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山口陽「お尽くしします 大正純潔娘と僕」

山口陽「お尽くしします 大正純潔娘と僕」
(フランス書院文庫、2016年3月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

嫁入り前夜の桜子はせめて恋愛くらい自由でいたいと物思いに耽りながら夜の庭を散策していると、穴に落ちて100年の現代にタイムスリップしてしまう。そんな彼女を秀貴と紀久恵の二人が保護するが、甥と叔母の関係なのに激しい情交をしているのを覗いてしまい…。

【登場人物】

小原秀貴
20代?の会社員。勤務先の都合もあって、叔母の紀久恵の自宅に住まわせてもらっている。これまで女子と縁がなく、積極的な叔母に童貞を奪われるのではとひたすら自制に努めていた。

葛城桜子
19歳。大正時代に暮らす良家の令嬢で、高等女学校を卒業したら婚約者の元へ嫁ぐ予定だった。せめて恋愛くらい自由でいたいと自宅の庭を散策していたところ、穴に落ちて100年後の現代にタイムスリップしてしまったらしい。処女。

西園寺紀久恵
41歳。秀貴の母親の妹(叔母)でセミロングの黒髪で理知的な容貌。西園寺流茶道の後継者で弟子たちの前では立場を踏まえた振る舞いをしているが、秀貴の前では素が出てノリが軽く甥っ子に対する愛情を隠そうともしない。

【展開】

夜の公園で甥っ子に襲って欲しいと言わんばかりに秀貴に絡む紀久恵だったが、茂みの奥から突然桜子が現れ倒れてしまったのを見てひとまず自宅で保護しようと介抱する。そして蜜戯の続きをしようと馬乗りになり童貞を奪うが、意識を取り戻し家を歩き回った桜子に情事を見られてしまう。

翌日桜子が曾祖母の名前を口にしたのを聞いて紀久恵は彼女が現代に誤ってタイムスリップしてしまったと納得するが、当の桜子や秀貴も半信半疑のまま二日が過ぎていく。その晩に再び紀久恵と秀貴の情事を覗き見ながらオナニーし絶頂してしまった桜子は、立ち去る際に足音を立ててしまい二人に見付かってしまう。そこで紀久恵の思い付きにより桜子も仲間に加わることになるが、初心なだけに紀久恵のアシストを受けながら秀貴に貫かれるのであった。

奔放な紀久恵のペースに巻き込まれながらも秀貴は一週間も桜子に手を出さずにいたが、それを見かねた紀久恵は秀貴が入浴している隙を突いて桜子とともに浴室に侵入する。秀貴は口唇奉仕のやり方を覚え精液を飲んでくれた桜子に欲情し、湯上がりに着替え途中の襦袢を捲りバックで貫くが、紀久恵も黙っていられずに桜子の形の良い乳房を揉んで刺激を与える。桜子は秀貴の迸りを背中に浴びて愉悦に浸ってしまう。

桜子がやって来てから1カ月後、知人の喫茶店の臨時アルバイトとして桜子を雇うことになり、紀久恵は女給プレイと称して桜子に秀貴のペニスに口唇奉仕させると、椅子に座ったままの彼の逸物を桜子と自分の秘唇で挟み込み快楽を得る。数日後秀貴はそんなプレイを思い出しつつ桜子の働き振りを見ようと会社帰りに喫茶店を訪ね、その帰りに桜子が明るく変わったと指摘する。

更にひと月が経ち休む間もない位秀貴に抱かれる日々を送っていた桜子だったが、タイムスリップした日の夜と同じような月夜を見て元の世界に帰ることを決意する。そこに紀久恵が現れ秀貴には何も告げずに立ち去ることを話すと、せめて居なくなる前に秀貴を誘いデートをするように勧められる。その場所がラブホテルだと知って秀貴は驚き桜子に即尺されてしまうが、これまで紀久恵がいる中での情交が多かっただけに今度は自分が主導しようと考え、口唇愛撫で潮を吹かせたりローターを後ろの穴に入れて四つん這いにして交わって失禁させたりと快感を与える。そしてその晩…。

【レビュー】

題名通り「大正純潔娘」で嫁入り前の生娘である【桜子】19歳が100年後の現代にタイムスリップするという、これまでのフランス書院文庫のテイストではあまりお目に掛かることの無い意欲的な作風である。その現代では会社員の主人公と同居する叔母【紀久恵】41歳が彼女を保護するのだが、この叔母は山口陽作品ではお馴染みの奔放的で肉食なヒロインで、作中では主人公とはセフレと発言しつつ初心な桜子も巻き込んでしまう。

とは言え、その叔母自身は表向きは茶道の後継者で主人公の叔母でもあり、社会的にはそれ相応の振る舞いもしている。主人公に対しても単なる血縁者として有り余るほどの愛情を抱いているものの、主人公の負担にならぬように避妊しつつ敢えて道化に扮しているようにも伺える。桜子に対しても性的な興味を持ちながらも知らぬ時代にやって来た彼女を思いやる部分もあるし、いつもの奔放な「だけ」ではないヒロイン像には好印象を抱いた。

情交場面は桜子とデートをする時には主人公がいつになく主導権を握ろうとすることもあるが、基本的には叔母と桜子を交えて三人での描写がメインである。桜子自身は控え目に見えて意外にも肉食的。タイムスリップものなだけに出逢いも有れば別れも有るものの、全体的には美少女文庫作品を思わせるようなライトさで纏められているのはこの作者らしいと言えるだろう。

tag : 社会人主人公 童貞 処女

山口陽「年上の双子姉妹【密着生活】」

山口陽「年上の双子姉妹【密着生活】」
(フランス書院文庫、2010年9月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。2016年3月8日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

恭介の父親が隣家の女性と再婚し、お馴染み同然に接して来た華淋と栞が義姉として同居生活を始める事に。両親の新婚旅行で家を二週間留守にする間に想いを寄せる双子の姉たちと結ばれるが、そこへ高校時代の同級生の千早と再会し誘惑される。

【登場人物】

及川恭介
19歳。大学1年生。比較的小柄で大人しい性格。十年以上前に母親を亡くし父子家庭の期間が長い為、家事全般が得意。父親の再婚で華淋や栞とは義理の姉弟関係に。

及川華淋
22歳。大学4年生。栞と一卵性双生児の長女。本能で行動している事が多く、自己中心的な性格。間延びした口調が特徴的で妹と見分けを付ける為、長い髪を下ろしている。

及川栞
22歳。大学4年生。華淋と一卵性双生児の次女。大人しくあまり感情の起伏を見せない性格。普段は艶やかな黒髪をポニーテールにしている事が多い。処女。

海原千早
19歳。恭介と高校生時代のクラスメイトで、現在は別の大学に通っている。明るく人懐っこい性格で恭介に恋心を寄せており、再会をきっかけに一気に物事を進めようと積極的に動く。処女。

【展開】

両親不在の同居生活を始めたその日の晩華淋は入浴中の恭介を襲い、オナニーを中断させられ勃起したままのペニスに手を伸ばし射精に導く。当初は自分から童貞を奪うつもりだったが、近親相姦を犯すことに躊躇し股を開いて秘所を晒して恭介の口からセックスがしたいと言わせると、騎乗位で跨がり精を受け止めるのだった。

一方栞は二人の情交を覗き見てしまい、部屋に戻ってオナニーをしながら姉に嫉妬を覚える。そして翌日華淋になりすまして恭介の部屋を訪ね誘惑するが、処女であることが発覚し正体がバレてしまう。何とか初体験を済ませたものの、タイミング良く華淋が現れ恭介に口唇奉仕をした後でのし掛かると、栞も負けじと顔面騎乗し三人で同時に絶頂を迎える。

ある日飲み会の後に終電に乗り損ね行く当てを探していた恭介は千早と再会し、彼女の提案でラブホテルに向かうが、積極的に迫られて処女を捧げられる。朝帰りした恭介は女臭いと姉妹に呆気なく見破られ、千早を家に連れて行かざるを得なくなる。こうして彼女と対峙した栞は能天気な華淋に腹を立て部屋に籠ると、後を追った恭介を押し倒し口唇奉仕で射精に導く。そして恭介が栞と交わろうとしたその瞬間、華淋と千早が部屋に乱入する。

自分が恋人だとアピールするかのようにキスをする千早、嫉妬剥き出しの栞に対し、華淋は三人で恭介をシェアしようと提案すると、ペニスに奉仕して射精させる。恭介は姉妹に見せ付けるように始めに騎乗位で千早と交わるが、却って栞を焚き付けることになり続けざまに膣内射精してしまう。最後に華淋とは正常位で繋がり自慢の精力でメロメロにするものの、あとの二人が納得する訳もなくひたすら三人に精を搾り取られる。

そして最終日恭介は交わっていた千早に対して華淋がアナルを指で弄っているのを見て、後ろでの性交に興味を持ち華淋の裏穴に挿入し腸内射精するが、やはり他の二人も興味を抱き終日のように交わる。そして三ヵ月後恭介は三人の口から妊娠したと聞かされ戸惑うが、ノープランながらも全員幸せにすると力強く宣言するのだった。

【レビュー】

題名からすると双子姉妹に重きを置いているように見えるが、双子の姉とは第一章、妹とは第二章で結ばれ、更に姉妹丼に発展している。第三章で元クラスメイトも出て来ており、主人公は優柔不断なのもあって彼女たちによってシェアされてしまうまでが本作の大まかな流れである。
この作者らしく主人公と結ばれるまでのヒロインの心境の変化が丁寧に描かれているのだが、逆に冗長に過ぎるきらいもある。あとはお約束のように明け透けな奔放型なヒロイン(本作では双子の姉)が登場するが、何でもお見通しな印象で白けるという難点も持ってしまう。多少の羞じらいもあった方が良さそうな気がする。

双子の妹に付いては姉に扮してという点に着目したのは良いのだが、嫉妬深いのはともかく性には積極的になるという性格付けなので、姉妹との情交場面では違いを見付けるのが難しく感じた次第である。クラスメイトに付いても同様のことが言えて、ヒロイン三人全員が肉食で主人公はされるがままなので、個人的には何処か工夫の余地があったのではと思われるが…。

DSKさんのブログでの紹介記事です。
年上の双子姉妹【密着生活】 (フランス書院文庫)(2010/09/22)山口 陽商品詳細を見る★★★☆☆ 双子姉妹だけでよかったのではなかろうか?, 2013/4/12全体を通してファンタジー要素の強い内容である。現実味に少々欠けると言った方が正しいかも。ジュブナイルポルノチックな作風で官能小説に仕上げましたという感じとも言えようか。幼馴染み同然に過ごしてきた双子姉妹の隣家が家族となるのは悪くない。これにより姉妹双方の秘めた想い...
年上の双子姉妹-密着生活(著:山口陽、フランス書院文庫)

愛好家Sさんのブログでの紹介記事です。
1739『年上の双子姉妹【密着生活】』山口陽、フランス書院/フランス書院文庫、2010/09 発売●あらすじ父子家庭に育った息子が、父と隣家の母子家庭の母親との再婚で、幼馴染みの双子姉妹と同居する事になり、親が新婚旅行で不在の二週間の間に、自分に恋心を抱く双子姉妹や高校時代のクラスメイトと深い関係になる。●【及川恭介】童貞。大学一年。比較的小柄で大人しい性格の男。【及川華淋(かりん)】恭介より三歳年上。...
1739『年上の双子姉妹【密着生活】』

本作の少し前に刊行された作者の美少女文庫の作品のレビュー記事は、みきりっちさんがアップなさっています。
えすかれ美少女文庫 姉妹丼でいこう!姉妹丼でいこう! (美少女文庫えすかれ) (えすかれ美少女文庫)posted with amazlet at 10.05.21山口 陽 フランス書院 Amazon.co.jp で詳細を見るなごみと理沙子の姉妹丼、心ゆくまで召しあがれ。お嬢様姉妹が贈るハーレムは、処女独占&ナカ出し無制限!?さらに、女体盛りのサービスまで!「今夜は、ママも仲間に入れてぇ」母親の茜も加わり、誘惑メニューは姉妹丼+母娘丼!孕ませ志願の3人...
えすかれ美少女文庫 姉妹丼でいこう! レビュー

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tag : 大学生主人公 童貞 姉妹丼 処女

山口陽「押しかけ美母娘【おいしい手ほどき】」

山口陽「押しかけ美母娘【おいしい手ほどき】」
(フランス書院文庫、2015年10月、表紙イラスト:ゴトウヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

就職先が内定した大学生の衛は、知人から紹介された後輩の杏樹と付き合い始め1ヵ月目で初エッチに挑むも、童貞と処女で上手くいかず失敗に終わる。翌日杏樹の母親・千尋が部屋を訪ね、娘の為に手解きをしてあげると半ば強引に馬乗りで跨がられて筆下ろしされてしまう。母の性格を知る杏樹は奪われる前に自分から処女を捧げようとして、衛の元へ押し掛けるが…?

【登場人物】

小野衛
21歳。大学4年生で大手電子機器メーカーへの採用が内定している。平均よりやや高い身長で華奢な体格の青年。残りの大学生活を謳歌しようと知人の紹介で杏樹と知り合った。これまで女性経験は全く無い。独り暮らし。

水無瀬千尋
38歳。杏樹の母親で8年前に夫と死別し、女手一つで娘を育てて来た。肩まで伸ばした黒髪に巨乳で母性的な魅力を感じさせる美女だが、明け透けな言動からしばしば娘を呆れさせている一面も。ショップの店員として働いているらしい。

水無瀬杏樹
18歳。衛と同じ大学に通う後輩で、母の千尋と苦労しながらも進学している。衛と付き合ってからまだ1ヵ月ながらも人柄に惹かれて抱かれる覚悟はあるものの、聞いただけの拙い知識に惑わされて受け入れられずに初エッチに失敗する。

【展開】

就職先が内定した衛は、知人から紹介された後輩の杏樹と付き合い始め1ヵ月目で初エッチに挑むも、童貞と処女で上手くいかず失敗に終わる。翌日杏樹の母親・千尋が部屋を訪ね、娘の為に手解きをしてあげると半ば強引に馬乗りで跨がられて筆下ろしされてしまう。
そんないきさつを知らない杏樹はその晩に千尋の思わせ振りな態度に挑発され、母親に奪われる前に自分から処女を捧げようと次の日に衛の元へ押し掛けてセックスに至るが、鍵を掛け忘れた部屋にタイミング良く千尋が現れて母娘共々押し掛け状態に。

こうして始まった千尋と杏樹母娘との同居生活。朝っぱらからお目覚めフェラで精を搾り取る母親に苛立つ杏樹は講義を終えると、衛をラブホテルに誘ってソーププレイから馬乗りになっては自分の虜にしようと試みる。一方千尋は杏樹が恋人で自分はおこぼれに預かるだけだと言いながらも誘惑に弱い衛を他の女に奪わぬよう、自分たちに夢中にさせようと口実を付けてデートに誘い映画館で官能的なムービーを見ながら手コキで、公衆トイレでは対面座位で交わるのであった。

そこに杏樹から何度も不在着信が入っていたのに気付き衛は焦りつつアパートに戻ると、案の定杏樹はかなり立腹した様子で待ち受けていた。二人に罰を与えようと意気込んだ杏樹は千尋に尻を付き出す格好になるように命じて手首を拘束し、アナルバイブを使いながらアクメに導いていく。そんな千尋の乱れた姿に勃起を隠せない衛も杏樹に押し倒され、罵倒されながら足でペニスを踏み付けられたまま射精した後、更に馬乗りで跨がられて精を搾り取られる。
同時絶頂で衛に覆い被さるように抱き付く杏樹だったが、そこへ拘束を解きペニスバンドを装着した千尋に逆襲とばかりにアナル処女を奪われ、膜越しにペニスに刺激を受けた衛も再び勃起しては杏樹の膣内に射精する。

夏休みに千尋の目を盗んで海岸にデートにやって来た衛と杏樹だったが、目の前に千尋が現れ抜け駆けは許さぬとばかりに微笑まれると、彼女にはどうやっても敵わぬと諦め主導権を奪われてしまうのであった。

【レビュー】

タイトル通りこの作者らしい奔放な性格の母親と、彼女に煽られ次第にエッチに積極的になる娘との母娘丼作品である。主人公は娘との恋人関係を望むが、母親は大手企業に内定が決まり将来が有望な彼を逃すまいと身体だけの関係で良いと言いつつ主導権を握っていく。そこには娘の恋人を奪うという背徳感は無く、ひたすら快楽に溺れていくのみである。

ここは読み手の取りようによるとは思うのだが、作者の記述から判断すると極めて打算的であり、40歳近い女性にしては肉食で節操が無さ過ぎて下品な印象が拭えないのである。これはフランス書院文庫での山口陽作品の大半に共通する事であり、ヒロインの性格の底の浅さばかりが目に付き、後付けで独り身の淋しさ云々と述べられても白けてしまう。

一方の娘も終始母親の存在を意識しては何とか自分に振り向かせようと懸命になるが、生娘のレベルでは到底敵うはずもなく、当初の可憐さは何処へやらで僅か数日間にしてはあまりの肉食系への変貌振りに唖然としてしまう。同じ傾向のヒロインが二人いると締まりが無いように感じられるし、終盤までに何か一工夫欲しかったのかなと思う。

作者の美少女文庫での近作ではリベンジものの凌辱テイストの作品を多数見受けられるが、フランス書院文庫ではその路線での需要が少なくないと思われるし、何も激しい調教プレイだけに拘る必要はないから一度方向性を広げるべくトライしてみてはと僭越ながらも申し上げるが、いかかであろうか。

tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

山口陽「僕の居候生活 兄嫁・姪・親戚のお姉さんと…」

山口陽「僕の居候生活 兄嫁・姪・親戚のお姉さんと…」
(フランス書院文庫、2010年3月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年10月9日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

大学入学をきっかけに兄夫婦の家に居候する事になった学だが、欲求不満の兄嫁・京子と関係してしまい、更に押し掛け同居を始めた叔母の真奈美や京子の娘の沙耶とも結ばれる。

【登場人物】

市原学
18歳。本人の大学進学と海外赴任で長期間家を留守にする兄の事情も相まって京子や沙耶と同居を始める。童貞。

市原京子
32歳。高校生の時に学の兄と「出来ちゃった婚」している。おっとりして温和でお淑やかな性格だが、性欲には割と従順なタイプ。

遠藤真奈美
27歳。京子の実妹で駆け落ち同然の恋人と別れ、行き場を失って京子の元へ押し掛けた。後先を顧みず行動的で、学に取ってはいじめっ娘の印象が強い。

市原沙耶
14歳。京子の実娘で中学2年生。水泳部に所属し小柄で凹凸の少ない身体だが、京子に似た顔立ちをしている。叔父の学に憧れを抱き、積極的にアプローチを掛ける。

【展開】

学との同居生活を始めたものの彼のブリーフの臭いを嗅ぎながらで自慰に浸るほど欲求不満だった京子はある晩酔った勢いで彼の部屋へ押し掛けると、自分なら兄嫁に寂しい思いはさせないという独り言を真に受けて筆下ろししてあげる事となり、立て続けに正常位で交わり膣外に精液をかけられその熱さに陶酔する。

兄嫁の淫らさに驚きつつ関係を続けていたものの膣内射精は避けていた学だが、数日後沙耶が手料理をご馳走するからとダイニングで待っていると、対面に座った京子から大胆にも足を使って勃起をまさぐっては散々焦らされ終いには素っ気ない態度に出られる。その夜遅く沙耶の目を盗み部屋で京子を四つん這いにして鬱憤を晴らすかのように情交に及び、途中で沙耶に気付かれそうになり肝を冷やしながらも京子の求めに応じ初めて膣内射精するのだった。

数日後講義が休講になり早々と帰宅した学は白昼から京子に口唇奉仕を受けた後、いざ合体という所で真奈美の来訪を受け中断せざるを得なくなり強引な彼女の押し掛け同居が始まったものの、悪戯好きで勘の鋭い真奈美に京子との関係を見抜かれる。ベッドに移動すると真奈美に奉仕する暇も無いほどにたぎっていた学は、激しい腰使いで圧倒し絶頂へ導くと膣内に射精する。

ある日沙耶の勉強を見ていた学は彼女から友人とのAV鑑賞の話を聞かされ、更に勃起したペニスが見たいと胸や足をチラ付かせて誘惑される。そこに京子からお茶にしてはと呼ばれリビングに向かうが、今度は兄嫁から今の内に迫られ相互愛撫から射精した所を早退した真奈美に見られてしまう。
真奈美はあっけらかんと学と京子の関係や自分も学に抱かれていると暴露し言葉巧みに3Pしようと二人を浴室に誘うと、初めは京子と、次は真奈美、再び京子と休みなく学の精を搾り取らんとするが、長く放置されたままの沙耶に全てを知られてしまう。

そんな中真奈美が帰宅していない沙耶の勉強の合間に騎乗位で京子に精を搾り取られた学は、鉢合わせになった真奈美を取りなす間に沙耶の部屋に戻るように促されるが、沙耶から突然下着姿でペニスを見せてとしつこく求められる。そこへ聞き耳を立てていた京子と真奈美が乱入し、沙耶を抱くように勧められ学は混乱しつつも応諾すると、二人のサポートを受けながら破瓜に導くのだった。

こうして憚ることなく三人の女性と関係する日々を送ることとなった学だが、日曜の朝からトイレに入るなり京子にセックスしてと求められ、更にはセーラー服の真奈美、スクール水着姿の沙耶、二人に対抗して裸エプロンになった京子からは後ろの処女まで捧げられ、結局は全員同じタイミングで後ろでも交わる羽目に陥る。

季節は変わり兄に対しての罪悪感を抱いていた学は兄へ連絡すると現地の女性とお盛んだと知って唖然とするが、京子に受話器を奪われると彼女は分かっていたかのように通話を切るなり学を寝室に引きずり込んで再び乱交に浸るのだった。

【レビュー】

第3回美少女文庫新人賞の編集長特別賞を受賞し2008年に「メイド イン バトル!」でデビューした山口陽氏は、現在も第一線で活躍する人気作家でコンスタントに作品を重ねている。

(参考作品)
「メイド イン バトル!」

本作は2010年にフランス書院文庫に進出したデビュー作品である。美少女文庫で母娘丼や姉妹丼実績を挙げているだけに単なる新人ではないし、全体的によく纏まっていて「明るくライトな」官能作品に仕上がっている。

奔放で積極的な「肉食系」ヒロインは山口陽作品全般に共通する要素だが、本作では兄嫁も叔母も姪も全員がそうである。兄嫁が貞淑なのはほんの始めの内で、後はなし崩しというか「旦那がいるのに何やっているの」という印象で、終盤に主人公の兄でもある夫が浮気を示唆する描写もあってか、始めからそうなるように仕組まれていたのかなとまで感じられた。

叔母と姪もやはり肉食系で、前者はともかくとして後者は中学生でそんなタイプなのもやや違和感を抱く始末である。「明るくライトな」官能作品として見れば納得できるとは言え、同じ属性を並べてしまうとちょっとくどくも感じる。せめて処女ヒロイン位は恥じらいの一つもあっても良かったのかなと思われる。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2010/3/24 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。大学生活のため、兄嫁・京子の家で居候をはじめた青年。朝は媚声で起こされ、夜はノーブラ谷間で悩殺され、32歳のむっちり美肉で果たした最高すぎる初体験。二人の秘密を知った親戚のお姉さんとまで姦係を結び、好奇心旺盛なキュートな姪・沙耶に授ける性感レッスン。ひとつ屋根の下で昼夜なく...
僕の居候生活-兄嫁・姪・親戚のお姉さんと…(著:山口陽、フランス書院文庫)

tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 姉妹丼 処女

山口陽「僕が管理人のアパートに美熟女が四人も住んでいます」

山口陽「僕が管理人のアパートに美熟女が四人住んでいます」
(フランス書院文庫、2015年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

公式HPの作品紹介はコチラからどうぞ。

【あらすじ】

就職活動に失敗した総司の為に祖母からアパートの管理人を任される事になるが、独身熟女が多く住む環境で様々なハプニングが起こり、巻き込まれるかのように次々と彼女たちと性的な関係を結んでしまう。

【登場人物】

須山総司
23歳。就職活動に失敗し祖母の計らいで、所有する8部屋構成で2階建てのアパート「如月荘」の管理人として住み込みで働く事に。場の雰囲気に流されやすく、優柔不断な青年。童貞。

錦乃真衣
35歳。201号室の住人で5歳になる娘を一人で育てており、近くの会社の事務員として働いている。元夫の浮気が原因で2年前に離婚。総司が赴任した初日に裸を見られてしまい、意識している。

羽島弥生
38歳。102号室の住人で駅前の病院のナース。仕事は出来るタイプだが、その反動からか部屋にいる時は下着姿でいる事が多い。自らの性的魅力を理解しており、総司をからかいウブな反応を見て楽しんでいる節がある。

堂島治美
36歳。202号室の住人で会社員。生真面目で男性と付き合った事もなく、結婚に必死なあまりお見合いにも失敗し続けていた。控えめなバストにコンプレックスを抱いており、それも男性にモテない理由と結論付けている。処女。

七海貴美江
40歳。103号室の住人で会社員。母性を感じさせる穏やかな物腰に、豊かなバストが特徴的な美女。結婚3年目で夫を失い、それ以降は再婚せずにいる。隣人の弥生の男遊びの激しさで壁越しに声が聞こえる事に辟易してはいるが、基本的には仲は良い。

【展開】

管理人として赴任して数日後、お泊まり教育で娘が不在の晩に真衣に食事に誘われた総司。良い雰囲気になり真衣が風呂を沸かそうとすると蛇口が壊れてしまい、やむ無く総司の部屋に移動することに。
今夜だけでも抱いて欲しいと湯上がりの火照った肌を見せる真衣に誘われた総司は手コキから口内へ射精した後、妊娠を避けようと後背位で裏穴に導かれ童貞を卒業するのであった。

翌朝夜勤明けで帰宅した弥生からトイレの具合を見て欲しいと依頼された総司は、嫌な予感を抱きつつ夕刻に部屋を訪ねる。弥生はいつものように総司をからかうが、真衣と関係した事からか動揺を見せないため即座に彼が童貞を卒業したと見抜く。
執拗に誰と関係したかという弥生の追及をかわした総司だが、奔放な彼女から身体だけの関係で良いからと押し切られ、ナース姿で馬乗りにされて膣内に射精するのだった。

弥生との関係を続けていた総司だが、2週間経ったある晩治美の呼び出しを受けパソコンの接続不良の手当てをする。復旧したモニターに映る婚活サイトの一覧を見られてしまったと動揺を隠せず、あれこれ言い訳がましく迫る治美。
その反応に重いと感じつつも彼女に魅力があると身体で証明させられる事になった総司は正常位で交わり、処女の治美に悦びを与えるのであった。

ある晩残業で遅く帰宅した貴美江は隣人の弥生が総司を部屋に連れ込む所を目撃し、自室に入るなり思わず壁越しに聞き耳を立てながら総司との情交に妄想し一人遊びに浸る。
翌日40歳の誕生日祝いで部屋を訪ねて来た総司に、嬉しさとオナニーのオカズにした気恥ずかしさを感じる貴美江だが、酒が進むと弥生との関係を仄めかし自分も抱いて欲しいと迫り、総司もそれに応えて正常位で交わってしまう。

数日後朝から管理人室で弥生に迫られへばる総司だが、部屋の鍵を掛け忘れた事で来訪した真衣に関係が発覚、挑発する弥生に乗せられ真衣も加わりダブル奉仕を受けていると、治美と貴美江も部屋を訪ねて来て…。

これといった修羅場にならず4人に搾り取られる総司だが、他人に見られる方が興奮する、独身女性はアパートにあと2人いるから仲間にと言う3人に対し、自分の出番が少なくなるからという理由で弥生が反対したのには少なからず安堵するのだった。

【レビュー】

長いタイトルが内容を端的に表している通り、管理人となった22歳の主人公がアパートに住む30代の4人の熟女たちに迫られてハーレムを形成する官能ラノベである。
草食系の主人公からは基本的に手を出さず、管理人としての日常を過ごす内にハプニングに巻き込まれ情交に至るラッキースケベな作風は、フランス書院文庫の山口陽作品ではお約束通りの展開と言えよう。

出だしでシングルマザーの真衣と結ばれたのが後ろだった点を除けば、奔放な弥生、婚活で必死な処女の治美、母性を感じさせる貴美江(巨乳を生かした性戯もある)と基本的な組み合わせは 前作 とそれほど変わりは無い。

因みに今回は山口陽作品で見られがちな妊娠エンドは無いがヒロインたちはみなフリーな立場なので妊娠描写は別に有っても構わないが、イマイチその辺の説得力が不足がちなのを理解し敢えて避けたのであれば納得のいく所である。

【参考記事】

みきりっちさんのレビューブログ「美少女文庫 レビュー」において、作者のもう1冊の新刊を紹介されています。
任務は子づくり!? 後宮騎士団 (美少女文庫)posted with amazlet at 15.02.21山口 陽 フランス書院 Amazon.co.jpで詳細を見る2月発売の美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。主人公は、国王の息子で第一王位継承権を持つ王子です。しかし、政治などには興味は薄く、興味のあることと言えば、女性の事ばかりという問題児でもあります。そんな彼の行動に、遂に堪忍袋の緒が切れた国王。鍛え直すために主人公は、王...
美少女文庫 任務は子づくり!? 後宮騎士団 レビュー


美少女文庫と発売が被ってしまい何かとご多忙なようですが…。その辺も含めて追記にて感想を付け足していますので、宜しかったらお付き合い下さい。

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山口陽「僕と四人の隣人妻 日替わりハーレム生活」

山口陽「僕と四人の隣人妻 日替わりハーレム生活」(フランス書院文庫、2014年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

両親が田舎暮らしを始めたのに伴い実家で兄夫婦と暮らし続ける事になった拓夢は、3軒先の中井家の母親が怪我で入院し見舞いに行って再会したのをきっかけに、憧れのお姉ちゃんである桜と関係を持ってしまう。
立て続けに隣人の瑞穂やクリーニング店の店主の郁美、更には兄嫁の優子とも関係を持った拓夢は窮地に陥るが…。

【登場人物】

赤羽根拓夢
20歳。大学生。父親が定年を機に夫婦で田舎暮らしを始める事になり、年の離れた兄夫婦と一緒に実家に残り暮らす事になった。

赤羽根優子
30歳。拓夢の兄嫁。毛先に緩やかなカールの掛かったミディアムボブで、年相応に熟れた体つき。結婚して半年になるが、多忙を理由にセックスレスに陥っている。

中井桜
28歳。赤羽根家の3つ隣に住む中井家の長女で、7年前に結婚を機に県外の街で生活をしていたが、母親が怪我を負い入院した為、暫く実家に住む事に。拓夢の初恋の女性。40歳近い夫とは夫婦仲は円満だが、セックスの頻度が少ないのを気に掛けている。

月島瑞穂
38歳。赤羽根家の隣人で何かと一家を気に掛けている。7つ年上で婿養子の夫と結婚して15年になるが、夫婦の営みが無くなって久しく子供は居ない。グラマラスな体型で拓夢も関心を抱いている。

代々木郁美
36歳。夫の実家が営むクリーニング店を任されており、固定客も有って何とか保っている。他の3人より控えめなバストにかなりのコンプレックスを抱いており、夫がその手の店に行ったと知り昼間から自棄酒を飲んでいた所を拓夢に見付かる。

【展開】

中井家の母親が入院したと知り見舞いに行った拓夢は桜と再会して夕食に誘われ、すっかり大人の男になったと感心していた拓夢から憧れの人だと聞かされると、一晩だけという条件で拓夢の熱い迸りを受け止めるのだった。

数日後月島家へ届け物にやって来た拓夢は、セーラー服姿で豊満な肢体を見せ付ける瑞穂と遭遇する。
夫に関心を持ってもらおうと着替えていたのを見られてパニックになった瑞穂だが、凄くエロいという拓夢の言葉に喜びを感じ関係に至る。

両親が育てた作物のお裾分けにと代々木家を伺った拓夢。そこには夫がおっぱいパブに行ったと知り、コンプレックスを刺激されて自棄酒を煽る郁美の姿が。
何とかなだめすかそうとする拓夢だが、結局貧乳でも魅力的だと言わされ、悪酔いした郁美にのし掛かられて関係を持ってしまう。

そんな中セックスレスに耐えかねて夫を誘惑するも多忙を理由に断られプライドが傷付き燻った性欲を持て余した優子は、
翌朝皆が出掛けた後で洗い物をしようと拓夢の使った箸を見付け、彼の指先に見立てて愛撫しながらオナニーするが、兄嫁の様子に不審を抱き一旦帰宅した拓夢に見付かる。
欲求不満だろうと迫った拓夢は半ば強引に彼女を抱くが、そこへ兄も忘れ物を取りに引き返して来た為トイレに潜みハラハラしつつも、夫婦のやり取りを聞いて嫉妬し後背位で彼女を貫き射精する。

数日後看病疲れの桜を癒そうと、瑞穂の提案で優子や郁美を連れてショッピングに出掛ける。勝ち誇った表情の郁美の口ぶりから、全員が拓夢と関係したと知った4人は拓夢に罰を与えようと部屋で待ち構え、代わる代わる拓夢と交わり精を搾り取るのだった。
こうして交代で4人と関係を始めて3ヵ月後のある日、優子は嬉しそうに夫へ妊娠の事実を告げ、他の3人も同時にオメデタだと話しながら意味ありげな視線を向けられた拓夢は冷や汗を流すのだった。

【レビュー】

近年のフランス書院文庫において、弟レーベルである美少女文庫を主戦場とする作家の進出が増えており、作者もその一人である。既に作品数も11となり、今や誘惑作品のラインナップに欠かせない1人である。
これまでも複数の登場人物によるハーレムエンド作品を刊行しているが、フランス書院文庫では初めてヒロイン4人が登場する作品である。

各章で各個撃破、終盤でハーレム形成という至ってシンプルな形だが、残念ながらこれまでにもそうした話は他の作家によって書かれているし、特に目新しいと思われる部分や、工夫を感じさせる箇所は見当たらなかった。

各個撃破という進行だと主人公とヒロインとの関係や、ヒロインが夫との夜の生活に不満を抱き主人公と結ばれる背景に行を割く必要があるが、作者自身が懇切丁寧に描写しようとするあまり、一度で済ませれば良いのに場面転換するとまた説明し始めてしまっている。
これでは説明だけで1章分の限られたパートの前半を費やしている上、いざ情交場面となるとテクニックが稚拙な主人公の精力任せで何とも淡白な展開となり、これが4人分繰り返されるのだから途中で飽きてしまう。

弟のような主人公の成長を見てつい誘惑したくなった桜、夫を誘惑しようとセーラー服を来ているのを忘れ来客に応じた瑞穂、貧乳なのを気にして自棄酒を煽る郁美、欲求不満から義弟の箸を使ったオナニーをする優子と個々の設定は面白いものがある。
何とか目先を変えたチャレンジングをという意気込みは十分に分かるのだが、官能小説というよりは単にいやらしい人妻が登場するエロラノベといった趣であり、果たして作者の目指す方向は何処なのかがイマイチ見えて来ない。

単に欲求不満の人妻が無計画に若者とセックスを続けた結果、全員が妊娠に辿り着くのもあまりにも軽過ぎると思うし、これでは主人公が種馬扱いで夫への背徳感も殆ど感じられない。全員人妻にした理由は何だろうか。
美少女文庫の場合なら様々なファンタジー要素を盛り込めるのでその設定で楽しめるが、官能小説なら例えば全員人妻にした狙いをハッキリさせておかないと、終盤の懐妊ネタ頼みで「作者がこれまでに何回も使った題材」である。

巽飛呂彦氏の後継者たる「明るいコメディタッチの官能小説」を目指すのなら展開や文体にもう一工夫欲しいし、
「孕ませて終わるエロラノベ」で良しとするならばそれで突き進んでも良いのかもしれないが、現状は中途半端な印象である。

tag : 大学生主人公 童貞 4人以上

山口陽「最高に危険で淫らな『ズル休み』 叔母、伯母、そして従妹と」

山口陽「最高に危険で淫らな『ズル休み』 叔母、伯母、そして従妹と」(フランス書院文庫、2014年4月、表紙イラスト:喜多啓介)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

学校をサボり同居している叔母の涼香の後を付けた冬也は、電車の中で衝動的に痴漢行為に及んだ後自宅で彼女と関係を結んでしまう。数日後再び学校をサボり涼香とセックスしている現場を訪ねて来た伯母の順子に目撃されるが…。

【登場人物】

御船冬也(とうや)
高校生。父親の転勤とそれに母親が付き添い不在になったのに伴い、母方の実家に預けられる事になった。彼女が居ない歴が年齢と同じ位のモテない少年。男子校に通い成績は学年トップクラス。童貞。

長谷川涼香(りょうか)
29歳。冬也の母方の叔母で、現在は冬也や愛美と共に実家で暮らしている。艶やかなロングストレートの黒髪にメリハリの付いた体つきの魅力的な女性。男性との付き合いが無くなってから久しい。

浦辺順子
38歳。冬也の母方の伯母で最近までは実家に暮らしていたが、夫の転勤に伴い愛美を妹の涼香に預け県外に転居している。夫とは一回り年が離れておりセックスレス気味だが、愛情を抱いている。黒いショートヘアに涼香より豊かなバストの美女。

浦辺愛美(あいみ)
冬也より1つ年下の高校生で順子の娘。親元を離れ冬也や涼香と同居している。陸上部に所属しており、スレンダーで筋肉質な体つきだが若々しい瑞々しさに溢れている。優等生で家事もこなす冬也に憧れを抱いている。処女。

【展開】

ある朝学校をサボって涼香を尾行し同じ電車に乗り合わせた冬也は出来心から彼女に痴漢行為を働き、遂には直に秘所に触れ絶頂に導きますが、彼女にばれて自宅に連れ戻されます。
自宅に戻るなり見ず知らずの痴漢に欲情していただろうと開き直った冬也に対し、図星を突かれた涼香は拒否する言葉と裏腹に後背位で貫かれると、いつの間にか絶頂を味わいながら中出しを許してしまいます。

愛美の居る手前涼香と揃ってズル休みした冬也は日中自宅で抱き合っていると、一家を驚かそうと合鍵を使って入室した順子に見られてしまい、一段落した冬也は部屋で泥酔していた彼女に脅される形で騎乗位で関係を結ばされます。

10日後の朝、冬也は家を出るなり自宅前で待ち伏せしていた順子の命で無断欠席させられ、素面の状態の彼女と関係を持っている内に学校からの連絡を受け慌てて自宅へ戻って来た涼香と鉢合わせになります。
順子に言葉巧みに挑発された涼香は情事を暴かれ最早自分が咎める立場に無いのを悟り、雰囲気に流され姉にアナルを弄られながら一緒に冬也の精を搾り取ります。

数日前から想い人の冬也の部屋から壁越しにエッチな声が聞こえオナニーしていた愛美はある晩に彼の部屋から出て来る涼香と鉢合わせになり、翌日2人が揃って休むと知ると一旦は登校しつつも早退し帰宅します。
想像していた通り自宅で2人がセックスする現場を見た愛美は若さなら負けないと涼香を挑発し冬也に跨がろうとして失敗した為、涼香の手解きを受けながら処女を失います。

3ヵ月後愛美は冬也が順子とも関係を持っているのを知り、頻繁に自宅を訪れ明け透けな態度を見せる母親に呆れながらも涼香も含めた3人で主導権を握り代わる代わる股がり冬也の精を搾り取ります。

【レビュー】

美少女文庫で活躍中の山口陽さんの10作品目のフランス書院文庫の作品です。近年美少女文庫との兼業で執筆ペースが上がっていて昨年は両レーベルで合計6冊出版しましたが、流石にこのペースが続くと質の低下やマンネリ化が気になる所です。

そんな中での本作はタイトル通り主人公が学校をズル休みしてヒロインたちと交わるという内容で、果たして叔母や伯母の立場の女性が少年を唆して学校を休ませる事の是非はともかく、着眼点は面白いと思います。

ヒロインは3人居て10代の生娘から30代の人妻まで揃えており、当初叔母の涼香には電車の中で痴漢行為をしたり強気に出て関係を結んだりはするものの、
後半になると場面は常に家の中だし主人公は一転してマグロ状態になり、これまでの山口陽作品お馴染みの展開だったので何か変化が欲しかったです。

読んでいて正直疑問に思ったのは、主人公の叔母や伯母、従妹という近い関係にした割には涼香しか近親相姦の意識が感じられず、別に順子と愛美は隣家の未亡人と下級生という他人の母娘でも良かったし、これなら場面転換もしやすいと思いましたが…。

後は山口陽作品の特徴であるフリーダム過ぎるヒロインの伯母の順子ですが、普段は38歳の人妻らしい貞淑さがセックスになると一転して獣になるのならギャップが感じられて面白いでしょうけど、いつも明け透けな言動だと苦笑する他にないです。

このようなヒロイン設定は美少女文庫では歴史人物になぞらえたり、学園ものの教師だったりとファンタジー要素のエロ作品とするのなら面白いのですが、
これを官能小説となると何処かで現実的な場面と擦り合わせようとすると、薄っぺらく底が浅い女性に見えてしまい致命的とも言えます。

これまでに10作品も出されているだけに黄金パターンの型を崩すのは難しいかもしれませんが、だからこそこの辺りで変化を付けた方が良いのかなと気になってしまった次第です。

【紹介記事】

愛好家Sさんの紹介記事はこちらです。

1997『最高に危険で淫らな「ズル休み」 叔母、伯母、そして従妹と』

山口陽「若女将と熟女将 美母娘の宿」

山口陽「若女将と熟女将 美母娘の宿」(フランス書院文庫、2013年11月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

高校時代に告白して失敗した理恵子から実家の旅館に招待された智康は、彼女から思いがけず告白され付き合う事に。そこへ娘の彼氏を品定めしようと、母親の幸恵が智康の部屋を訪れる。

【登場人物】

秋野智康
22歳。大学4年生。内定は貰っている。高校生の時に理恵子に告白し撃沈しているが…。

真木理恵子
22歳。高校生の時に父が亡くなり、学校を中退し跡継ぎとして旅館で働く若女将。智康を好きだったが、実家の都合で引っ越す前だったのと照れ隠しも有り、彼の告白を断った事を後悔している。

真木幸恵
42歳。理恵子の実母で旅館の女将。和装が似合う美人でグラマラスな女性。

【展開】

理恵子の誘いで彼女の実家の旅館に招待された智康は、露天風呂に入って来た理恵子から告白され、2人は童貞処女を卒業します。
露天風呂の掃除と偽り封鎖する娘の様子に興味を持った幸恵は翌日の昼に智康の部屋を訪れ、品定めするつもりがなりゆきで関係を持ちます。
罪悪感を振り払うが如く智康はその晩は露天風呂、翌日のデートでは屋外で理恵子と激しく交わります。
母親を紹介する話がいつの間にか3人で貸し切り風呂に入る事になり、酒を飲まされ酩酊した理恵子に性のレクチャーをするという名目で幸恵も混ざり智康は2人とセックスします。
酔いの為か母親の前でセックスをした所までしか覚えていない理恵子の様子に智康はほっとしつつ、彼女の為に内定を断り旅館で働く事を告げるのでした。

【レビュー】

これまで対抗ヒロインの奔放さ加減に個人的には面喰らう事が多かった山口陽さんの作品ですが、本作では理恵子と序盤で結ばれ、
それ以降も彼女とのラブラブぶりが中心で、幸恵はつまみ食いする程度と実に「ベタ」過ぎる展開で正直驚きを感じました。
黒本のコンセプトは恋人や夫婦同士イチャイチャするのは当たり前で、それに行を割くのはあまり好まないという印象だったからです。

理恵子は可愛らしく、エッチな事に恥じらう至って普通の成人女性ですが、露天風呂や青姦にそれほど抵抗も無く大胆な所も有りますがなかなか良かったです。

幸恵は口調が40代にしては間延びした語尾を使うなどやや若いのかなと思いましたが、あくまでも娘の事を大事にする前提で自分もちゃっかり戴くという言動が面白かったです。

山口陽「婚約者のふたりの姉 危険な密会」

山口陽「婚約者のふたりの姉 危険な密会」(フランス書院文庫、2013年5月)

【あらすじ】

恋人の由香里の両親に結婚申し出の挨拶に行った健一は、そこで元恋人の真澄から昔の関係をネタに脅され肉体関係が復活する。
健一と真澄との過去に疑問を抱いた綾子は関係を問い質すと、真澄の姦計により口封じに彼と持たされる事に。

【登場人物】

安本健一
30歳。会社員で同じ会社に務める由香里と婚約した。学生時代は複数の女と関係を築いたが、社会人になってからは真面目になった。

小野真澄
30歳。由香里の姉で綾子の妹。同じ大学に通う健一とは一時恋人関係だったが卒業を機に別れた。
自由奔放で性欲に正直な、派手な外見の艶かしい肢体の女性。本作での掻き回し役のヒロイン。

小野綾子
32歳。由香里や真澄の姉。専業主婦で夫を婿養子に迎えた。大人しくて押しに弱い性格で、腰まで伸びた艶のある黒髪でメリハリのあるプロポーションの清楚な女性。

小野由香里
26歳。同じ会社に勤める健一の婚約者。小野家の三女。性に対して奥手なタイプで、セミロングヘアで均整の取れた身長150cmほどの可愛らしい女性。

【展開】

由香里の両親に挨拶に伺った健一は元恋人で彼女の姉で有る真澄と再会し、2人の親密な過去を撮った画像をネタに関係を迫られます。
真澄との激しい交わりを思い出した健一は由香里で物足りなくなり関係を続けますが、2人の関係を訝った綾子も真澄に焚き付けられた健一と関係を結ばされます。
由香里の目を盗むようにそれぞれ続いていた関係は遊びに行った姉妹の実家でも繰り広げられ、結婚式当日も控え室で2人から誘惑される始末でした。

【レビュー】

真澄は健一に過去の関係をネタに関係を迫ったり、綾子の避妊具の数を数えて夫婦の営みが無い事を示唆したりといくら奔放で有るにせよやり過ぎの感が有ります。
毎作のように掻き回し役を出して似たような展開になっており、そろそろ変化を付けても良い頃だと思いますがどうでしょうか。

綾子は始めてが無理矢理に近い状況だったにも関わらず、次からは自分から関係を求めるのはやや変化が早い気がします。
ただ所々で由香里から電話が有ったり、実家のトイレの扉越しに声を掛けられて恥ずかしがる様子はまだ人間らしさを感じました。

健一は妻になる女性を裏切っているという意識が薄く、ヒロインも含めて心理描写の底の浅さが抜けていないと思います。

山口陽「妻の母・三十九歳」

山口陽「妻の母・三十九歳」(フランス書院文庫、2013年1月)

【あらすじ】

身重の妻が入院しひとり暮らしとなった娘婿の蓮治の為、身の回りの世話を焼く事になった和代。2人はふとした事から関係を持つが、更に妻の担当の産婦人科医とも結ばれてしまう。

【登場人物】

竹之内蓮治
今春大学を卒業したばかりの新社会人。千佳の夫。大人しい印象が強い青年。

三谷和代
39歳。千佳の母親。お淑やかで母性的な印象が強く、柔和な空気を醸し出しており、セミロングの黒髪で豊満なバストが特徴的な女性。初老を迎えた夫は仕事の虫でセックスレスが続いている。

松山輝美
40歳。産婦人科の医院を開業している。和代の高校時代の先輩で昔から男癖が悪い。長い髪をアップにまとめてメガネを掛け、過剰な色気を漂わせる。

竹之内千佳
蓮治の妻で年齢は20歳代前半?切迫早産の疑いが有り、輝美の勧めで入院中。愛らしい雰囲気を持ち、喜怒哀楽が激しい小柄な女性。

【展開】

蓮治の性欲処理の痕跡を目にして自慰に浸る和代。そこへ帰宅した彼が欲望のままに暴走し、久々のセックスの快感に目覚めた和代は蓮治の性欲処理と言い訳しつつも関係を続けます。
週末の病室で蓮治は千佳に欲情した様子を目にした輝美に誘われ躊躇するも、分娩室でアナルセックスに至ります。
輝美は和代が足繁く蓮治の元を訪れているのを掴むと彼女を呼び出し、当て付けるように医院の屋上で蓮治と交わり自分との関係を黙認させます。
千佳が出産を迎え、実家で同居生活を始めた蓮治は2人との三角関係を清算出来なくなります。

【レビュー】

展開ではあまり触れませんでしたが、蓮治は千佳の病室で彼女にキスしたり搾乳プレイをする描写が有ります。若い千佳を妊婦設定にしたのはその為と思われます。

和代は年の離れた夫に欲求不満を抱えており、ふとしたきっかけからずるずると関係を続けるのは納得出来る所で、情交場面は良かったです。
ただ39歳で身重の娘が居る和代の設定は随分と無理をしたなという印象で、30歳前後の妻の姉でも充分納得のいく展開だったのかなと思います。

輝美は40歳女性で産婦人科医という立場を考えればもう少し恥や外聞も有って良い筈で、自分の医院の屋上で白昼堂々とセックスする必要性を感じません。
寧ろ和代が蓮治と交わっている現場に踏み込み、有無を言わせず自分も仲間に加えてもらう展開でも良かったと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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