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神楽稜「年上トライアングル 人妻誘惑カフェ」

神楽稜「年上トライアングル 人妻誘惑カフェ」
(フランス書院文庫パラダイス、2006年7月、表紙イラスト:廣瀬龍)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年11月3日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

さやかが営む喫茶店に出入りし彼女に憧れる俊也。喫茶店の常連で彼を愛する瑠衣や菜々子の提案でコスプレカフェにリニューアルする事になり、コスプレ姿の3人に代わる代わる誘惑される事に。

【登場人物】

佐東俊也
19歳。大学生で配送のアルバイトをしていた。喫茶店のリニューアルを提案し厨房を担当する事に。

見崎さやか
31歳。元恋人の間で1度きりのセックス経験が有り、その時に授かった5歳になる娘が居る。翻訳作家の片手間に喫茶店を営んでいるが赤字続きで店を畳もうかと考えていた。セミロングの髪でEカップ。

黒崎瑠衣
40歳。栗色の長い髪を縦ロールにしている。病気で子供を産めない体である事を口実に夫は外に愛人を作っている。メートル近くあるGカップで、趣味の一環で多数のコスプレ衣装を収集している。

木村菜々子
25歳。会社役員で2人の年頃の子供のいる歳の離れた男性と結婚している。暇を持て余し瑠衣と共に喫茶店によく出入りしている。やや甘えた口調で、あまり頭が良いとは言えない言動が多い。ショートヘアでスレンダーな体躯のCカップ。

【展開】

俊也がなかなか誘惑になびかないのを見て、瑠衣は菜々子と手を組んで荷物の配達を口実に自宅へ招くと、彼をチャイナドレス姿で挑発しながら無理難題を押し付けて菜々子と共に肉体関係を結ぶ。しかし俊也の口からさやかが店を畳もうとしていると聞かされると愛する男の為に何とかしようと考え、最終的に俊也の提案に乗り喫茶店をコスプレ風カフェにする事を思い付き、さやかを説得する。

早速カフェを開店すると近年にない売上を出した事もあり宴会に雪崩れ込む一同だが、そこで酔い潰れた俊也はさやかの家の二階で淫夢を見ていて翌朝目覚めると、タイミング悪く風呂から出て来たさやかと遭遇し夢と混同したまま彼女を押し倒そうとして激しい抵抗に遭う。落ち込んだ俊也は部屋に逃げ帰り引き籠るが、数日後フライトアテンダント姿で訪ねて来た瑠衣を抱いて力付けられ、さやかと逢って謝罪しようと決意する。

あからさまに俊也に好意を抱いているのを隠そうとしないさやかを見て、ある日瑠衣と菜々子は店が終わると早々に帰宅し二人きりにしようとする。片付けが終わるとさやかは俊也にこれまでの経緯を話し、自分を変える為に抱いて欲しいと告げる。俊也はさやかの処女膜が再生されていて窮屈なのに感慨を覚えつつ、立て続けに膣内へ射精するのだった。

さやかと結ばれて以来すっかり放置され不機嫌な態度を見せる菜々子は、ある日仕事の帰りに俊也を車に乗せるとスーパーの駐車場に車を停めて体操服とブルマ姿になり挑発する。俊也はさやかと同じように瑠衣や菜々子も好きだと謝罪し一戦交えて帰宅したものの、娘の運動会の帰りだというさやかまで同じ格好で現れ身体を求められて肝を冷やす。浮気に寛容なさやかの態度に安堵し情交を済ませたものの、そこに瑠衣が現れ修羅場となる。

数日後ラブホテルへ連れられた俊也は、さやかにうつつを抜かすようなら菜々子ともども店を辞めると瑠衣に言われ全員好きなんだと返答するが、それでも自分が先だと争う二人に業を煮やし自分の言う通りにして欲しいと求める。瑠衣や菜々子と同じようにさやかの秘所も剃毛した俊也は、毎日続く彼女たちとのプレイに圧倒されつつも、明日はどんなコスプレにしようかと考えるのであった。

【レビュー】

パラダイスシリーズ7作品目の本作は、神楽稜名義の2作品目でもあり、喫茶店の再生物語というよりは20代~40代までの3人とコスプレでセックスする事に重きが置かれていて、メイド服、バニーガール、フライトアテンダント、チャイナドレス、体操服+ブルマなどが登場する。

さやかをメインに置きつつも他の2人との情交場面の方が若干多いように感じられ、主人公は他の2人に筆下ろしされた時は言いなりだったものの、瑠衣を一度言葉責めで貫き絶頂に至らせると肉食系になるのはやはり巽飛呂彦作品お馴染みの展開であろう。終盤2章でコスチュームのパターンを変えてはいるものの、コスプレ熟女3人vs.主人公の構図に違いはなく、ややダレてしまったような印象も拭えなかった。

tag : 大学生主人公 童貞 熟女限定

神楽稜「熟・女・接・待 最高のリゾートホテル」

神楽稜「熟・女・接・待 最高のリゾートホテル」
(フランス書院文庫パラダイス、2005年12月、表紙イラスト:廣瀬龍)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年11月2日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)


【あらすじ】

瀬戸内海に面したリゾートホテルに投資ファンドの担当者としてやって来た康祐。ホテルを乗っ取られると勘違いした女性たちにより、次々と思わぬ肉体での歓待を受ける事になる。

【登場人物】

久米田康祐
23歳。投資ファンドの担当として、日名子の経営するホテルへやって来た。性格は真面目で女性にもてはするが、性体験は無い。高校時代は水泳部に所属しており、引き締まった筋肉質の体型で馬鹿が付くほど生真面目な性格。

向井日名子
38歳。10年前に亡くなった夫の跡を継いでホテルを経営しているものの、おっとりした性格からか周りからは頼りなく、また年齢よりも若く見える。

向井なつき
20歳。女子大生。普段は東京の大学に通う為に一人暮らしをしているが、じゃじゃ馬娘で康祐の事を端から乗っ取り屋と勘違いしており、必要以上に毛嫌いしている。

村瀬志津
40歳。地元で缶詰工場を営む夫とは20歳以上離れているが、夫婦仲は順調。元は水商売に就いていて和服の似合う女性。ホテルの上客の1人でなつきの言われるままに勘違いし、色仕掛けで康祐を撹乱しようとする。

樹里(佐藤清子)
30歳。3年前に漁師だった夫を亡くしているものの、保険金で生活には困らないらしく趣味の範囲で海女の真似事をしている。かつては伝説のソープ嬢・樹里として名を知られていた。志津とは顔馴染みで、彼女の依頼で康祐を誘惑する事に。2歳になる娘がいる。

藤堂八千代
27歳。龍印神社の神主で巫女。康祐が偶々滝修行をしていた所を通り掛かって飛び込みと勘違いし知り合う。神社一帯を観光地化したいという彼の熱弁に惹かれ、自らも変化したいと関係を望む。パイパンで秘かに被虐願望が有る様子。

【展開】

康祐がやって来ると聞いて早合点したなつきに説き伏せられ、日名子は志津の協力を受けて彼を色仕掛けで丸め込もうとする。予想していたのとは違い好青年の雰囲気を漂わせる康祐を一目見て気に入った志津はシナリオ通り話を聞く振りをしながらも、飲み物に催淫薬を仕込み気絶させる。気が付いた時には康祐に襲われたと言う筈だった志津だが、彼が童貞と知ると騎乗位で跨がり彼の真面目さを気に入り一人前の男にしようと樹里を紹介するのだった。

翌日海辺で樹里と出逢いホテルへ戻って来た康祐は、彼女からかつてソープ嬢であった事や彼を一目見て気に入ったのだと聞かされる。初めは自慢の技巧で樹里に一方的にされるがままだった康祐だが、再チャレンジを求めると一度射精した余裕もあって今度は樹里を絶頂に導く事に成功する。

ホテルと島の方々を出回る康祐は龍印神社にやって来るが、滝行中の八千代を見て飛び込みと勘違いしてしまい、反撃を受けて意識を失う。康祐が目を覚ますと八千代は服が乾いたら出て行って欲しいと素っ気ない態度を見せるが、町の観光と神社を組み合わせたプランを熱心に説明する。すると八千代から自分を変える為に抱いて欲しいと迫られ、意外にも被虐願望を持つ彼女を後ろ手に縛ってスパンキングしながら四つん這いで交わるのだった。

一方康祐を尾行していたなつきは八千代の家に泊まっていたと知り、自分が誘惑してでも彼の所業を暴こうと息巻く。しかし日名子は自分が康祐を誘惑するからそれをビデオに収めようと身代わりを提案するものの、いざとなると娘が見ているのを忘れて肉欲に溺れてしまう。最早母親ですら役に立たないと気付いたなつきは自ら康祐を誘惑するが、雰囲気に流され処女を失い帰京すると息巻く。

入れ替わりに女性たちを部屋に招く女たらしだと激怒するなつきに対し志津と樹里は惚れた男のことを信じなさいと諭し、康祐は一堂を前にホテルの再建プランを説明する。誤解していた自分を責め部屋に籠ったなつきは二日後に日名子に付き添われて謝罪すると、康祐の部屋でもう一度抱いて欲しいと告げる。謝罪の印だと秘所の翳りを剃り落とした母娘を前に康祐は一緒に奉仕させたり、母娘で愛し合わせたりした後で、二人を並べて交わり愛情を深めるのだった。

【レビュー】

2005年に試験的に導入されたレーベルである「フランス書院文庫パラダイス」はラブコメディーを意識した程々の軽さ、読み手に癒しを与えようとの趣旨で全部で8作品刊行されている。作者の名前を見ると本レーベルの為に用意されたようであり、全ては分からないものの、本作を担当した「神楽稜」氏は当時誘惑作品にシフトし始めていた巽飛呂彦氏の可能性が高いと思われる。

ホテルを経営する未亡人とその娘、有閑マダム、元ソープ嬢の海女、巫女と現実的な路線とコスプレ的な要素を織り混ぜており、独特なオノマトペが多用されているのはまさに氏の特徴を表しているように感じられる。現在は美少女文庫にも進出しており黒本での刊行ペースは落ちてはいるが、年7作品出していた時期もあるから掛け持ちは充分可能だったと思う。

tag : 社会人主人公 童貞 母娘丼 処女

赤星優一郎「やさしく癒して 若妻バスガイド」

赤星優一郎「やさしく癒して 若妻バスガイド」(フランス書院文庫、2006年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

商店街のくじ引きで4泊5日のバス旅行が当たった俊介。何故かバスの社内は運転手を除いて女性ばかり。
新米人妻バスガイドの菜津美に心惹かれるも、回りの熟女たちが放っておくはずもなくモテモテに。

【登場人物】

小林俊介
24歳のしがない会社員。福引きで当たりバス旅行に行く事に。女性経験が少ない為、やたらにエッチ方面の妄想が膨らみやすい。

吉川菜津美
21歳。幼なじみの夫と結婚。家計を支える為、憧れのバスガイドになった。天然でそそっかしい所が有るが、セミロングの黒髪で愛嬌の有る顔立ちに意外に豊かなバストの持ち主。

秋山涼子
35歳。既婚者らしい。菜津美の研修の指導役として同乗した先輩バスガイド。緩やかなカールの栗色の髪に魅惑的な身体の女性。

望月佐和子
30代後半?3年前に夫を亡くしている。貴婦人を思わせる気品の良さを感じさせる。俊介が隣の席に座ったのをきっかけに親しくなる。

慶子
32歳。郁美と同級生で毎年バス旅行に出掛けているらしい。既婚者。スレンダーな体躯でサバサバとした姉御肌の女性。

郁美
32歳。慶子と同級生。既婚者。ぽっちゃりとした体躯と愛嬌の有る性格の女性。

若杉絵理香
28歳。独身?赤いセルフレームにショートヘアの添乗員。仕事に慣れた感じであまり愛想は良くない。脱ぐと意外にナイスバディなタイプの女性。

【展開】

第1章は粗相をした菜津美の代わりに謝罪を込めてと涼子からフェラチオ奉仕され、第2章は未亡人の佐和子の事情を知り休憩中にバスの車中で対面座位で交わります。
第3章はビーチで慶子と郁美に誘惑され、第4章は怪我をした絵理香をおんぶして助けてあげたお礼にと彼女から肉体奉仕されます。
第5章は涼子の頼みでバスの車中で菜津美にセクハラまがいのレッスンをした後、更に夜は俊介の部屋で個人レッスンをします。
第6章は菜津美の見ている前で絵理香の口内に発射したり、3人の熟女にイタズラされた後、車庫に戻るバスの中で涼子、菜津美の順にセックスします。

【レビュー】

本作はパラダイスシリーズ8作品目となりますがシリーズ最終作で、作者の赤星さんに取っては2作品目です。

主人公がバス旅行で知り合った女性たちにモテモテになってしまうシチュエーションは、確かに男に取ってはパラダイスです。その反面、不満に感じる点は少なく有りません。

まず主人公が気に掛けている菜津美に人妻要素の必要性を感じません。女性として恥じらう場面は有るけれど、21歳の女性なら独身の方が良かったのではと思います。
他の女性たちもツアー客の人妻3人だけなら良いのですが、絵理香や涼子にまで手を付ける様だと気が多い男なだけにしか見えませんし、
その女性たちとの情交場面はエロさでは取り立てて深みが有る表現は無かったと思います。一時の快楽を主人公に求めただけかとなりますね。

作者自身が官能描写の有るコメディを追求したのでしょうが、デビュー作同様過剰なまでの文章修辞が却って笑えない要素でも有り、残念ながら読後感は良くなかったです。

穂南啓「【誘惑スポーツクラブ】 金曜日の熟妻たち」

穂南啓「【誘惑スポーツクラブ】 金曜日の熟妻たち」(フランス書院文庫、2006年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

インストラクターとして採用された耕太は揺れる乳房や汗ばむ柔肌に誘われ、熟女会員やインストラクターと次々に関係してしまう。

【登場人物】

那須野耕太
22歳。体育大学を卒業し、スポーツクラブでインストラクターとして採用される。肉体派というよりは清潔感が溢れる好青年。

志木史香
37歳。チーフインストラクター。背が高く京人形のような神秘めいた雰囲気だが、表情に乏しいので冷たい印象を持たれる。7年前に夫を亡くしている。Eカップ。

河本由佳里
29歳。上級インストラクター。小柄でエキゾチックな雰囲気を持つ美女。1年前まで彼氏が居たが、彼女の性欲の強さに逃げ出している。Dカップ。

湊真綾
23歳。初級インストラクター。小柄で童顔の為幼く見える。バイトから出世し実力はそれほど高くないが、耕太には先輩ぶってみせるなど可愛らしい部分が垣間見える。

野口貴江
34歳。ウェーブの掛かった栗色の髪に若々しい印象で貴婦人を思わせる言動の女性だが、夫とのセックスは少なく受け身がち。主婦グループのリーダー格。Fカップ。

橋川千波
25歳。漆黒のボブカットの髪型でスレンダーな体つき。事務系の仕事をしており、残業で遅い時間に来る事が多い。

【展開】

本作は第1章で人物紹介、第2章は貴江、第3章と第4章は千波、第5章は真綾、第6章は史香、第7章は由佳里となっています。

【レビュー】

パラダイスシリーズ6作品目です。作者の穂南啓さんも初見の方で今の所本作のみの出版となっていますが、人妻要素も年上要素も含み比較的ポイントを押さえた手堅い作りです。

スポーツクラブを舞台に、ヒロインはインストラクター3人と会員2人で耕太は次々に彼女たちと関係を持つ事になります。
舞台設定を活かして、千波とはバランスボールを使ったアクロバティックなセックスやロリ属性の真綾とは器具を使った失禁責めも有りましたね。

これまでのパラダイスシリーズとは違い本作の耕太はそれなりに女性の扱いに慣れていて、
真綾には肉食系で言葉で攻め立てる一面もあるものの全体的には年上に甘える部分が多く好感が持てました。
一方のヒロインたちは全員耕太より年上という事も有り、主導権を取るパターンが多かったようですね。特に女王様気質の史香には小水マーキングされたりも…。
最後は本命で肉食系の由佳里に落ち着くも、他のヒロインもなかなかしたたかで嫉妬深そうですし、逆に耕太が食べられている気もしますが…。

都倉葉「下町巫女三姉妹」

都倉葉「下町巫女三姉妹」(フランス書院文庫、2006年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

美しい三姉妹の居る神社で住み込みで働く事になった秀司。どうやら跡取りとして婿にしたい様子で、姉妹からアプローチされるのだが…。

【登場人物】

桐原秀司
23歳?神道学部出身で大学卒業後バイトで食い繋いでいた。恩師の知人で有り宮司を務める戸河家に住み込みで働く事に。

戸河美華
27歳。戸河家の長女。地元の信用金庫に勤める。やや茶色がかったウェーブの髪で雰囲気は大人の女性を感じさせる。本人は婿を貰って神社の跡を継ぐ気は無いが、秀司の事は気にいった様子。

戸河沙耶
秀司の1つ下で戸河家の次女。家業に熱心で男に免疫が無く、秀司への第一印象はあまり良くないように見えたが、内心では好きになっていた。予知夢を見る能力が有る。処女。

戸河亜衣
17歳。戸河家の三女。高校生でラクロス部に所属。小悪魔でコケティッシュな魅力の少女。年上の秀司に対してタメ口で、当初から積極的に迫って来る。

【展開】

第1章で亜衣や美華からキスをされ、第2章では亜衣、第3章は美華、第4章は亜衣、第5章と第6章は沙耶、第7章は三姉妹となります。

【レビュー】

パラダイスシリーズでは2作品目となる都倉さんですが、本作は下町の神社の娘三姉妹です。
デビュー作品から若干の軌道修正をして関係の分かりやすい姉妹丼にし、色付けも妖艶な長女、ツンデレな次女、小悪魔な三女という配置は王道パターンです。

あからさまに沙耶がメインだと分かりやすく要所を押さえていますが、どうしても積極的過ぎる亜衣の陰に隠れてしまい美華の存在が薄くなるのはやむを得ないのでしょうね。

作者の趣向なのか沙耶が被虐的な妄想に浸ったり、亜衣が痴漢男に指で弄られたりという表現が有りますが、この辺りは好みが別れるかもしれません。
前作でもヒロインがエロオヤジにセクハラまがいの事をされて、思わず濡らしてしまう描写が有りました。

美少女文庫を除くフランス書院の作品で題名に巫女を入れたのは本作が初めてですが、斬新過ぎたのか暫く他の作品に使われなかった事からなかなか黒本のイメージに合わせ難いのでしょうね。

赤星優一郎「年上淫情アルバム 女教師と人妻と先輩と」

赤星優一郎「年上淫情アルバム 女教師と人妻と先輩と」(フランス書院文庫、2006年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

憧れの美咲に想いを伝えられず遠くから隠し撮りする光太。失意の内に帰省した折に恩師の女性と再会し、優しく手解きを受ける。様々な経験を得て、遂に美咲を撮影する事になるが…。

【登場人物】

山田光太
20歳。芸大の写真学部の2回生。プロカメラマンを目指して上京して来た。熱い部分も滲ませた直行的な性格。

佐倉美咲
22歳。演劇学部の4回生で女優志望。セミロングのストレートヘアにスレンダーな肢体で清楚さを感じさせる。高嶺の花の存在でなかなか光太は想いを言い出せずにいる。童貞。

飯島桃子
28歳。写真学部OGで新進気鋭の写真家。光太をアシスタントとして連れて行く事も有る。実力もさる事ながら、美人で有る事を活かし枕営業をした経験も。

鮎川美菜子
34歳。光太が中学1年生の時の担任で当時は結婚していたが、1年前に夫と死別した。光太が失意の中一旦帰省した折に出会い、夫の形見のカメラを渡し元気付ける。

麗子
38歳。麻衣の友人。既婚者だが夫がEDの為、性的には不満が有る様子。いわゆるセレブ妻。旅先で光太と知り合い、温泉旅館に連れ込む。

麻衣
32歳。麗子の友人。世間知らずのお嬢様で、お見合い結婚した夫は浮気者と不満が有る。麗子に勧められるままに光太を旅館に連れ込む事に。

【展開】

第1章は桃子に連れられて向かった撮影現場で知り合ったグラビアアイドルに口や胸で愛撫され、
第2章は帰省した光太が美菜子に優しく手解きを受けて童貞喪失し、
第3章は東京へ戻る途中で知り合った麗子と麻衣に旅館に連れ込まれ執拗に精を搾り取られます。
第4章は桃子に写真の技術を教えてもらいながらアナル処女をもらい、
第5章と第6章で光太が美咲に告白し、ライバルとの写真対決も制しめでたく結ばれます。

【レビュー】

パラダイスシリーズ4作品目も初見となる赤星優一郎さんです。
これまで同様にラブコメディ要素を全面に出し友情シーン有り、ライバルとの対決有りとなっていますが、
人妻2人の絡みは蛇足に感じる部分なのに、肝心の美咲に付いては最後に回る為質量共にもの足りない印象です。

コメディに官能シーンをぽつぽつと散りばめているのですが、そのバランスの悪さから中途半端な作りと言わざるを得ません。
パラダイスなだけにある程度人数が必要なんでしょうが人妻2人を削り、美菜子や桃子との手解きシーンを増やすと最後の美咲に繋げやすかったのかなと思います。

月里友洋「若妻保母さん いけないご奉仕」

月里友洋「若妻保母さん いけないご奉仕」(フランス書院文庫パラダイス、2006年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父から受け継ぎ保育園の理事長になった逸朗。かつて恋人だった人妻保母や仕事熱心な若保母、クールな園長に囲まれ、夜の保育園は淫靡な場所に。

【登場人物】

鷲尾逸朗
27歳。早くに母を亡くし、昨年亡くなった父親から保育園の運営を任され、理事長に就いている。同じく父から受け継いだレストランを経営する兄が居る。

松原みどり
27歳。3年前に10歳年上の小学校教諭と結婚したが、すれ違いの生活が続いている。逸朗の高校時代の元恋人で彼の保育園で保育士(保母)をしている。やや明け透けな言動が見られる。

片桐恵美子
32歳。逸朗の保育園の園長。実務的で一見冷たい印象を受けるが、実は優しい性格の女性。
元は逸朗の父が経営していたレストランの客で、保育園を始めるのに当たり園長となった。逸朗の事を弟のように想っている。

田崎由里
21歳。逸朗の保育園に勤める新米保育士(保母)。仕事熱心な余り、泊まり込みの時間外勤務をする事も。性的関心が強くやや変態じみた事も受け入れてしまう。処女。

上津美緒
25歳?逸朗の保育園に娘を預け、深夜に居酒屋で働いている。夫とは良い思い出が無く別れている。

【展開】

本作の内訳は、第1章はみどり、第2章と第3章は由里、第4章は美緒、第5章はみどりと由里、第6章では恵美子となっています。

【レビュー】

パラダイスシリーズは初見の作家さんが多いのですが、月里友洋さんもその1人です。この後黒本でも1作品出しています。

24時間受け入れ可能な保育園を舞台に繰り広げられており、閉鎖的で子供が出入りする場所という設定が背徳感を演出し、
ヒロインも元恋人で人妻保母、Mでお尻好きな処女保母、クールな姉代わりの理事長、園児の母と幅広く網羅されています。

みどりとの官能シーンが多い割には本命は恵美子となっており、彼女は恵美子と結ばれた事を知り割とあっさりと祝福しています。
このままずるずるとハーレム化するのかなと思っただけに少々意外な気もしますが、当時はこういう終わり方も少なくなかったですね。

都倉葉「誘惑・未亡人レストラン」

都倉葉「誘惑・未亡人レストラン」(フランス書院文庫パラダイス、2005年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

過労で倒れた父親に代わり下町のひなびた食堂を任された憲吾。パートでやって来た雪乃のアドバイスで店の活気が戻って来たが、憲吾の周りも賑やかになって…。

【登場人物】

伊丹憲吾
21歳。元はフレンチの見習いコックだったが、過労で倒れた父に代わり実家の食堂を任される事になった。

宮崎美里
21歳。憲吾の幼なじみで女子大生。学費を稼ぐ為駅前のチェーンレストランでウエイトレスのバイトをしている。憲吾を想っているが、素直に口に出せずにいる。

小松雪乃
32歳。憲吾の店でパートとして働くようになった。パリ在住で3年前にフレンチシェフの夫を亡くしている。夫の恩人の息子で有る憲吾の為に一役立とうと積極的に店の売り込みをする。

大館麗香
38歳。夫は強面でソープランドの経営者。思い付きで出前を持って来た憲吾を誘惑しようとする。

能代紗江子
28歳。レストランチェーンの本部より派遣された営業ウーマン。店を繁盛させる為なら手段を選ばないやり手。

【展開】

第1章と第2章は人物紹介、第3章で憲吾のレシピを狙った紗江子に色仕掛けをされてしまいます。
第4章で色仕掛けに乗ったのを知られ、美里や雪江に冷たくされた憲吾は自棄を起こし、麗香の夫の経営する風俗店で風俗嬢と3Pに至ります。
第5章と第6章は素直になった美里に告白されて処女喪失、因縁のレストランと料理対決、
第7章では憲吾が雪乃に告白して結ばれますが、自分が彼女だと主張する美里や暇を持て余した麗香が店へ押し掛けモテモテになります。

【レビュー】

本作で初めて名前が出た都倉葉(とくら よう)さんのデビュー作品です。

話を戻すと、ラブコメタッチを意識した作風で、下町の食堂とレストランチェーン店との対決が軸に据えて官能シーンを織り混ぜていますが、進行がやや不自然に感じられます。
まずメインは美里なのか雪乃なのか、官能シーンの配分を見れば明らかに美里ですが、憲吾は雪乃に心を惹かれています。
これでは美里が浮かばれません。ライトな作風で若年層を意識したので有れば、素直に美里で良かったのではと思います。
後は序盤で思わせ振りに憲吾を誘惑する麗香も明らかに出す必要性は無いでしょう。却ってとっ散らかった印象を受けます。

フランス書院文庫・パラダイスシリーズ


2005年から06年に掛けて、「フランス書院文庫パラダイス」という派生シリーズが有りました。全部で8冊出版されています。
フランス書院文庫は背表紙が黒色ですがパラダイスは黄色で、表紙はポップな色使いと脱・黒本を意識したものです。
もう一つ大きく異なる点として紙質は通常より良いものを使っており、名前にふさわしい一つ上の質感を狙っていたかもしれません。
余談ですが黒本の紙質が今のものになったのは後の話ですから、同じ05年発売のものだとパラダイスの方が劣化の度合いが少ないのは当たり前ですね…。

作家のラインナップも黒本には無い初見の方ばかりです。一部は別の作家さんがペンネームを変えて来たのかなと思いますが。
10/8から毎日2冊ずつ4回に分けてレビューアップしたいと思います。実本で見掛ける機会はあまり無いとは思いますが、宜しければお付き合い下さい。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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