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河里一伸「みだらに餌づけて」

河里一伸「みだらに餌づけて」
(竹書房ラブロマン文庫、2017年6月、表紙イラスト:東克美)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

貧乏な生活を送る学生の彰吾は、ある出来事をきっかけにアパートの美女管理人で未亡人の静乃と知り合い頻繁に夕食に招かれるようになる。静乃の幸せそうな顔を見た隣りに住む社長夫人の静乃は彰吾の筆下ろしを企み、筋向かいの若妻美幸も大胆に迫ってきて…、更に静乃も彰吾に恋心を抱くようになり結ばれるが…。


【登場人物】

名瀬彰吾
19歳の大学1年生。教職を目指して大学へ進学したものの、父親がリストラされた関係で窮屈な生活を送らざるを得ず、元々卓球をしていたために人並み外れた大食漢でいつも食に困っている。静乃の手助けをしたことから夕食にお呼ばれされることになり、いつしか恋愛感情に発展していく。童貞。

畠元静乃
27歳。父の実家である「メゾンながさき」の管理人で、昨年末に夫を亡くしている。結婚して1年ほどだがそれなりに夫婦生活はあった様子。長い黒髪の似合う貞淑な印象の美女で、それなりに肉付きが良く、彰吾を悩ませる一因でもある。和食の料理が得意で、近所に住む蘭子や美幸と仲良し。

冴木蘭子
32歳。「メゾンながさき」の隣家に住む社長夫人だが、金持ちの割に気さくで面倒見が良く、静乃が姉代わりとして頼っている。母親が中華料理店を営んでおり、やや脱色した長い髪と華やかな顔立ちとは裏腹に、料理の手際が非常に良い。静乃よりバストやヒップの張り出しが良く淫靡な印象を与えるが、男漁りなどはしていない。

渡辺美幸
25歳。「メゾンながさき」の筋向かいにある住宅に引っ越して来たばかりの若妻で、幼なじみの夫は地方へ単身赴任中。黒髪ショートが似合いフランクな口調で親しみやすいが、料理の腕はあまり良くなく教室に通ってはいるものの、あまり上達している様子に見えない。


【展開】

ある晩バイトを終えた彰吾は火災報知器が誤作動を起こし困っている静乃のために彼女の部屋に入り警報を止めたが、現金なことに腹の虫が鳴ってしまい夕飯をご馳走させてもらう。お人好しの静乃は賄いがないバイト休みの日はご飯を作って待っていると約束し彰吾が度々部屋を訪ねるようになったが、数日後その様子を見た美幸から話を聞いた蘭子は静乃に対して彼をどう思っているのか問い質す。そんな静乃のために一肌脱ごうと蘭子は彰吾たちを自宅に招いて中華料理を振る舞うと、彼だけ残るように告げて二人きりの状況で単刀直入に質問し静乃が好きなのを聞くなり、自らが主導して勃起を露わにして口唇や乳谷で奉仕して射精へと導く。女体に不馴れな彰吾に乳房や秘所の愛し方をレクチャーし、いざ本番となるも上手くいかずに騎乗位で交わると青年の精を膣奥で受け止めてしまう。

蘭子に筆下ろしされたとは知らない静乃は彰吾の落ち着きのなさに不安を抱き始めるが、そんなある日彰吾のバイト先の店長の都合で直帰せざるを得なくなり夕食をどうしようかと悩んでいると、そこへ美幸が通りかがりならば料理教室で教わったことを復習したいから食べに来てと誘われる。料理自体は何とか腹に収められるレベルで口直しにコーヒーを持ってきてもらうが、美幸が目の前でカップごと倒してしまい彰吾の股間が汚れてしまう。男性の生理を知ってか知らぬかタオルで拭かれて刺激を与えられると勃起を隠せなくなり、責任を取ってあげるからと美幸に言われて口唇奉仕され意外なほどの巧みさに呆気なく果てる。美幸に誘われ浴室へ移り愛撫を始めると口戯とは逆にウブな反応を見せたのを喜ぶと、初めは正常位で交わり何度も絶頂するのを見届けた後にバックに体位を変えて抽送を繰り返し中出ししてしまう。

相次いで二人の人妻と性的な関係に陥った彰吾はなお一層静乃にご馳走になる度に押し倒したい衝動に駆られて自己嫌悪に陥るが、そんなある日静乃の部屋を訪ねると母親から見合いの話を持ち掛けられたと聞かされ思わず好きだと告白し、静乃もそれを待っていたかのように喜び寝室へ舞台を移す。シックスナインで相互絶頂を迎えた後に彰吾にリードされての久し振りのセックスだが、静乃は付き合っている女性はいないのに何故こんなに上手いのかと彼の過去の女性経験に嫉妬を覚えながらも、めくるめく快感に溺れていくのだった。

数日後20歳を迎えた彰吾は静乃の手作りケーキやご馳走を堪能すると、ケーキのホイップを使って女体盛りさながらにデコレーションしてエッチすると、このまま二人で毎日を過ごせたらと願う。しかしある日美幸の料理特訓の成果を見て欲しいと蘭子に誘われて冴木家を訪ねると、料理を味わいながら以前に美幸の家を訪ねたことをうっかり口にし静乃に睨まれて肝を冷やすが、今度は蘭子が服をあげるからと静乃を連れて二階の部屋に上がったのを見るや美幸に迫られてしまう。頃合いを見計らって彼女に連れられて蘭子の寝室を訪ねると、どうやら二人は示し合わせていたらしく、静乃だけに彰吾を独り占めさせないと告げられてしまう。二人の挑発に静乃も自分だけのものだと反論し奉仕に加わるとトリプルフェラで射精へと導き、我先にと彰吾に跨がり中出しを受け止める。続いて美幸や蘭子にも搾り取られた彰吾は、夏休みに入っても一向に譲り合う気のない三人の美女たちに頭を抱えながらも、毎日をセックス三昧に費やすのだった。


【レビュー】

竹書房ラブロマン文庫進出第3弾である本作もこれまで作者が得意としてきた誘惑官能ハーレム路線を踏襲しており、貧乏な大学生の主人公がアパートの管理人の【静乃】(27歳)をメインに、隣家の豪邸で暮らす熟妻の【蘭子】(32歳)や筋向かいに住む若妻の【美幸】(25歳)の三人と次々に関係しハーレムを築くまでを描いている。

・貞淑な未亡人・静乃
実家が所有するアパートの管理人になる直前に夫を喪った彼女は、苦学生である主人公の状況を知り頻繁に夕食を食べさせてあげるが、その食べっぷりを見て亡き夫を重ねるようになる。彼女の作る和食主体の手料理にすっかり骨抜きにされた主人公は、題名にもあるようにまさに「餌づけられた」状態でいつしか恋愛感情に発展していくが、官能描写の順番は後である。

・気さくな熟妻・蘭子
静乃が主人公を部屋に招いていると知り彼女の次の人生の幸せのために手解きをしてあげようと一計を案じたのが蘭子で、会社社長の妻という割には母親が中華料理店を営んでいるせいもあってか気さくな性格だが、夫婦間は冷えきっていてあわよくば主人公を摘まみ食いしようとするのも否めないところ。

・ボーイッシュな若妻・美幸
幼なじみと結婚して早々に夫が単身赴任となり、将来子どもが産まれた際には手料理を振る舞いたいと料理を学ぶ健気な一面もあるが、見た目と言動が男っぽいところがあり他の二人に比べても色気はあまり無い(河里作品ではよく見られる第三のヒロインのポジション)。惚れた弱みがある静乃や常に主導権を握る蘭子とは違い、主人公が少しだけ強気に出られるところでもある。

蘭子で初体験を済ませた主人公は美幸の家に招かれハニートラップに掛かって関係すると、静乃のお見合いの話を聞いて自分から告白して恋仲となるが、未亡人の管理人と店子という関係は「あの人気作品」と似ているもののそこまでのハプニングはなく至って穏やかな流れである。嫉妬深い面はあるものの静乃は主人公によって性的に「餌づけ」されてしまっており、独り占めは許さじとばかりに蘭子や美幸も混ざってのハーレムを受け入れるしかなくなるのは官能作品ならではのお約束である。その流れにぎこちないところを感じさせないのは流石ベテランなのだが、三作品続けての似た作風を見ると「肉料理が得意なのは分かったので、他の料理も味わいたい」というところもある。以前はMC(マインドコントロール)を主題とした凌色風味な作品を出していた時期もあるので、次こそは何か新味を見せて欲しいかなと思う。

tag : 大学生主人公 童貞

河里一伸「三人のお姉さん【独り暮らしの部屋】」

河里一伸「三人のお姉さん【独り暮らしの部屋】」
(フランス書院文庫、2008年9月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年10月18日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

幼い時から隣家に住む美咲に想いを寄せていた駿一だが、父親が管理するアパートの住人の麻琴からデートに誘われる。初めての女性とのデートに意気込んだ彼は、経験豊富そうでもう1人の住人である沙也香に相談すると、その勢いで関係を結んでしまう。それをきっかけに麻琴や美咲ともエッチしたものの、三人とも譲れぬとばかりに奉仕合戦へ発展し…。


【登場人物】

水崎駿一
17歳。大学進学を控えた高校3年生。亡くなった祖父から受け継いだアパートの家主代行を務めていて、両親は仕事により海外赴任中で不在。隣家に住む美咲に密かに想いを寄せている。童貞。

谷口美咲
25歳。駿一の通う高校でクラス担任を務め数学を教える教師。駿一の隣家に住み、かつては彼の家庭教師を務めていた。長い髪に90cmを超えるバストを持つ魅力的なプロポーションの女性。男性との付き合いは全く無いため処女。

星野麻琴
20歳。水崎家が管理するアパートの住人で、地元の銀行に勤務している。幼くして父親を亡くし形見のバイクを大事にしており、女友達とツーリングに行くのが趣味。髪が短くボーイッシュな性格で、本人なりに女らしくないのを気にしている。処女。

琴平沙也香
22歳。水崎家が管理するアパートの住人で、地元の総合病院で看護師として働いている。セミロングで派手目の外見から遊んでいるように見えるが、4年間付き合った元彼氏以外に男性関係は無い。


【展開】

週末に麻琴からタンデムでツーリングデートに誘われ彼女をリードしようと意気込んだ駿一は、勤務を終え酔って帰宅した沙也香に相談すると彼女から取り敢えず経験が必要だと言われ手解きを受けることに。いきなりの口唇奉仕でなす術もなく射精すると、女体レッスンを施されて正常位で童貞を卒業する。

日曜日に麻琴と共にツーリングに出掛けた駿一は帰路で土砂降りに遭い、雨宿りに入ったラブホテルで麻琴を女性と意識し気遣いながら先に浴室に入ると、彼女も後を追って入って来て女らしくなりたいから自分を抱いて欲しいと懇願される。羞じらう様子が可愛いとリードした駿一は顧客に扮して銀行員の窓口嬢とのプレイを楽しみ、バックで素股プレイをした後で破瓜へ導くと、浴槽でじゃれ合う内に二度目に向けて早くも臨戦態勢となり思わず苦笑いする。

翌朝美咲に麻琴との朝帰りの現場を見られてしまい、彼女とギクシャクしたまま更には男性教師と週末にデートをすると聞いて当日の朝に好きだと告白するものの引き留めに失敗してしまう。そして部屋で悶々としていると酔った美咲が合鍵を使ってやって来て、駿一が好きだという気持ちを抑えられないと告げられて抱いて欲しいと求められる。ベッドの上で立ち上がり口唇奉仕を受けるがどうにももどかしく、巨乳を使った奉仕を求めて先端を舐められて射精すると、横たえた美咲を貫き繰り返し好きだと告げて抱き締めるのだった。

こうして美咲と両思いになったものの教師の立場もあって交際を表には出せず、折角の休日もテスト前だからと断られた駿一は欲求不満を紛らわそうと外に出ると、沙也香に誘われ部屋に招かれる。誘惑に負けて行為に及ぼうとしたその時に、隣家から見ていた美咲が部屋へ乗り込んで来て、沙也香に触発されたのかダブルパイズリに発展し射精に導かれる。更に沙也香と並んでおねだりする女教師を見て、駿一は男性器の名前を言えたら挿れてあげるとおあずけにして辱しめを与え、交互に抜き挿しして二人の膣内へ精を注ぎ込む。

そして翌週末に駿一は麻琴の買い物に付き合うことになったが、当の本人が時間になっても一向に部屋から出て来ないので合鍵を使って中に入ると、夏風邪にかかり寝込んでしまっていた。勤務中の沙也香に処置を仰ぎ何とか看病を終えて座卓で居眠りし始めると、いつの間にか麻琴がペニスを取り出して口唇奉仕を始めていた。エッチに雪崩れ込もうとした瞬間、心配してやって来た沙也香も合流して騎乗位での奉仕合戦が始まってしまい、駿一は二人の膣内に立て続けに射精するのであった。

夏休みに入り、駿一は期末テストで成績を上げたご褒美として、自宅に美咲を招いてエッチをしようとする。他の二人に邪魔されない日を狙ったにも関わらず、ツーリングが中止となり予定を切り上げた麻琴が戻り、鍵を掛け忘れた部屋にやって来てしまう。美咲とは背面座位で、麻琴とは対面座位で交わり、しかも空いた女性からは身体を愛撫されて激しくイってしまう姿を見せられて、駿一も我慢出来ずに二人に中出ししてしまう。

ひとしきり全員との3Pを経験した駿一は誕生日を迎えると、スーツ姿の美咲、ナース服の沙也香、行員の制服を着た麻琴の三人からお祝いとばかりに口唇奉仕を受けて射精する。挿入をねだり三者三様に秘所を露わにされ、取り敢えず結論は急がなくても良いからと与えられたモラトリアムに幸せだと思い、駿一は精神的に一回り成長したことを実感するのだった。


【レビュー】

フランス書院文庫の弟(?)レーベルに当たる美少女文庫の創刊時からのメンバーである作者も、「人事交流」との方針がはっきりして来た2000年代後半から黒本に参戦している。2016年現在では誘惑作品は本作を含めて6作品、2012年秋からは凌辱作品にも進出し同じく6作品、合計12作品を刊行するまでの主力作家となっている。因みに美少女文庫では2005年3月より、現在までに34作品を刊行している。

本作は美少女文庫でもハーレムを得意とする作者の特徴を生かし、初めは一人ずつ、後半は3Pを3セット、最後に全員との流れは実にスムーズでスッキリとする読後感を与えている。ただ気になるのはヒロインという割にはやや言葉遣いが男っぽい人もいる点であり、本作でいうなら麻琴のようなヒロインならば気にならないが、美咲だとやはり違和感がある。それが情交場面だとみな似たような印象になるので、もう少し区別を付けても良いのかなとは思う。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2008/9/22 発売三人のお姉さん-独り暮らしの部屋著:河里一伸、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「ここの匂いを嗅いでいると、身体が疼いてきちゃうわ」少年のいきったペニスを絶頂に追いこむ本格フェラチオ。独り暮らしのお姉さんの部屋は、誘惑の薫りに満ちていた。近所に...
三人のお姉さん-独り暮らしの部屋(著:河里一伸、フランス書院文庫)








美少女文庫でのキャリアも含めて今年でデビュー11年目、フランス書院としては黒本と美少女文庫合わせて50作品弱ですから、年4冊ペースと順調に作品を積み重ねていっている印象があります。他社のラノベレーベルにも進出した実績がありますが、今秋官能ジャンルでは始めて、フランス書院文庫ではない他社から作品が刊行されます。






竹書房ラブロマン文庫は他社に比べるとやや情報公開が遅めのようでして、刊行2週間前になっても書影だけでなくあらすじもまだ出ていません。作者のブログによりますと、本作は久々の誘惑作品とのことですので、期待して発売日(と情報公開)を待ちたいと思います。

tag : 高校生主人公 童貞 処女 デビュー作品

河里一伸「女看護師寮【忍び込み】」

河里一伸「女看護師寮【忍び込み】」
(フランス書院文庫、2015年9月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

冴えない30代童貞男の裕吾は夏風邪にかかり近くの病院に向かったが、そこで見回り先の一つである看護師寮の住人三人と挨拶を交わし名前を覚える。数日後寮を見回ると新人ナースの詩織里がオナニーしているのを発見し、写真を撮ったと嘘をつき処女を奪うが、彼女の方が裕吾の虜になり他の二人を巻き込んでいく。

【登場人物】

黒木裕吾
31歳。警備会社でアルバイトを始めて2年になる。特にこれと言った取り柄も無く、地味で存在感の薄い青年。人並み以上には巨根の持ち主。童貞。

野宮詩織里
23歳。肩甲骨辺りまで髪を伸ばしており、清楚な雰囲気を漂わせる私立病院勤務の新米ナース。実家は近年で業績を伸ばしている大会社の経営者一族で、看護士になるのを反対する両親を納得させる為に2年間古びた寮に入る事となった。世間知らずで男性経験はない。

笹原朱乃
29歳。肩先に掛かる位の髪型で、さばけた性格でスタイル抜群のナース。前任の病院で内科医と不倫関係に有ったが妊娠が発覚した際に喧嘩別れし、現在は実家に娘を預けながら経済的な負担の軽い古びた寮に暮らしている。

望月圭子
35歳。私立病院の看護師長で、腰まで伸ばした髪と母性溢れる優しさを感じさせる。この病院の外科医と結婚したものの、2年前に交通事故死して以来、寮母的な役割も兼ねて掃除をしたり料理を作ったりと世話を焼いている。子供はいない。巨乳。

【展開】

夏風邪をかかり私立病院で診察を受けていた裕吾だが、そこで見回り先である看護師寮の住人3人と顔を合わせて始めて名前を知る。数日後病み上がりで急遽夜勤に回った裕吾が寮を見回っていると、詩織里がオナニーしている声を聞き付けて覗き見しようと合鍵で室内に侵入する。
裕吾と鉢合わせになった詩織里は咄嗟の事で、彼の嘘を見抜けずに撮られてもいない写真をばらまくと脅されて口唇奉仕の後で処女を奪われるが、数日後の晩に再びオナニーしている現場を裕吾に見られセックスを強要されるが、二回目で早くも従順になり膣内に立て続けに中出しされる。

ある日他の二人の不在を確認し日勤から戻った詩織里と交わっていた裕吾だが物音に気付いて廊下に出ると、側で朱乃が座り込んでいるのを見付ける。服のシワや呼吸の乱れから覗きながらオナニーしていたのを見抜くと、詩織里との関係を黙っていてもらう代わりに朱乃の欲求不満を解消してやると言葉巧みに告げる。
詩織里も仲間に加わっての裕吾とのセックスの快感のあまりに娘の父親である男との性体験とすっかり上書きされ虜になっていた朱乃は、ある日帰宅途中で裕吾と会うと彼の部屋に押し掛けて口唇奉仕をすると防音が万全でないからと口にハンカチを詰められて、正常位で受け入れ激しい呻き声を上げながら中出しされて満足する。

最後に圭子を仲間にしようと目論む裕吾は詩織里が撮ったオナニー写真を手に彼女を脅そうとするが、夫の後を追う方がましだと拒否される。先の二人で己の巨根ぶりに自信を付けた裕吾は一度だけの交わりでと巧みに話を切り替え了承を得ると、きっと巨根の虜になるだろうと確信を持ちわざとバックで挿入しても腰を遣わずにいると彼女から動き出したのを見てほくそ笑む。
素っ気ない態度を見せていた裕吾の狙い通り、数日後の晩に圭子の口から抱いて欲しいと言わせる事に成功すると、屈曲位で奥深くまで貫きながら亡き夫に操を立てていても良いから肉体的な疼きを癒してやると言葉巧みに誘導し自分の女になると宣言させるのだった。

数日後圭子との関係を知らされた詩織里と朱乃は堂々とセックス出来ると喜び、裕吾はある時は寮のリビングで朱乃と圭子に奉仕を競わせ、別の時には病院に侵入して空いた診察室で圭子が詩織里に奉仕の仕方をレクチャーしたり、更には寮の浴室で三人まとめて情交に浸ったりとハーレム状態を楽しむ。
そして圭子の口から寮を維持するにはあと二人いないと取り壊しになると聞かされて候補となる看護師の資料を渡されると、裕吾は三人に奉仕を受けながら新たな相手を誰にするか吟味するのであった。

【レビュー】

ここ数作品は催眠術やアロマ、アプリや電話など様々な「飛び道具」を使ったマインドコントロール要素の凌辱作品を出していた作者だが本作ではこれを排し、看護師寮でナースたちのオナニーを覗いた警備員の主人公がそれをネタに脅してモノにするという純粋な凌辱作品となっている。

新人ナース(23):素性を隠して働くお嬢様。偶々オナニーしていた現場を主人公に見られ処女を奪われるが、始めての体験で絶頂を味わい虜になる。

シングルマザーのナース(29):前の職場で不倫関係にあり、ひとり娘をもうけている。新人ナースと主人公との情交を見てオナニーしていて弱味を握られ、母親である事を捨てずに快楽に溺れれば良いと唆される。

未亡人ナース(35):主人公の憧れの女性。ガードが固く脅迫写真だけでは拒むものの、「一度きり」の情交で主人公の逸物に嵌まってしまい、「自分から求める分には約束を破っていない」と積極的に。

始めに処女ヒロイン、後は年齢順(年長者が主人公の憧れの人である)というお約束を踏まえつつ、今回は特にシングルマザーと未亡人に対してはそれぞれの立場を認めながらも端的に言えば「ヤらせてもらえば自分を愛さなくても良い」という刹那的で分かりやすい構図になっている。いわゆる「巨根なら誰でもイチコロ」という事か、男根崇拝主義のような印象である。

この二人は29歳と35歳で別に上品ぶったり分別ぶったりする必要はないと思うが、主人公を受け入れた時の反応が新人ナースと同じに見えるので工夫が必要だったであろう。後の4Pプレイで誰が話しているか分かりずらい部分があったのは指摘しておきたい。「飛び道具」無しだと凌辱ぶった誘惑作品というのが本作の印象で、誘惑作品を書くのなら凌辱要素が荒く見えるし、逆もまた然りである。個人的にはそろそろ直球の誘惑作品を書いてみてはという時期に来たのでは思うのだが、いかがであろうか。

【参考記事】

作者本人による著作解説記事です。

女看護師寮【忍び込み】

tag : 社会人主人公 童貞 処女

河里一伸「青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる」

河里一伸「青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる」
(フランス書院文庫、2015年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

内容紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

幼馴染みや同級生に疎んじられ、古文教師に密かな想いを抱く少年がある日通話しただけで催眠効果を得られるスマホを手に入れ、彼女たちを思い通りにしてしまう。

【登場人物】

沢村宗一郎
17歳。私立江流学園に通う高校2年生。成績は凡庸で容姿も冴えず内向的な少年。父親は海外赴任、母親も一緒に付いていった為に一人暮らし。童貞。

野田明香(あすか)
19歳。大学1年生。宗一郎の隣の家に住んでいるが、中学生の時に窓越しに着替えを覗かれて以来は薄気味悪さを感じ疎遠になっている。昨年まで江流学園に通っており女子テニス部の部長だったが、進学してからはサークル程度に留めている。処女。

星野真美
17歳。宗一郎と同じクラスで、この夏から女子テニス部の部長に就いている。小柄で愛らしい容貌にトランジスタグラマーの持ち主だが、明香に対しては信仰に近い羨望の念を抱き、隣に住んでいるからと理由で宗一郎を毛嫌いしている。処女。

一条美奈子
27歳。古文担当の教師で高校時代には県大会出場レベルの実力を買われ、女子テニス部の顧問も務めている。大学時代に一人だけ男性経験があるも、教職に就いてからは仕事が恋人の状態になっている。テニスを止めてから胸が豊かになったらしい。

【展開】

明香や真美に毛嫌いされモヤモヤした気持ちでいた宗一郎はコンビニから戻って来ると差出人不明の荷物を軒先で見付け、中を見ると催眠通話機能の付いたスマホだと知る。

宗一郎は明香に電話し説明書の通り催眠ボタンを押しながら命令すると、あからさまに態度が変わったのを知りまずは言葉巧みに彼女に招かれ家に入る事に成功する。
部屋でさしたる抵抗もなく明香を裸にする所までは上手くいくが、いざ本番となると命令に抵抗を見せたり、せっかちにのし掛かられたりと苦戦しながらも幼馴染みの秘所を愛撫すると正常位からバックに体位を変えながら処女を奪うのだった。

翌日宗一郎は明香を自宅に招き裸エプロンで料理を作らせその後失神させるまで何度もセックスするが、その後で明香が真美と仲良く電話をしているのを見て連絡先を聞き出し、早速真美に対して暗示を掛け自分を思いながらオナニーするように命じる。
次の日宗一郎は自分を意識して滑稽な反応を見せる真美が自ら誘うように仕向けるが、昼休みに入りヒステリックな態度を見せながらも空きの教室に連れ込まれると、真美が求めて来たのだからと外堀を埋めた後で貫くのであった。

宗一郎は土曜日の部活後に真美を家に招き芳しい体臭を嗅ぎながら一戦を交えた後で玄関で見送ろうとすると、そこに帰宅し顔を合わせた明香のただならぬ反応を見て2人同時にしようと考え、日曜日に学園でテニスをしようと段取りを付ける。
無人の学園のテニスコートで宗一郎は明香と真美を並べ交互に貫くが、翌日浮かぬ顔の美奈子から呼び出しを受けテニスコートでの情交を見たと告げられる。そこで悪知恵を働かせた宗一郎は、美奈子から自分のスマホに電話をさせて暗示を掛けてしまう。

美奈子にテレフォンセックスを要求した翌日、宗一郎は放課後に彼女が自ら家庭訪問をしたくなるように仕向けて関係を結ぶと、調教の仕上げに次の日の昼休みに暗示を掛けて自分の存在が見えないと思い込ませる。
帰宅するまで宗一郎が傍にいると気付かないままボディタッチを受け続けた美奈子は帰宅するなり我慢の限界を迎えオナニーし絶頂してしまうが、タイミング良く現れた宗一郎に愕然とし遂に教え子の奴隷になる事を誓うのだった。

【レビュー】

作者はここ数作品において、フランス書院文庫でマインドコントロールを題材とした言いなり系調教の作風が続いている。美少女文庫は割愛するが、やはり同様の作風で3作品続けている。

・『三姉妹【あやつる】』…催眠術
・『言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員』…媚薬を使った催淫効果
・『調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…』…アプリで取り込んだ画像から個人情報を引き出し、それを使って脅迫
・『弟嫁【言いなり】』…懐中電灯の点滅による暗示効果


そんな中での本作の題材は催眠効果で通話した相手に暗示を掛け言いなりにするが、タイトルでピックアップされた女教師(美奈子)と教え子2人(明香と真美)の情交描写の割合はほぼ均等であり、別に女教師推しでは無いことを指摘しておきたい。
催眠描写の有無はともかく、学園凌辱作品ではお馴染みの最終的には学園全体を支配する王様気分を味わえるのが、こうした作風の特徴である。

元々美奈子に対しては淡い憧れ、明香や真美に対しては逆恨みに近い感情を抱いていたせいもあり、手酷くは扱わないものの愛情を感じさせないのは本作の特徴かもしれない。
ヒロインの反応は「××入って来たぁぁ~!」を始めとして、処女や人妻と設定しているのにあまり変わりなく単調な描写に感じてしまう。
美少女文庫でも本作の年齢設定にほど近い作品(継母娘もの)で一度刊行しており、よりフィクション設定の許容範囲が広い作風の方が適性があるのではと個人的には思われるが、いかがであろうか。

※一部の通販サイトにおいて、作者の美少女文庫最新作が6月に発売予定とのリリースが出ています。

『エロライブ! 言いなりアイドルプロジェクト』(イラスト:ミヤスリサ)

タイトルを見ると作風にそれほど変化は無く、他力本願な主人公がヒロインに羞恥を与える内容かなと推測しますが…。

作者ご本人による本作の解説記事はコチラです。
 もともと、前の美少女文庫の原稿に目処が立った頃、「次はフランス書院文庫で」という話になって、何をやろうかと考えました。 で、やはり催眠を使ったものをやりたかったのですが、前作「弟嫁【言いなり】 (フランス書院文庫)」があったため、「連続で催眠ってどうだろう?」と思って担当氏に聞いてみたところ、「別にいいですよ」と言われたため、今回も催眠ものにすることにした次第です。 そうして、方向性は決まったので...
青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる


ご本人の意向と編集の方針にズレがあり、相応に苦慮なさったのが窺えます。結末云々は一昔前のフランス書院文庫なら有りですが、やはり今の方針では反対されるのは無理も無いと思います。

tag : 高校生主人公 童貞 処女

河里一伸「弟嫁【言いなり】」

河里一伸「弟嫁【言いなり】」
(フランス書院文庫、2014年11月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

引きこもりの晴雄は弟の結婚に伴い奈都美とつぐみ姉妹と気まずい雰囲気の中で同居生活を始めたが、ある日両親の遺品整理をしていると古い懐中電灯を見付け、不規則な点灯を見て卒倒したのを見て姉妹を催眠に陥らせて調教しようと悪い企みを抱く。

【登場人物】

井本晴雄
30歳。両親を飛行機事故で失い、2つ下の弟と同居していた。性格は内向的で定職に就かずにいる中、更に両親の遺産や補償金で多額の金が手に入り、奈都美姉妹からは不労収得で遊んで暮らしているとして冷遇されている。童貞。

井本奈都美
26歳。晴雄の2つ下の弟の妻で、結婚してからつぐみを連れて同居生活を始めてから2ヵ月目になる。150cm台と小柄ながらも女性らしい丸みを帯びた肉感的な身体付き。
結婚前は税理士事務所で働いていた。晴雄に対しては表面的には義兄として立ててはいるが、言動の節々には蔑む一面が見え隠れする。

笹野つぐみ
20歳。奈都美の実妹で教職を目指し大学の教育学部に通っている。両親が蒸発して以来施設に預けられ苦労して成長して来ただけに、ニート状態の晴雄に対してはあからさまに毛嫌いしている。家事に関しては不得手な為やむを得ず晴雄や姉夫妻と同居を選択。処女。

【展開】

弟の海外出張で奈都美姉妹と気まずい同居生活を送る晴雄だが、ある日両親の遺品整理をしていると古びた懐中電灯を見付け、接触不良なのかその不規則な点滅に気を取られ意識を失う。
そこへつぐみが晴雄の作業が遅いのを見て部屋にやって来るなり減らず口を叩くのを見て好奇心から電灯の光を見せると、彼女をトランス状態に陥らせ自分をご主人様と呼ぶよう仕向け困惑する義妹の反応を楽しむのだった。

最終目的はあくまでも奈都美と考えつつもつぐみを自由に出来ると喜ぶ晴雄は、弟嫁が外出したのを見計らいつぐみの処女を奪うと、心から隷属させてやろうと記憶を書き換えて自分好みの女に仕立てる。

数日後つぐみから奈都美が自分たちの仲を疑い始めていると聞かされた晴雄は、機先を制しようと電灯の不具合を見て欲しいと彼女を呼び付け点滅を覗かせトランス状態にすると自ら進んで情交に及ぶよう仕向ける。
その中で晴雄は自分が奈都美の夫だと信じ込ませようと記憶を操作するが、彼女の性技巧が弟に仕込まれたものと知って嫉妬し、別の暗示を掛けて「嫌な筈の義兄」と情交しているのだと敢えて自分の存在を気付かせ、彼女を精神的に弄ぶのだった。

奈都美は晴雄を尊敬するように態度が軟化するも、心の底では蔑んでおり夫に助けを求めようとしても掛けられた催眠の影響で思うようにいかず、頼みのつぐみもすっかり洗脳されたと知り次第に心身のバランスを崩していく。
弟の帰宅が近付いたある日晴雄は仕上げとばかりに奈都美の暗示を解き弟夫妻の寝室でつぐみを貫く所を見せ付けると、最早精神的に限界に来ていた奈都美も仲間に加わり更には帰宅した弟にも暗示を掛け、姉妹を独り占めにする日々を送るのだった。

【レビュー】

多人数の催眠ハーレムものの作風が続いた作者は今回ヒロイン視点での物語の展開を試みようとしたらしいのだが、メインが弟嫁の奈都美、サブにその妹のつぐみというシンプルな配置とは言え、展開はこれまでの作品とほぼ同じように思える。

作者による著作紹介

冒頭で主人公が毛嫌いされる背景を手短に纏めた上で、確かに家庭環境に恵まれず努力して来たのを背景にした姉妹の蔑むような態度を見れば、幾ばくかは仕方が無いのかなと頷ける部分もある。
高学歴な割にはあまり頭の良さを感じさせない奈都美と、幾ら主人公が嫌いだとは言え教職を目指すのには言動が蓮っ葉なイメージが拭えないつぐみの姉妹の設定が「高嶺の花」を堕とすのとは少々違っていたように思える。

とは言え処女を奪われ堕ちたつぐみの態度の豹変振りが早すぎるきらいもあるが、奈都美に関してはなかなか堕ちない焦燥感を上手く描いており、ともすれば流れをトレースしてしまいがちな部分を上手く工夫していると思う。
ヒロインを姉妹に絞った事によりそれぞれの攻略において作者の得意とする細かい記述が程よいバランスで作用し、暴力ではなく精神的に凌辱していくプロセスは楽しめただろう。

一方主人公が姉妹に暗示を掛け堕としていく段階においては、段取りの良さが目に付いてしまう。こうした催眠ものはリアリティを追求するとこぢんまりとするし、逆にあまりに全知全能振りを発揮すると白けてしまう。
個人的に作者の細かい記述は個性だとしても、「~にならないように、××の暗示も掛けていた」と繰り返し後付けを連発すると、読んでいて行ったり来たりを繰り返してしまいテンポの悪さを感じさせる。
人間のする事だからつぐみの暗示が途中で解けてしまったり、奈都美にはなかなか通用しなくて力付くで情交を結んだりなど、催眠に頼りきりにならずにラスト位は主人公の主体性を見せる機会があると良かったかもしれない。

ここ数作品フランス書院文庫や美少女文庫でこうした催眠ものを展開して来た作者に取っては互いに似た作風になり過ぎる懸念も無くもないが、今度はどんな手段を使うのか次作以降も非常に気になる所である。

【関連記事】

みきりっちさんのブログでは作者の美少女文庫の作品を紹介なさっています。
悪魔のカメラで催眠支配! ツンツン同級生も新体操部も先生も (美少女文庫えすかれ)posted with amazlet at 14.12.26河里 一伸 フランス書院 Amazon.co.jpで詳細を見る12月発売のえすかれ美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。主人公は、写真部に所属している男子学生です。しかし、そんな彼は今、窮地に立たされている状態でした。このままでは写真部が、廃部になってしまうという危機的状況だったのです。そん...
えすかれ美少女文庫 悪魔のカメラで催眠支配! ツンツン同級生も新体操部も先生も レビュー


こちらはカメラですね。

4月刊行の作品はコチラです。仮タイトルが『催眠電話』でしたね。登場人物にメインヒロインの女教師、他に女子大生、高校生とありますから三姉妹ものと推測しますが…。
⇒女教師、隣りの幼馴染み大学生、クラスメイトでした。

『青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる』

tag : 社会人主人公 童貞 姉妹丼 処女

河里一伸「調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…」

河里一伸「調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…」(フランス書院文庫、2014年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

撮影した人物の秘密を暴くというアプリを手に入れた敦志は、試しに人妻の綾音に使って弱味を握り関係を持つ事に成功する。続いて優等生の美春の処女を奪うと、元勤務先の社長である成美や教師の樹里に毒牙を向ける事に。

【登場人物】

大沢敦志
20代?この春に成美が社長を務めるソフトウェア会社をリストラされ、現在は無職で悠々自適な生活を送っている。基本的にはぐうたらな性格。風俗には通っていたものの女性との付き合いは無く、素人童貞の状態。

谷崎綾音
28歳。B89・W58・H87。若くして両親を失ない親族に財産を使い込まれた上、恋人の借金を返す為風俗紛いの仕事をしていた事が有る。現在は茶道家の次男坊と結婚しているが、商社勤めの為か不在がちで不満を抱いている。

天田美春
18歳。B83 ・W58・H85。年齢相応の美貌と、健康的な手脚から爽やかさを感じさせる美少女。父親が大企業の重役、母親は世界的なデザイナーで優等生を演じざるを得なくなる。遊ぶ金欲しさに自分で撮ったヌード写真を売っている。処女。

藤岡成美
35歳。B95・W60・H90。夫と共にソフトウェア会社を設立したが、夫が2年前に亡くなって以来社長に就くも業績が傾き、敦志などの社員を解雇せざるを得なくなった。社長職のプレッシャーから万引を繰り返し、精神的な満足感を得ている。

望月樹里
25歳。B84・W61・H88。美春の通う女子高で水泳部の顧問を務めている。高校時代は水泳の有力選手だったが、嫉妬心からライバルに怪我をさせ引退に追い込んだ事を気に病んでいる。ショートヘアに中性的な顔立ちで生徒から人気がある。処女。

【展開】

悠々自適な日々を送っていた敦志は、あるサイトからカメラで撮影した人物の秘密を暴けるアプリをスマホにダウンロードして、早速綾音で真偽を確かめると彼女の恥ずかしい過去の情報を入手します。
それを敦志から突き付けられた綾音は不気味さを感じて一旦は部屋に逃げ込むも電話で執拗に脅迫されて観念し、敦志の部屋でパイズリフェラ射精から2度も手で潮を吹かされた後、自ら交わりを求めてしまいます。

敦志は次の標的を美春にしようとアプリを起動し秘密を掴むと、初めはしらばっくれていた彼女も流石に写真をバラ撒くと脅されると命令に従い、敦志は彼女の部屋でじっくりと愛撫を仕掛け、処女を奪います。

数日後機会を伺っていた敦志は綾音の部屋を訪れると拒絶の言葉と裏腹にすっかり官能のスイッチが入った事に満足し、ある日初体験をして以来心を奪われた様子の美春を綾音の部屋に呼び奉仕の仕方を仕込ませると3Pに興じます。

2人と関係を持ち満足した敦志は生活費の当てにしようと成美に近付き万引の現場を押さえて脅迫し、自宅に押し掛けるとパイズリフェラを要求します。精を浴びた成美はタガが外れたようにセックスを求め、中出しされると失神してしまいます。

ある朝様子が変わったのを心配した副担任教師の樹里が美春と口論しているのに興味を抱いた敦志はアプリを使い樹里の過去を知ると、美春との関係を知り怒鳴り込む彼女に秘密を突き付け追い払います。
これをきっかけに彼女を第4の標的にしようと目論んだ敦志は美春を使って彼女の自宅に樹里を呼び出すと、彼女は美春に愛撫されながら執拗に罰を与えると繰り返す言葉に反応し、処女を奪われてしまい中に精を出されてしまいます。

1度関係を持って以来成美をわざと放置していた敦志はある日万引の衝動に駆られ我慢の限界にあった彼女から逢いたいと連絡を受けると、樹里を連れて自宅を訪ね2人を躾け、週末に成美の家に集まり盛大に5Pを繰り広げる事になります。

【レビュー】

美少女文庫でも活躍する河里一伸さんは、フランス書院文庫ではここ3作品続けて凌辱作品へ作風を転じています。

催眠術を扱った作品
河里一伸「三姉妹【あやつる】」

媚薬を扱った作品
河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」

凌辱と言っても暴力に及ぶ訳ではなく、全能の力を得た冴えない主人公が高値の華のヒロイン達を言いなりにしており、彼女達は不本意ながらもセックスに及んでしまう精神的な凌辱要素の方が強いかもしれません。
本作で出て来るアプリの全能ぶりはファンタジー要素満載ですが、一介の他人に過ぎない主人公がヒロイン4人を手に入れる為に理不尽な言い掛かりを付けるツールとして機能しており、良いアイディアだとは思います。

ただ個人的には気になるのが作者が詳細に描写しようと心掛けたせいか説明過剰気味で、主人公はアプリで知ったヒロイン達の弱味をあれもこれもと指摘してばかりの一方的な展開が続くと流石に読んでいて白けてしまいます。
確かに公式サイトの作品紹介に「理不尽」というタグが付く位だから押し一方なのは分かるものの、攻略し始めてから堕ちるまでのヒロインの反応と同様に似たり寄ったりなのは気になります。

個人的な好みになりますが、主人公は働く気は無くヒロイン達を単に性の捌け口にしているようですし、彼女達もそんな主人公に魅力を感じているのでも無く、心が通わず単にセックスだけの主従関係は何だかシュールに思えてなりません…。
多人数のハーレムも悪くないですがマンネリ化が著しく、キャリアからすれば人数を減らし心理を掘り下げた作品も書けそうなだけにちょっと勿体無い気がします。

【参考記事】

みきりっちさんのレビューブログ「美少女文庫 レビューブログ」において、河里さんの美少女文庫の最新作の紹介をなさっています。

えすかれ美少女文庫 魔術で学校丸ごと催眠支配! レビュー

どうやら美少女文庫(えすかれレーベル)では魔術書を扱っているようですね…。

続きを読む

河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」

河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」(フランス書院文庫、2013年10月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

廃棄物となった開発中の香水を運んでいた宗太郎は、高嶺の華である社長秘書の英梨奈と偶然にもエレベーターで乗り合わせる。香水の影響からか発情した様子の彼女を見て媚薬だと確信した彼は秘かに私物化し、課長や受付嬢、新入社員にそれを使い効果を確かめ、遂に英梨奈にも使う機会が訪れる。

【登場人物】

野々宮宗太郎
30歳。化粧品会社で庶務課に属する冴えない社員で、2浪して入社し独身。英梨奈との一件以来、目立たないように振る舞い卑屈になっている。百合とは幼馴染みで彼女の父が取締役を勤めており、いわゆる縁故入社に当たる。

早川鈴乃
35歳。庶務課の課長で、若々しく豊満なバストを持つショートボブの髪型の女性。宗太郎に対しては比較的優しい態度で接している。大阪支社の営業部長である夫が単身赴任中で、夫が原因の不妊から来るセックスレスも有り性的な不満を感じている。

笹塚育美
26歳。2年前から派遣会社からやって来た受付嬢で英梨奈の友人。ショートヘアで大きな目をした快活な印象の女性。男性経験はそれなりに豊富で、宗太郎と関係を持つと自ら積極的に交わるようになる。

深水百合
22歳。この春から庶務課に配属されたばかりで、童顔にセミロングのスレンダーな体付き。百合と宗太郎の父親同士が知り合いで、彼女も縁故入社の為か女子社員のやっかみの対象になっている。大学まで一貫して女子校に通っており、男性経験は無い。

浅城英梨奈
28歳。社長秘書。ウェーブ掛かった黒髪にプロポーション抜群の才女で社内の評判も良いが、同期入社の宗太郎に対しては偶然の出来事で押し倒された事件が有って以来毛嫌いしている。大学時代に1人だけ男と付き合った事が有る。

【展開】

試作品の香水の廃棄を頼まれた宗太郎はエレベーターの中で英梨奈と一緒に乗りますが、彼女のもじもじした態度に気付き、媚薬に使えるかもしれないと考え私物化しますが、それを鈴乃に知られ濃縮させた媚薬の匂いを嗅いだ彼女はたちまち宗太郎を誘惑します。

情事を終えた翌日鈴乃と一緒に工場に向かう事になった宗太郎は媚薬を体に吹き掛けて車に同乗すると、早速発情し始めた彼女はセックスを求めますが、歪んだ欲望を現した宗太郎は自分の奴隷になるように命じると、彼女も素直に応じ車中で交わります。

英梨奈を堕とす為に親友の育美を利用しようと鈴乃を使って彼女を終業後の会議室に呼び出した宗太郎は早速モニタリングの振りをして媚薬を使いますが、積極的に跨がれて何度も中出しを許しあっけらかんとセフレを希望する彼女の本性に唖然としつつもそれに応じます。

育美が去り会議室の後始末をしようとした時、先に会議室で泣いていて宗太郎達が来て出るに出られなくなった百合が姿を現わします。2人の交合を目の当たりにし、媚薬の影響ですっかり発情した彼女は彼に初めてを捧げます。

宗太郎と関係を持ち好意を見せる育美と百合の態度を見て心も支配しようと計画を立てた彼は土曜日のオフィスに2人を呼び出し、自分の奴隷になった者だけがセックス出来ると告げ、言媚薬の影響で判断が鈍ったせいか2人は相次いで彼に従うようになり代わる代わる彼に貫かれます。

鈴乃や育美の手引きで最終目標の英梨奈の行動を掴んだ宗太郎は、ある日社長室に一人でいた彼女に媚薬を使い徐々に自分に体を求めるように仕掛け、情事を終えて素に戻り激昂した彼女に対しやり取りをレコーダーに録音したと切り返し沈黙させます。

宗太郎と関係を持ち激しいセックスが忘れられずにいた英梨奈は、仕掛けられているとも知らず他の3人の女性と親しげにする彼の様子が気になり出し仕事をミスするようになります。頃合いを見て彼女に媚薬を使うと女子トイレに連れ込まれ、1度だけ交わります。

お預けを喰らった形の英梨奈は数日後宗太郎に呼び出され鈴乃のマンションに向かうと、そこで3人の女性が宗太郎に奉仕する姿を目にします。仲間に加えて欲しそうな彼女に対し、宗太郎は自分の事を愛していると言えば抱いてやると告げられてそれに従います。
会社では好きな時に彼女達を抱き、週末になると恒例のように鈴乃のマンションで4人と交わる生活に宗太郎は満足するのでした。

【レビュー】

前作に引き続き卑屈な主人公が魔法のツール(本作では媚薬)を手に入れた事から、高嶺の華である女性たちを堕とし次々と関係に至る話です。

序盤で課長の鈴乃、中盤で受付嬢の育美や幼馴染みで新入社員の百合を手なづけ、終盤で憧れだった社長秘書の英梨奈を攻略する流れはテンポが良かったと思いますが、
きっかけは媚薬で発情させ、次に心も支配するというのが皆同じパターンですし、流石にヒロイン4人だと必然的に1人当たりの分量は少なかったかなという印象です。

身も心もモノにしたいという独占欲は凌辱作品でよく有りがちでそれは分からなくも無いですが、若干気になったのは彼女達の心を支配したように見えて、実はヒロインの心理描写を見ると主人公の精力と逸物に惚れているようにも受け取れます。
本作はある程度意図した感じもしますが、肉体的にも心理的にも堕ちるのが早過ぎるし、次作がこのままの路線で行くにせよ、誘惑路線に戻るにせよ人物の心理描写は掘り下げた方がより官能場面に深みが出ると思います。

【トラックバック】

作者ご本人による自著解説はこちらからどうぞ。

言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員

河里一伸「三姉妹【あやつる】」

河里一伸「三姉妹【あやつる】」(フランス書院文庫、2012年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

兄嫁の藍香に想いを寄せる浩太はある日仕入れた催眠の知識を彼女に用いた所、意のままに操る事に成功するが、彼女の変化に気付いた彼女の妹や姉に対しても身を守る為、相次いで催眠を掛けて言いなりの奴隷にしてしまう。

【登場人物】

鈴原浩太
17歳。両親が事故に遭って亡くなり、10歳離れた兄に頼って来て感謝もしつつ、ややひねくれた羨望と劣等感を抱き引っ込み思案になっている。童貞。

鈴原藍香
28歳。浩太の兄と3年前に結婚したが3ヵ月間タイへ出張しており、浩太と2人きりの生活に。黒髪の長い髪を束ねたおっとりした性格の女性。実家の森宮家の両親が長期出張に出ており、姉妹が頻繁に食事に同伴する事が多い。

森宮紅美
32歳。藍香の実家である森宮家の長女。セミロングの髪にややキツそうな目付きの美貌で、90cmを超えるバストを持つグラマラスな女性。大手広告代理店に勤める出世頭のキャリアウーマンだが、そのストレスから浩太に当たりがち。

森宮若葉
16歳。森宮家の三女で浩太と同じ学校に通っている。ショートヘアでボーイッシュな顔立ちの少女。浩太を兄のように慕っていたが、思春期に差し掛かり照れもあってか強い態度に出る事もある。処女。

【展開】

いつものように藍香に想いが伝わらず、紅美に見下され、若葉に冷たくされ鬱屈した感情の浩太はテレビ番組の催眠術に興味を持ち、ある日藍香にリラックスするおまじないと称して、自分に欲情するように暗示を掛けます。

義弟の顔を見る度に欲情し我慢出来なくなった藍香は彼の部屋を尋ねて口で放出させると、自ら跨がり筆下ろしに至ります。しかしトランス状態でも心は兄に有るのを知った浩太は、暗示の内容を変えて自分を見る度に好きの感情が湧くようにします。

裸エプロンで白昼のベランダで交わるなど浩太の意のままになる藍香の態度に不審を抱く若葉に危機を感じた浩太は催眠を掛けますが、彼女から自分が好きだという本心を聞くと逆に催眠を口実に彼女を挑発し精神的に奴隷にすると破瓜に至ります。

ある日浩太は若葉の目を盗み藍香とエッチしようとしますが、下校して来た若葉に見付かり動揺した藍香に暗示を掛けようとして2人に掛かってしまい期せずして3Pとなりますが、丁度帰宅した紅美に知られてしまいます。
若葉を使って紅美を軽い催眠状態にした浩太は彼女の負けず嫌いな性格を活かして、自分とのセックスがストレスの癒しになると暗示を掛け、パイズリフェラ奉仕から四つん這いにして交わります。

プライドをかなぐり捨てて迫る紅美も奴隷に堕とし浴室で藍香とダブルパイズリ奉仕させ満足した浩太は週末に若葉の提案を受けて4Pに至り、更に藍香から兄が戻って来るのを聞くと、兄にも暗示を掛けて関係を認めさせようとほくそ笑みます。

【レビュー】

タイトルからして明らかなように引っ込み思案の主人公が催眠術を駆使して、憧れの兄嫁、ツンデレ気味の兄嫁の妹、主人公を見下す兄嫁の姉を次々に堕としていく内容でまさに【あやつる】に相応しい流れです。
作者の既作において「やや説明過剰過ぎる」と指摘した事が有りますが、今回の題材に関してはこの位丁寧でないと読んでいて理解しづらいでしょうし、これで良かったのだと思います。

作者のブログでは暗示を先に明かしてしまうと面白味が無いという考えのようでしたが、3人ともに攻略する段階で「実はこんな暗示も掛けていた」という記述を繰り返しており、流石に後出しかつ万能過ぎはしないかなと引っ掛かりを感じました。

メインヒロインの藍香に関しては催眠術の暗示に掛かり心を改変されたままですが、個人的には終盤に予期しない形で暗示が解けて本心から兄嫁が主人公を好きになる流れだったら、彼女を寝盗る快感も味わえたかなと思います。

最後に兄が戻って来るのを知り、主人公は兄にも暗示を掛けて現状を維持しようと考えますが、それだと兄への優越感も歪んだ形のままで解決策とは言えないかなと感じましたが…。

【トラックバック】

作者ご本人の自著解説記事はこちらからどうぞ。

三姉妹【あやつる】

河里一伸「秘密の扉 担任女教師と女医と看護婦」

河里一伸「秘密の扉 担任女教師と女医と看護婦」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

担任の真沙美に憧れを抱く誠也は、骨折で入院する事になった彼女に毎日見舞いに来ると告げる。それを聞いた誠也の幼馴染みで看護婦の亜子の表情が変わったのを見た担当医の美津恵は彼に興味を持ち診療室に連れ込むが…。

【登場人物】

栗本誠也
18歳。進学校に通うが大学へ行かずに、調理師の資格を目指して専門学校に進学する予定。反対する誠也の両親に辛抱強く説得する真沙美にいつしか惚れるようになり、真沙美の負傷に間接的な責任が有ると感じ、毎日見舞いに来るようになった。童貞。

加納真沙美
26歳。誠也が通う学校で国語を教える教師。長く黒い髪。学校の階段から転落して右足と右腕を骨折し、伯父が理事長を務める総合病院に入院した。真面目過ぎる性格で恋愛を敢えて避けて来た節が有る。処女。

佐々木美津恵
31歳。真沙美の入院した病院に勤める整形外科医で、ショートボブに理知的な雰囲気を漂わせる女性。付き合っていた男性が居たが、すれ違いの生活が続く内に離婚へ至っている。

瀬川亜子
22歳。真沙美の入院した病院に勤める看護婦。セミロングの髪にスレンダーな体と、それに不釣り合いで豊かなバストを持つ女性。誠也と幼馴染みで一時期英語の家庭教師をしていた事があり、再会した彼に想いを抱くようになる。

【展開】

真沙美の容態を見守る誠也は、間接的に怪我を負わせた責任を感じつつ大っぴらに逢えると考え毎日見舞いに来る事を告げ、それを聞いて複雑な表情の亜子に気付いた美津恵はある日彼の相談を受け診察室に連れ込みます。
真沙美が好きだと告白出来るようにおまじないを掛けてあげると告げた美津恵は積極的に口で射精させ更に筆下ろししてあげますが、意外に逞しい彼のぺニスに翻弄され絶頂に至ります。

続けて休憩中に寮に引き込まれて亜子とも関係を持った誠也はある日美津恵から宿直室へ呼び出されると、説教を終えた亜子の心を鍛えるのを口実に美津恵に指示されながら指で絶頂させ、3Pへ発展し2人と交わります。

亜子の馴れ馴れしい態度に嫉妬する感情に気付いた真沙美は、ある日美津恵と亜子の差し金で夜中の病室へ入室した誠也の前で想いを告白させられ、2人の見守る中でシックスナインから破瓜を迎えます。
翌日から誠也の要求がエスカレートし真沙美はそれに応える内に自己嫌悪に陥りますが、美津恵に諭されて吹っ切れると再び病室で交わり、いつしか退院の日が決まると教師と生徒の立場では頻繁に逢えないと複雑な想いを抱くようになります。

退院祝いで美津恵に誘われ再び夜の病院を訪れた誠也は、検査台で開脚状態にされた真沙美を目にし、卒業試験と称して美津恵に指示されながら指で真沙美を絶頂させると、その後は美津恵、亜子、真沙美の順に相次いで交わります。

退院し卒業式にやって来た真沙美は、放課後の教室で互いに呼び捨てにしながら誠也と愛を確かめ合います。

【レビュー】

お得意の3人ヒロイン作品で、メインの真沙美を入院させ、医師の美津恵、看護婦の亜子を配して病院を舞台にした設定や、各章に「~授業」と付くように主人公が美津恵や亜子の指導を受けたり、教わった事を実践する流れは良かったと思います。

ヒロインと順番に関係を持つだけでなく、途中で美津恵と亜子、真沙美に他の2人というように複数プレイを交える工夫は見られますが、前戯に掛ける時間の割には交わってから絶頂するまでがあまりに早いので、この辺は工夫の余地が有りそうです。

ここまで作者の作品を続けて読みましたが、割とファンタジー要素を交えた美少女文庫のような作風と勝手が違う為なのか、あるいは突っ込んだ官能描写があまり得意で無いのか、あまりにあっさりし過ぎていて進歩していないように思います。

JPの分類に入る美少女文庫だからエッチでは無いという事は決して無いし、作者の美少女文庫作品の方が質が高いなと思う事も有ります。個人的には、フランス書院文庫というのが合わないのではと懸念しています。

河里一伸「牧場の四姉妹【甘い生活】」

河里一伸「牧場の四姉妹【甘い生活】」(フランス書院文庫、2011年12月、表紙イラスト:ISAmu)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

病弱な母の療養生活の為離れて暮らしていた貴昭は、義理の姉たちが経営する酪農牧場を手伝う為、8年振りに実家に戻って来た。相次いで姉たちと結ばれた貴昭だが、牧場の経営は思わしくなく、彼のアイディアに賭ける事になる。

【登場人物】

富坂貴昭
16歳。8年前に体調を崩し療養生活を送る実母と札幌で暮らしていたが、椿希から人手不足の為手伝って欲しいと頼まれ高校を中退し牧場に戻って来たばかり。貴昭は亡くなった母の恋人との間に産まれた為、四姉妹とは全く血の繋がりは無い。童貞。

白井椿希
28歳。富坂家の長女で3年前に結婚したが夫は半年後に事故死し、現在は実家に戻り牧場を営んでいる。天然が入ったおっとりした性格で、94cmのグラマラスな体付きの女性。何かにつけてすぐ貴昭に抱き付く癖がある。

富坂葵
25歳。富坂家の次女で、産みの母を喪い2年前に父親が亡くなってからは姉妹で牧場を営んでいる。短い髪型にボーイッシュでがさつな性格だが、長身で巨乳の分類に入るスタイルの良い女性。恋愛事に疎く男性経験は無い。

富坂紅音(あかね)
21歳の大学3年生。富坂家の三女で畜産経営学を専攻する才女。経理全般を担当し牧場を何とか持ちこたえさせているが、病弱で非力な為力仕事は向いていない。中学生を思わせる小柄で未成熟な体付きで、病気の影響からか感情の起伏に乏しい。処女。

富坂柊
17歳の高校2年生。富坂家の四女だが久々に再会した貴昭に対し他人以上に冷たい態度を見せるが、実は彼に対する照れから来るもので関係を持つと一転してベタ甘えするようになる。やや女らしさが見え始めた成長途上の体付き。処女。

【展開】

義姉たちと同居を始めて3週間後のある日、椿希の手伝いをしようと牛舎に向かった貴昭はそこで彼を思ってオナニーする彼女を目の当たりにし、我慢出来なくなった椿希から迫られ口や胸での奉仕で2度精を放つとバックで貫き初体験を迎えます。

椿希から再び体を求められ敷地内の温泉で交わった貴昭は数日後葵から誘われ、馬に一緒に跨がりながら敷地の外れの草原へやって来ます。椿希との交合を見たという葵は、自分に女の魅力が有るなら抱いて欲しいと頼み、願いを聞き入れた貴昭は彼女と交わります。

ある日追加融資で銀行を廻る紅音に付き合った貴昭は、芳しくない結果に失望する彼女の表情を見て母の療養生活の負担が経営難の一因だったのではと謝罪します。すると紅音も病弱な自分の看病で義母に心労を掛けたと切り返し、2人は和解します。
土砂降りで視界が悪く身動きの取れない中、路上駐車した車内で紅音から自分ともセックスして欲しいとせがまれ、貴昭は羞じらう彼女の反応を楽しみながら交わります。

相次いで3人と関係し柊とも関係改善を願う貴昭は過労で倒れた彼女の看病をする事になり、無理をせずに自分に頼って欲しいと告げます。特徴的な姉たちに負けじと手伝っていたのに、貴昭に仕事を奪われると意地になっていたと謝罪した柊も彼に抱いて欲しいと求め、2人は結ばれます。

貴昭のアイディアで牧場の立て直しに成功しひと息付いたある日、そのお礼にと姉たちから5Pを提案された彼は交互に彼女たちを貫き癒しを与えます。

【レビュー】

広大な北の牧場で繰り広げられる四姉妹との同居生活で温泉や草原、土砂降りの車中など舞台設定自体は面白く感じますし、処女ヒロイン3人の年齢から見てこれがエロシーン付きのラノベだと言われれば納得出来ます。

しかし官能小説として読むのなら、再三指摘しているようにセックスに至るまでの動機付けがオナニーを見られ我慢出来ずとか、姉のを見て自分も仲間に加えて欲しいのでは説得力に欠けますし、
いざ交合に至ってから処女・非処女に関わらず直ぐに主人公のモノが良いとか、中に出されて絶頂に至るという一点ばりの反応なら、別に四姉妹でなくてもヒロインの人数を減らして3Pに割くのでも良かったと思います。

黒本にも進出されて本作で5作目になりますが、敢えて目新しさを出そうとして単に説明過剰になっている面が否めず、進出当初の勢いを感じられず残念です。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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