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北條辰巳「櫻の魔園 淫女教師と早熟女子高生」

北條辰巳「櫻の魔園(その) 淫女教師と早熟女子高生」
(フランス書院文庫、2011年4月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

美大を卒業して女子高の教師となった秋山だったが、不動産屋の手違いで1ヵ月住む所が無く先輩教師の奈美に相談したところ、彼女の元に住まわせてもらうことに。元々両想いなだけにあっさりと筆下ろしまでしてもらうが、その同居生活を教え子の真央に知られてしまい…。


【登場人物】

秋山雄二
22歳。美術大学を卒業して教師になったばかりで、聖加女学園の美術部顧問を担当。三人兄弟の次男坊で、見た目の通りお坊ちゃん風で優柔不断な青年。女性との性体験はない。

水元奈美
29歳。秋山の指導係で体育を担当する教師かつ陸上部の顧問で、面倒見の良いお姉さんタイプ。セミロングヘアーにすらっとした体躯。階下に住む同い年の亜樹と頻繁に食事を共にしており仲が良い。

西野真央
17歳。美術部部長で大学受験を控えている。あどけない顔付きの割にはバストは育っている。父親がPTA会長で多額の寄付金を寄せている事から、ワガママな面も。秋山に惚れて帰宅時に尾行した所、奈美との同居の事実を知ってそれをネタに自分に振り向かせようとする。処女。

白川麗子
38歳。3年前に母の跡を継ぎ学園理事長を勤めている。淑女らしい華やかさとメリハリの有るFカップボディの女性。海外赴任で別居中の夫が居るが、欲求不満からか若い男教師を理事長室に引っ張り込んでいるとの噂が絶えない。秋山と真央が関係しているのを知り、自分の玩具にしようと強権で手なづけようとする。

栗原亜樹
29歳。学園専属の校医。黒縁メガネにセミロングの黒髪と知的な印象を与え、すらっとした細い体型の美女。年上の男と付き合っていたが、風邪気味で保健室で眠る秋山を見て初めて年下の男に興味を持つ。


【展開】

赴任当日初々しい挨拶をした秋山に女子高生たちが興味を抱きざわめく一方で、当の秋山は不動産屋の手違いで1ヵ月間住むところがなく、それを先輩教師の奈美に相談し居候させてもらうことに。そしてその日の晩浴室で先に入浴した彼女の裸体を思い浮かべながらオナニーしていると、石鹸の替えが無いからと奈美にドアを開けられ見られてしまう。その後三日間は何も無かったかのように接してくれていたが、奈美が傍らのベッドでストレッチをしていると右足がつったと足に触れる機会を得て、いつしか妖しい雰囲気になり童貞を卒業させてもらうのであった。

数日経った放課後に秋山が美術部の片付けをしていると真央に声を掛けられ、秋山に興味を抱き後を追っていったら奈美と同じマンションに入っていったところを知ったと告げられる。理事長の麗子に告げ口されたくなければ自分の言うことを聞いてと健気な脅迫をする教え子が実は自分のことを好きだと知り、秋山は口淫してもらうと興奮のあまり美貌に精を浴びせてしまう。そして迎えた土曜の放課後、美術室でモデルにさせられた秋山は乳谷を見せて挑発する真央に欲情すると成り行きで処女を奪うが、中出しを避けるだけの理性は保っていた。

相次いで二人と関係を持ったことに秋山は幸運だと喜ぶものの、ある日麗子に呼び出されて理事長室へ向かうと、前置きもそこそこにお気に入りのタイプだからと誘われて口淫を仕掛けられてしまう。そして三日後の昼休みに再び理事長室に向かう途中で真央とすれ違い嫌な予感を抱きつつ到着すると、麗子から校内に設置した監視カメラに真央とのキスシーンが写っているがとお叱りを受け、懲らしめと称してバック姦を求められる。これからは呼び出されたらいつでも来るようにと告げられて、秋山は麗子の噂はやはり本当なんだと納得する。

ある日風邪の症状はあるものの出勤して却って体調を悪化させた秋山は保健室に来ると、亜樹から早く熱を下げたいなら座薬を使うように勧められ、四つん這いになり尻穴を見せる羽目になる。薬のお陰でぐっすりと眠れたものの淫夢を見ているような浮遊感を抱き目を開けると、亜樹が全身の汗をタオルで拭いてくれたらしい。その場は辞去したものの夕飯を作ってあげると彼女の部屋に誘われるが、入浴していると過剰なスキンシップで迫られると脱衣所での立ちバック姦、寝室に移っての二回戦とめくるめく体験をするのであった。

そんな時帰りが遅いのを心配した奈美が迎えに来たので帰る振りをして彼女の部屋に向かうが、秋山は疑わしげな奈美を何とか言いくるめてしまう。そして翌朝セクシーな寝姿に挑発されて出勤前に一戦交えるが、出勤途中で列車の遅れにより奈美や亜紀だけでなく真央とも乗り合わせてしまう。車内で秋山に悪戯する真央をそれとなくガードしたり、更に放課後には麗子に口淫で迫られた時に嘘をついて呼びに来たりと、秋山は奈美の頼もしさに惹かれていくのだった。

そんな同居生活も最終日を迎えた秋山は奈美に思うように告白出来なかったものの、寧ろ彼女の方が涙を浮かべながらまた遊びに来てと告白される始末。これまでしてもらっていない口淫やバック姦をしても、最後はやはり彼女にリードされてフィニッシュを迎えてしまう。次の日に静かに奈美の部屋を退去しやっと新居を得たものの、住まいを調べ上げていた真央が厚かましく訪ねて来てしまい、秋山の四股生活は続くのだが…。

ある日陸上部の校内合宿のため先輩教師に代わって宿直を頼まれた秋山は、夜になれば陸上部顧問でもある奈美が来るかもと期待するが、訪ねて来たのは10日間の出張を終えた麗子であった。我慢できないとばかりにセックスを求める理事長を言葉で責め四つん這いにして交わるが、その現場を真央と亜樹に携帯で撮影されてしまう。チアコス姿の教え子とボディコン姿の校医も端からそのつもりだったらしく、罵り合った三人の女たちは意気投合して、秋山を懲らしめようと逆凌辱とばかりに好き勝手に弄る。そこへ呼び出しを受けた奈美が現れるが彼女も大人しく引き下がる筈がなく、寧ろ三人と競い合うかのように交わりを求めるのであった。


【レビュー】

赴任したばかりの新米教師である主人公が先輩教師の奈美に惹かれていき、彼女も初心な主人公を見て可愛いとさえ思い関係を持ってしまうのは、これまでの北條辰巳作品と同じ流れである。きっかけはどうあれ、同じ屋根の下に健全な性欲を持つ男女がいれば自然と結ばれるのは納得するが、今回はそれまでとは異なりかなり駆け足の流れである。というのは題名にあるように「淫女教師」が三人と、「早熟女子高生」が一人の計四人が登場する作品だからかもしれない。

並列に扱われているだけに女子高生の真央が二番手として登場するものの、これまたあっさりと破瓜を迎えてしまう。更に理事長の麗子も男漁りの噂が絶えない人妻と来て、こちらも二度目の逢瀬で結ばれる流れとなる。最後に校医の亜樹もやはり主人公が可愛いと興味を抱き、自らの部屋に招いては過剰なスキンシップを取って誘う始末である。こうしてヒロインからの誘惑で結ばれる流れが続くと、確かに美味しい部分もあるけれども、主人公は何をやっているのという気持ちの方が強くなる。まぁ草食で受け身なのも決して悪くは無いのだが…。

作者がお手本とした(と思われる)如月蓮氏の作品でも実はヒロイン4人というのは刊行されていない状況であり、やはりいる必要のあるヒロインの理由が確立されていないと読んでいて蛇足なのかなと思わざるを得ない。奈美はメイン格、真央は対抗格、ならば30代の麗子か20代で奈美の階下に住んでいる亜樹のいずれとなるが、属性が奈美と似ているので亜樹の方が必要性が薄いのかなと感じる。そういった意味で工夫の余地があったのかもと思えてならない作品と言えるかもしれない。

tag : 社会人主人公 童貞 処女

二神柊「担任女教師と僕【合鍵生活】」

二神柊「担任女教師と僕【合鍵生活】」
(フランス書院文庫、2011年5月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。2016年3月11日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

両親の意向で日本で高校生活を送る事になった健太は、保護者で担任の美奈子の隣室で1人暮らしを始める。しかし彼の部屋の合鍵を使って朝から起こしに来るなど、妙に艶かしく接して来る美奈子にムラムラするのだった。

【登場人物】

山下健太
15歳の高校1年生。進学の為両親の居るインドネシアから離れて、日本での保護者である美奈子の隣室で1人暮らしを始める。165cm、50kgで平凡な容姿と人並みの成績で特に目立たない少年。童貞。

杉山美奈子
25歳。英語担当で担任教師。黒いセミロングの髪型に赤縁のメガネをかけた清純なイメージだがEカップと巨乳の女性。恩師の知人である健太の両親の頼みで彼を隣室で預かる事に。一人っ子の為健太を弟のように可愛がり世話を焼いてくる。

【展開】

来日し美奈子の隣室で生活を始めた健太だったが、緊急用として預けたはずの合鍵を使って彼女が毎朝起こしにやって来て朝勃ちを隠すのに必死になる。そして彼女の部屋で朝食を取るものの美奈子は箸を落として拾わせ、何故かスカートの中が覗けそうなくらい股を開いてはサービスしていることに気付かずにいた。

一方美奈子も健太を見て弟のようだと可愛がるが、次第に異性として感じているのを否定できず、昼休みに所用で外出した際に健太の部屋に忍び込んで性欲を発散させようとしていた。しかしそこに学校を抜け出した健太が一時帰宅し、自分の名を呼びながらオナニーしているのを覗き見ると、美奈子は関係を近付けようと秘策を練る。

美奈子は健太に荷物の受け取りがあるからと合鍵を渡し、セクシーなランジェリーを受け取らせると、今夜はこれを着て寝ようかしらとわざと窓を少し開けて少年に覗かせようとする。企み通りに覗きが発覚し気まずい表情の健太に対し、美奈子は暗がりの中で身体に触らせたり、胸乳に触らせたりした後で正常位で童貞喪失に導くのだった。

翌朝美奈子は一緒に暮らそうと合鍵を渡すと、勃起をひくつかせる健太が可愛いと思いつつ立ちバックで受け入れると、更にはマンションの駐輪場で口唇奉仕、放課後には改装中の校舎の階段を上りながらストリップショーで誘惑し、屋上で再び立ちバックで舌やペニスでの蹂躙を受けて露出性交の快感に浸る。

金曜日の夕方に美奈子の為にと健太から手料理を振る舞われると、彼女も用意したバニースーツに着替えて想いに応える。健太は夢に出て来たバニー姿に興奮しメガネ顔射した後で、これからは避妊具なんて要らないからと美奈子に求められ、四つん這いで交わり膣内射精する。そして二人は週末に郊外の物件を探し回り、愛の住処として同棲生活を楽しもうと決意するのであった。

【レビュー】

本作は「1vs.1」ものであり、他の登場人物にも名前を付けないほど徹底して二人きりの世界観を打ち出している。題名が示す「合鍵生活」自体は始めの内が女教師が一方的に主人公の部屋を訪ねて来て、食事の時は逆に彼女が部屋に招く展開である。互いに性欲を募らせるものの、彼女が偶然にも主人公のオナニーを目撃したことから話は進展していく。そこまでの描写は丁寧なれど、長過ぎるように思える。

女教師が策を練り主人公を誘惑するきっかけに逆に覗きをさせるのも妙味はあるものの、清楚なお嬢様育ちの性格から急変するまでの持って行き方にはやや無理がある気もしないでもない。終盤に雪崩れ込むように露出プレイやコスチュームプレイを盛り込むなど仕掛けるのはいつも女教師で、主人公が草食なタイプなのでやむを得ないのもしれないが、もう少し積極的でも良かったと思う。

女教師ものと言えばこの時期に女教師のヒロインに拘り、作品を相次いで刊行していた本藤悠氏がいたが、本作を読むとまさにその著作をお手本にしたかのような読後感を抱く。主人公にショタコンじみた愛情を抱く女教師は妄想の中で(時として現実の世界でも)暴走気味であり、対する主人公は常に奥手な性格。設定に拘って描き始めた段階ではアイディアが次々に浮かんでも、作品を重ねパターン化してしまうと飽きられやすいリスクもあって、なかなか難しいのかなと感じる次第である。

フランス書院文庫での最新作品はこちらですが、早くも2年が経ちました。また機会があれば読んでみたいものです。

四人の女教師と僕
本藤 悠
フランス書院
2014-12-09

tag : デビュー作品 高校生主人公 童貞

桐島寿人「姉姦」

桐島寿人「姉姦」
(フランス書院文庫、2011年3月、表紙イラスト:霞香織)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

姉姦 (フランス書院文庫)
桐島 寿人
フランス書院
2012-08-17



【あらすじ】

兄嫁の理彩や実姉の久美に並々ならぬ性欲を抱く悪魔少年の俊太は、ある日理彩を襲うが未遂に終わる。それでも次第に二人に毒牙を向ける俊太だったが、兄に見付かり放逐されてしまう。そして四年後荒んだ生活を送る俊太は連絡を立ち続ける二人に再び毒牙を向けることに…。

【登場人物】

橘俊太
16歳。高校1年生でテニス部所属。兄夫妻の家に実姉の久美と一緒に同居している。大人しくて中性的で可愛らしい顔の大柄な少年だが、理彩や久美に対して並々ならぬ性欲を抱いている。同級生とままごとのような性体験(未遂)までは経験した様子。

橘理彩(りさ)
27歳。研究所勤めの夫は俊太の兄に当たり、5年の交際を経て結婚している。身長168cmでスレンダーな身体付きながらもFカップで、清楚で上品で匂い立つ色香があり、肩胛骨まで伸びたストレートの黒髪の美女。

橘久美
18歳。高校3年生。テニス部のキャプテンを務める俊太の実姉で、兄夫妻の家に同居している。勝ち気で生意気ざかりだが実は甘えん坊で寂しがり屋で、キュートな魅力を醸し出しており、ショートヘアで理彩よりも背が低く華奢な身体付きの美少女。処女。

※本作の第2章時点での設定で、第3章からはその4年後の話です。

【展開】

帰宅途中の兄嫁の自転車を隠しスタンガンを使って理彩の自由を奪い、廃工場へ連れ込んだ俊太は正体がバレないように挿入を試みるが、女陰にペニスを触れさせただけで自失してしまう。一方の理彩は凌辱者の体臭を嗅いで俊太と目星を付け翌日二度としないように釘を刺すが、その晩に床に布団を敷いて眠る夫がいる中で開き直った俊太に夜這いされ、ろくに声も挙げられないまま蹂躙される。それでも本番だけは避けねばと奉仕を申し出て、口内で精を受け止める。

兄や姉のいる前で理彩に悪戯し、更にはもう一度口唇奉仕を要求する俊太。そんな二人の様子に不審を抱き関係に気付いた久美は翌朝俊太に問い質すと、手首を拘束されて犯されそうになるが、隙を見て反撃しその場を凌ぐ。しかし狡猾な俊太の罠に掛かり、学校の部室で後ろ手に縛られて素股で白濁を浴びせられる。更に自宅に帰っても執拗に迫られる久美だが、帰宅した理彩も巻き添えになり目の前で処女を奪われる。続けて理彩も犯す俊太だったが、そこへ兄が戻って鉢合わせとなり鉄拳制裁を受けた後に、全寮制の高校へ放逐される。

それから4年後荒んだ大学生活を送る俊太は、連絡一つも寄越さない理彩や久美に歪んだ欲望を募らせ、部活の先輩の結婚式に呼ばれて再会した久美をトイレに連れ込み凌辱の限りを尽くす。新郎新婦の前で玩具を使ったり、帰宅するタクシーの運転手に行為を見せ付けたり、更には自室で久美との性交をインターネット中継し辱しめを与える。

次に俊太は理彩に照準を定め兄とのデートを楽しむ彼女と再会し久美の写真を見せて連れ出し、監禁部屋を模したラブホテルの一室へやって来る。天井から吊るした鎖で理彩の手首を拘束し、バックで貫いて中出しを繰り返す義弟の狂気におののきながらも、突然姿を消して訝る夫からの電話に理彩は罪悪感を強めながらも何度も絶頂へ導かれる。

久美とは列車の中で悪戯した後に途中下車した駅のトイレで性交、理彩とは酔い潰れた兄が眠る側で後ろの処女を奪うなど悪事の限りを尽くす俊太だったが、ある日理彩が久美を説得し関係を断ち切らせようと説得しているのを知る。久美がすっかり弟の虜になっており、罠が仕掛けられているとは知らずに理彩はホテルの部屋へやって来る。義妹に秘所を舐められ辱しめを受ける理彩は、目の前で自分と同じく後ろの処女を奪われる久美の姿に被虐美を感じてしまう。

数日後姉2人と兄夫婦の部屋で行為を楽しんでいた俊太だったが、突然暴漢の乱入を受けて久美と共にダイニングで拘束される。後から浴室を出た理彩を暴漢は彼女を縛って俊太が持っていた玩具を使い出す…。実は何かが物足りないと感じた俊太は、理彩に邪な思いを抱く彼女のバイト先の店長を唆し凶行へ至らせ、薄目を開けて姉たちの怯える表情を見つめ興奮しているのを隠そうとするのだった。

【レビュー】

作者の黒本デビュー作品である本作は、兄嫁と実姉の二人に対して歪んだ欲望を秘める主人公が暴虐の限りを尽くす凌辱作品である。この主人公はひたすら自己中心的な言動を繰り返していて正直その心の内は窺い知ることは難しく、兄嫁だけでなく実姉にさえもこれだけ辱しめを与える理由も優秀な身内への劣等感だけでは少々弱いのではないかと思われる。

犯された二人の姉たちに被虐美を感じる主人公の性癖は分からなくも無いのだが、個人的には姉に対する拘りが強いだけに二人とも凌辱的なアプローチで似せるのではなく、後に関係をもった方は他方の身代わりにと流れに甘々要素を加えて変化を付けてみれば良かったのかもしれない。デビュー作品だけに様々な状況で姉二人に被虐美を醸し出させているおり詰め込み感もあるものの、実姉の処女喪失を後述する場面において決定的な齟齬がある点は指摘しておきたい。

愛好家Sさんによる本作のレビュー記事です。
1779『姉姦』桐島寿人、フランス書院/フランス書院文庫、2011/03 発売●あらすじ性欲漲る悪魔少年が、同居している魅力的な兄嫁や実姉に欲望を募らせ、遂に行動に出てしまう。そして、実兄にばれて家を追い出されて四年が経ち、大学生となり大人びた実姉や妖艶さを増した兄嫁を再び毒牙にかける。●登場人物【橘理彩(りさ)】今年で27歳。身長百六十八センチ。Fカップ。和樹の妻。清楚で上品で匂い立つ色香がある、肩胛骨まで伸び...
1779『姉姦』

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tag : 高校生主人公 姉妹丼 処女 デビュー作品

神楽稜「おんな武士道 さむらい母娘」

神楽稜「おんな武士道 さむらい母娘」
(フランス書院時代艶文庫、2011年10月、表紙イラスト:浅野隆広)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

隣家の滝田道場を営む美枝に憧れを抱く慎次郎、彼女の娘の碧との何気ない日々は、ある日松波藩で跡目を巡るお家騒動に発展し、彼ら三人もその巻き添えを食らうのであった。

【登場人物】

井口慎次郎
17歳。諱は高広。家石30石の松波藩の藩士の跡取り息子。現在は父親の元で藩の職務を手伝っている。幼馴染みの碧だけでなく、母親の美枝に対しても想いを寄せている。まだ女性経験はない。

喜多村美枝
35歳。実家は藩武塾の滝田道場を営んでおり、師範代に相当する剣術の持ち主。家石50石の喜多村家に嫁ぐものの、5つ歳上の夫が藩のお家騒動の真相を嗅ぎ付けた為に辻斬りと見せ掛け主馬に殺害されている。夫と藩家老の坂木との間でかつて美枝の取り合いになっていた事も殺害の一因。

喜多村碧
17歳。美枝の娘で剣術では慎次郎を上回っている。馬鹿呼ばわりしているものの、幼馴染みの慎次郎の事を好いている。長い髪を後ろで束ね、気が強い性格の生娘。父の無念を晴らそうとして坂木一味を探っていた所、捕らえられてしまう。

坂木大膳
42歳。松波藩家老で字は喜平次。病に臥せった藩主の後継者で養子に迎えた大学頭を廃嫡し、病弱で幼い藩主の嫡男の鶴丸を据えようと画策。喜多村が真相を知り、幕府に謀反の疑いありと直訴状を出す算段になったのをみて、主馬を使い殺害させている。

佐々木主馬
見た目は30代に見える若々しく脂ぎった太男。坂木の私的な部下で、田舎から女を買い漁り御用商人などに払い下げていたりと影の仕事を請け負っている。

【展開】

城務めが始まり滝田道場を訪ねた慎次郎は1年振りに碧と手合わせするが、美枝に見取れているのを見抜かれて籠手を打たれ手当てを受ける。その晩美枝は夫に抱かれるが、その後の寝話で家老の坂木が良からぬ企みを抱いていると聞き不安を抱くのであった。

数日後喜多村が辻斬りに遭い殺害されたと聞いた慎次郎は、前夜に血の付いた服を着たのを不審に感じて後を付け、坂木邸に入っていった男こそが下手人だと察し主馬を尾行する。しかしある日慎次郎の元に男装をした碧が現れ、仇討ちの機会だと主馬を追い掛けるものの、なす術もなく碧は捕らえられてしまう。

その頃坂木の一味から言伝てを受けた美枝は碧が捕らえられたと知るが、苛立ちを見せる慎次郎には落ち着くように伝えると翌朝一人で坂木邸に乗り込む。坂木と話をした後に地下牢に向かうと、そこで主馬に愛撫されただけで失禁絶頂した碧を目にするも純潔は奪われていないと知り、自分が身代わりになると申し出る。

娘の目の前で坂木に犯され失神した美枝は翌朝なおも反抗的な態度を見せるが、碧を解放するには坂木の子を孕んでからと約束を反故にされ、娘と相舐めさせられた後で再び坂木に犯される。更に碧にも毒牙が向けられようとした瞬間銃声が響き、滝田師の助けを借りた慎次郎が剣士たちを引き連れて邸宅に乗り込む。丸裸で抵抗も出来ず降伏した坂木をよそに主馬は逃亡を図ろうとするが、美枝に切り付けられ見事仇討ちを果たすのであった。

お家騒動も収束し慎次郎と碧の祝言が執り行われようとしたある日、碧は主馬に口や指で犯されたものの純潔は守ったと告げ、慎次郎に抱いて欲しいと求める。無事情交を済ませた碧は坂木に犯された美枝を慰めてあげて欲しいと案に三角関係を認めるが、幼馴染みの嬉しそうな表情に本妻は自分だと主張し彼の体をつねるのだった。

【レビュー】

「フランス書院文庫パラダイス」のみの出番だと思われた本名義での約5年振りの作品は、時代小説に官能小説のエッセンスを詰め込んだ「時代艶文庫」である。2015年現在は全18冊中15冊が電子書籍化されているが、本作を含めた3作品は未だに電子化されていない。
神楽稜名義の他の作品も含めて巽飛呂彦氏が書いたものと見立てると、確かに「縄で縛り上げる(吊し上げる)」点は2000年以前の凌辱作風に見られたし、「終盤で母娘がレズ行為に及ぶ」点は今も使われる誘惑作品での重要な要素の一つであり共通点は多い。(最も分かりやすいのはオノマトペであるが…。)

本作に関する他の読者レビューを見ると、「あの人気作品」の主人公とヒロインの一人とのやり取りを思い起こさせるとあり、なかなか鋭い所を突いているなと思う。(本文で「馬鹿慎次郎」と多用されているので分かると思うが…。)

確かに母娘が悪漢たちに凌辱されても武士の妻、娘たらんと気高くあろうとする描写には物足りなさを感じざるを得ないが、本作のメインが娘の碧でそしかも童貞の主人公との情交描写が最後になる以上、母親の美枝が家老に二度犯される部分で補うしかない。但し官能描写に傾倒するあまり藩主の嫡男が妾に逆凌辱されたり、悪漢たちが村娘を手荒く扱う描写はやや蛇足に過ぎた感も否めないし、またお家騒動云々は別に無くても成立したので中途半端な印象が残った。

tag : 童貞 処女 母娘丼

雨宮慶「両隣の未亡人【35歳と43歳】」

雨宮慶「両隣の未亡人【35歳と43歳】」(フランス書院文庫、2011年2月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを迎えたある日僚太は隣家に越して来た美菜が訳有りの未亡人だと知り興味を抱き、遂には初体験まで迎えてしまう。一方彼の母親変わりを自負する反対側の隣人のみどりは、2人の淫らな関係を知り自分が少年の性欲を受け止めようと決意する。

【登場人物】

友部僚太
16歳。高校2年生。父親は大学病院の外科医、母親は皮膚科の開業医で不在がちの為、隣家の川村家に頻繁に出入りしている。ラグビー部に所属し、細身ながらもがっしりした体躯。童貞。

沢井美菜
35歳。友部家の隣に引っ越して来た女性で画家。元々は地元で暮らして居たが、所帯持ちの元恋人と再会したのをきっかけに駆け落ち同然の事実婚の関係に有った。2年前に彼を亡くしたが、故郷が忘れられず戻って来た。婚家との折り合いは悪い。

川村みどり
43歳。国家公務員の夫と結婚したが、病気で亡くしてからは趣味の生け花を近所の主婦たちに教えながら生計を立てている。彩香の母親で両親が不在がちの僚太の事を息子同然に気に掛けている。

川村彩香
20歳。みどりのひとり娘で教員を目指して国立大学に通っており、ゼミの講師である所帯持ちの准教授から交際を申し込まれている。10年前からの幼馴染みの僚太の事を弟のように思っており、週に2回家庭教師をしている。

【展開】

両親の会話を通じて美菜が未亡人だと知った僚太は、その晩に偶然にも彼女の着替えを目撃する。翌日沢井家を覗いた僚太は白昼堂々と寝室でオナニーする美菜に興奮するが、全てを見通していた彼女に呼び付けられヌードデッサンのモデルにさせられる。

数日後美菜が街中で亡き夫の親類の男から詰られているのを見てカッとなった僚太は、反射的に男に殴り掛かる。美菜は自宅に僚太を連れ帰り介抱すると無茶をしないでと告げ、初体験の相手になってあげると誘惑し立て続けに迸りを受け止めるのだった。

翌朝窓越しに美菜に朝勃ちを見せ付けた僚太は彼女の自宅へ呼び出されると手を縛られ自由を奪われた事に躊躇しつつ、全身を手や口で愛撫されながら寸止めさせられたり、逆にクンニを要求されたりと倒錯的なセックスに嵌まっていく。
一方美菜が越して来てから妙に大胆になった彩香から家庭教師の授業の度に手で愛撫して貰うようになっていた僚太は、その日の午後に彼女に誘われ童貞だと偽りながらも興味の赴くままに女体を愛撫して彩香を絶頂に導くのだった。

セックスの相手が2人に増えて有頂天になっていた僚太だがある日川村家に呼び出され、みどりから美菜との関係を指摘される。自分が少年の性欲を受け止めようと意気込んだみどりだが、彼に翻弄されてバックで迸りを受け止める。
娘の目を盗み自宅に呼び付けるみどりと毎日のようにセックスする僚太。一方で3日間僚太と顔を合わせなかっただけで心が苦しくなっていた美菜は、自分が彼に夢中になっているのを自覚しセックスに溺れるのだった。

ある週末に彩香から准教授との交際をきっかけに別離を告げられた僚太は、鬱憤を晴らそうと沢井家を訪ねる。美菜は夫の命日に親族から罵られて帰宅し喪服を着たままでいたが、僚太を見ると抱いて欲しいとせがみ今を楽しもうと後ろの処女を捧げる。

僚太が美菜と別れられないのを理解しつつ、自分に取っても少年が欠かせない存在になったと実感したみどりはある日沢井家を訪ねると、彼に若い恋人が出来るまで2人でシェアしようと提案し、僚太がモデルになった裸体画を見て互いに微笑むのだった。

【レビュー】

駆け落ち同然の略奪婚の末、未亡人となった女性が隣家に越して来て主人公が興味を抱き、それがきっかけで単なる古くからのお隣さんだった筈の母娘とも関係を持ってしまうというオーソドックスな物語で、ベテラン作家らしい安定感を感じられる。

メインが未亡人の美菜で、もう1人の未亡人であるみどりとその娘である彩香がサブという関係性だが、美菜に関しては主人公に溺れていくまでの進展を亡き夫の想いやその親族との確執も交えて描写されていて良かったと思う。
たまにこうした境遇のヒロインが出て来る作品によっては、確執の描写が行き過ぎていて官能小説として読むのには気障りに感じる事も有るが、その辺りのバランスの良さも取れているのではなかろうか。

一方のみどりは美菜よりも年上の和装美人だが中盤に突如関係に導かれるので10年近い隣人関係を活かした親密さや、
主人公の両親が健在なだけに描きにくいだろうけども母親替わりに面倒を観てきたという描写が序盤に有っても良かったかもしれない。
みどりの娘の彩香は単体としては魅力的なお姉さんキャラだが、准教授との不倫を受け入れるか否かの迷いとその結論としての主人公との別離を考えるなら、みどりだけの登場にした方がスマートかもしれず勿体無い扱いである。

前半の美菜とのねっとりとした関係の進展と比較すると、後半のみどりとの関係、彩香との別離をこなした上でのヒロインたちの結論を導くまでがやや早過ぎる感じもするし、頁数からしてもあともう1章分は欲しかったように思う。

【関連作品】

同じ作者の次の作品。タイトルだけだとプロットの使い回しという気もしなくは無いが、ドラマ性を孕んだ展開は流石ベテラン作家である。

誘惑官能小説レビュー 雨宮慶「両向かいの未亡人【36歳と42歳】」

舞台背景はよく似た高杉圭さんの作品。叔母と兄嫁、姪という血縁関係の濃さから、背徳感はより強いですね。

誘惑官能小説レビュー 高杉圭「世界でいちばん甘い休日 兄嫁、叔母、姪と…」

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

DSKの官能レビュー整理箱 両隣の未亡人-35歳と43歳(著:雨宮慶、フランス書院文庫)

藤原創「五獣相姦」

藤原創「五獣相姦」(フランス書院文庫、2010年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

実姉の由佳が実父とラブホテルに入るのを見掛けた慎吾は姉を諭そうとするが、逆に彼女から相姦を犯す覚悟は有るかと切り返され関係を持ってしまう。姉や母と関係を続ける実父に激怒した慎吾は、彼の大事にする女たちを奪おうと復讐劇を繰り広げる。

【登場人物】

槙原慎吾
16歳。高校に上がったばかり。市内で開業医をしている西山良雄と典子との間に産まれた。母や姉と変態的な性交を続ける良雄を憎悪している。童貞。

槙原由佳
19歳。慎吾の実姉で大学に通う。色白で華奢な割には胸の肉付きは良く、モデルの様な美貌を持つ女性。実父の良雄と頻繁に逢っており、14歳の時に彼と関係し処女を失っている。

槙原典子
42歳。良雄と愛人関係に有り、由佳と慎吾を身籠った。現在は良雄とは別の病院で看護師に就いているが、養育費名目で現在も彼の変態的な性の慰み者にされている。

西山奈実
22歳。由佳や慎吾とは異母姉に当たり、世間知らずの清楚なお嬢様。今春母校であるお嬢様学校で教職に就いたばかり。かつて男性とベッドインまで至るも、処女らしく無い激しい反応に男を失望させたのをトラウマに感じている。

西山珠世
43歳。奈実の母親で夫の良雄と共に開業医に就いている。40代とは思えない若々しさは週2回のテニスによるもの。夫以外には男性経験が無く貞淑な雰囲気を漂わせている。

【展開】

由佳が実父とラブホテルに入ったのを見た慎吾はある日彼女の部屋で不道徳だと諭そうとするが、逆に由佳から処女を失うまでの独白を聞かされて理性が麻痺し彼女に優しく手解きを受け童貞を卒業する。

一週間のレッスンですっかり女性の扱いに自信を付けた慎吾は奈実に標的を定め彼女を校門で待ち伏せると由佳と実父との関係を打ち明け、ラブホテルに連れて来てマジックミラー越しに隣室を確かめるように告げ急用が有るとわざと置き去りにする。
隣室で繰り広げられる実父と異母妹の痴態に当てられ潮を吹いてオナニーしてしまった奈実を隠しカメラ越しに目撃した慎吾は本質的にマゾだと見抜き、手首を拘束して立て続けに絶頂へ導くと処女を奪い膣内に射精する。
目論見通り奈実を手に入れた慎吾は更に彼女を躾けようと由佳の待つ自宅に連れて来ると義母妹の秘所をねぶらせながら言葉で責め立て、マゾの悦びを見せる彼女に罰を与えようと後背位でアナルを貫く。

西山医院を訪れ異母姉妹や父娘の関係を収めた写真をネタに珠世に関係を迫った慎吾は、彼女をホテルに連れ込むと奈実と同じくマゾ的な反応を見せた事で実父の大事にする女を奪ったと満足し、膣内に立て続けに射精する。

ある日典子が実父と逢うのを知った慎吾は駐車場に先回りし、父親に典子や由佳と関係を断つように迫り屈服させた後で自宅に戻ると、目隠しをして淫らな姿で男を待つ典子を抱く覚悟を決め疑似母子相姦プレイに浸る。
その晩再び寝室にやって来た慎吾に典子はもう他の男には抱かれたくない、女でいられる内は一緒に居て欲しいと本心を吐露するが、慎吾は抱いた女たちを一同に交えたプレイやそれぞれの知人を自らのハーレムに引き込もうと夢想するのだった。

【レビュー】

2006年に「初めての女性(ひと) 少年と五人の誘惑」でデビューした藤原創(はじめ)さんの3作品目で、「新人作家は3作品目までに結果を出す(=増刷)」との編集方針に沿えなかったのか本名義での刊行はこれで終わっている。

全体の約7割は実姉の由佳と異母姉の奈実の攻略に行を割かれており、特に由佳に関しては「実父と肉体関係にあるというのを除けば」完全に甘々なラブラブ姉弟相姦劇で有り、姉が手解きするというのは(個人的に)非常に好みなシチュエーション。
しかしながら主人公が由佳との情交で自信を付けたのはともかく妙な方向に増長し始め、奈実に至ってはマゾ性を開発すべく調教路線に転換し出すとあまりの変わり身の速さに読む側としては置いてきぼり感が否めなかった。

残り3割は奈実と共通する要素が多い珠世、実母の典子の2人の熟女に当てられているが、全部で400頁近く費やしても明らかに描写不足で、恐らく作者自身も物足りないと感じさせた幕引きであろうと思われる。思い切って姉独占でも良かったのかも。
終盤に実母の典子は主人公に対して大胆な告白をしているのだが、主人公はその2歩、3歩先に考えが及んでいる。個人的にはそこも違和感が拭い切れない箇所である。

公式HPでは本作の紹介文においてはっきりと父娘相姦描写が有るように示唆しているが、実際は奈実の攻略に当たり数頁描かれているだけで、日本のマーケットでは忌避されやすい「父娘もの」をここまで前面に出さなくても良かったと思う。
実際凌辱作品においては復讐する為に父親の正妻や愛人、姉妹に手を付ける描写、父親とヒロインが情交に及ぶ描写はざらに有るのだし、
章タイトルでも「父娘」と強調して使っており、これも明らかに失敗。かなり官能描写は濃厚で良作なだけに実に勿体無い気がする。

雨宮慶「両向かいの未亡人【36歳と42歳】」

雨宮慶「両向かいの未亡人【36歳と42歳】」(フランス書院文庫、2011年11月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを迎え出来心から万引きをしそうになり担任教師の渚に見咎められた佑樹は、彼女と関係を持ち頻繁に逢うようになる。一方クラスメイトの遙香と本番前まで至ったのをきっかけに彼女の母親の静香とも関係を持ってしまう。

【登場人物】

一之瀬佑樹
17歳。サッカー部のエースだったが脚を痛め、自暴自棄になっていた所を渚に救われ、それをきっかけに親しい関係になった。父親は住職、母親は寺で経営している幼稚園の園長を務めている。

花森渚
36歳。佑樹や遙香のクラス担任で英語を教える教師。6年前に医師だった夫を山の遭難事故で亡くしている。4年前に佑樹の家と通りを挟み斜め前の借家で独り暮らし。サバサバした性格でプロポーション抜群の女性。

見城静香
42歳。4年前に野心家で官僚だった夫が病死し、昨年実家の資産管理をしていた父親を事故で亡くしている。娘の遙香の希望で実家に戻って来た。佑樹の近所に有る邸宅に住んでおり、不動産を管理を任せていた一回り上の郷原に迫られ肉体関係に有る。

見城遙香
17歳。静香の娘で高校2年生の今春から佑樹の通う高校へ転校して来た。チアリーディング部に所属しているが、将来は医師を目指しており秋で退部しようと考えている。クラスメイトの佑樹をはっきりと意識しており、彼の方も満更では無い様子。処女。

郷原善行
53歳。禿げ頭に熊のような体格をした男。舞台となるY市で不動産業を営むが、管理を任されていた静香の父親に不正がばれて事故に見せ掛けて殺している。発覚を恐れ静香と親密になり肉体関係に有るが、他に20代の愛人が2人居て盛んな様子。

【展開】

夏休みの大事な時期に脚を痛め自棄になり万引きに及ぼうとした佑樹を見掛けて自宅に連れて来た渚は、薄着の自分の姿に欲情した佑樹に身体を迫られると6年ぶりに触れた男に我慢出来ずにセックスし、歯止めが効かずに頻繁に逢うようになります。

一方郷原と関係に有った静香は自分が不在の折に慌ただしく家を出ていった佑樹や上気した娘の様子と栗の花の臭いに気付き2人がセックスしたと確信し、佑樹を呼び出すと遙香から本番はダメと言われ素股に留めたと知り、娘と一線を越えさせない為と言いつつ力強い彼の行為に夢中になります。

ある日佑樹が気になる静香と満足のいく交合が出来ずに帰宅しようとした郷原は、人目を盗み渚の家へ向かった佑樹を発見して後を追い中の様子を窺うと佑樹の愛撫に激しく乱れる渚の痴態に興奮します。

後日郷原からホテルに呼び出された渚は佑樹との関係を切り札にされ抵抗出来ずに抱かれたショックから逢瀬に応じなくなり、佑樹は不審を抱きつつも静香から呼び出されると喜び勇んで再び彼女と交わります。

その晩佑樹の元を訪れた遙香から自分とセックスして欲しいと切り出され事情を聞くと、母親が郷原と交わっていたのを見て興味を持ち処女に拘りが無くなったと返され、佑樹もその気になり無事に破瓜に導きます。

数日後夫の七回忌を済ませ帰宅した渚は待ち受けていた郷原に喪服姿のまま犯され、それを知らない佑樹から浴室で裏穴を弄られると癒しを求めるかのようにアナルセックスを許します。

翌日郷原が撲殺されたとの知らせを静香から聞かされた佑樹は彼女と交わった後、その晩にやって来た遙香から事件の真相を聞かされた後もう本番は出来ないと口で奉仕されます。

郷原が静香の父に不正が発覚した為社員を使って口封じしたが今度は社員から法外な要求を受け揉めた末の殺人だと知り、東京に戻る事を決意した静香は翌日佑樹を呼び出して思い出作りにと最後のセックスに及びます。
一方渚も事件が郷原に犯されたのを知り逆上した佑樹が何かしたのではと疑うものの犯人が自首した事に安堵し、その晩初めて自分から彼を呼び出すと激しく乱れ一晩を過ごします。

【レビュー】

前作「両隣の未亡人【35歳と43歳】」と非常によく似たタイトルで、しかも42歳の静香に17歳の娘・遙香が出て来る所まで似た設定となっています。

メインは35歳の担任教師・渚で序盤に主人公が彼女と関係を結ぶまでのプロセスや、未亡人で有りながら主人公の逞しさに翻弄される彼女の戸惑いが描かれている所までは良かったです。

ところがお約束通り気の多い高校生主人公らしくクラスメイトの遙香とは彼女の母親の静香と関係を結ぶきっかけ作りとは言え、途中で素股や彼女の初体験まで盛り込むと流石に蛇足気味に感じられます。

加えて本作では「もう一竿」を担う郷原の存在も展開の鍵を握っているのは分かっていつつも、主人公と渚の交合場面の途中で静香と一戦交える描写が入っていたりと、主人公中心の「誘惑作品」を期待していた向きとしては肩透かしの感が有ります。

タイトルとは裏腹に熟女2人の競演も無くいかにも現実的ですけれど、流石に渚のアナル→郷原の死→遙香のご奉仕フェラ→静香との交合→渚との交合終盤と一気に纏めてしまった時点で終盤は頁不足だったのかなと感じます。
確かに人が亡くなっている中で思い出作りに3P、或いは遙香も加えて4Pなんてする気にはならないでしょうけど…何だか微妙な着地点では有りますね。

【トラックバック】

雨宮慶さんの別作品に付いてはDSKさんのブログで紹介されていますので、下記リンクよりご参照下さい。

DSKの官能レビュー整理箱 両隣の未亡人-35歳と43歳(著:雨宮慶、フランス書院文庫)

東雲理人「セーラー服義母」

東雲理人「セーラー服義母」(フランス書院文庫、2011年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親や姉2人と狭いアパートで密着生活を送る秋人は、次第にエスカレートする娘たちに危惧を抱いた母親の美津子とある日結ばれるが、それを待っていたかのように2人の姉とも深い仲になる。

【登場人物】

三枝秋人
16歳。高校1年生。産みの母は秋人を産んだ直後に亡くなっている。現在は美津子や姉2人と狭いアパートで暮らしている。童貞。

三枝美津子
37歳。秋人たちの父親と再婚したが、年前に亡くなっている。妹が経営するカフェでウエイトレスをしており、年齢を感じさせない若々しさから人気を博している。身長163cmで程よく熟れたHカップの体付き。

三枝朱里
19歳。大学生。身長168cmでGカップと抜群のプロポーションを誇る。弟想いでやや間延びした口調でおっとりした性格だが、なかなか想いを口に出せずにいる。処女。

三枝奈緒
17歳。秋人の次姉で彼と同じ高校に通う。身長160cmであどけない顔立ちだが、ツインテールの似合う可愛らしい少女でHカップの肢体。ところ構わず秋人にアプローチを掛けているが、美津子に心を奪われる彼に伝わらずにいる。処女。

【展開】

奈緒と共に下校途中に母の務めるカフェに寄った秋人は、セーラー服姿の美津子に見とれているのに嫉妬した奈緒からフェラチオで射精に導かれ、その晩に口唇奉仕する美津子から筆下ろしを提案され避妊具を付けて結ばれます。

ある日積極的にソーププレイの如く体を使って誘惑する朱里や途中で乱入して来た美津子や奈緒の誘惑に何とか耐えた秋人は、その晩に性欲を発散しようと自慰をし始めますが奈緒に気付かれ口唇奉仕されてしまいます。

誘惑する娘たちに嫉妬したのか中出しセックスを容認し始めた美津子は、台所に立つ娘たちをよそに朝から秋人に抱かれたり裸エプロンで誘惑しますが、その晩に停電で暗くなった浴室で交わっている所を奈緒に気付かれます。

奈緒と結ばれたを知った美津子は立場を忘れ娘と誘惑合戦を繰り広げますが、ある晩に2人から逃げるように朱里と寝た秋人は目を覚ますと、関係を全て知っていたと穏やかに微笑む彼女から告白され処女を捧げられます。それぞれの関係を容認した母娘3人は代わる代わる秋人に抱かれる日々を送ります。

【レビュー】

前2作より主人公の年齢を引き上げている為か、ヒロイン達が主人公を子供扱いするようなベタツキ感は幾らか和らいでいるように感じます。

基本的な路線はこれまでとは変わり有りませんが、折角タイトルにした位なのだからもう少しセーラー服に限らず、コスプレにしても良かったかもしれません。

エッチシーンは美津子の割合が大きく、奈緒、朱里の順に少なくなりますが、折角姉2人を出したなら結託して母親に対抗する位で無いと数合わせにしか見えず勿体無い感じがします。

葵泰比呂「もっとも素敵な課外授業」

葵泰比呂「もっとも素敵な課外授業」(フランス書院文庫、2011年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
小柄で可愛らしいという形容が似合う頼人。彼を密かに思う女教師佐緒里に性の手解きをされるが、それを知った姉の來未はもっと大胆な個人授業を仕掛けて来る。

【登場人物】

山下頼人(らいと)
高校2年生。サッカー部でレギュラーについているが、小柄で小学生の高学年に見間違えられるような容姿。來未の事を密かに想っている。

山下來未
22歳。弟の頼人の通う学校に古文担当の教育実習生としてやって来た。女子校に通い表面上はお嬢様然としているが、実は男っぽい性格。久々に自宅で頼人と同居した事で抑えていた想いが露わになる。Gカップの処女。

館山佐緒里
29歳。数学担当の教師。きりっとした顔立ちに横長のメガネをしており、キャリアウーマンを思わせ普段はクール。授業で庇ってくれた頼人の事を想い、2人きりになると甘やかして来るタイプ。Fカップ。

【展開】

本作の内訳は、第1章では頼人が來未に浮気したと誤解した佐緒里が口や乳で誘惑し、第2章は酔った來未にその事を知られシックスナインをしてしまいます。
第3章は校内で佐緒里と初体験、第4章は自宅で処女の來未とセックスします。2人とも好きだと宣言した頼人は第5章は放課後の進路指導室で、第6章では佐緒里の自宅で3Pへと至ります。

【レビュー】

近年のフランス書院文庫は割とライトな路線に転じていると思われ、本作でデビューした葵泰比呂さんもその流れを汲んでいます。
要所毎に視点を切り替えて描かれていますが、いかにも現代のラノベ風だなと感じました。
その反面ライトで読みやすく、ヒロイン2人とも当初から主人公ラブで姉弟相姦に至る悩みや、
教師と生徒との関係の背徳感は無いに等しい為、その辺を期待する読者にはあまり向かないのかなとも思います。
自分は黒本のライト版と言える美少女文庫も読みますのでさほどの抵抗感も無いのですけれど…。
因みに葵さんの次作は美少女文庫で、3作品目に再び黒本に戻ります。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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