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麻実克人「義母狩り」

麻実克人「義母狩り」
(フランス書院文庫、2013年4月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年4月22日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

義母狩り
麻実 克人
フランス書院
2014-08-05



【あらすじ】

歳の差婚を控えた絵衣子だが、夫となる武の息子の陽一の策謀で薬を盛られ、意識が朦朧とする中で彼に犯される。陽一は武の最初の妻の息子で、母の財産を奪った武によって母と共に捨てられた過去があった。

【登場人物】

大原陽一
18歳の高校3年生。48歳の父・武の初婚の相手の女性との間に産まれ、寮の有る私立の進学校に通う。亡き母親と共に1度は自分を放逐して千鶴を迎え、財産を奪った父を恨んでおり、彼女を犯して自分の女にしている。母の財産の散逸を防ぐ名目で大学生に扮し、絵衣子の店にアルバイトとして入り込む。

三田絵衣子
27歳。フラワーショップを営んでおり、歳の離れた武と結婚を控えている。むっちりとした熟れかけの肢体でEカップの巨乳。両親は共に公務員という家族構成。武に熱心に口説かれて籍を入れる決心をしたが…。

白瀬千鶴
32歳。陽一の父と結婚していたが陽一が13歳の時に犯されてしまい、不適切な関係に耐え切れずに離婚しているものの関係を断ち切れずにいる。実家より継いだ料亭やイタリアンレストランを営み、和装の似合う女性。陽一の心情を汲んで絵衣子の調教に協力する。

【展開】

アルバイトの大学生に扮し絵衣子に近付いた陽一は、白昼の店の事務所で父との交合を見届けると、その晩絵衣子の介抱を口実に部屋へ上がり込む。そして薬を飲まされ朦朧とする絵衣子の手首を縛り目隠しをして、父の声色を使い羞じらいを与えながら避妊具を付けて交わり、一度で満足することなく犯し抜くのだった。

数日後陽一は婚約者の息子として再会し絵衣子を困惑させるが、その翌日千鶴の邸宅を訪ねると絵衣子を凌辱した時の動画を見せる。狙い通りに千鶴の嫉妬を誘うと、これまで我慢して来た生での挿入と中出しで彼女をよがらせる。更に浴室に移動すると甘えながら口唇奉仕、そして麻縄で後ろ手に縛り尻穴に指を出し入れしながらバックで再び中出しする。

絵衣子の引っ越しに合わせて自宅に帰った陽一は、彼女を動揺させようと下着を持ち出しわざとオナニーしている姿を覗かせる。そして千鶴の別宅に絵衣子を呼び出し千鶴が料理を教えている隙に睡眠薬を仕込み、又もや朦朧とした意識の中にある絵衣子をバックで犯し抜く。陽一はその様子を見守っていた千鶴を仰向けにした絵衣子の身体に重なる姿勢にさせると、散々指で解してきた尻穴に挿入して中出しするのであった。

絵衣子の入籍まであとひと月と迫ったある週末に陽一はわざと洗濯物に精液を掛け、それは不審者のせいだと関心無さそうに言われて心理的に追い込み、頃合いを見計らって背中を流して欲しいと浴室に連れ込む。絵衣子があの時の凌辱者は陽一ではと疑心暗鬼になっているのを楽しみながら、欲求不満なのではと迫り秘穴に指を挿入して何度も絶頂へ導くのだった。

陽一はその裏で絵衣子の両親に近付き父親が倒れたからと彼女を見舞いに来させ、病室で誕生日祝いのサプライズを仕掛ける。絵衣子の父親に睡眠薬を仕込んで眠らせ母親が買い物に行っている間に、陽一は凌辱写真を見せて種明かしをし絵衣子に口唇奉仕させる。そして千鶴が手配した車で邸宅に向かうと孕まされたくなければと一択同然に迫り、アナルセックスを求める。

翌月曜日の朝絵衣子に千鶴のウェディングドレスを着させてダイニングキッチンで交わるが、父親が起床して来たタイミングで隠れるように命じる。陽一は絵衣子がいる前で父親に愛人の話を切り出し、彼女がショックを受けるのを見届けると、これが父親の本性だと告げ堕ちたと確信する。そして数ヵ月後父親が大阪に転勤したのをよそに、陽一は絵衣子の店で二人を並べて交互に貫き愉悦を与えるのだった。

【レビュー】

凌辱作風で根強い人気を誇る作者が約2年のブランクを経て刊行した本作は11作品目に当たり、元々フランス書院の公式ホームページにて先行して公開し、出だしから約100頁位まで隔週ごとに更新していく形であった。

産みの母親の財産を奪い一度は放逐された主人公はその原因である千鶴を犯し、彼女が良心の呵責に堪えかねて離婚してもママと呼んで関係を続けていたが、そこに父親の三度目の妻となる絵衣子が現れる。元は亡き母の財産を散逸させまいと、彼女を戸籍上の母にしておこう…と考えた上で薬で朦朧とさせ、繰り返し凌辱して快楽を忘れられない身体にしようとする。その上で父親がいかに不誠実であるかをことある度に示し、徐々に彼女を精神的に追い込んでいくと、最後は快楽を与えてくれる自分に身を委ねざるを得なくなると計算高いところを見せる主人公である。

千鶴は既に堕ちているとはいえ、互いの合意なくして孕ませるのは本意でないと中出しは避けていたものの、絵衣子に毒牙を向けたのを知って一度きりと言いながら彼に中出しを許すようになる。そこまでのプロセスや、時には主人公をよがらせようとする責めに回る描写もあったのが良かったと思う。

絵衣子に付いては主人公に犯され次第に追い込まれていくまでの流れが非常に興味深く、少年の顔と心理的に追い込んでいく大人の顔を使い分ける主人公の言動に面白味を感じた次第である。この作者の作品は誘惑作品が好きな読者でも読めるとは言われているが、独特のねちっこさを感じさせる文体を見ると誘惑作品で人気を誇る神瀬知巳氏との共通点が窺える。もちろん麻実氏と神瀬氏が同一だとは断じるつもりはないが、売れる作品の共通点を見出だせたような気がする。

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tag : 高校生主人公 母子相姦

沢里裕二「うれごろ 僕は熟女に溺れてる」

沢里裕二「うれごろ 僕は熟女に溺れてる」
(フランス書院文庫、2013年2月、表紙イラスト:ゴトウヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。2015年8月9日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

オナニークラブで出会った純子に一目惚れし遂には結ばれた雄三だが、同好会の顧問に就いた小百合が倒錯的な趣味の持ち主でしかも彼女の妹とは知らずに情交を求める。ある事件をきっかけに雄三は純子との仲がギクシャクしてしまい、小百合からある提案を受ける。

【登場人物】

香川雄三
高校3年生の18歳。「映画研究会」とは名ばかりのAV観賞をしている。半年前に信夫と共に風俗で童貞を卒業している。

若林純子
36歳。会社人間の夫が居る。セミロングのブラウンの髪にムッチリとした大人の身体付き。オナニーを見せ付けたり、痴漢されたりと大の露出癖の持ち主。雄三とはオナニークラブで出逢ったのをきっかけに思慕を寄せる一方で、自身の変態的な趣味を受け入れてくれるか不安に感じている。

富岡小百合
34歳。純子の妹で独身。国語を担当する教師で、映画研究会の裏の顔を知り顧問に立候補する。姉が所属していた大学時代のサークルをきっかけに、オナニーに嵌まる事に。性に寛容でいわゆる両刀使い。男性経験もある。

東野美奈
高校2年生の17歳。ショートカットで小柄だが、胸と脚は不釣り合いなほどにムッチリとしている。研究会に入って間も無いが、実は大のオナニーマニア。初めは雄三と関係を持つが、小百合が顧問に就いてからは男嫌いが加速化し、次第に露出狂という形で開眼?させられていく。男性経験有り。

佐田信夫
高校3年生の18歳で雄三と共に、研究会とは名ばかりのAV観賞をしている。一時期は美奈と付き合っていたが、あまりの変わりように付いていけずに別れてしまう。

【展開】

雄三は研究会でAV観賞中に美奈とのオナニーを披露し更には口唇奉仕され意気投合すると、連れ立って行ったオナニークラブで純子と出会う。彼女に素人童貞の筆下ろしをしてもらえると喜ぶも傍に居た女子大生に対面座位で跨がられ、不本意ながらも美奈と純子に乳首を舐められながら果てるのだった。

ある日雄三は電車の中で多数の男に取り囲まれ見知らぬ男の指で痴漢される純子を見掛けるが、嫉妬に駆られながらも前後の穴に男たちの指を受け入れるのを間近で見せてもらい飛沫を浴びてしまう。その流れでカラオケボックスに連れ込まれ、エレベーターや部屋で立て続けに射精に導かれた後でバックで繋がる事に。

三ヵ月後小百合が顧問に就き隠し持っていたAVが見付かりピンチに陥る雄三たちだが、彼女はオナニーが好きだととんでもない告白を聞かされ、机の角を用いて見せ合いになる。更に信夫と美奈が繋がっているのを見て雄三も小百合に本番を求めるが口戯だけだと留められ、何故か信夫のぺニスを受け入れるのを複雑な気分で見つめる。

年が明けて神社の境内で純子夫妻と出会った雄三一家は意気投合して宴会を開き、両親や彼女の夫の目の前で互いの秘所を弄り合う。そして上司に挨拶に向かうという夫と別れ純子の家に招かれるが、夫の兄の来訪でクローゼットに隠れていると、ハプニングで股の間を見せてしまった純子がレイプ同然に義兄に抱かれるのを見て落胆する。

新学期を迎え雄三は授業中に小百合から誘惑され放課後に部室に向かうと、美奈と貝合わせしているのを目撃して興奮するも本番だけは女同士の仁義だからと拒否される。それでも美奈の男嫌いを改善させる為に覗きスポットで青姦する事を交換条件に出され遂行するが、小百合が純子を連れて来たのを見て二人が姉妹だと知るのだった。

姉が一時の感情で激怒しただけだと小百合から慰められ情交を結んだ雄三は、数日後再び痴漢されようとホームに立つ純子を見付け仲直りする。ホテルに場所を移すと乳首を弄られただけで射精してしまった雄三はお返しにアナルに挿入するが、強い締まりに呆気なく果ててしまう。

受験勉強に専念し見事合格した雄三は純子と共に郊外の温泉旅館に出掛けるが、風呂に入っていると女将に体を洗われながら手で射精させられる。その後宴会場で小百合がストリップ紛いのバイトをしていると知って雄三は唖然とするが、純子が加わりオナニーを披露し、女将が大学の先輩だと聞かされてももう驚く事は無かった。
部屋に戻った雄三は純子を貫きながら小百合の膣内に挿入する指の本数を増やしていくが、遂には拳まで受け入れるのを見て圧倒されながらも満足に浸るのだった。

【レビュー】

再読して一度目とは違う印象を抱く作品は少なからず有るのだが、本作は作者の他の作品を読了してからだとかなり異なる感想となったので、レビューを再編集、展開を大幅に修正しての公開としたいと思う。

『淫府再興』(講談社)にて「第2回団鬼六賞」優秀作を受賞し執筆を再開した作者が次に目指したのは、官能小説の大手であるフランス書院文庫でのデビューであろうか。その後「淫道作家」などの呼び名で人気を博す事になるが、出版したという実績が作者のキャリアにプラスになったのではと思われる。

主人公の名前からして有名人をもじったと分かるようなユーモアのセンス、斜め上をいきジェットコースターのような早い展開、それでいて官能要素は満開だという作者の特徴がハッキリと窺える。

・【雄三】主人公。高校3年生だけに性欲の固まりだとは言え、純子を初めとする個性的なヒロインたちに振り回される。

・【純子】メインヒロイン。36歳の人妻で大学生の時に倒錯的な趣味に目覚め、被虐的な扱いを受けても悦びを感じてしまう淫乱体質。雄三に惹かれるが、目の前で義兄に犯されたのをきっかけに負い目を感じてしまう。

・【小百合】純子の妹に当たる34歳の国語教師で、雄三たちの同好会の顧問。姉と同じく倒錯的な趣味の持ち主。雄三には思わせ振りな言動を繰り返すが、姉との約束で本番だけはなかなか受け入れない。独身。

・【美奈】雄三の一つ下の後輩。オナニーに興味を持ち初めは雄三に関心を持っていたが、小百合が赴任してからは男性嫌いになり、彼女によりショック療法を与えられる羽目になる。

主人公の情交の相手はヒロイン3人で情交場面は濃厚であり一応は純子や美奈に対しては荒ぶる描写も見られるが、何故か乳首を弄られて喘ぎ射精させられる場面も多い事からどちらかと言えばMタイプであろう。

純子は自ら痴漢されるのを受け入れたり、エレベーターの中で局部露出をしたり、主人公に見られていると知りながら義兄に犯されたりと淫乱要素満載であり、清楚(かつ可愛らしい)のが売りのフランス書院文庫でのメインヒロイン像とは異なる点がポイントである。一方サブに当たる小百合や美奈も要素は異なるが淫乱なのに違いはなく、主人公の性格とのバランスからするとどちらかは清楚な方が良かったのかもしれない。

本作を足掛かりにハイペースな出版を続ける作者であるが、フランス書院文庫での基本路線である「高校生主人公の誘惑三昧」のフォーマットに合わせようとすると、高校生の割りには非現実な側面が伺えて些か不完全燃焼だった印象である。他社では青年主人公による作品を出しており、作を重ねてより完成度の増した今だからこそのフランス書院文庫での作品も拝見したいと思うのだが、いかがであろう。

DSKさんのブログにて、沢里裕二氏の特集記事を取り上げています。
2015年に入ってから急速に勢いを増している作家先生がおられます。沢里裕二先生独自の「笑える」作風で今や飛ぶ鳥を落とす勢いかと。まぁ、それなりに紆余曲折はあったものと推察致しますが、今では「金脈を見つけた」と申し上げてもよろしいでしょう。官能小説の世界に抱腹絶倒という新機軸を生み出しつつある作品を幾つかご紹介したいと思います。●満願シリーズ双葉文庫から出ている沢里作品には今のところタイトルに「満願」の...
特集:沢里裕二 ~官能小説のラノベ化という新潮流?~

tag : 高校生主人公 デビュー作品

歌川響「二つの個人授業【溺れ母・溺れ姉】」

歌川響「二つの個人授業【溺れ母・溺れ姉】」(フランス書院文庫、2013年6月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。2014年11月13日レビュー再編集。

Amazonでの取り扱いはコチラから。

【あらすじ】

若々しい母・淳子に性的な憧れを持つ健太。母の下着にイタズラをしたのがバレて怒られるが、誕生日を機に初体験を迎える。そして腹違いの姉・美加の引っ越しを手伝った際に、不倫関係を精算したばかりだという彼女の傷心を知り関係を結んでしまう。

【登場人物】

笹川健太
15歳の高校1年生。淳子の実の息子。どちらかというとキュートな印象を与える美少年。中学生の時には水泳部に所属し体を鍛えていた事や、逸物は大人を凌ぐほどで淳子や美加もその逞しさに惚れてしまうが女性経験は無い。

笹川淳子
37歳。健太の実母。20歳の時に音楽プロデューサーの夫と結婚したが3年前に死別し、生計を立てる為ピッコロ奏者として復帰。両親からは勘当同然に結婚した為身寄りが少なく、健太と2人暮らし。
名が知られるようになったが、不在がちな生活故に健太の事を気に掛けている。清楚でセミロングに伸ばした髪型で168cmの身長に対し、86-62-88と出産前のスレンダーなボディラインを維持している。

笹川美加
22歳。健太の腹違いの姉。大学進学を機に一人暮らしを始め、実父の他界後は淳子を気遣い行き来が少なくなっている。肩までかかる長さで緩やかにウエーブのかかった黒髪の女性。
身長160cmで83-58-85とスレンダーな割りに付くべき所にはしっかり肉の付いた魅力的な身体付き。つい最近まで年上の男と付き合っていたが、関係を清算している。

【展開】

地方巡業から帰宅した淳子は疲れて居眠りをしている内に見た淫夢に唆されるように寝室に移動しマッサージ器具を使って激しいオナニーに浸るが、夜中に目覚めた健太は寝室を覗いてしまい母の絶頂に合わせ射精する。
数日後洗濯物を取り込んだ健太は衝動的に彼女の部屋にある使用済みの下着を見付け出して自慰に浸り帰宅した淳子に発覚して怒られるが、ヨリを戻そうと淳子にマッサージを頼まれる。
スキンシップを図る内に健太は欲情を煽られて勃起を気付かれてしまうが一度だけの約束で淳子の手で勃起を扱かれ、
更に別の晩には酔った淳子を介抱したついでに彼女の挑発を受けて口唇奉仕を受けたりと少しずつ関係を深めていく。
誕生日に淳子からプレゼントを貰った健太はあの晩の続きを期待し半ば強引に迫るも叶わないと知り思わず家出すると口走ってしまうが、
淳子はそれを止めようと寝室に健太を導くと恥ずかしがりながらもペニスを受け入れ童貞を卒業させる。

数日後引っ越しの手伝いで美加と3年振りに再会した健太は訳有りの雰囲気を察しながらも一緒に片付けや掃除をしながら欲情と闘っていたが、その晩に美加と共に寝る事になり我慢出来ずに姉の身体に手を出してしまう。
なりゆきで美加と相互愛撫まで経験した健太は翌日姉の新居で再び欲情し浴室で乳間奉仕を受け本番は我慢しようとするが、美加から不倫関係を清算した事を打ち明けられ慰めて欲しいと懇願される。
そんな動機ではなく美加と恋人になりたいと願う健太は寝室に移動し願望を口にしながら恥じらう姉の身体を手や口で執拗に愛撫した後に正常位で交わり、翌朝は四つん這いにして再戦に挑むのだった。

健太の思い付きで淳子は夫の命日に美加と引き合わされ一緒に墓参りへ出掛ける事になるが、親密な姉弟の様子に違和感を抱きつつ宿泊した温泉旅館の個室風呂でイチャイチャする2人を見てショックを受ける。
一方の美加も淳子と健太が相姦関係にあると知り気まずくなるが、悪い事をしたのだから警察に自首するという弟の一言で恥ずかしがりながらも淳子と2人で健太を愛する事を決意する。
示し合わせたかのように母娘は健太に目隠しして腕を縛り張り合うかのように顔面騎乗で味比べをさせている内に昂ってしまい、最初は淳子、次に美加が跨がり健太の迸りを受け止める。
何とか2人が仲良くなって欲しいと願う健太は自分の変態的な趣味に付き合ってと頼み、母と姉を重ね餅にしたり、四つん這いにさせると体力に任せて交互に貫き、乱れた一夜を明かす。
こうして淳子と仲直りした美加は部屋を引き払い再び実家で同居生活を始めるが、ある日2人の処女が欲しいという弟の懇願を聞き入れ、先に後ろの穴を貫かれた淳子に秘所を舐められながら母子3人で絶頂へ昇り積めるのだった。

【レビュー】

2013年に本作でデビューした作者で、本作は比較的オーソドックスな母子相姦、姉弟相姦作品となっている。

実母の淳子の描写は演奏家としてでは無く主人公との日常生活を通じて、常識的な価値観を持つ母親から徐々に女に変わっていく様子が丁寧に書かれていて非常に好印象を受けた。
近年のフランス書院文庫の路線が官能重視で出だしから突拍子も無く安易に体を許す展開の作品も少なくないだけに、実際はこうした迷いも有って然るべきかなと思うので納得出来る流れである。

腹違いの姉の美加とは3年振りの再会という高揚感の中で互いに男として、女として成長した姿を見せられ、姉弟二人で夜を迎える内に情交に及ぶまでのプロセスがとてもいやらしくインモラルな感じも出していて良かったと思う。

終盤で母娘2人と一緒に墓参りに至りそれまで初心だった筈の健太が一転して別人に変貌し2人を攻め立てる場面や、エピローグでの取って付けたようなアナルシーンはやや拙速過ぎた気もしなくは無いが、全体的には丁寧でよく纏まった印象を受けた。

【参考記事】

愛好家Sさんのブログでの本作の紹介記事はこちらからご覧下さい。

1941『二つの個人授業【溺れ母・溺れ姉】』




近年はデビュー作品ならぬ、「1題限り」の新人さんというのをあまり目にする機会は少なく、2013年デビュー組の中で2作品目の出版に至っていないのはこの歌川響さんだけだったりします。

実母とは3章、腹違いの姉とは2章分を使って情交に至るまでのプロセスを丁寧に描くスタイルは10年前くらいだと当たり前のような流れでしたが、
近年はページ数が少ない中でいかにして無理の無い範囲で情交場面の濃度を上げていくかに苦心されているのを見る限り、こうした作品は悪くないと思いますがいかがでしょうか。

tag : デビュー作品 高校生主人公 母子相姦 姉弟相姦 母娘丼

吉見晶「姦罠(わな) 美母娘は悪魔管理人に逆らえない」

吉見晶「姦罠(わな) 美母娘は悪魔管理人に逆らえない」(フランス書院文庫、2013年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

かねてからマンションの住人である智美に興味を抱き、彼女の娘の遥香や日菜に優しく接して来た翔一だが、智美の入院をきっかけに娘たちを自分のものにしようと企む。

【登場人物】

津神翔一
前に勤めていた会社をリストラされ、現在は管理会社で松井母娘の住むマンションの管理人を務めている。本命は智美でママと呼んで甘えたい様子だが…。

松井遥香
19歳。大学生。170㎝近い身長とFカップのバストを誇る完熟したプロポーションの持ち主。土手高な秘所や小高いバストに目を向ける男性の視線に臆病になり、普段は地味な服装でいる事が多い。処女。

松井日菜
高校1年生。165㎝のスレンダーな身体付きだが、意外にもCカップでスラッとした脚の持ち主。容姿や言動がまだ幼く、ロリっぽい魅力に溢れている。普段から優しく接してくれる翔一に恋心を抱く処女。

松井智美
42歳。かつては結婚生活をしていたが、娘たちを産んでから久しく性交渉が無い模様で体調を崩し入院していた。娘たちを遥かに凌ぐナイスボディの持ち主。

【展開】

智美が病に倒れ入院しているのに付け込んだ翔一は遥香に照準を定めると管理人室に連れ込み、母親は身体で家賃を払ってくれたと嘘を吐いて遥香にフェラチオさせた揚げ句に処女を奪う事に成功する。

週一で翔一に奉仕する為マンションの入り口で逡巡する遥香だが、思いの外抵抗感が薄れている事に気付きながら相互愛撫する事に。しかし別室では翔一に呼び出された日菜が居り、2人の情交を覗き見ながらオナニーしていたとは気付かない。
姉が帰った後尿意を覚え失禁した日菜にオナニーをした事も含め罰を与えようと考えた翔一は、彼女を四つん這いにさせると打擲を加え彼女にマゾの素質が有ると見抜くが、処女穴への挿入は流石に抵抗され入り口での射精に留める。

数日後日菜に手出ししたと憤慨する遥香を軽くいなし彼女の部屋にやって来た翔一はアナルに興味を持ち舌で愛撫するが、流石に後穴への挿入は早いと諦めてバックスタイルで前の穴で交わる。
そこへ帰宅した日菜と鉢合わせになるが意外にも彼女の口より翔一が好きだと告白され、義務で抱かれているのなら手を引いて欲しいと遥香を突き放すと、それを見た翔一は日菜の部屋に移動すると処女穴を指で解した後正常位で貫く事に。

半月後日菜に連れられて管理人室にやって来た遥香からやり直したいと告げられた翔一は日菜の見守る中で姉の後ろの処女を奪うと、姉妹で体を密着させた体位にして互いの膣内を貫いた後貝合わせになった秘所にペニスを挟んで絶頂する。
退院した智美の目を盗み母娘の部屋で姉妹に奉仕されていた翔一は勘の鋭い母親にあっさりと現場を押さえられるが、痴態を見て発情したと見抜き娘たちの身代わりだと口実を与えて肉交を迫りわざと秘裂にペニスを当てて精を放出する。
絶頂した智美は寝室に連れ込まれいざ本番とばかりに押し倒されてセカンドヴァージンを貫かれた所に娘2人が現れ、敏感な箇所をそれぞれ愛撫されると頑なだった態度から一変し翔一の膣内射精を受け入れる。
連続射精で疲労感を感じた翔一は母娘3人から迫られると、このまま彼女たちに搾り取られて死んでも構わぬと極上の幸せに浸りながら三回戦に挑むのだった。

【レビュー】

「ハイブリット誘惑作品」のデビュー作に比べると、主人公の言動に鬼畜な要素を加え母親の智美を追加して母娘丼設定を加えたのが本作。
前4章は主人公が歳の順に姉妹を攻略した後に姉妹丼へ、後2章で退院した智美に出歯亀的に娘たちとの関係が発覚し、頑なな彼女をハーレムに引き込み母娘4Pへ導く流れとなっている。
長女の遥香は完熟ボディ(巨乳)、次女の日菜はロリっ娘(美脚)であり、彼女たちが主人公に犯されながらも悶えて堕ちていくパターンも含めてこの辺は前作とほぼ一緒で有る。まずは姉妹の描写と責め方に捻りが欲しかった。

次に主人公は前職をリストラされて管理人になったとのくだりはあるものの、42歳の智美にママと呼んで甘える点から恐らくは20代とは思わせるが、極端に人物背景の描写を抑えた為かどうしても感情移入しずらい。
彼の言動を見るとこれならと思わせるような知性や圧倒的な精力を感じられないし、逆にこんな人物にという鬼畜ぶりや嫌悪感も見えて来ないので、前作のように「父親替わりという葛藤」という補正が無い分残念に感じられる。

最後に母親の智美に関しては2章分を使ってネチネチと愛撫し、なかなか挿入に至らないのは確かにエロチックで良かったが、娘たちを加えてからの弾けっぷりは頁数の関係からか若干拙速すぎる気もする。智美と遥香の母娘二人で読みたかった。

安藤仁「美熟女旅行」

安藤仁「美熟女旅行」(フランス書院文庫、2013年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

※10/17一部加筆、修正しています。

【あらすじ】

海釣りで崖から転落死した父の供養で義母の真理子と一緒に父の実家に戻った孝一は、蔵の中での体験をきっかけに母子相姦、露天風呂でのセックスに踏み込んでしまう。
一方孝一が誤ってメールを送った為2人の関係を知る所となった叔母の多華子は、渡米前の想い出にと甥を誘惑する事に。

【登場人物】

谷口孝一
20歳。大学生。真理子と共に四十九日供養の為に亡くなった父の実家を訪れた。童貞。

谷口真理子
39歳。孝一の義母。たった2週間で再婚した孝一の父を亡くした。肩より長い髪に瓜実顔の容貌。
京都の造り酒屋の出身で才媛の為かプライドが高いと孝一から誤解されている。Fカップ。

多華子
32歳。孝一の父の異母妹(叔母)で、5年前に夫を亡くしている。青森市在住。元は客室乗務員で170cm近く有る長身にショートヘアでエキゾチックな顔立ち。

【展開】

第1章は父の供養を終えた後、真理子は孝一との仲を修復しようと、夫の実家の蔵の中で孝一の求めるままにフェラチオ飲精からクンニされ絶頂に至ります。
第2章は帰宅した真理子は欲求不満に駆られ、覗き見をしようとしていた修一に気付き話をしたいからと寝室に招き入れ、筆下ろしをします。
第3章は亡き父が訪れた青森の露天風呂に向かい、母子で混浴しながらパイズリ射精から立位、駅弁スタイルで楽しみ、旅館に泊まると更に騎乗位で交わります。
第4章は上京して来た多華子とホテルで交わった後、彼女に呼び出された真理子も交えて3Pとなります。
第5章は渡米する前の想い出作りにと多華子に青森へ呼ばれた孝一は温泉に向かう途中で野姦し、更に旅館の離れの部屋で立位、深夜の露天風呂では屈曲位で交わります。
第6章は父が亡くなった事故現場に花を手向けようと出掛けた母子は、林の影に停めた車中や旅館で交わり愛を確かめ合います。

【レビュー】

廣済堂文庫で「花びら」シリーズがロングランヒットという安藤仁(あんどう じん)さんの黒本2作品目になります。
「花びら」シリーズを正直読んでいないので分からないのですが、安藤さんはある程度キャリアの長い方なのでしょうか、文中で読みにくい漢字遣いが有りました。

孝一と真理子は東京の下町に住み多華子は青森なのでどうするのかなと思いましたが、第2章を除き何かしら「旅行」の必然性が有り構成力の高さを感じました。
多華子が孝一からの誤送信メールで母子2人の温泉旅行を知り覗き見し、
後日上京した彼女と真理子との3P描写は想い出作りとして一貫した連泊の温泉旅行にしても良かったと思います。

個人的に気になったのは主人公の性格付けで童貞で有る故に多少引っ込み思案なのはよく分かりますが、
折角ヒロインがお膳立てしたのに孝一は妙に分別くさく「こんな事は良くない」と言い出します。勿論なんだかんだ言いつつセックスするのですが…。

もう一点気になったのは、会話文が部分的に他人行儀でぎこちなく、母子の会話で真理子は夫の事を「主人」と呼ぶ場面や、
孝一が多華子に付いて真理子に語る時に「叔母は~でしょう」と事務的な口調になっている所が有ります。
赤の他人で有ってもこんな話し方はしないし、まして仲違いしている訳でも無い縁者の場合はどうでしょうか。

以上の2点から読んでいても違和感を感じ、なかなか感情移入出来ませんでした。情交場面の設定は非常に良かったのですが…。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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