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新堂麗太「人妻バス旅行【蕩ける】」

新堂麗太「人妻バス旅行【蕩ける】」
(フランス書院文庫、2012年6月、表紙イラスト:立澤準一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年4月1日レビュー再編集。

人妻バス旅行【蕩ける】
新堂 麗太
フランス書院
2014-06-27



【あらすじ】

駆け落ち同然に家出したという産みの母の消息を知り、夏休みに北海道へやって来た夏生。3泊4日のバス旅行の最中に母親を確信させる唯一の手掛かりを得ようと、次々に人妻たちと関係を持つが…。

【登場人物】

田宮夏生(なつき)
16歳。父親と再婚した義母と3人暮らし。親戚から産みの母親が韓流ドラマに嵌まっていると聞き、夏休みに撮影ロケになった場所をバスで辿る旅に参加する事に。母親の手掛かりは右の乳首のそばにあるホクロらしい。童貞

白木孝美
40歳。長い黒髪と穏やかで清楚な感じを与える美人。夏生の産みの母だが、10数年前に嫉妬深い夏生の父親に追い出された。再婚した現在の夫との間には子供は居ない。成長した夏生を見て嬉しく思いつつ、初日に自分の席の隣に座るように誘う。

鈴木遥香
42歳。色白で豊満な体つき。離婚歴が有り夏生と同じ歳のひとり息子が居るが、老舗和菓子屋の跡取りにと前夫に引き取られ暫く会っていない。夏生を息子に重ね成長具合を確かめようと積極的に誘う。現在は再婚しているが、夫との間には子供が居ない。

倉田杏子
35歳。長身のモデル系美人で男性経験は豊富だが、会社経営の夫は仕事人間でやきもち焼きの為か自由がきかずに不満が溜まっている。夏生に興味を抱いたが遥香に先を越され、2日目にバスで隣に座るように誘う。

北川聡子
39歳。水商売風の華やかさを持っている女性だが、体育会系で暴力を振るう夫から逃げ回り家出し、ツアー中はサングラスを掛けている。行方を知った夫がホテルの前で堂々と暴力を振るい、連れ戻そうとした所を夏生に助けられる。

池田真裕美
37歳。黒髪のショートヘアで知性を感じさせるハーフのような整った顔立ち。年上の大学教授の夫とはセックスレス気味でドラマの世界に強い憧れを持ち、バスで出会った夏生に興味を抱いたが、他の女性にちやほやされるのを見て醒めた態度を取るように。

【展開】

バス旅行の初日に孝美から隣に座るように誘われた夏生は、彼女が居眠りしている間に胸の隙間からホクロの在処を探すものの見当たらずにがっかりする。撮影場所となったラベンダー畑で夏生は遥香から一緒に回ろうと声を掛けられ仲良くなり、その晩に混浴の露天風呂へ誘われる。彼女にもホクロが無く、浮かぬ表情の夏生がバストに視線を向ける理由を知った遥香は、慰めてあげようと洗い場に横たわりペニスを受け入れる。

2日目は朝から積極的な杏子から誘われ霧が掛かった摩周湖畔を散策する内に良い雰囲気になり、東屋で裸の見せ合うがやはりホクロは見付からなかった。しかし杏子から誘われて全裸で椅子に立たせ、和式便所で用を足すような姿勢でクンニして絶頂させると、立ちバックで貫くのであった。
その晩の夕食の場で真裕美から自分を気遣う言葉を掛けられ、夏生は脈ありとみて散策に誘おうとするが、気まぐれな彼女は態度を一変させ立ち去る。そこで聡子に目を向けると掛かってきた電話に脅える表情を浮かべ、ロビーへ向かうのを見て後を追い、そこでDV夫に連れ戻されそうになるのを目撃する。後先顧みずに夫を追い払った夏生の行動に感謝した聡子は部屋に連れていき介抱するが、彼が勃起しているのを見てお礼に一つだけ言うことを聞いてあげると誘い正常位で繋がると口内で迸りを受ける。

翌日最後の望みを掛けて真裕美に近付いた夏生は、動物園での猿の痴態を見ながら同じようなことをするのだろうと問われ、いきなり女子トイレの個室に連れ込まれる。口唇奉仕で慌ただしく連続射精を強いられたものの、掴み所のない真裕美はまたしても態度を一変させてしまう。
その晩夏生や真裕美と相部屋になったのを良いことに、母探しの事情を知る杏子はうたた寝している夏生に手を出す。その声を聞いて目覚めた真裕美は当然怒りを露わにするが、杏子はチャンスとばかりに彼女にのし掛かると同じ欲求不満同士楽しもうと相舐めで相互絶頂に至る。すかさず夏生は真裕美の乳房を確かめるがやはり母ではないとガッカリするものの、デレに転じた真裕美から杏子と三人でと提案されて彼女たちが満足するまで搾り取られる。

最終日札幌へ戻った夏生は目的が果たせず食欲が無いと昼食を取らずにバスに戻ると、そこには孝美の姿を見掛ける。彼女にも旅の目的を言わない訳にはいかぬと生い立ちを明かすと、孝美はカーテンを引いて服を脱ぎ左胸のホクロを見せる。彼女が産みの母だと知り、夏生は成長の証を刻みたいと彼女を抱く。次はいつ再会出来るのかの約束は交わさぬままに…。

【レビュー】

2002年にデビューし10年近くフランス書院文庫で活躍した作者の18作品目で、現時点での最新作である。近作はヒロイン3人が登場して1人ずつ攻略、優柔不断の主人公がヒロインに迫られて1人に絞れずに、逆にヒロインから三下り半を突き付けられるかのように百合展開、最後に全員という黄金展開が続いた時期もあった。本作では他官能レーベルを意識したのか、情交場面を先に組み立ててから合間を繋ぐ話を作ったのかなと思われる。

いわゆる各個撃破型のオムニバスでもあり、産みの母親探しの為のバスツアーを核にしつつも、実母を見付けて情交に至っても結論はぼかしたままなのがやや消化不良を思わせる。またそれぞれにセックスレスに陥った人妻たちに関しても、旅先での火遊び的な感覚で出番が一度限りなのは止むを得ないのかもしれないが、ならば人数を絞っても良かったと感じた。

情交描写は一人一人で読むと密度は高いし、三人でのプレイでは新堂麗太作品お馴染みのレズシーンも勿論組み込まれている。(他の作品に倣ってちょうど20ページ分にしなくても、とは感じたが…。)但しその描写は誰の場合においても、主人公の偉容に圧倒され口唇奉仕→返礼に指を挿入しながらクンニリングス→合体というワンパターンの流れ、ヒロインの喘ぎが「ダメよ、ダメダメ」的な台詞の単調さには、作り手側に何か心理的な変調があったのかなと疑わざるを得ないのだが…。

始めに現時点での最新作と書いたが、これまでとは異なる作風に転じたばかりでの沈黙に、今後この名義で書かれる可能性は…という気もしなくはない。

tag : 高校生主人公 童貞 熟女限定

新堂麗太「個人授業【女家庭教師と未亡人ママ】」

新堂麗太「個人授業【女家庭教師と未亡人ママ】」(フランス書院文庫、2007年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父親を亡くし義母の留美子と同居する優治は、日々過剰なスキンシップを仕掛ける彼女に性的な欲望を抱き悩んでいる中遂に関係を結んでしまうが、それに気付いた晴香も積極的に求め三角関係に陥る。

【登場人物】

佐伯優治
17歳。産みの母親は出産間も無くして亡くなり、父親は留美子と再婚したが1年前に事故で亡くなっている。距離が近過ぎる留美子と晴香の誘惑の板挟みにされて悩んでいる。童貞。

佐伯留美子
31歳。優治の父親と3年前に結婚し、亡くなってからは優治と2人で暮らしているが、経済的に豊かな為夫を想い飲んだくれる生活をしがち。結婚するまでは男性にチヤホヤされる生活を送っていた為か、欲望に忠実で優治に過剰なスキンシップを取る。

桜井晴香
19歳。有名私立大学に通う2年生で、幼馴染みの優治の家庭教師をしている。高校時代にフェンシングの経験が有り、体育会系を具現化したような猪突猛進の性格。男子にモテるが幼い頃から優治に関心がある為、他の男と付き合った事は無い。処女。

【展開】

毎日のように過剰なスキンシップを取りたがる留美子は泥酔した振りをして優治を寝室に連れ込み誘惑しますが、踏みとどまった彼は自室に籠りオナニーで性欲を発散します。

翌日姉弟のように晴香と接する優治を想って白昼からオナニーする留美子はその晩に入浴中の優治に体を洗ってあげると迫り、素直に想いを口にした彼に感激しながら女体を見せて童貞を卒業させます。

次の日帰宅するなり玄関からリビングまで移動しながらセックスする母子を偶々届け物で屋敷にやって来て目撃した晴香は、近親相姦を止めさせようと留美子が不在の折に優治を誘惑し、浴室で汚れを洗い流した後に純真を捧げます。

晴香の言い付けを守った優治の命で関係を断たれた留美子はオナニーしますが、それを見掛けた優治はセックスしようとを晴香の自宅に向かうと、送り届けてくれた男子大学生と彼女が親密そうにしていると勘違いし、留美子の誘惑に応じてしまいます。

翌日優治の怒った態度を見た晴香が問い質すと昨晩の事は彼の勘違いだと納得させるも、留美子と再びセックスしたと聞くと自分を信用してくれないのかと逆上し、それを聞き付けた留美子にも二股が発覚し口論になった後優治に別れを突き付けます。

晴香と共に優治との関係を断った留美子は3ヵ月後の彼の誕生日を機に籍を外し家を出る事になり、晴香と示し合わせて誕生パーティーを開きますが、2人からそれぞれ誘惑された優治は他方に悪いからとセックスを拒みます。
その回答に満足した留美子は今日から3人で愛し合う日々が始まるのだと優治に告げると、屋敷を引き払う前の最後の晩餐とばかりにマヨネーズやケチャップで互いの体をデコレーションしたり、苦瓜を留美子に挿入させたりと3Pプレイに興じます。

【レビュー】

主人公の義母の留美子は夫である主人公の父親の意向を踏まえて保護者としての役割を果たそうとする一方で、飲んだくれてばかりで働くでもないし年頃の息子を誘惑したりとらしくない部分がクローズアップされ単にしたいだけに見える気がします。
終盤になってから籍を外し、18になった主人公に父親の遺産を譲ろうという心遣いは分かるのですが、インモラルな関係を続けるならそうする必要を感じないし、主人公も屋敷を引き払う事はしなくて良かったのかなと思いますね。

幼馴染み兼家庭教師の晴香は、猪突猛進型で事を起こしてから後悔するタイプで主人公の姉に近い存在です。一見男子にモテそうだけど、主人公以外の存在は眼中に無くウブなのはお約束です。
ウブな故に主人公が主導権を握る形でセックスをする事に恥じらいを見せつつ次第に快感に溺れるのは良いですが、留美子と再び関係を持ったのを知った彼女が逆ギレしたのは流石に彼女に隙が有ったからだろうとあまり良い感じはしませんでした。

主人公が優柔不断なのは毎作お馴染みの事ですが、本作の優治の場合は始めは多少関係に躊躇する面も窺えるし、先に挙げたように2人のヒロインの身勝手さが目に付くだけにあまり不誠実さを感じなかったです。
終盤2人にフラレてその3ヵ月間も関係を持たずにいるというのもお互いに随分と我慢したものだなと感心しますが、片方を選ぶと他方が傷付くからどちらも選ばないという考え方は意外性が有りました。
ラストで食玩めいたプレイを盛り込んだりしていますが(フランクフルトに赤と白の調味料とはベタです)、色々工夫した割にごった煮状態で空回りしたのではという感を抱きました。

2012年以来暫く新刊が途切れている新堂さんですが、果たして今年は復活されるのかどうか気になる所です。

新堂麗太「二人の新任女教師 教え子・危険な奪い合い」

新堂麗太「二人の新任女教師 教え子・危険な奪い合い」(フランス書院文庫、2007年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親の再婚で義理の姉となった那美子の魅力の虜になり成績が下がった拓也は数学教師の沙織に呼び出され事情を話すと、口で慰めてあげるから義姉の事は意識しないでと言われるが、結局那美子に知られ関係を結んでしまう。

【登場人物】

沢口拓也
17歳。高校2年生。母親が1年前に那美子の父と再婚し、義理の姉弟になった。2人きりになると挑発的な服装になる那美子に悩ましい想いを抱いている。童貞。

沢口那美子
22歳。大学を出て進学予備校へ就職して早々、カリスマ講師として注目されるようになった。茶色の長い髪を縦巻きにした派手な容姿に、欧米人を思わせるナイスバディの女性。前の恋人へは素直にセックスの快感を口に出来ずに喧嘩別れしている。

白石沙織
22歳。拓也が通う高校へ数学担当で赴任した新人教師。肩までの黒髪に清楚な印象を与える一方で、スレンダーながらもEカップとスタイルは良い。セックスに対して潔癖な所が有り、前の恋人とは就職を機に別れている。

【展開】

成績低下を気に掛けた沙織は拓也を面談室へ呼び出すと義姉が色っぽくて集中出来ないと告白した為、那美子の事は意識しないようアドバイスし口で奉仕します。しかし沙織は後日成績が低下した生徒に性的に慰めるのは流石に冗談だと先輩に聞かされ、拓也に淫乱教師と思われたのではと悩みます。

帰宅した拓也が妙によそよそしい態度を取るのに気付いた那美子はバスタオル1枚を巻いた姿で挑発し、拓也が我慢出来ずに部屋に逃げ込みオナニーする所へ踏み込み沙織の存在を聞き出すと自分がスッキリさせてあげるからと交わり童貞を卒業させます。

一週間後沙織は相変わらず授業に集中出来ない様子の拓也を放課後に呼び止めると義姉とセックスしてしまったと聞かされ、再び面談室に連れ込み那美子が頑なに拒否するクンニでも何でもさせてあげるから近親相姦は止めてと告げてセックスします。

再び那美子に誘惑されて沙織との約束を反故にし次第に調子に乗った拓也は、授業中の沙織にリモコンバイブを使った後で保健室で交わったり、那美子に対しては一方的に快楽を得ると放置したりする内に沙織とのメールのやり取りを知られます。

二股を掛けたのを知り学校に乗り込んだ那美子を見掛けた拓也は沙織と3人で屋上で話し合いますが、どちらかを選べないという返事しか出来ないのを聞いた那美子と沙織は呆れ果て別れを告げられてしまいます。

数日後拓也は酔った那美子が何故か沙織を連れて帰宅したのを疑問に感じつつ、寝室から睦み合う声が聞こえると覗きながらオナニーしますが、2人から気持ちを試されたのだと知ると3人で愛し合うのを受け入れられます。

【レビュー】

いかにも新堂麗太作品らしいヒロインの嫉妬の応酬でまさに「奪い合い」そのもので、主人公に想いを抱く余り好きなようにさせてしまう沙織や那美子の暴走ぶりは微笑ましい気がしますが、またかというマンネリ感が有ります。

「ヒロインが2人」という設定は、同時期に活躍されていた巽飛呂彦さんは4人、鏡龍樹さんが3人と、恐らく編集サイドの意向で住み分けさせていたのだと思いますが、先のお2人の作品に比べ作品間の類似点が顕著なのは流石に疑問を抱きます。

例えば高校生主人公の通う学校は「仏蘭西高校」(学園の時もある)で女教師ばかりなら、敢えて作品毎に微妙な関連性を付ければ似たような作品の裏付けにもなり違った方向性になったかもしれませんね…。

新堂麗太「二人の同居人 新任女教師と女子高生」

新堂麗太「二人の同居人 新任女教師と女子高生」(フランス書院文庫、2006年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

両親と離れて暮らす達也は家を貸す事になるがマンション会社の不手際で行く先が無くなり、貸す相手が弥生と明日香だと知ると居候扱いされながらも同居を始める。弥生と弾みで関係を結んだ達也は、更に明日香とも結ばれ苦悩するが…。

【登場人物】

松村達也
17歳。高校2年生。両親が仕事の都合で転勤し水嶋姉妹に家を貸す事になったが、引越先の手違いで行き場が無くなり姉妹と暫く同居する事に。元々明日香に片想いしていたが、弥生が赴任して来た事で彼女も好きになってしまう。

水嶋弥生
26歳。明日香の姉で今春から赴任して来た英語教師。優しげな大きな瞳と少し厚めの唇が特徴の凛とした美しさの女性で、男女問わずに生徒の憧れの対象になっている。付き合っていた恋人が居たが、セックスに消極的な彼女に愛想が尽きて別れてしまう。

水嶋明日香
17歳。弥生の姉で達也のクラスメイト。姉の赴任に併せて寮を出て松村家に移る予定。ショートカットで中性的な美少女だが、クールでツンツンした性格が仇となっている部分も。優しげで安心感を与える達也に好意を抱くも素直になれない。処女。

【展開】

引越先のマンション会社の不手際で行き場が無くなった達也は引っ越して来た水嶋姉妹に同居させてもらうよう頼み弥生の一存で許してもらいますが、嫌がる明日香とは風呂場で裸を見られたと毛嫌いされてしまいます。

ある晩婚約寸前だった恋人と別れやけ酒を煽る弥生は達也を誘惑し童貞を奪いますが明日香に気付かれてしまい3人の仲はギクシャクしつつ、達也にセックスの良さを教えてもらった弥生は学園内でも求めるようになります。

再び現場を見てしまった明日香はある日大事な話が有ると達也を部屋へ呼び出し抱いて欲しいと処女を捧げますが、相次いで姉妹と関係したのを後悔した達也は弥生を避けるようになります。

1週間も放置された弥生がリビングですりこぎを挿入しながら自慰に浸っている頃、達也の部屋を訪れた明日香は積極的に誘うも姉が気になり乗り気で無い態度にキレて出て行ってしまいます。

二股を掛けた罰だと落ち込む達也は2人に黙って引っ越しを決めその前夜に弥生のワインでやけ酒を喰らい気を失いますが、目を覚ますと姉妹仲良く奉仕する姿に驚きます。
マンション会社の書類を見て引っ越しに気付いた2人から黙って居なくなろうなんて水臭いと言われ、このまま同居を続けて欲しいと頼まれた達也は2人で指でイカせた後交互に交わります。

【レビュー】

新堂麗太作品で初めての姉妹ヒロインで学園ラブコメ風味の作りで随所に主人公の高校生活も盛り込まれていますが、これまで年上ばかりだった事もあり新鮮さを感じさせます。

主人公にセックスの快感を開眼させられる弥生はいつもの新堂作品のヒロインで特に新味は無い一方で、明日香はいわゆる「ツンデレ」で主人公に素直になれないのはお約束の内では有ります。
姉妹揃って巨乳ですが新堂作品ではあまりパイズリ等といったプレイは無いし、せっかくのナイスバディぶりがあまり意味を為していないですね…。

本作は姉妹という事もありお馴染みのレズプレイは割愛し1章まるまる使って3P描写をしたのは良かったのですが、この設定をこなすのに苦労したのか進行はややギクシャクしたものを感じました。

新堂麗太「義母と新任女教師 二つの青い体験」

新堂麗太「義母と新任女教師 二つの青い体験」(フランス書院文庫、2006年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

毎晩激しい嬌声を挙げる義母の怜奈に欲情し、性欲を持て余す貴史。ある日入浴中の義母に抱き付き、居たたまれなくなった貴史は、担任教師の真結美の元へ押し掛け結ばれてしまう。

【登場人物】

深田貴史
16歳。高校2年生。産みの母親は小学生の時に離婚している。父親と再婚した怜奈のあの声が激しい為に勉強に集中出来ず、有り余った性欲に悩まされている。童貞。

深田怜奈
34歳。半年前に貴史の父と再婚した。明るい茶色の長い髪を肉巻きにした肉感的で男好きのするタイプ。夫が1ヵ月間出張する事になったが、その晩から貴史を誘惑するような態度を見せるようになる。

朝倉真結美
25歳。今春から貴史の通う高校で英語教師として赴任し、クラス担任も兼任している。艶やかな黒髪と縁なしメガネが知性的な雰囲気を醸し出し、スレンダーな割に肉感的な身体付き。高校生の時に同級生と付き合った事があるだけで肉体経験は無い。

【展開】

放課後教室に残るように告げた真結美は、貴史の成績低下の一因が怜奈の嬌声だと知るも相談に乗れずに追い返しつつ、高校時代の恋人に似た彼を想い生徒が校内に残る中でオナニーし快感を得ます。

帰宅した貴史はまだ明るい内からシャワーを浴びる怜奈の裸を覗き見て劣情に駆られ抱き付きますが、自分のした事に気付き真結美の家へ押し掛けたその晩に性欲を持て余しオナニーしたのを彼女に知られ女体授業を口実に初体験を迎えます。

一晩だけのつもりが連日真結美の部屋でセックスするようになった貴史は、3日後の朝に彼女に電車内で悪戯して調子に乗った後下車駅で待ち構えていた怜奈と出会し今日は必ず帰宅するように釘を刺されます。

帰宅した貴史から毎夜挙げる自分の嬌声が原因だと詰られた怜奈は真結美から奪い返そうと決意するも、フェラチオに留めた彼女は我慢出来ずに寝室に籠って四つん這いでバイブを挿入しオナニーします。
その現場を目撃した貴史は怜奈から夫とセックスレスだと聞きフェラチオのお礼にとクンニさせてもらいますが、真結美はさせてもらえなかったので初めてだと喜ぶ貴史の反応に満足した怜奈は関係を結びます。

翌日から態度を変え避け続ける貴史に不審を抱いた真結美は彼の家を訪れると、帰宅するなり玄関で交わる母子の姿を見て激怒し怜奈と口論になり、原因が自分だと悟った貴史はもう2人とセックスしないと宣言し、そのまま半月後の3者面談を迎えます。

やっと2人きりになれたと下着を穿かずに誘惑する真結美に我慢出来なくなった貴史は潮吹き絶頂に導きますが、そこへやって来た怜奈と鉢合わせになり自分か真結美のどちらを選ぶのかと迫られますが、どちらも選べないと返答すると期待した通りだと満足げな2人から愛撫され3Pに雪崩れ込みます。

【レビュー】

前作から丁度2年のブランクを経た本作も結論からすれば「いつもの」新堂麗太作品で、敵対するヒロイン同士が高校生主人公を取り合いつつ最後は和解して共有を選ぶという流れです。

これまでの作品のように主人公が優柔不断なのは相変わらずですが、一応はどっちも選ばない選択を取るし多少は意志がしっかりしているのかなと感じさせます。

真結美や怜奈とのセックス描写もそこまでのプロセスを丁寧に描こうという工夫が見られていますが、やはり前戯重視のせいか本番は1回きりであっという間というのはやや残念ではありますね。

真結美は清楚、怜奈は妖艶とキャラ設定を対比させており、特に真結美に関しては清楚から変貌させるのが早い気がしますし、変化の度合いが怜奈と同じだと最後の3Pの楽しみが薄れるので、両極端のままで良かったように思います。

新堂麗太「女体授業【二人の家庭教師】」

新堂麗太「女体授業【二人の家庭教師】」(フランス書院文庫、2004年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

数学の試験で満点を取った明夫は高嶺の華である兄の恋人で家庭教師の仁美に約束通りフェラチオして貰い有頂天になるが、 それを覗き見た義母の裕美子から誘われ関係を結ぶ事に。

【登場人物】

市川明夫
17歳。高校2年生。出張の多い父親は不在、兄は裕美子を嫌ってアメリカへ語学留学し、精力的な父親や兄に反感と羨望を抱き卑屈になっている。童貞。

野崎仁美
20歳。明夫の兄の恋人で、両親の頼みで週2回明夫の数学の家庭教師を頼まれている。精力的で自分本位な恋人に疑心暗鬼になり、明夫に関心を抱く。ショートカットにメガネが似合う理知的な女性で、一応男性経験も有る。

市川裕美子
31歳。1年前に明夫の父親と再婚したが、すれ違い気味の生活に不満を抱いている。茶色掛かった長い髪に妖艶な雰囲気で熟れた身体付きの女性。自分を毛嫌いし家を出た長男と違い、素直に甘えて来る明夫に何か出来ないかと思い悩んでいる。

【展開】

数学の試験で満点を取った明夫は以前から約束して通り仁美にフェラチオしてもらい顔面に向けて放出しますが、その場面を覗き見た裕美子は指で自らを慰めてしまい自分が明夫に出来る事は何かと考え付きます。

翌晩裕美子は肩が凝ったから揉んで欲しいと明夫に頼むと思惑通り勃起を隠すように部屋へ駆け込んだ為、後を追い掛けて仁美との関係を断ち切る代わりに何でもしてあげると告げると、明夫に身体を触らせた後に結ばれます。

週明けの授業で仁美は明夫を挑発しようと彼女なりに大胆な格好で誘いますが、裕美子との約束に拘る明夫に無視されます。しかし後悔した明夫が帰宅する際に追い掛けて来ると、夜の公園の木の陰で彼の求めるまま携帯カメラで秘所を撮影させ、立ちバックで交わります。

明夫の変貌に疑問を抱いた仁美は裕美子を罰しようとリモコンバイブを明夫に渡し、自分の居る前で裕美子に使わせた後夜の公園で再び彼と交わりますが、偶々裕美子が明夫の携帯を覗いた事で企みが発覚し、明夫は裕美子から仁美と関係を清算するように迫られます。

別れ話をしようと仁美のマンションへ向かった明夫は裸エプロン姿の仁美に出迎えられ、アナルセックスさえ受け入れられると逆に裕美子と関係を切るように迫られ、嘘を付きながら二股を続け有頂天になります。

ところが一時帰宅した夫に笑顔で話す裕美子や恋人からのエアメールに嬉しそうな表情を浮かべる仁美に、居場所が無く焦った明夫は仁美を力付くで押し倒そうとして裕美子に見付かり、もう終わりだと早合点してしまいます。

呆れた裕美子は仁美を呼び寄せ明夫の本意を聞こうと疑似レズプレイで誘うと、思惑通り嫉妬した明夫は2人共大好きだから仕方がないだろうと開き直り、それを聞いた裕美子と仁美は彼を許し3Pへ発展します。

【レビュー】

新堂麗太作品の6作目でこの頃になると得意パターンも確立されて来ており、ヒロイン同士の嫉妬の応酬と双方と何とか付き合おうという下心を持ち嘘を付く優柔不断な主人公のダメっぷりが目に付くようになります。

主人公と淫らな行為を約束してしまった仁美は責任感な強い故にフェラチオをする羽目になりますが元々好意が有ってのものですし、本来恋人である筈の主人公の兄が良く言えば意欲的、悪く言えば自己本位の逆補正を付けて主人公への恋慕を正当化しています。

裕美子の場合も仁美と同じような立場で、2人とも元は主人公に手を出したのは自分達なのに、何時しか主人公の不甲斐なさに腹を立てるのもどうなのかなと思いますが、主人公も相当卑屈になっているのも一因ですしね。

一応最後はハーレムが確立されはしますが肝心な描写は中途半端で、繰り返しになりますが頁数が明らかに少ないのが原因かもしれません。

本作で一旦区切りとなった新堂さんは次作までに2年間の休養に入る事となり、その間に弓月誠さんなどの誘惑作家がいつの間にかフランス書院からデビューする事になり、競合相手も増える事になります…。

新堂麗太 「僕だけの未亡人叔母」

新堂麗太「僕だけの未亡人叔母」(フランス書院文庫、2003年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏期講習を口実に上京して来た諒一は、姉の真菜美や叔母の麗子の住む亡き叔父の家にやって来た。叔母の色気に翻弄されながらも、女らしくなった真菜美の身体に欲情した諒一はある晩姉の入浴姿を覗いてしまう。

【登場人物】

菅野諒一
17歳。高校3年生で予備校通いを口実に仙台から上京して来た。5歳の時に真菜美と引き離され、後継ぎがいない伯父夫婦の元へ養子に引き取られた。童貞。

菅野真菜美
19歳。諒一の実姉(戸籍上は従姉)。産みの母を亡くし麗子が後に収まったものの、父親も肝臓を悪くし亡くなっている。ショートカットでボーイッシュな魅力を醸し出すが、華奢な体の割に後から付け足したようなEカップの身体。

菅野麗子
諒一の実父である男性が経営していた会社で秘書を務め、親戚からは財産目当ての結婚だと疎まれている。妖艶さを醸し出し、毎晩のように外出し遊んでいるように見えるが、夫の遺言を守り真菜美が成人するまで見守るなど、意外に身持ちの堅い面も。

【展開】

上京して来た諒一は受験勉強に集中する内に日付が変わっていたのに気付き、泥酔して男に送ってもらう麗子を目にすると寝室まで連れて行きますが、抱いて欲しいと妖艶な姿で誘う彼女の服を脱がそうとした所で理性を取り戻します。

麗子の一件から真菜美にも欲情した諒一は彼女の入浴を覗き見てオナニーしますが、覗きに気付いた真菜美は一緒に入浴しようと誘い、勃起したぺニスを手や口で慰め顔面で精を受け止めます。

姉弟が相次いで浴室から出て来るのを目の当たりにした麗子は、翌晩に散歩していた諒一を食事に誘いビールを飲ませて真菜美と関係したのを聞き出すと、自宅へ戻って相姦を犯させまいと自分の身体を差し出します。

やはり気まずい思いで外出し帰宅した真菜美はタイミング悪く二人が抱き合っている所を目の当たりにし、朝まで街を歩き家に戻ると夫の書斎で遺影に向かい諒一に夫の面影を感じたと嬉しそうに話す真菜美を見て嫉妬し弟を奪い返そうと決意します。

その晩に麗子の外出を見届けた真菜美は諒一の部屋を訪れて誘惑し結ばれますが、いつしか麗子が自分との関係を知り身を退いたと聞かされると、あの女が捨てた男に抱かれるのは嫌だと弟を突き放してしまいます。

2人から突き放された諒一は実家に戻る前日に麗子に想い出を作って欲しいと求められ、後に合流した真菜美と共に一夜限りの3Pをします。翌春第1志望の大学に合格し同居生活を心待ちにする諒一は、姉の20歳の誕生日でもあるこの日に麗子から意外な申し出を聞かされます…。

【レビュー】

タイトルからだと「未亡人叔母」をメインに据えているように感じますが、作中の展開や(ある程度推測は付くでしょうが)結末を見ると実は実姉の真菜美に力点を置いている事が分かります。

前作よりはドラマ性を重視した内容から非常に読後感は良かったのですが、その分肝心の官能描写はあっさりしてしまっていたのが気になる点では有りますね。

亡き夫の面影を感じ主人公に抱かれるも保護者としての意識も忘れず、姉弟が結ばれたのを知って身を退いた麗子は実は性格の良さを感じさせますが、真菜美との対比も有ってか毎晩遊びに出ているなど悪く描き過ぎている気がします。

真菜美は麗子の本意を知ってか知らずか弟を取られまいと嫉妬に駆られ奪い返しますが、途中で麗子のお下がりは嫌だと言って放り出すのはあまり弟想いで無いし、理屈があまりよく分からない部分でワガママさを感じさせて残念です。

本作の設定を見るとデビュー作を感じさせる作風でデビュー当初に比べるとすっきり纏まっているのを感じさせますが、やはり250頁弱というのはボリューム不足の感は否めませんね。

新堂麗太「熟母と家庭教師」

新堂麗太「熟母と家庭教師」(フランス書院文庫、2003年3月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

女性に対し免疫が無い明彦は、家庭教師の教え子の瑠美の母親である佐和子から娘の貞操を守るとの口実で個人授業をして貰い童貞を卒業するが、瑠美からも告白され処女を捧げられる事に。

【登場人物】

柴田明彦
19歳。大学に入りたての青年で、高校時代は男子校に通っていた為か女性に免疫があまり無い。地方から上京し瑠美の家庭教師のアルバイトをしている。童貞。

矢口瑠美
17歳。高校2年生で明彦に家庭教師をしてもらっている。少女らしい清純さを持つ可愛らしい少女だが、バストは佐和子に負けない程大きい。処女。

矢口佐和子
37歳。瑠美の母親で短大生の時に今の夫と知り合い結婚、出産を経験し、現在夫は海外赴任で留守にしている。茶色掛かった肩まで伸ばした髪に、成熟した身体つきの色っぽい女性。性豪の夫に性感を開発され、熟れた身体を持て余している。

【展開】

成り行きで階上にいた瑠美のパンチラを目撃した明彦は洗面所を借りコンタクトのズレを直しますが、乾燥機に入っていた母娘の下着を目にして興奮し佐和子のをオカズにオナニーしている所を彼女に見られ逃げ出します。

翌日佐和子に自宅へ来るよう呼び出された明彦はボディコン姿の彼女から娘の貞操を守る口実で誘われ、口内射精した後寝室へ移動し性の個人授業を受けた後初体験に至ります。

佐和子に対する明彦の態度に変化を感じた瑠美はテストで満点を取ったのを口実に彼をデートに誘い告白するも断られ、諦めきれずに深夜に明彦の部屋に押し掛け処女を捧げます。

何処か自信ありげな娘の態度に疑問を抱いた佐和子から問い詰められた明彦は、あっさり関係を結んだ事を認めると、彼女から関係は終わりだと一方的に言い付けられ、瑠美と付き合うようになります。

ところがある日授業中にも関わらず一時帰宅した夫に抱かれ嬌声を挙げる佐和子に嫉妬した明彦は、帰宅前にガレージへ彼女を連れ込んで貫き関係を復活させます。

何時しか母親が明彦と関係している事を知った瑠美は佐和子との関係を許し、彼女に負けない位淫らになりたいと頼んで媚薬を貰い早速効果を試すと、散歩中に発情してしまい明彦を路地裏へ誘って立ちバックで貫かれます。

明彦が試験の為1週間不在にしたある晩瑠美から漂う淫靡な雰囲気に誘われた佐和子は、娘の寝室に来て発情し自分の寝室に戻ってオナニーする所を瑠美に見られ、明彦を取り合う事は無いと納得し仲直りします。

久しぶりに矢口家を訪れた明彦は瑠美に手を出そうとしますが拒まれる内に部屋へ入って来た佐和子が娘と愛し始め唖然としますが、二人が和解したと知ると寝室で3Pに発展します。

【レビュー】

デビュー作からヒロイン2人が登場する作品は続いていますが、ハーレム含みでヒロイン同士が主人公を取り合う展開は本作から確立されて来ます。もう一つの特徴は、文体がよりライトな方向に転換し割と読みやすくなっている事です。

細かく章を区切り佐和子と瑠美の立場から主人公に迫る様子はそれぞれにいやらしさが有って良かったのですが、官能描写は短めでややボリューム不足の感じはします。

当時のスタンダードな量が300頁弱なのに対し本作は250頁位なので1章分不足しているようですし、以前よりライトな作風に転換したばかりだと考えると仕方の無い所かもしれません。

新堂麗太「僕の継母 三十三歳の淫血」

新堂麗太「僕の継母 三十三歳の淫血」(フランス書院文庫、2002年12月、表紙イラスト:西村春海)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

再婚したばかりの美和子が際どい服装で熟れた身体を見せ付けられ劣情を覚える直樹は、階下の夫婦の寝室で彼女の喘ぎ声を聞きオナニーしてしまう。しかし美和子の誘惑は父親によって仕組まれていたものだった…。

【登場人物】

小野寺直樹
18歳。大学受験を控えた高校3年生。母親を亡くし父親は仕事人間で不在がちだったが、お見合いで再婚した美和子が来てからは母子として割と仲良く暮らしている。童貞。

小野寺美和子
33歳。かつて好き合った男と結婚していたが暴力に耐えかねて離婚し、両親の勧めで直樹の父親と再婚したばかり。
貞淑な印象を与える女性なのに、何故か直樹と共に居る時は際どい服装の事が多く彼を悩ませているが、実は性機能が衰えた父親が他の男と浮気する位ならと直樹を誘惑し彼女を結ばせようと仕組んだものである。

紺野由香理
18歳。直樹と中学生の時からの顔馴染みだが、高校に上がった頃から素行が悪くなり、複数の男子に口唇奉仕していると噂になっているがセックスはしていない。母親の再婚相手である義父と折り合いが悪く、与えられたマンションに独りで住んでいる。

【展開】

受験勉強の夜に真下の寝室で父親からバイブで愛撫されている美和子の嬌声を聞いて興奮した直樹は、彼女が乱れる姿を見てオナニーするも、日毎に過激になる美和子から関心を逸らそうと由香理を呼び出し理科準備室でフェラチオしてもらいますが、教師に見付かり停学になります。
事情を聞き激怒した美和子に対し自分を欲情させる服装をしておいてと逆ギレした直樹は彼女を抱こうとしますが、涙を流して抵抗されると理性を取り戻し部屋に逃げ込みます。

翌朝部屋を訪れた美和子に謝罪した直樹は元の母子に戻ろうとしますが、数日後直樹の悪戯でホースの水を浴びて服越しに透けてしまった彼女の身体を目にすると我慢出来ずに部屋に籠ってしまい、
真上の部屋からベッドの軋む音が聞こえた美和子は直樹がオナニーしていると想像し我慢出来なくなり彼の部屋に向かうと、フェラチオだけならと奉仕して精を口で受け止めます。
ところがその晩に夫から自分の代わりに直樹に抱かれてはどうかと浮気を勧められ、今後は自分からは一切愛撫しないと宣言された美和子は追い詰められた挙げ句数日後に直樹を求め関係を結びます。

毎日のように美和子を抱くようになった直樹は下校途中で義母と合流し帰宅するなり玄関から交わりながら寝室へ連れて行きますが、レコーダーを見付け会話を父親に盗聴されていると知ると激怒して由香理の家へ向かいます。

由香理から告白され処女を捧げられてから1週間後直樹の行方を掴んだ美和子は由香理の部屋を訪れ夜の公園へ向かうと、連れ戻したい一心で彼の言いなりになり服を脱ぎ放尿シーンをさらけ出すと、観念した直樹は東屋で交わり家に戻ると告げます。

以前とは違う意味で仲良くなった母子の関係を黙認しつつ渋い表情を浮かべる直樹の父親が出張の話をすると、美和子は直樹に今日は真っ直ぐ帰宅するようにと告げ仲の良さを見せ付けます。

【レビュー】

「(前略)父がいない夜、口唇愛撫からはじまった童貞狩り。性悦に溺れる直樹は、誘惑が秘めた企みをまだ知らない。」
(本作裏面のあらすじより引用)

フランス書院文庫(黒本)に限らず、多くの官能小説の表紙裏面にはあらすじ紹介が書かれていますが、内容を的確に抽出したものもあれば、逆に意図して的を外したのでは?と邪推したくなるものも有ります。勿論本作は前者のパターンです。

「継母」や「淫血」が指すようにタイトルからある程度内容が推測しやすく、本作のメインは美和子、対抗は由香理という配置だけれどもまだ両者は「公平」な扱いでないしハーレムや3Pにならないのは当時の方針によるものです。

仕組まれた相姦とは言え、いくら夫から許されても自分からは仕掛けられない美和子が結局性的飢餓に追い込まれ、関係を求めざるを得なくなるまでの葛藤が描かれていてなかなか良かったと思います。

一方の直樹はこの年頃特有の父親への反発も有り、美和子の本意で無いにせよ誘惑が仕組まれたものと知って家出するのでも良いですが、どうせなら据え膳というのを逆手に取って父親の女を寝盗る位開き直る展開だったらどうだったかなと思います。

まあ黒本で寝盗り(寝盗られ)が本格化するのはもう少し後の時代の事ですから、当時はそういう流れになりにくいというのも頷ける話ですね。

新堂麗太「熟女教師・三十二歳の魔性」

新堂麗太「熟女教師・三十二歳の魔性」(フランス書院文庫、2002年8月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

気に入った男子生徒をペットにするのが趣味の奈々子は自ら描いたストーリーを実行すべく、教え子の真紀や彼女の兄である達也と相姦関係を結ばせ、その挙げ句に達也を奪ってしまう。

【登場人物】

及川真紀
17歳。高校2年生で兄の達也が理想の男性だという少女。ショートカットの髪型に小柄な体格から、幼く見える。処女。

安倍奈々子
32歳。真紀のクラス担任で英語を教えている。スラッとした長身で華やかな印象を与える女性。今春から今の高校に赴任したが、前の高校で男子生徒を誘惑しペット同然にしていたのが発覚して免職になった過去がある。

及川達也
18歳。真紀の兄で両親がパブを経営している為不在がちて、普段は真紀と2人で暮らしている。硬派で真面目な少年だが、奈々子に目をつけられ徐々に隷属させられる事に。

黒木竜一
18歳。達也の同級生でバンドのヴォーカルをやっていて、長髪で女子生徒から人気の有る少年。奈々子に目をつけられセックスを経験するが、移り気な彼女の歓心を得ようとして手先になり真紀に近付く。

【展開】

黒木から兄が奈々子に痴漢しているのを目撃したと聞かされた真紀は、口外されたくなかったらパンティを目の前で脱いで渡すように要求されて応じますが、帰宅時の電車内で黒木に馴れ馴れしく身体に触られるうちに感じてしまい絶頂に導かれます。

翌朝真紀は達也に一緒に登校しようと誘い電車に乗りますが混雑で兄とはぐれてしまい、遠くから達也が傍にいた奈々子に手を出す瞬間を目撃します。駅に着き彼女を追い掛け兄の行為を謝罪した真紀は、奈々子の奸計に気付かずに思い詰めてしまいます。

翌朝兄とはぐれまいと達也に密着する真紀は兄が自分に欲情しているのを知ると、自分の身体だったら痴漢しても良いと告げ、ズボン越しに彼の勃起を扱き射精に導きます。

黒木から真紀が処女を捨てたがっていて他の生徒が狙っていると嘘の噂を聞かされた達也は、帰宅して風呂に押し掛けフェラチオ奉仕する真紀に複雑な想いを抱きますが、放課後に奈々子に呼び出され近親相姦を犯す位なら自分が代わりになるという申し出に釣られ童貞を奪われます。

兄が奈々子と同じ教室に入るのを見掛けた真紀は、程なくして出て来た奈々子から達也にレイプされそうになったという嘘を信じて思い詰め、兄に処女を捧げようと決意しその晩に結ばれます。

罪悪感を抱いた達也は翌日奈々子に約束を破って妹を抱いてしまったと懺悔すると、思い通りになったとほくそ笑み態度を豹変させた奈々子から罰を与えると言われ顔騎奉仕や足で射精に導かれ、真紀と別れる事を誓わされます。

態度が豹変しても兄を思い続ける真紀は電車内で中年男に痴漢され兄の指に置き換えて想像し、離れた所で奈々子に痴漢する達也を熱い眼差しで見つめもっと淫らになり兄を取り返そうと決意します。

【レビュー】

デビュー作品が当時の王道だった相姦含みの誘惑作品なら、2作目の本作は痴漢を題材にした官能ロマンス作品で、こういう作品は現在のように誘惑か凌辱かとは分けづらい点が有ります。

近年のフランス書院文庫ではあまり見掛けなくなった悪女による少年狩りですが、本作の場合はメインを真紀に置くと兄をダシに使われた調教ものと受け取る事も出来るだけに黒木の存在も含めて蛇足な面が目に付き、どっち付かずの印象は否めません。

次作以降は2人のヒロインの嫉妬の応酬と共に優柔不断な主人公が翻弄されるという作者の王道展開に変化しているだけに、デビュー間もない内だからこそ出来るトライアルの一貫かなと思います。

奈々子は歪んだ形で少年を愛する性癖の持ち主で前の高校では実質免職された前歴が有りますが、今度は自分の魅力を駆使して黒木を落とし、次は真紀と達也に相姦関係を結ばせてから達也を落とすという底意地の悪さを見せています。

ただ真紀が達也に相姦を迫る過程で事情を話していれば奈々子の嘘に気付いただろうと思いますし、奸計が稚拙なだけに終盤で真紀が兄や黒木を利用して奈々子へ逆襲する展開にしても良かったかなと思います。

【おまけ】

本作の初版だけだと思いますが、タイトルが誤字のまま印刷されています。どの字かは分かりますよね。

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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