたり、仕事上のミスをフォローしてもらった代償に前支店長に奉仕を命ぜられたりと彼女が淫乱だと蔑まれるエピソードも所々に盛り込まれている。
個人的には美菜子のこうした生い立ちや、母親に対する嫉妬や僻みが原因で暁彦がいじめに遭った部分は物語のスパイスとして機能してはいるが、盛り込む部分を間違えると読み手としては萎えてしまう気がしなくもないが…。

情交描写はやはり一夜なだけにとことんやり尽くすにしても限界があり、限られた時間の中でこれぞ鬼頭作品だと言える互いに放尿を浴びるなど変態的なやり取りもしっかりと描かれていて興味深い。

本作が最新刊となってから既に7年近くになるも、現在までに圧倒的な存在感を示せる相姦作家はなかなか出て来ていない(自主規制との兼ね合いもあるかもしれない)だけに、近況は存じ上げないが新刊が出ないのは少々残念な気がしてならない。

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tag : 高校生主人公 童貞 母子相姦

岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」

岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」(フランス書院文庫、2008年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを機に兄の圭太と妖しい関係に陥った菜帆は、憧れの先輩である優莉花に見抜かれ、次第に百合の世界に嵌まっていくが、それは彼女の姦計の序章に過ぎなかった。

【登場人物】

安田圭太
18歳。大学受験に失敗し、現在は予備校に通っている。色白で頼りなさげな青年。両親の離婚に伴い菜帆と共に画家の母親に引き取られたが、現在は夏休みを利用して欧州へ旅行している。童貞。

安田菜帆
17歳。圭太の妹で高校3年生。優莉花の後輩。新体操部のキャプテンだったが、実績は県大会止まり。進路に思い悩み、画家を志そうと試みている。ショートカットが似合う溌剌とした美少女で、同世代の娘たちより豊かなバストの持ち主。処女。

澤崎優莉花
20歳。新体操界のエースで現在は女子体大に通う2年生。菜帆の先輩に当たり色々と気に掛けていたが、夏休みを機に演技に艶の掛かった彼女に興味を持ち自分のペットにしようと言葉巧みに近付く。モデルのようにスラッとした瑞々しい肢体。

澤崎知永子
40代半ばと思われる優莉花の母。乗馬を嗜み上品ながらも気さくな性格で、茶色のボブカットの若々しい女性。夫は海外で事業を興しているが、もう何年も家に帰っていない。

【展開】

部活を引退し母親代わりに圭太に甲斐甲斐しく世話を焼く菜帆は、ある晩寝付けずに漫画を借りようとして兄の部屋を訪ねると、そこで自分のパンティの匂いを嗅ぎながら自慰に浸る姿を目撃する。
翌日気まずさを紛らわす為菜帆は圭太にヌードモデルになって欲しいと頼むが、禍々しく勃起したペニスを見せ付けられ興味の向くままに手で射精に導くと、更に夕飯の支度をしている途中で兄の要求に従い口唇奉仕するのだった。
数日後誰もいない学校の体育館でレオタード姿で練習し汗を流す菜帆の前に優莉花が現われ、言葉巧みに自宅へ誘われる。菜帆は飲まされたアルコールの影響も有り兄との関係を自白させられ、彼女のしなやかな指や口で愛撫され絶頂に導かれる。

数日後優莉花は菜帆を使って圭太を自宅に招くと勃起治療薬を盛って勃起させ寝室で菜帆と共に口唇奉仕し、菜帆に飲精させて兄妹の痴態に満足すると、菜帆を後ろ手に拘束して言葉なぶりにしながら目の前で圭太を誘い童貞を奪う。
優莉花は催淫剤の影響で為すがままの菜帆を浴室に連れて行くと服従の証として飲尿させ、口直しに再び催淫剤を仕込んだワインを飲ませると、圭太に妹の秘所を愛撫させて菜帆の口からセックスしたいという言葉を引き出し兄妹を一つに結ばせてしまう。

数日後予備校の帰りに澤崎母娘に誘われた圭太は高原のリゾートマンションに連れて来られて知永子と2人きりにされ、若い男に興味津々の彼女の優しい指遣いで会陰部を愛撫され何度もドライオーガズムに導かれた後、騎乗位で交わり深い絶頂を味わう。
一方優莉花の誘いで彼女が通う大学の練習所に連れて来られた菜帆は、憧れのコーチの前で思い掛けず演技を披露する。コーチから色良い返事を貰った優莉花は、菜帆や圭太と続くこれからの楽しい日々に思いを馳せるのだった。

【レビュー】

1995年にかつてのフランス書院文庫新人賞(第2回)を受賞しデビューした作者で有るが2001年からは創作ペースが落ちていき、2005年に久々の登場となった。1作品を挟んで近2作は「少年愛と百合」をミックスした倒錯色の強い作品となっている。
タイトルは「レオタード」や「脇の下」といった性的なフェティシズムを意図し主人公が変態的な行為に及ぶのかと想像したが、実際には後半の「薔薇と百合」の部分がクローズアップされた百合要素が主である。

最初の3章は安田兄妹が2人きりの生活を続けていく中で次第に相姦へ嵌まっていく姿が描かれており、兄妹が悶々と悩みを抱える様は非常に良かった。
途中から優莉花が加わり、一見すると百合要素を押し出して菜帆を籠絡してから次は自己の欲求不満を満たす為に圭太も誘惑した様子だが、
どちらかと言えば優莉花の狙いは菜帆でメインディッシュと考えた方が納得のいく所かもしれない。
従って終盤に母親の知永子と主人公との絡みはオマケのような扱いとは言え個人的には好きなシチュエーションだが、前戯に重きを置いているせいか工夫の余地は有ったのかなとは思う。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」においても、本作をご紹介なさっています。

1585『レオタードと腋の下 薔薇と百合』
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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