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2018年11月刊情報

◎フランス書院文庫2018年11月刊情報

フランス書院公式ホームページの「これから出る本」コーナーにて、11月のラインナップが発表されています。
(配本は11月22日です。)

※フランス書院文庫及び美少女文庫のタイトルのリンク先は「版元ドットコム」さんの紹介ページで、あらすじに付いても同ホームページより引用しています。






但馬庸太『人妻 孕ませ夜這い』

人妻 孕ませ夜這い (フランス書院文庫)
但馬 庸太
フランス書院
2018-11-24



「子宮は孕みたがってるぜ、すごい締め付けだ」
夜陰にまぎれ、淫裂に押し込まれる猛り狂う硬直。
夫のいない寝室、朝まで種付け交尾を強制される桜子。
心では拒否しているのに反応を見せる人妻の身体は、
白濁を子宮の深奥で受け止めつつ、何度も絶頂へ。
24歳29歳32歳――三人の美妻を襲う夜這い調教!



『人妻 孕ませ○○』というタイトルは、御前零士さんの作品群でも使われていましたね…。但馬庸太さんは2009年10月デビューで、10周年に突入したことになります。これからの活躍にも期待いたします。

公式ホームページでの作品紹介では、どうやら複数の竿役が登場するようですね。






小鳥遊葵『通い熟女【ほしがり未亡人兄嫁】』




「また明日も来てあげるわ。二人だけの秘密よ」
上京後、一人暮らしで不自由な義弟の生活を気遣い、
アパートに通い、家事の手伝いをする兄嫁・彩花。
胸元を押し上げる豊乳、はち切れそうな柔尻、
溢れんばかりの笑顔と母性は刺激が強すぎて……
もう一人の兄嫁・玲奈まで「通い妻」宣言!?



こちらもよく似たタイトルの他の作者の著作がございますが…。それはともかく小鳥遊作品の熟女と言えば、確かに「ほしがり」な感じもしますし、それでいて品も伴ったヒロインが多いですね。






綺羅光『インテリ美人弁護士、堕ちる』




「先生みたいなインテリもイクときの顔は同じだな」
全裸で緊縛され、獣たちに次々に輪姦される侑里子。
美貌と知性で注目を浴びる新進気鋭の女弁護士。
親友の美人画家・千聖とともに拉致された挙句、
別荘に監禁され、三穴に白濁液を浴びつづける。
奴隷に生まれ変わった28歳はオフィスへ戻され……



こちらも御前零士さん…(以下略)。タイトルはともかくとして、綺羅作品ならではの本格的な凌辱描写と、時流に乗った柔軟な発想でらしいところを見せていただけるのではないでしょうか。






水沢亜生『雪国混浴【子づくりの湯】 若すぎる嫁の母、淫らすぎる嫁の姉』




「赤ちゃんできてもいいから奥に出してっ」
湯煙漂う浴室で義母と溺れる中出しセックス。
妻の入院中、温泉町の実家で二人きりの生活。
玄関のお出迎えフェラ、体液を貪り合う肉交。
東京から妻の美姉まで押しかけてきて……
寒い夜に美母娘の温もりに癒やされる日々!



2018年のキーワードは「子づくり」だと言わんばかりにこのフレーズがよく使われましたが、流石に高校生が孕ませる訳にもいかないのか、主人公を既婚者クラスまで上げているようです。作者の水沢さんはこれでデビュー1周年となりますね。






鷹羽真『催眠調教 義母、女社長、令夫人』




「お願い、あなたの××が欲しくてたまらないの」
清楚な未亡人義母が我を忘れて浴室で密着ご奉仕。
高慢な女社長がプライドを捨て職場で施す従順フェラ。
上品な令夫人は欲望を我慢できずに露出オナニーを。
淫獣の囁きにあやつられ、美牝の本性を晒していく、
美和子、貴子、絹代――ついには完全支配ハーレムが!



フランス書院公式ホームページでは「凌辱」にジャンル分けされてはいますが、これまでの美少女文庫を含めた著作を拝読する限りではこちらに近いのかな?と思われます。









鷹山倫太郎『夢のご奉仕三重奏 あなたのママになってあげる』




「家事だけじゃなくて性欲のお世話もしてあげる」
父母を亡くした康平の面倒を見るために現れた、
幼なじみの熟母、担任女教師、未亡人マダム。
淫語手コキ、絶品フェラチオ、膣出しセックス――
母性ゆえのご奉仕のはずが、熟肉の疼きが暴走し
どんな要求にも応えはじめ……最高のご奉仕狂騒曲!



順調に著作を重ねている鷹山さんですが、何かこうもっと振り切ってしまっても良いのにな、何となく格式張った雰囲気を醸し出したいのかなと感じることがあります…。本作ではどういった流れになるのでしょうね。





DSKさんのブログにてご紹介なさっている11月の「気になる」官能作品です。

2018年11月発売予定の官能書籍から気になる作品をDSKが独断と偏見でピックアップ!▼フランス書院文庫 2018/11/24 発売人妻-孕ませ夜這い(著:但馬庸太)→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「子宮は孕みたがってるぜ、すごい締め付けだ」夜陰にまぎれ、淫裂に押し込まれる猛り狂う硬直。夫のいない寝室、朝まで種付け交尾を強制される桜子。心では拒否しているのに反応を見せる人妻の身体は、白濁を...
2018年11月の気になる官能書籍








◎管理人が気になる11月刊

竹書房ラブロマン文庫


河里一伸『ほしがり媚薬温泉』




亡き父の経営していた怪しげな温泉宿・乱山荘を引き継いだ大輔は、女将の紗江から温泉の淫らな秘密を明かされる。
乱山荘に湧く温泉には媚薬効果があり、湯に浸かった女性はそれだけで発情し、感度抜群に火照った肉体で男を求めるようになるのだ…!
色香あふれる女将から筆下ろししてもらい、不感症を治しにきた人妻とのソーププレイに耽り、女らしい色気を求めるグラビアアイドルの肉体を思うさま貪る…。
そんな美女たちから夜ごとに誘惑される温泉生活のなかで、大輔が想いを寄せる幼馴染の真由子までもが温泉に浸かって…!?
俊英が描く、秘湯ハーレムロマン!



寒い季節になりました。温泉が恋しくなってきた方にオススメです。






北條拓人『ふしだらお姉さんの誘惑』




巨根に悩む加山亮は、美人女医の瑠奈から彼の逸物を受け入れてくれる美女たちを紹介される。
清楚な未亡人ながら女の快楽を思い出したいかほる、妊娠を望んでいるセレブ人妻の玲美…。美しくグラマラスなお姉さんたちとの肉悦に耽りつつ、亮は彼女たちの抱える悲しみを快感で癒してゆく。
そして最後に彼が紹介された悩める美女は、意外な人物だった…! 年上美女の肉体に思うさま欲情を注ぎ込む快楽を俊英が描く、フルボリューム誘惑ロマン!



主人公の悩みは巨根…。官能小説でのお約束でもあり、巨根であるが故にコミカルな流れとなるのではと思われます。






マドンナメイト文庫


竹内けん『僕とお姉さまたちのハーレム卒業旅行』




僕がピンチヒッター!?
ケガをした姉の代理で卒業旅行に参加することになったが……

学生の大地には高校3年生の姉がいた。その姉が卒業旅行の前夜、なんと足を骨折してしまった。当日、集合した姉の友だち3人は驚き落胆するも、せっかく予約しているからと大地を同行させることにした。南の島で解放的な気分に浸った一行は……。



4月には竹書房ラブロマン文庫へ進出と、キルタイムの『ハーレム』シリーズ終了?かと思いきや、このシリーズも続行のようですね。




ハーレムプロヴィデンス (二次元ドリーム文庫)
竹内けん
キルタイムコミュニケーション
2018-10-26








美少女文庫


ほんじょう山羊/ふなつかずき(原作・イラスト)『異世界でも土下座で(子作りまで)頼んでみた』




「私たちを孕ませて、世界を救って下さい」
飛ばされた異世界で待っていたのは、世界の命運を賭けた子作りH!?
得意の(?)土下座で、魔術師レレーナ、女戦士イオナ、妖精ラナ、スライムのライムン、火龍リートを説得して、異世界でも夢のハーレム×ハーレム!
「イッく! またイクっ!! 膣中出しで、今度こそ土下に孕まされちゃう!!!」
抗魔の力で妊娠を阻んでいた火龍のリートもついに受精絶頂を極めて、魔力フル充填!
異世界も救い、元の世界にも戻れるようになった土下が、最後に五人へ土下座して告げた頼み事とは?……
「帰る前に、もう一度、みんなとしたい!みんなにぶっかけたい! この通りだ」
微笑み、お願いを受け入れてくれた異世界美少女たちにとどめのぶっかけ!








みかど鉄狼/MtU(イラスト)『エルフ帝国軍ぱんつこれくしょん』




「レオン、いかがです? 我が帝国の常駐大使になったお祝いにもう一発ずつ」
ちょっと下品な言い方で誘ってくる女帝リリアナと三人のエルフ軍人たち。
リリアナ、クラリッサ、アンジェリカ、ヴァネッサはそれぞれ、ぱんつを穿き直すと、ベッドに横たわらせたレオンを取り囲むように膝立ちになって見せつける!
近衛騎士クラリッサのオーバックショーツ。
新兵アンジェリカのボーイレッグショーツ。
女将校ヴァネッサの白ガーターベルト。
そして、女帝リリアナ陛下の紐パン。
まさに「ぱんつこれくしょん」とでも呼ぶしかない素晴らしい光景。
「さすがぱんつで世界を変えた男ですね」
最高の眺めにレオンの股間は再び挑戦心を漲らせた。
ぱんつ、それは世界を変える夢の翼!








わかつきひかる/西E田(イラスト)『世界最強の魔法剣士師匠と竜殺し』

世界最強の魔法剣士師匠と竜殺し (美少女文庫)
わかつき ひかる
フランス書院
2018-11-19



――なんて俺の師匠は美しいんだ。
ウォルフは、後ろ手縛りのまま、自分の上で腰をくねらせるルディスに見とれていた。
オレンジのようにみずみずしく実った胸乳の上で、ピンク色の乳首が尖っている。
「うっ、ルディス、すげぇ、エロい」
遥かに年上のはずなのに、美少女にしか見えない伝説の魔法剣士。
彼女は師匠にして俺の恋人。
射精寸前にまで高まっているウォルフの上でルディスは膣ヒダを締めながら腰をローリングしてみせる。
「ああっ、私の子宮に精液を注いでくれ!」
世界最強の魔法剣士がかわいく射精をねだってくれる。
――え? あれ?
一瞬だけ、ルディスが熟女に見えた。ふんわりと色っぽい大人の女。
気のせいだったのか。なぜこんな幻を見てしまったのだろう。








AmazonのKindleストアではスペシャルと称し、美少女文庫の11月刊行全作品の第一章先行公開中です。





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橘真児『人妻と官能小説家と…』

橘真児『人妻と官能小説家と…』
(二見文庫、2018年10月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

官能作家の育雄は得意のロリータものはもう出せないと言われ、今後は人妻ものを書いて欲しいと頼まれるが、童貞で女性経験のない自分にそんなものは書けるはずがないと悩む。そんななか女流官能小説家の純江に誘われ、かつての職場の後輩・陽香と再会するなり正体を見抜かれ筆下ろしをしてもらう。更には女性編集者の由美子にもモーションを掛けられるが、仕事の話はボツとなり傷心を抱いていたところに女子大生の瑛里奈と出逢い…。


【登場人物】

吉木育雄(椿須美緒)
34歳の独身の官能小説家。五目書房のジャンクメイト文庫にて、ロリータものの作風で12冊の著作を出しているほどの中堅クラスの存在である。デビュー2年目で勤めていた会社に作家であることを明かして退職している。美少女に強い性的嗜好を持つも実現させることは難しいとも承知しており、それ故に現在まで女性経験の無いままで、現在はファンシーショップでアルバイトもしながら生計を立てている。

草苅純江
35歳。育雄とほぼ同期の女流官能小説家だが著作は少ない方で、美貌を武器にテレビ出演や雑誌・新聞のコラムを書くなど、どちらかと言えば評論家に近い立場である。一応既婚者ではあるが童貞食いの気があり、育雄などの作家に対してはマウントを取りたがる悪癖を持つことから、同業者や編集者の一部からは毛嫌いされてもいる。

北川陽香
26歳。勤め人時代の育雄の後輩で9ヵ月だけ一緒に総務課で働いていたことがあり、現在は上司と職場結婚し専業主婦になっている。育雄がアニメ好きだと知って同じ趣味の持ち主だと親近感を抱いていたが、姪御に頼まれたグッズを買いに来た時に偶然育雄と再会した。育雄のペンネームを知っても特に嫌悪するでもなく男性として意識するも、ファンである純江との関係を知って一方的に振ってしまう。

松原由美子
31歳。中堅である宝殿出版に中途採用されたばかりの編集者で、見た目はアスリートそのもので溌剌としていて行動力があり、自ら官能レーベルの立ち上げに向けて育雄を始めとする官能小説家に手当たり次第依頼を持ち掛けていたらしい。しかし猪突猛進タイプなのが玉に瑕で、実は上司の承諾を取らぬまま勝手に話を進めていただけに過ぎなかった。結婚はしているが少々ご無沙汰気味。

西山瑛里奈
24歳の人妻で夫は長距離トラックの運転手。6歳になる娘もいる。育雄の勤め先に入ったばかりのパートで、見た目は女子大生どころか高校生にも見えるいわゆる合法ロリの可憐な美女。育雄の優しさに触れ好意を抱き、少々倒錯したシチュエーションでの性交を望んでいた。


【展開】

椿須美緒の12作品目が仕上がったと五目書房に呼び出された育雄だったが、担当編集より社の方針で今後18歳未満のヒロインを登場させられなくなったと聞かされ、一般向け官能への転身を勧められてしまう。美少女愛を貫いたために育雄は女性経験が全く無く、いざ熟女ものをと言われても皆目見当が付かないが、それでも童貞と見抜かれまいと嘘を突き通すしかない。熟女ものを書くヒントを得ようと作家協会の懇親会に参加し、すがる思いで二次会にも参加したが同業者からも童貞だと疑われた上に、同期の純江に散々弄られ自棄酒を食らう始末である。おまけに酔った勢いで純江にラブホテルに連れ込まれ、童貞だと論破された上に勃起を扱かれて呆気なく果ててしまい、純江のペットにされても二度目は出来ずに気まずいまま別れてしまう。

ある日バイト先のショップで客としてやって来た陽香と偶然再会した育雄は、彼女の求めで部屋に招いたもののあっさりと「椿須美緒」だと見抜かれただけでなく、童貞なんだとバレてしまう。好きな官能小説家は純江だと思い入れがあるようで、人妻なのにも関わらず陽香から協力してあげると告げられ、育雄はとうとう童貞を卒業する。次の逢瀬の約束まで取り付けていたが、ある日陽香の態度は一変しもう連絡して来ないでと強い拒絶を受けてしまう。それは純江が育雄を誘った晩の出来事を脚色し、「実録ノンフィクション」として雑誌のコラムに掲載されていたからで、察しの良い陽香は童貞のふりをしたと憤りを見せたようである。

その話は作家界隈にも広まり育雄は窮地に立たされるが、意外にも仲の良い作家たちは彼の話に耳を傾けてくれる。どうやら彼らは育雄と同じように純江の日頃の振る舞いを見て苦々しく感じているようで、積極的な擁護までとはいかないが騒ぎ立てることも無かったのである。そんな中育雄は担当編集の紹介で由美子と居酒屋で打ち合わせに向かい、官能小説に対する熱意を聞かされ彼女とだったら仕事が出来そうだと意気込み、しかも由美子は欲求不満なようでテーブルの死角で誘い口唇奉仕までしてくれたのだった。

プロットが上がったら続きを…と言われて育雄はメール送信するが1週間経っても何も返事がなく、同業者に呼び出されて酒席を訪ねると、どうやら由美子は上司の承諾を取らぬまま勝手に話を進めていたらしい。彼女が退社したと聞かされ自分は利用されただけだと悟った育雄は、いつになく酒に酔い荒れてしまう。流石に作ったプロットを五目書房に転用するわけにもいかずまた出直しとなり、やはり自分には人妻ものは無理かも…と諦め掛けていたところに、バイト先に瑛里奈が入って来た。
いかにも育雄好みの合法ロリの瑛里奈は女子大生で、仕事中のミスをフォローしていく内に、倉庫に連れ込みセックスを迫る場面を想像して股間を膨らませるが、彼女に気付かれたものの嫌がる様子でも無さそうである。ある日ミスの償いに瑛里奈が自ら倉庫の整理をすると言って向かったものの、閉店時間を過ぎても戻らないのを心配して見にいき作業を手伝うが、非情なことに誰もいないと思ったのか外から鍵を掛けられてしまっていた。二人きりという状況で瑛里奈が粗相をしたのを知って再び股間を滾らせると、それを見た彼女の方から抱いてとばかりに誘惑を仕掛けられて…。

数日後育雄は五目書房向けのプロットを完成させ担当編集に提出すると、これでいきましょうとOKをもらえただけでなく、もし難しいのなら女子大生でもOLでもお願いしようかと思っていたと聞かされる。それなら最初から…と育雄は呆れるが現実には合法ロリ人妻の瑛里奈と逢瀬を重ねており、仕上がったプロットに登場するヒロインは、育雄と関わった女性たちをモチーフにしたものである。散々コケにした純江ですら許してやろうと余裕を持てるのは、生活が充実しているからだと納得し、打ち合わせ中に瑛里奈からのメールを見ながら幸せに浸るのであった。


【レビュー】

複数のレーベルにてほぼ毎月のように作品を刊行なさっている作家なだけに、個人的にはどうも乗り遅れてしまった感が否めず避けてしまっていたが、本作のあらすじに強い興味を惹かれて購入した次第である。官能小説家である主人公は美少女ものを題材とする作風を手掛けていたが、レーベルの方針によってヒロインの年齢の下限が引き上げられ、同じ会社の一般向け官能への転向を余儀なくされて…というのが大まかなあらすじとなっている。

主人公自身は性的趣向としては美少女であっても見た目も中身も常識的であり、それ故に独身かつ童貞なために人妻を主題とした官能作品をと求められても、未知の領域なので見当も付かないところから始まる。作中では複数の官能小説家が登場するが、脚色をかなり加えてはいると想像は付くものの、虚実織り交ぜた人物像はもしかすると…を考えながら読むのも面白いのかもしれない。

ヒロインは全て人妻であり美飾に仕立て上げられた女性作家、勤め人時代の新人社員、新規レーベル立ち上げに前のめりな体育会系編集者、見た目の若いバイト先の後輩が登場する。但しこの四人全てと情交にまで至る訳ではなく、いわばペッティング止まりなヒロインもいる。そのヒロインたちは主人公の女性経験の少なさを利用する逞しさもあり、彼も当初は騙されたと憤りを見せるものの、性遍歴を踏まえて最後は良い芸の肥やしになったと思い出に浸ってもいる。官能的な描写はやや抑えめで正直そこを期待するともの足りないのだが、将来を窺わせるハッピーエンド型のコメディな官能作品と考えれば、十分に満足のいく仕上がりだったのではと思う。


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庵乃音人『美しすぎる姑【妻の母・四十二歳】』

庵乃音人『美しすぎる姑【妻の母・四十二歳】』
(フランス書院文庫、2018年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

妻の郷里にやって来た祥平は憧れの義母の里津子の入浴を覗き見した挙げ句にオナニーしたところを気付かれてしまうが、里津子は何も無かったのだと許してくれたものの、妻の姉の結希から意味ありげに誘われる。真優に告げ口されたくなかったら自分を抱きなさい、そうしたら里津子にも掛け合ってあげると…。


【登場人物】

月島祥平
25歳。大手IT企業のエンジニアでN県に異動していた時に高卒入社した真優と出会って結婚、現在は東京にある本社に再び戻っていて妻と二人暮らし。義父の三回忌法要と名物の「おなご祭り」を鑑賞するために休暇を取り、妻とともに里帰りしていた。里津子を見て一目惚れしてしまい、妻も愛しているだけに罪悪感を抱いている。20㎝超えの巨根。

籠原里津子
42歳。N県在住で工務店の社長であった籠原の会社で働いていたところを見初められ、真優を産んだものの2年前に死別している。清楚そのものな佇まいで、90㎝超えのGカップに巨尻と熟れた身体付き。男性経験は夫だけの様子で、結希の提案を聞かされて戸惑うものの…。

加藤結希
33歳。籠原と亡くなった先妻との娘で里津子との結婚に反対こそしたものの、真優を可愛がり義母とも表面的には上手くいっている。80㎝Eカップと相応に妖艶な雰囲気の美女だが、ファザコンの気があり隣県で不動産業を営む年上夫と暮らしている。祥平に対してはいつもからかいの対象としていたが、大胆にも覗きをしているのを見てある企みを抱くが…。

月島真優
19歳。1年前に祥平と職場結婚し現在は東京在住だが、可憐な少女そのものでまだまだお転婆な面も見られる。しかし身体だけは母譲りで86㎝Fカップに張り出した美臀の持ち主でもある。性格はマイペースそのもので、イマイチ東京生活には馴染めずにいる。


【展開】

義父の三回忌法要で真優の実家である籠原家に泊まったものの、祥平は初日の晩に里津子の入浴を覗き見た上に勃起を晒して精液を放出したことのがバレてしまう。里津子の計らいでお咎め無しとなったものの、覗き見自体を泊まりに来ていた結希が見ていたことは知らず、次の日の夜トイレから戻って来た時に彼女の寝室へ引き摺り込まれる。真優に告げ口されたくなかったら自分を抱きなさいと単刀直入なまでに命令されただけでなく、何故か里津子との仲を取り持ってあげると言われては、妻を裏切り騎乗位で交わるのも仕方がないところである。

翌日リビングで結希は里津子に一度だけで良いから祥平に抱かれて欲しい、里津子のせいで真優とのセックスも上手くいかないみたいだと、多少の罪悪感を抱きながらも約束を取り付けることに成功する。その夜遅く祥平は里津子の寝室を訪ねるが、そうやすやすと身体を開いてくれる訳ではなく、何とか裸を見せるとまでは応じてくれたものの、いざ目の当たりにするとぺニスを取り出してオナニーを始めてしまう。祥平の要求はエスカレートし遂には里津子を四つん這いにさせて秘所を露わにさせると、辛抱堪らんと押し倒し挿入を試みるが里津子の抵抗も強く、結果的に太ももに挟まれたまま白濁を暴発させ彼女を泣かせるのであった。

何とか最悪の事態は回避出来たと思ったが結希は約束が違うと納得せず、結局「おなご祭り」の晩に必ずセックスさせるのだと念押しされてしまう。舞を踊りながらも祥平の期待する眼差しに心が落ち着かず、結希に手を引かれて体調が優れないからと祥平に渡され、参道を抜けて鎮守の森に連れていかれる。大木に押し付けられ祥平に散々体臭を嗅がれた末に、遂に里津子は立ちバックにされて貫かれ、中出しを強く拒んだのに白濁を注がれてしまう。

結希は「今夜だけ」というのは夜が明けるまでだと駄目押しし、真優が酔って寝ているのを良いことに祥平をけしかけ、里津子も承諾しているからと告げる。彼女がどうしてこんなに親切にするのかと真意を掴めぬまま、それでも祥平は仏間で並んで眠っている妻の隣で里津子を抱いてしまう。里津子の逆隣りでは結希が薄目を開けて秘所を弄って身体を震わせる。三者三様に絶頂を迎えた瞬間、恐れていた最悪の事態を迎えて…。

夫の三回忌を無事執り行ったものの娘の真優は頑なな態度を崩さず、祥平だけでなく里津子とまでも縁を切ると言い始めたが、結希は一人悠然と振る舞いここで祥平が里津子を抱いても問題ないのねと挑発し始める。真優の決意には隙がある、結希の目配せで察知した里津子は大芝居を打ち、淫らな振る舞いで祥平のぺニスを取り出して口唇奉仕を始める。義母の真意を理解した祥平は、逃げ出そうとした真優を結希が取り押さえたのを見るや、芝居を止めて妻の元に駆け付けやり直そうと謝罪する。こうして里津子が見守る前で真優に中出しし、結希も合わせるように自らの指で達したのを見届けると、祥平は真優が絶頂を迎える直前の言葉を盾にして里津子を抱く。これで本当に最後だと覚悟した里津子は仏壇に手を付き、夫の遺影の前で潮を吹くほどの同時絶頂に達するのであった。


【レビュー】

『美しすぎる姑』というタイトルだが、フランス書院文庫ではこれまでに幾度となく「妻の母」を題材とした作品を手掛けており、本作はメインヒロインの【里津子】(42歳)に焦点を置いた誘惑官能作品である。まだ19歳の幼な妻【真優】と職場恋愛の果てに結婚したばかりの主人公は25歳で、転勤により東京へ移ったのを機に娘のためにと里津子と一時的に同居したのをきっかけに、執着とも言える感情を抱き始めていた。そこへ妻の郷里で開かれる祭りのために妻を伴って山里の実家を訪ねたが、その晩に里津子の入浴を覗き見てしまい…というお約束的な出だしである。

娘の夫の出歯亀行為を知って里津子は娘のことを気遣い取り繕おうとするが、この二人の様子を見ていたのがもう一人の娘の【結希】(33歳の人妻)である。彼女は里津子の亡き夫の連れ子で真優とは腹違いの姉妹に当たるが、母娘と表面的には仲良しなもののファザコン気味なところもあり、父を奪った里津子に複雑な感情も抱いている。覗きを知って義母をちょっと困らせてやろうという軽はずみな気持ちから、主人公と里津子との仲を取り持とうとして…というのが本作の見所で、第二章と第三章を併せた150ページ分は主人公が里津子に情交を迫る描写に終始している。

主人公の行き過ぎた求めの果てには予想通りの騒動へと発展し、そこを丸く収めるまでの流れも庵乃作品の青春官能路線さながらであり、これまで娘の夫に迫られて恥じらってばかりの里津子の言動が一変するのもまた面白いと思う。地元の祭りの夜を題材とした里津子の性交場面は森の中という倒錯したシチュエーションであり、また終盤のどんでん返しは彼女の夫の法要の夜の仏間と未亡人らしい背徳的な設定となっている。里津子に焦点を絞っているだけに二人の娘の官能的な出番は少ないが、庵乃作品らしい「剛毛・デカ乳輪」の要素を担った里津子との場面だけで十分に楽しめるものだと言えよう。

美原春人『ぜんぶしてあげる 独身叔母と従姉と女教師』

美原春人『ぜんぶしてあげる 独身叔母と従姉と女教師』
(フランス書院文庫、2018年10月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

父の転勤に伴い実家である萩森家に預けられた優作。志保里や悠香母娘は少年とかつて同居生活を重ねていたが、幼少期のあどけなさを残しているだけに、一層愛情を募らせていく。萩森家に同居している担任の麻理子は、悠香の想いを知り二人を結び付けようとするが、自分もまた少年への倒錯した想いを抱き始めてしまう。


【登場人物】

萩森優作
17歳の高校3年生。来春に大学受験を控えている。父親と二人で暮らしていたが、仕事の関係で萩森の実家へ預けられることに。背はそれほど高くはなく、再会した志保里や悠香からはかつての面影を残していると言われてしまうほど。一時期実家で暮らしていた時期もあったが、父親は祖母と一悶着があり全く寄り付こうとしなかったらしい。童貞。

萩森志保里
39歳。優作の父の妹に当たり、比較的若い年齢でお見合い結婚し悠香を産んだが、約10年前に死別して以来男性との付き合いは無い。資産家ではあるが外に出て働いている。三人の中では最も豊かなバストの持ち主で、かつて優作を預かった時から秘めた感情を抱いていたようだが…。

萩森悠香
20歳。志保里のひとり娘で優作の従姉に当たる。母親に負けず劣らずの巨乳の持ち主で、高校時代には剣道部主将と生徒会長を務めるほどの凛々しい少女だったが、大学に通うようになって髪を伸ばし女らしくなっている。背は優作よりも少し高いくらい。志保里と同じく優作に対して恋愛感情を抱いており、純潔を捧げたいと願っていた。

矢野麻理子
28歳。優作が高校へ入学してから3年間担任教師を勤めており、学校では華美に映らぬよう控えめにしてはいるが、萩森母娘と同じように巨乳の持ち主。入籍はしているが現在離婚協議の最中で、萩森家に同居させてもらっている。やはり優作に対して教え子以上の感情を抱き、三人の気持ちを知った上で自ら動く役割を担い、結ばれた後は諦めようと考えていた。


【展開】

夏休みに入り優作は父の実家の萩森家を訪ねると、悠香に抱き寄せられるほどの歓待を受けるが、汗を流そうと浴室に案内されると彼女が際どい水着を着てやって来る。何とか勃起を見られずに済んだ…と悠香が立ち去るのを見届けたものの、その頃悠香は優作の汗の臭いのついたシャツをオカズにして寝室で一人遊びを始め、より一層少年への想いを募らせていた。仕事を終えて帰宅した志保里もやはり優作を見て可愛いという反応を見せ、複雑な想いを抱きながらも一階の客間で眠るように案内される。しかし…熱帯夜にうなされた優作は相次いで母娘に誘惑される夢を見てしまい目を覚ますと、何と麻理子が身体に跨がり今にも童貞を奪わんとしていた。あまりの非現実さに優作は淫夢の続きを見ているのだと思い込むしかなく、放精の快感に身を委ねてしまう。

翌朝悠香が優作を起こしに部屋へ入ると女教師と一緒に眠っているのを見ていやらしいと怒るが、二人揃って何も無かったと言われては反論する余地はない。しかしこの日から志保里が仕事の都合で週末まで家を空けることになり、あからさまなまでに麻理子が優作を一人占めにしようとしているのを見せ付けられ、焦燥に駆られるままに優作の部屋に夜這いを掛けに来る。告白された優作ももちろん悠香が好きだから喜ぶものの、せっかちなまでにセックスを求められても戸惑いながら乳繰り合うくらいしか出来ない。そこへタイミング良く麻理子が部屋に入って来て、夕べの性交は夢ではないのだからもっと自信を持ってと励まし、怒る悠香を軽くいなしつつも手助けするつもりで三人でエッチすることとなってしまう。

出張から帰った志保里は優作が悠香や麻理子と異常に仲が良いことに嫉妬しているとは気付かず、夜中に少年の名を呼びながらオナニーまでする始末。ある日優作をドライブに誘いわざと身体の線が出やすい服に着替えて車に乗り込むと、思わず悠香とはいつからと尋ねてしまい、抱かれる覚悟でラブホテルへと車を走らせる。志保里までそんなに積極的だったなんて…と優作は戸惑うものの、目の前の完熟した女体を見て何もしないという選択肢などなく、十数年振りだという志保里を抱いてせっかちなまでに交合射精する。

志保里は一度だけと決め優作との一時の性交に溺れ、呼び捨てにされながら何度も精を浴びせられ、幼い時のプロポーズの話まで持ち出し心をときめかせていく。しかし悠香がいるのだからと踏ん切りを付けるつもりで、次の日からは平然を装おうとするが却って心身の不調を来たし始め、とうとう仕事を半引けせざるを得なくなり帰宅する。心配した優作が昼食を作ってくれたのもそこそこに、二階に少年の寝室を移してからは寂しいのと志保里は訴え、四つん這いにされて屈服させられているようで絶頂を迎えてしまう。しかしその頃麻理子が着替えのために一旦帰宅していたとは知らず…。

夏祭りを迎えて三人と出掛けた優作は途中から悠香と二人で夜店巡りを楽しむが、先に帰宅していた志保里を目の前にして話があると切り出す。偶然ね私もというのは母娘も同じで、先に悠香が今すぐにでも結婚したいと言い始めると、優作は二人を一緒に幸せにしたいからと告げて話は纏まり掛ける。そこへ一人入浴を済ませた麻理子が悠然と現れ、準備は出来ているわよと客間へと案内すると、母娘をけしかけたのは私だと真相を話す。そして悠香や志保里が気絶するほどの絶頂を迎えたのを見届けてから麻理子は後ろの始めてをあげると誘うが、母娘に優作を委ねるつもりでいたのに踏ん切りを付けられずに、逆に二人にまで愛撫されながら行為に溺れてしまう。

優作を萩森家に引き取りたいと志保里は北海道にいる兄に連絡すると、返ってきた返答は何と予想外なもので…。こうして三人との同居生活が続くことになり、拓かれた明るい未来に向けて彼女たちを幸せにしようと改めて優作は決意を固めるのであった。


【レビュー】

2017年のデビュー以来6作品目となる本作だが、これまでは一人暮らしの主人公の元にヒロインたちが押しかけ同居を始めていたのに対して、今回は主人公がヒロインたちの住む家でお世話になるという設定の違いがある。設定の違いこそあれど主人公に対して三者三様に恋愛感情を抱いている女性たちであり、『ぜんぶしてあげる』のタイトル通り初体験からハーレム形成まで基本的にはヒロインたちが動く形で、極甘テイストの誘惑官能作品としては大きな変化は見られない。

・20歳の従姉・悠香
・28歳の担任教師・麻理子
・39歳の独身叔母・志保里

父親と二人で暮らしていた主人公(高校3年生)は父の仕事の関係で実家に預けられることとなり、幼い時に母娘と一緒に同居生活を送った過去がある。本人なりには成長したと思っていても、母娘からすれば相変わらず可愛らしく見えて…とショタコン風味な味付けがなされており、更に担任教師までが同居しているという前提である。可愛らしくても性欲は旺盛な少年なだけに、自分を迎えてくれた従姉が妙に誘う仕草を見せて来て疑問に思うのは当然だが、そこには担任教師の思惑が窺える。

自らも教え子に好意を抱くものの、やはり歳の近い者同士がお似合いだと敢えて淫らに振る舞うのが麻理子で、悠香の初体験にも立ち会うし親しくなり過ぎた娘の異変に志保里が動くように仕向けるのも想定のうち。相思相愛となったのを見届けたらと考えていたところを引き留められ、ハーレムエンドに持っていくのもらしい作りである。そこまでのプロセスと前戯に重きを置いたためか、志保里との情交場面を除くと割とあっさり目な描写なのが少々残念だったのかもしれない。

デビューする前の応募作品(と準備をしていた作品)に比べると、自身の「型」が定まってからの作風は極甘テイストで確かに優等生らしい仕上がりである。一定のパターンに収まるのは同じ書き手によるものなので自然な流れではあるが、どうしても売れ筋に寄せて来られる立場とあっては、「今」だからこそ違う引き出しも見せて欲しいかなと厚かましいお願いをさせていただきたい次第である。


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青橋由高『誘われ上手な五人の人妻』

青橋由高『誘われ上手な五人の人妻』
(フランス書院文庫、2018年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





※本作は短編集のため、いつもと形式を変更します。


【あらすじ&展開】

第一話:誘われ上手な隣人妻 夫がいない寝室(書き下ろし)

・広告代理店勤務の青年(27歳)×近所の幼馴染み人妻(33歳)

銀次は出張先で思わぬ人物を見付けて驚きそれを英里奈に報告するが、実は目撃したのは蒸発した彼女の夫であった。英里奈に取ってはとうに未練などなく、幼馴染みの青年が申し訳なさそうにするのを見て…。

第二話:教わり上手な熟肉妻 欲しがりな肉体(原題:バレー部の先輩)

・バレー選手の青年(29歳)×かつてのバレー部の先輩人妻(30歳)

現役バレー選手でリベロを担当する友和は、ママさんバレーのコーチを引き受けたが、その中にかつて憧れだった部活の先輩で、彼よりも長身で人妻らしく熟れた翔子の身体に惹かれていき…。

第三話:甘え上手なモデル妻 世界一綺麗な××で(原題:美しい指の人)

・金属加工職人(25歳)×指を気遣う人妻(29歳)

積もった雪が凍結して滑りやすくなっていた夜道を歩いていた博巳は、向こう側からやって来た理子に魅とれていたが、彼女が前のめりに倒れた際に手を庇い顔が傷付いたのを見て手当てをする。何故そこまで指先に拘るのか、その理由を知って…。

第四話:床上手な淫ら妻 昼顔夫人と電器屋(原題:アフターサービス)

・電器屋の若旦那(20歳)×常連客の夫人(30歳)

家業の電器屋で働く徳人は常連客にビデオデッキを買わせるため、アダルトビデオを手配すると約束していたが、ある日その夫人である悦子にテレビの修理を頼まれる。実は悦子は夫の趣味を知り、若い徳人にアダルトビデオのせいで夫婦生活を蔑ろにされたとクレームを付けるが…。

第五話:押しかけ上手なメイド妻 大胆すぎるご奉仕(書き下ろし)

・教員免許も持つ社長(36歳)×彼を慕う親戚の女子大生(19歳)

広告代理店を営む隼人がある日帰宅すると、そこで待ち受けていたのはメイド姿の親戚・一花だった。一花はかつて不登校に陥って隼人の家で面倒をみてもらったことがあり、彼のメイド萌えの趣味を知ってダイレクトに求婚をせがむのだが…。


【レビュー】

10月の神瀬知巳氏に続き『特選小説』誌で掲載された短編3作品に加え、書き下ろし中編2作品を加えた短編集である。神瀬氏が短編集第三弾、青橋氏が第四弾となるが、何故このお二方に短編集が集中するのかというのは読んだ方ならお分かりの通り、それぞれに独特で確固たる創作観をお持ちだからではなかろうか。そしてそれを支持する愛読者が多いからに他ならない。

約90ページに渡る中編は書き下ろしで最初と最後に持っていき、短編三話は加筆修正の上で約40ページずつとは言え元々独立していた話を再構成し、これまでの短編集と同様にリンクさせている。既刊を読んだ方ならお分かりであるようにいわゆる連作形式だが、今回はもう一つある仕掛けを施しており、そこは本作を読んで確かめていただきたい。書き下ろしに再構成と巻末ではサラッと書かれているのだが、実質的にはほぼ新作一冊分以上の労力を注いだものと思われ、妥協のない仕上がりに感服するばかりである。

第五話に関しては「メイド」の記述があるように、作者の主戦場でもある美少女文庫作品の世界観と同一線上にあるもので、そちらも読んでいる方であれば一層楽しめるであろう。「誘われ上手」とは上手い例えで、どのヒロインも主人公に対して性的な興味(と恋愛感情)を持っていて、それを素直には表せない彼女たちの拗らせっぷりがやはり青橋作品らしいなと思う次第である。


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2018年10月刊情報

◎フランス書院文庫2018年10月刊情報

フランス書院公式ホームページの「これから出る本」コーナーにて、10月のラインナップが発表されています。
(配本は10月23日です。)
※フランス書院文庫及び美少女文庫のタイトルのリンク先は「版元ドットコム」さんの紹介ページで、あらすじに付いても同ホームページより引用しています。


夏月燐『立場逆転 高慢女社長と令嬢vs.ヒラ社員』




「あんたなんて、いつ辞めてもらってもいいのよ」
女社長の理乃は、社員に舐められまいとするあまり、
居丈高な態度で接し、部下の恨みを買ってしまう。
36歳を襲う暴虐の嵐、始まった主従逆転の生活。
三つの穴を弄ばれ、肉玩具として扱われるうち、
いつしか命令される悦びを覚えはじめ……



『女子なぎなた部【全裸稽古】』で久々となる復活を果たした作者の今年二作目です。

しかし似た題材の使い回し…。これはちょっと気掛かりなところです。












青橋由高『誘われ上手な五人の人妻』




「今日、夫は出張で帰らないの……だから」
腕を絡めて豊麗な乳房をそっと密着させる理子。
雪肌から湧きたつフェロモンが博巳の理性を狂わせる。
極上手コキ、絶品フェラチオ、悶絶セックス。
清楚な姿から想像できない濃厚テクに翻弄されて……
誘われ上手で誘い上手――五人のおいしすぎる人妻!



『特選小説』誌で寄稿なさっている作品に新たな味付けを施した短編集もこれで四作目となります。

美しい指のひと
青橋由高
綜合図書
2018-06-24



本作のあらすじに出てくる理子は恐らくこの作品からのものだと思われますが、後日談として他の作品と絡ませるのが定番化しましたね。青橋由高さんのTwitterでは「JMA(日本メイド協会)」も登場するそうです。

ということで…。美少女文庫でも同月に五十作品目となる新刊が発売され、フランス書院文庫での十作品と合わせてフランス書院での六十作品目の刊行を迎えます。









美原春人『ぜんぶしてあげる 独身叔母と従姉と女教師』




「初体験はどっちがいい? 従姉のお姉さん……先生?」
狭いベッドの上、下着姿で迫ってくる二人の年上女性。
父親の都合で親戚の家に預けられることになった優作。
未亡人の叔母さんやエッチなお姉さんの住む家に、
偶然、担任の女教師が居候していたなんて!?
全員から子作りをねだられる、夢のイチャラブ生活!



今年三作品目となる新刊も甘さを感じさせる誘惑作風に仕上がっているようです。






御堂乱『問答無用 帰国子女なまいき三姉妹』




「なんで私があんたみたいな不細工な貧乏人と……」
冷たい美貌で侮蔑の言葉を吐く帰国子女・美咲。
英仏語に堪能で、恋人はハーフのイケメンモデル。
なまいきで、負けず嫌いで、気が強い高飛車女に、
汗臭い肉茎をしゃぶらせ、肉便器代わりにハメ放題。
淫獣の標的は、長女の由紀恵、三女の里帆へ!



こうしたテイストも既にやり尽くした感を抱きますが、御堂さんとしてはどういった工夫を凝らしてくるでしょうか。






庵乃音人『美しすぎる姑【妻の母・四十二歳】』




「祥平さん、約束してくださいね、今夜だけって」
硬直が細指に導かれ、亀頭が淫液まみれの膣口に触れる。
四十二歳の全身から匂い立つ大人の女の熟れた色香。
妻の実家に帰った祥平を待つ、豊麗な裸身に溺れる蜜交。
夜這い寝室、魅惑の立ちバック、ついには妻が眠る横でも……
若すぎる妻の母が、これほど美しく淫らだったなんて!



妻の実家に帰ったということは、妻の妹または姉もいるのかな…なかなか単独ヒロインにはならなそうです。






夢野乱月『無限獄【全員奴隷】』




「……か、数馬、だめよ……私たちは姉弟よ……」
緊縛された裸身にのしかかり、濡れた花芯を貫く肉茎。
女の悲鳴が響き渡ったとき、一匹の青獣が誕生した。
調教師K――美しい女を性奴として仕込む嗜虐のプロ。
若き日のKに課せられた試練、それは愛する女を犯すこと。
悪魔の供物に捧げられる、義姉、義母、女教師!



本作は576ページとかなりの分厚さでちょっとした鈍器にもなりそうです(苦笑)
それはさておきこれだけの分量ならば、フランス書院文庫Xで刊行するというのでも良かったのかな…。後述しますが御前零士さんの書き下ろしがフランス書院文庫Xという点も含めてどうも腑に落ちないところです。

表紙イラストは黒本二回目のご登場となる阿部清子さんだと思われます。









◎フランス書院文庫X


香山洋一『全裸兄嫁』

全裸兄嫁 (フランス書院文庫X)
香山 洋一
フランス書院
2018-10-12



「あなた、許して……美緒は直人様の奴隷になります」
ひとつ屋根の下で続く、悪魔義弟による徹底調教。
フェラチオ奉仕、全裸露出、緊縛アクメ……
隠れたM性を開発され、25歳は哀しき永久奴隷へ!



2003年に発売された『兄嫁M』(ハードXノベルズ)の再編集版となります。









御前零士『人妻 孕ませ交姦【涼乃と歩美】』




(心では拒否しているのに、体が裏切っていく……)
夫婦交換の甘い罠に堕ち、夫の上司に抱かれる涼乃。
老練な手管に狂わされ、何度も追い上げられる絶頂。
ついには神聖な膣にも男の白濁液を注がれ……



書影にもある通り本作は書き下ろしとなります。御前さんのリアルドリーム文庫作品の再編集が続いていましたが、今年に入り黒本レーベルで二冊新刊も出されましたしその余勢をかっての新作ということで良さそうです。ただ「またリメイクか」と誤解されて買い控える人もいそうな気はします。完全新作というアピールは周到にしておいた方が良いのかもしれませんね。

先ほど「腑に落ちない」と述べたのは、フランス書院文庫Xを大容量凌辱作品に転換するならば夢野乱月さんのもそうした方が分かりやすかったですし、御前さんの書き下ろしならば普通に黒本で出せば良かったのかな?と感じた次第です。(かつてフランス書院文庫Grandeというレーベルがありましたが、自然消滅していましたね…。)





DSKさんのブログにてご紹介なさっている10月の「気になる」官能作品です。
2018年10月発売予定の官能書籍から気になる作品をDSKが独断と偏見でピックアップ!当ブログは6年目を迎え、DSKはレビュアー11年目を迎えました。これからもよろしくお願い致します。m(_ _;)m▼フランス書院文庫X※右側の画像は底本の表紙 2018/10/12 発売全裸兄嫁(著:香山洋一)→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「あなた、許して……美緒は直人様の奴隷になります」ひとつ屋根の下で続...
2018年10月の気になる官能書籍








◎管理人が気になる10月刊

竹書房ラブロマン文庫

美野晶『つゆだく義姉さん【新装版】』




好きになった人は、亡くなった兄の嫁だった女性――。

就職に失敗したのをキッカケに恋人にもフラれてしまい、全てを失ってしまった青年の城倉浩二。無為に過ごす彼を、義姉の英里子は優しく受け入れ、自分の経営する弁当店の住み込みバイトにしてくれる。

二年前に兄が他界して以来、独り身を通している英里子と同居することで、かつて彼女に抱いていた恋慕の情を再び燃え上がらせる浩二。妖艶な喫茶店のママや中性的な魅力を放つ同僚からの誘惑を受け、女体の快楽にまみれた日々を送る中、ついに英里子に想いを伝えるが、彼女は淫らな秘密を抱えていて…!?

背徳に彩られた快感を誘惑ロマンの名手が描いた傑作、新装版で登場!



2010年刊行作品の新装版となります。

恐らくは内容の手直しはなされないとは思いますが、この8年間での読者の好みの表現は変化しているのかなとあらすじを見て感じたところです。




今なら私たちだけよ…
好きになった相手は亡き兄の奥さんだった!

就職に失敗し、恋人にも見放され、失意のうちに帰郷した城倉浩二は、義姉の英里子が経営する弁当店で、住み込みのアルバイトを始めることになった。
英里子はかつて浩二が密かに憧れ、諦めざるをえなかった兄の妻。兄は二年前に他界し、今は未亡人だが、浩二の思いは複雑だった。それでも、好色な喫茶店のママやボーイッシュな魅力の同僚に誘惑され、めくるめく肉悦で浩二の傷心は少しずつ癒される。やがて本命の英里子に想いを伝えようとするが、英里子には浩二を受け入れられない禁断の秘密があったのだった…!

誘惑官能小説の新たな旗手が描く禁断愛と欲情の傑作長編!








八神淳一『万引き妻 償いに親友まで捧げさせられて』




セレブ人妻のむっちりした肉体は、欲情の肉刑に震えて…!
激安スーパーの雇われ店長の矢島俊昭は、童貞のまま中年になってしまった冴えない男。 
偶然、商品を万引きしたセレブ妻を捕まえた彼は、美里と名乗るその人妻を店のバックヤードに連れ込み、欲望のままに凌辱する。本来なら接点のない、高嶺の花の人妻へ欲望をぶちまける快楽。その誘惑はとどまるところを知らず、俊昭は悪友の佐川とともに巨乳セレブ人妻の肉体に潜むマゾ性を開発し、さらに美里の親友の千晶にまで淫らな私刑を課してゆく…!! 鬼才が描く、背徳の美人妻凌辱ロマン!



竹書房ラブロマン文庫は凌辱作風を避けるようになったのかなと思いましたが、先月の鷹澤フブキさんの作品も一応凌辱と謳っているように、単にそういう刊行のタイミングだったということなのかもしれませんね。

悪友の佐川と記述されているので二竿になりそうですが、凌辱ロマンなだけに実は美里や親友の千晶が積極的で、犯しているはずが逆に手玉に取られてしまう展開にも期待したいです。






二見書房(マドンナメイト文庫&二見文庫)


綾野馨『幼馴染みと純真少女 エッチなおねだり』




久しぶりに幼馴染みの麻里奈の家に呼ばれた康太だが、部屋にはなぜかクラスメイトの花凛もいた。そして二人が切り出したのは、とんでもないお願いだった。呆気にとられた康太は必死で拒否するも、あれよあれよというまに妖しい雰囲気に呑まれていき……。








橘真児『人妻と官能小説家と…』




書き下ろし。少女もの専門の童貞の官能作家が、社会の風潮から作品を出せなくなり、勧められるまま人妻ものを書こうと奮闘するが……



ご自身の体験談でしょうか(苦笑)と失礼な冗談はさておき、久し振りにあらすじで興味を惹かれた作品です。橘真児さんの作品には興味を持っていますが、何せあの刊行ペースと既刊の多さもあり乗り遅れ、なかなか手を出すきっかけが見付からずにいましたので、今回は購入し読んでみようかと考えています。






美少女文庫


井の中の井守/やんよ(イラスト)『天空の城のかぐや姫 姫様は幼馴染を告らせたい』




「……初めての相手、わたしでよかったの?四郎だって、童貞さん、だったんでしょ?」
破瓜の痛みで涙を浮かべた輝夜がからかう。天城家の狂信を支える、美しい銀髪と透き通るほど白い肌と、今は潤んだ紅い瞳。
「……輝夜がいい」
ぶっきらぼうに、主君の一人娘の処女を奪った幼馴染が答える。
「俺が好きなのは、今も昔も、ずっと、輝夜だけなんだから」
ああ、これはずるい、さすがにずるい。自分が言わせたとはいえ、心の奥底にまで響く告白を受け、輝夜の涙腺はさらに緩んだ。
わたしだって、そうよ。昔から、ずっと、あなたしか見てなかった。
だから、こうして結ばれて、本当に幸せ。たとえ、これからどんな運命が待っていても、わたしは、きっと、この幸せを忘れない。
時は戦国。天城家にも滅亡の危機が……








嵩夜あや/のり太『I WANT YOU! 魔王はキミを求めてる』




「お前とはここまでだ、名も無き者に戻れ」――そう言われパーティを解雇された僕が、
「ライトが一緒に来てくれなければ、予でも魔王は倒せなかったぞ!」
今や先代魔王イムエルのパーティに入って、魔王討伐を果たすことになるなんて!
すっかり裸になったイムエル、サイアン、アヌに囲まれて、四人だけの祝勝会。
「生きて帰れたのだから、こういうのだってよいではないか」
イムエルのディープキスが間断なく続き、サイアンは形のいいお尻を突き出し、愛撫に身を任せながら身体中を舐め回してくる。
アヌも覚えたばかりの口淫で一生懸命奉仕する。
嵩夜あや×のり太が贈る――絶望したキミがもう一度だけ立ち上がり、キミを求める仲間たちと共に世界を救う逆転ファンタジー!








青橋由高/HIMA(イラスト)『僕には悪魔(リリス)な師匠がいます』




「このエロ弟子ぃ、早くイキなさいぃ!」
黒のウェディングドレス姿で跨がって、可愛い弟子の童貞を奪う原初の悪魔リリス。
「リリア様好きです、ずっと好きでした」
若さに任せた突き上げが子宮を縦に揺さぶって、一番神聖な部分が、一番大切な愛弟子に蹂躙されていると知覚した瞬間、ついに黒衣の新婦は弟子に、人間に敗北した。
「あっ、イク、今のホントにダメぇぇ!!」
歓喜の涙を滲ませて、背を仰け反らせて、双つの巨乳を波打たせて、伝説の悪魔は、初めての体験で、初めての夫婦生活で、初めての本気アクメに導かれた。
 …………
「これで勝ったなんて思わないことねっ!最初にイッたのはお前で私はそのあと!」
先に達したことを隠そうと負けず嫌いを口にする、可愛い可愛い悪魔嫁!



美少女文庫刊行五十冊記念としてKindleで無料マガジンが配信中で、本作の出だし部分の先行公開となっています。





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弓月誠『おいしい出張 美人課長、女社長、新入社員と』

弓月誠『おいしい出張 美人課長、女社長、新入社員と』
(フランス書院文庫、2018年9月、表紙イラスト:佐藤ヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

セクシーランジェリーを扱う会社で働く若手社員の邦彦は、手違いで上司の莉奈と同じ部屋の狭いベッドに二人で眠る羽目になるが、邦彦が好きだった莉奈は巧みに誘惑し初体験をさせてあげる。莉奈との経験をきっかけに男性との交際が無い社長の亜矢子や、人妻でセックスレスの新人社員の有紀とも相次いで関係に陥り…。


【登場人物】

朝倉邦彦
22歳。亜矢子が経営するセクシーランジェリーの会社に入社して2年目になる。莉奈が課長の部署で活躍を期待されているが、まだまだそそっかしい部分も多く見られる。女性経験は無い。

牧村莉奈
25歳の独身。亜矢子の会社で若くして課長に抜擢され、あちこちに出向いては商品の売り込みに当たっている。商品に相応しいほどの3桁に近い豊かなバストと、均整の取れた長い脚が魅力的。純情な邦彦に好意を抱き出張初夜に誘惑してしまう。

岸本亜矢子
39歳。セクシーランジェリーの販売会社の「ラ・ヴィ・ド・ファム」の創業に関わり、現在は社長として自らも商品の売り込みに当たっている。仕事に没頭するあまり、付き合った男性はおらず未体験のまま。

白石有紀
27歳。結婚を機に一度は会社を辞めて専業主婦になったが、夫と1年近く触れ合う機会がなく亜矢子の会社で働くことになる。立場上は先輩に当たる邦彦よりスキルは高く、年上なのもあって主従逆転の感が否めない。


【展開】

自らハンドルを握り邦彦を連れてある地方に出張へ出掛けた莉奈だったが、宿の手配を間違えたらしくシングルルームを予約してしまい、狭いベッドに二人で眠ることとなった。元々邦彦に好意を抱いていただけに、莉奈は初心な邦彦を試すかのように身体を密着させブリーフから勃起を取り出すと、唾液まで使っての手扱きで射精へと導く。そのまま正常位での交合へと導き呆気なく中出しされると、堪え性がないと騎乗位になり三回目の絶頂へとひた走る。

邦彦は莉奈のおしゃぶりが気に入り勤務中に資料室に籠っては奉仕を受けていたが、ある日亜矢子に呼び止められ一緒に出張へ行って欲しいと要請を受ける。そして迎えた出張当日の朝亜矢子は満員電車のなかで痴漢行為を受けるも邦彦に助けられるが、自分がそんなに魅力的かを問うとあからさまなまでの欲情を見せられ、どう対処して良いか困惑を隠せない。気まずい雰囲気を解そうとホテルの部屋でディナーでもと邦彦を誘うと、お酒の力を借りて実は処女だけど…と恥じらいながらも抱いて欲しいとねだる。口内に二度発射してもらうと初めてながらも自ら邦彦に跨がり、朝まで都合五発もの中出しを受けて亜矢子も若手社員の逸物に溺れていってしまう。

莉奈との交際も順調でこの週末は彼女の部屋で過ごし慌ただしく出勤前におしゃぶりしてもらうと、邦彦は社長室に呼び付けられ亜矢子にも奉仕することになる。そんななか新入社員として有紀が配属され邦彦が教育するが、元々のスキルの高さの違いからあっという間に有紀に追い抜かれていく。人妻の有紀は夫との性活が上手くいかず残業を口実にしていたが、ふと翌日のプレゼンに使う大胆な下着を見て穿いてみようと着替えたところを邦彦に見られてしまう。若者が明らかに欲情しているのを知って、有紀は口止めと言いながらも邦彦の精を貪り深夜まで何度も交わるのであった。

突然の業績悪化に亜矢子はアダルトグッズを仕入れ、これを扱うかどうか現場の意見を聞こうと莉奈と邦彦に連絡を取るが捕まらず、その形状を見て社長室で一人遊びを始めてしまう。その頃邦彦は終業後図書室で有紀との逢瀬を済ませていたが、着信があったのを見て直接社長室に向かうと、案の定亜矢子がお楽しみの最中であった。恥ずかしさのあまり亜矢子は雪崩れ込むように邦彦と交わっていたが、莉奈に連絡していたのを失念していて、突然の鉢合わせに動揺を隠せない。薄々邦彦の浮気に気付いていた莉奈だけに相手が社長だからと受け入れるが、節操なしの邦彦の逸物の反応を見て有紀とも付き合っていることを白状させ「お仕置き」を与えてしまう。

生真面目な有紀は邦彦が好きな気持ちと人妻との立場との折り合いが付けられず、業務中に何度もオナニーしては接触を避け続けていたが、退職を決意し社長室に向かうと亜矢子が邦彦を呼び寄せていたらしい。亜矢子は目の前で邦彦を誘惑し有紀の気持ちを試すと、予想していた通り有紀も行為に参加し始める。二人を屈服させるほどに成長した邦彦を見て、亜矢子は密かに考えていたプランを実行に移す時だと、少しだけ寂しそうな表情を浮かべつつセックスに溺れていく。

亜矢子の会社が欧州に支店を出すことになり、その立ち上げメンバーに邦彦を送り出すことを告げられると、亜矢子の提案で四人揃っての視察旅行へとフランスへ向かうことに。三つ星レストランでのディナーの後でホテルに移ると、自社のセクシーランジェリーに身を包んだ亜矢子・莉奈・有紀がしばしの別れを惜しむかのように歓待してくれて、朝まで饗宴が途切れることはなかった。


【レビュー】

弓月誠作品らしさに終始した官能作品

フランス書院文庫で神瀬知巳氏と双璧をなす誘惑作風の雄による新作は、22歳の主人公が勤め先の美女たちと「出張」し、一夜をともにしたことで親密な仲となっていく作品である。しかしヒロインたちと次々に関係を結ぶものの、この作者らしく単なるハーレムエンドにはしないのはいつも通りとも言える。

・25歳で課長の【莉奈】
バストサイズが3桁に届こうかという女上司ではあるが、帯にあるような「ちょっとS」なのとはタイプが違うような気がする。若くして課長となっていてあくまでも上司として常識的な範囲での振る舞いだからである。元より年下の主人公が好きで、うっかりミスで同じ部屋に泊まることになり結ばれていく。

・39歳の社長【亜矢子】
莉奈と関係を結んでいるとは知らず単に社長と社員という関係で出張に出たものの、道中の列車のなかでのハプニングをきっかけとして女の初めてを捧げることに。本作の実質的なメインヒロインで、主人公が莉奈や有紀とも関係を持ったと知り、包容力のあるところを見せる。その一方で主人公の今後を考えてある決断を下すのも彼女である。

・27歳の新人社員【有紀】
3人のなかでは唯一の既婚者で夫と久しく性交渉がなく、夫婦生活の刺激になればと働き始め、立場的には先輩に当たる主人公との過ちを経て退職を決意するが…。

ここ数年の弓月誠作品は淫語が頻繁に飛び交い、オノマトペを多用する文体というスタイルが定着したが、終わり方は相変わらずでちょっと切なさを感じさせるものだった。(仮)タイトルの段階では莉奈と二人きりを示唆するものだったが、仕上がってみればいつもの多人数作品となった。その変更があってか進行がちくはぐで微妙な違和感もあった印象を抱いた次第である。


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香坂燈也『向かいの隣人【シングル母娘と兄嫁】』

香坂燈也『向かいの隣人【シングル母娘と兄嫁】』
(フランス書院文庫、2018年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

進学のため東京で一人暮らしを始めた直隆は、ある日向かいのアパートの部屋で暮らす智佐子がカーテンの無い部屋のなかでオナニーしているのを見て、自らも絶頂に合わせるかのように射精したのを知られてしまう。しかし智佐子は青年の純情さに惹かれていて、忘れた傘を部屋に届けに行ったのをきっかけに結ばれる。その関係はやがて娘の優樹菜や直隆の兄嫁の紗季にも知られることになり…。


【登場人物】

横島直隆
19歳の大学1年生。商売をしている父親と兄夫婦と暮らしていたが、進学を機にアパートの三階にある部屋で一人暮らしを始めている。特にこれといったサークルに所属しておらず、想いを寄せる智佐子がパートしている食堂にちょくちょく通っている。女性経験は無い。

末永智佐子
35歳。若くしてカリスマ美容師の夫と結婚したが娘の優樹菜に対して性的な欲情を覚えていると知って離婚し、二人で直隆の隣のアパートの二階で暮らし街の定食屋にパートへ出て生計を立てている。Gカップの熟れた身体付きで性欲を持て余し、ひとり遊びをしていたのを直隆に覗かれてしまう。

末永優樹菜
19歳。直隆と同じ大学に通うが学部は違い、隣に越して来た彼に何かとお姉さんぶって振る舞うが、密かに好意を抱いている。中高とバスケット部に所属し170㎝近い高身長と、Bカップの控え目なバストにコンプレックスを持つが、最大の悩みは汗をかきやすく大学に入ってからは人目を気にしてか、スポーツからは身を退いている。処女。

横島紗季
28歳。直隆の兄と結婚しているが性的な魅力を意識していないようで、勤務先である地方の塾の生徒からは「セクシー先生」とあだ名が付けられている。智佐子とはまた違ったタイプの巨乳で、直隆もその魅力に惹かれまいと一人暮らしを始めた原因となっているが、紗季自身はそれを嬉しく思っている節が窺える。


【展開】

帰宅した直隆はたまには使っていない和室の換気でもしようと窓に近付くと、隣家の末永家の部屋が丸見えでタイミング良く智佐子が洗濯物を畳もうと入って来たところだったが、何と彼女は豊満なバストを露わにしてオナニーを始めてしまう。その艶っぽい姿に触発され直隆も勃起を扱き射精したものの、絶頂の余韻に浸っていてバランスを崩しサッシに手を付いた音が聞こえてしまい、智佐子に気付かれて気まずくなり定食屋にも顔を出さずにいた。そんなある日定食屋の前を通ると店主に見付かり数日振りに店で夕飯を済ませるが、智佐子とは相変わらずきまずいまま部屋に帰る。しかし夜になって雨が振り出し直隆が忘れていった傘をわざわざ智佐子が部屋まで来てくれて、雷鳴に驚いた拍子に抱き付かれてしまう。
「嫌いにならないで」と告げた智佐子に欲情を隠せぬものの、このままでは襲ってしまいそうだと直隆はぺニスを取り出しオナニーだけでもさせてと頼むが、若い雄の性臭にあてられ勃起を口に咥えながら秘所を見せる。激しい吐精を顔面に浴びせられお掃除フェラで二度目の射精を受け止めると、今度は智佐子がベッドに横たわり青年の口唇愛撫を受け、正常位にて若竿を受け入れるのであった。

智佐子のパートが終わり部屋で逢瀬を繰り返していた直隆だったが、ある晩入浴していた優樹菜が風呂場の窓から彼の部屋の和室を見上げていて関係に気付かれてしまう。直隆を男性だと意識していただけに思い立ってからの行動は早く、タンクトップにショートパンツという格好で優樹菜は直隆の部屋を訪ね、自らエッチなことを志願したものの生娘なだけにぺニスを咥えただけで固まり始める。ここは直隆が頑張るしかなくベッドへ連れていくと、優樹菜が汗ばんだ身体の匂いを嗅がれて恥じらうのも可愛いと思いながら、生での交合を求められ正常位で繋がり射精する。

夏休みが終わり後期の授業が始まった頃、既に直隆は智佐子と優樹菜との二股を続けていたものの、優樹菜がまるで競技をするように母親への対抗意識を燃やしていて違和感を覚え始めていた。それでも二人のうちのどちらかなんて選べない。そんなある日兄より紗季が東京の本校で臨時講師の仕事をするから、泊めてあげて欲しいと言われて母娘と逢えないと困惑を隠せない。そして何より紗季を性の対象として見ていた時期もあっただけに…。紗季には和室を提供したものの直隆の気持ちを知ってか知らぬか、やはりセクシーな服装でやって来て早くも愚息は反応してしまい、更にシャワーの使い方が分からないと浴室に呼び付けられては我慢の限界である。
紗季は和室の隅に畳まれていた女性の下着を目ざとく見付けて女の存在にとっくに気付いており、かつては自分の下着を使ってオナニーしていた可愛い義弟が大人になったと実感する。夫は子作り優先で優しくはしてくれるが物足りない、だからこの滞在の間は奔放に振る舞おうと決意し、直隆の若幹を晒すと夢中になりおしゃぶりを始める。口内で白濁を受け止めると和室に誘うが、灯りをつけると隣家から丸見えで直隆は躊躇し、しかも兄を裏切れないと聞かされて裏穴を使ってと交合を求めるのであった。

そんな紗季のあられもない声をたまたま窓を開けた時に聞いてしまった智佐子は、次の日に直隆の部屋を訪ねると部屋の前の廊下で口唇奉仕を始めている紗季と出くわしてしまう。咄嗟に直隆が「同級生の母親」と智佐子を紹介したが、紗季には義弟の恋人だと丸分かりであり、あくまでも東京にいる間の遊び相手だと強調した上で智佐子との3Pを提案する。「お仕置き」と聞いて智佐子も直隆の紹介の仕方はひどいと乗り気になり、二人ががりでのフェラチオで射精させると、次は智佐子が馬乗りになって挿入を焦らし青年を喘がせる。やっと繋がったと思った瞬間に智佐子がイってしまい俄然突き上げを始めた直隆だが、見守っていた兄嫁は悪戯な目付きで快感を教えてあげると微笑み、尻穴に指を入れて前立腺を刺激し射精を促してしまう。
数日後町内で花火大会があり紗季が講習の最終日で参加できずに残念がるが、直隆は浴衣に着替えた智佐子と話をすると、同じく和装の優樹菜を誘い花火の見える公園へと誘う。ひと気の少ない暗がりで良い雰囲気となり優樹菜の口唇奉仕を受けると、ベンチでの座位で繋がり花火のクライマックスに合わせて絶頂したが、その姿を智佐子に見られてしまう。事情を知っている優樹菜は家に帰ると母親に競い合うつもりはないと打ち明け和解し直隆を呼び寄せるが、母を悲しませた「お仕置き」だと帯を使って手を縛り付ける。紗季がしたように智佐子は直隆の前立腺を刺激して喘がせると、顔に跨がった優樹菜の前で騎乗位になり三者三様に乱れながら絶頂へ向かうのであった。


【レビュー】

大学進学を機に一人暮らしを始めた主人公が同い年の学生の母親に惹かれ、更にはその娘だけでなく上京して来た兄嫁まで…というのが本作の大まかなあらすじである。デビュー作品の『隣の独身美母(シングルマザー)』(2015年)を思い起こさせるようなタイトルは作者の原点回帰というか、「今ならばこう描く」といった意気込みを感じさせる。

隣のアパートに住む【智佐子】(35歳)と【優樹菜】(19歳)母娘の部屋と距離の近い部屋に住む主人公は、ある日部屋の中をうっかり覗いてしまい智佐子のひとり遊びを見てしまい、しかもそれに合わせるかのように絶頂したのを彼女に気付かれるという最悪の事態に陥る。そこから智佐子に求められて関係を結んだものの、今度は優樹菜に見られてしまい…と互いの部屋が近いという設定が上手く生かされている。優樹菜だけでなく兄嫁の【紗季】(28歳)が部屋を訪ねて来るのだが、二人とはなし崩しに関係に陥るものの、本命は智佐子なだけに主人公の迷いも描かれていて単なるハーレムものにはしまいと考えたのではないだろうか。

智佐子を挟んでの紗季、優樹菜との3Pはあるのだが、実はヒロイン三人が一同に会しての情交場面はない。そこからもハーレムエンドを避けようと試みているのが分かるのだが、香坂作品ではお馴染みとなった主人公を「可愛がる」ヒロインは紗季としており、喘ぐ彼を見て今度は智佐子が娘との行為で同じ立場に変貌していくのが面白いところでもある。

DSKさんのブログでの本作の紹介記事です。
2018/9/25 発売向かいの隣人-シングル母娘と兄嫁著:香坂燈也、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。→ 電子書籍の【ひかりTVブック】はコチラ。→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。→ eBookJapanはコチラ。→ FANZA(旧DMM.R18)はコチラ。(うれしいわ……私の身体で興奮してくれるなんて)自らの乳首を弄りつつ女膣に...
向かいの隣人-シングル母娘と兄嫁(著:香坂燈也、フランス書院文庫)


桜庭春一郎『淫らでごめんね 僕のかわいい奴隷たち』

桜庭春一郎『淫らでごめんね 僕のかわいい奴隷たち』
(フランス書院文庫、2018年9月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

露出しての性交でないと欲情しないという性癖を持つ咲人は、未だに童貞のままで自分の好みに合う女性はいないのではと悩んでいた。折しも露出癖を持つ若者が急増したことを受けて政府はある島に「特区」を設け、厳しい管理の元に彼らを受け入れることとなり、その報せを受けた咲人はすんなりと住人となれたわけだが…。


【登場人物】

高瀬咲人
19歳の大学生。イケメンに分類される整った容姿で、実際にナンパすれば女性が付いてくるほどだが、露出性交でないと勃起しないという性癖がネックとなっていた。政府の方針で茶屋島に「特殊性癖特別区」が設けられることになり、厚生労働省から報せを受け応募すると、厳しい審査も難なくパスして住人になることに。通信教育を受けながら書店でバイトしており、女の子たちとの出逢いを待ち望んでいる。

瀬名琴絵
18歳の高校3年生。短めのポニーテールが似合う文武両道の美少女で、しかもライトノベル作家としてテレビアニメ化もされた作品があるほどの才能を持つ。しかし父親の持っていたアダルト作品の影響を強く受け、露出プレイが次第にエスカレートし、自ら茶屋島への居住を希望した。咲人の存在を知り一連の出来事のきっかけを作った張本人である。処女。

秋野めぐる
18歳の高校3年生。真っ赤な単発に日に焼けた褐色の引き締まった身体のアスリートで、陸上短距離がメインだが水泳もこなしている。秘所のオナニーでは達せず、偶々読んだ本でアナル開発の話を知って絶頂できるだけでなく、競技に集中できるというメリットもあることから普段から器具をお尻の穴に入れている。琴絵のラノベのファンで「特区」の学校で知り合いになっている。処女。

二条日菜子
20歳。祖父がデンマーク出身のクォーターで金髪を縦ロールのおさげにし、174cmの高身長と99cmでHカップのバストと日本人離れした肢体の持ち主。苗字の通り旧華族の家柄で非常に高貴で言葉遣いも丁寧な故に、母親同士が親友という関係から何かと咲人にお姉さんぶった振る舞いを見せている。現役大学生ながらも声楽やピアノの才能を持つが、実は縄縛されることを悦ぶ性癖の持ち主で自ら望んで「特区」に来た。処女。

桜内由希乃
19歳。奈良県出身の大学生で、黒髪を姫様カットした和服の似合う小柄な美女。実は漫画家としても活躍中でラノベの挿し絵も手掛けている。しかし大の男性恐怖症でかつコミュ障の持ち主でもあり、その裏返しからか浣腸して用を足すことに悦びを感じてしまい、それを知った両親の勧めもあって「特区」にやって来た。処女。


【展開】

バイト先の書店で琴絵と出逢いしかもスカートの中の秘所を露わにして、オナニーまでして見せられては咲人も脈ありと判断し、仕事を終えて早朝の公園でサンダルだけ履いた全裸プレイを楽しむことに。既に琴絵の花園はぐっしょりと濡れており、公衆トイレでと考えていた咲人の予想を上回り、琴絵は芝生へ四つん這いとなり挿入を誘う。あっさりと脱童貞を果たした咲人は琴絵のリクエストに応えるように、野外コンサートの観客席での露出性交や、ひと気のない図書館でのプレイと次第に行為をエスカレートさせていく。

ある日琴絵は用事があるらしく咲人は島を散策して競技場にたどり着くと、短距離の練習をしていためぐるのお尻に釘付けとなるが、練習を終えためぐるに呼び止められる。どうやらめぐるは咲人に興味があるらしく植え込みの影に連れて行くと、お尻に器具を挿入しているのを見せ付けた後で咲人のぺニスを取り出し、尻を付き出させた格好にしてアナル舐め手扱きで射精させてしまう。
次のデートではアナル性交もと期待していた通り、咲人はめぐるが練習する屋内施設のシャワールームで行為に及ぶが、恋人繋ぎをして出て来たところを琴絵に見付かってしまう。琴絵は焼きもちは見せたがどうやら咲人の二股は認めてくれるようで、咲人はめぐるにも同じように愛していると告げる。そして全国大会でめぐるが優勝し島に戻るが、めぐるの望んだご褒美は咲人のアナル性感を開発することであり、対面騎乗位でアナルで繋がると器具を挿入してドライオーガズムを体験させ、更にボンテージ姿で彼の尻穴を犯していくのであった。

めぐるとの性交をきっかけに咲人は琴絵の後ろの処女も奪うが、そんなある日図書館で居眠りしていて閉館時刻を過ぎてしまい、目を覚ますと暗がりで日菜子が全身縄縛の姿で角オナしているのを見てしまう。口止めの代償だと言い訳にしながらも幼馴染みに犯される体を望み破瓜した日菜子は、数日後モノレールの車内で乗客に見られてのオナニーや、咲人に貫かれる性交に悦びを感じてしまう。更にコンサートでは催眠術を掛けられ、観客にスカートの中まで見せてしまい、流石に日菜子もあんまりだと怒るものの駐車場に停めたオープンカーでセックスに応じる。そして咲人がめぐるにお尻を犯されていると聞いて驚くが、病院に見立てた施設で琴絵とめぐるに後ろの穴を開発され変態的なプレイに溺れていく。

夜道のゴミ置き場でわざわざ三脚を立てて自ら浣腸して用を足す姿を収めていた由紀乃を見てしまった咲人だったが、見られていると知って彼女は後始末もせずに逃げ出してしまう。偶然図書館で由紀乃と再会すると、持っていた動画をネタに「いじめる」ことになりアダルトグッズを買わせたり、浣腸プレイをした後で後ろの穴を犯したりする。更には夜中の海辺でシートを敷き見られてしまう危険を冒してまでセックスを始め、彼女の被虐願望を叶えるべくAV撮影まで提案すると、その動画を見たという琴絵や日菜子までが刑事もののAV撮影に応じてしまう。流石にプライドの高い日菜子は「商品」を見て固まったまま気絶しまうが、咲人はやれやれと思いながらもいつかはこの動画を披露したいと考えるのであった。

後ろでの経験こそあれど実はまだ処女のめぐるのために、琴絵たちはホテルの部屋でのグループセックスを提案する。五人一緒に交わるのはこれが始めてでみんなに見られての破瓜を迎えたが、めぐるの性癖を知っているだけに膣内性交だけでは終わることはなく…。


【レビュー】

第20回フランス書院文庫官能大賞 特別賞受賞作品

2017年11月末締め切り分の第20回官能大賞にて、新人賞は2018年5月のデビューの一方で、特別賞を受賞した本作は少し遅れての刊行である。応募作品の元のタイトルは「特殊性癖特区 秘めた願望を持つ女の子たちの露出調教から始まる恋」で、受賞者が某小説投稿サイトにて発表していた作品である。(現在は非公開)
フランス書院文庫的にマイルドな題名に修正されており、ヒロインの年齢や属性などに手を加えている可能性はあるが、元のタイトルが作品そのものを表している。特殊な性癖を持つ若者たちの猥褻行為に悩む政府が「特区」を設置し、そこで暮らす彼らが露出に拘った性交を繰り返すのを「日常」として描かれている。主人公は19歳の大学生、ヒロインは全て18歳~20歳となっており、ややファンタジーな設定を盛り込みつつ、若い読者層を念頭に入れたライトな作りだと言えるであろう。

主人公は運営団体から勧誘される形で「特区」へ移り住むが、来て間もなく【琴絵】(18歳)に惹かれて初エッチが衆人環視の公園という青姦プレイが作品を象徴している。人目に付こうがあられもない声を挙げようが、全てが法の元で許される設定であるため、何処か現実離れしている感じとなる。そこにボクっ娘の【めぐる】(18歳)、主人公の幼馴染みでハーフ大学生の【日菜子】(20歳)、大和撫子な大学生【由希乃】(19歳)と1章で1人ずつ対象が増えていく形である。ヒロインそれぞれがラノベ作家、アスリート、ピアニスト、漫画家と特異な才能の持ち主であり、彼女たちをお世話する立場にも映る主人公は、性欲のままに調教を楽しむだけでないところが興味深い。(ジャンル分けとしては誘惑作風となる)

ひとまず新たな才能を迎えた点は素直に喜ばしく、情交場面としては及第点だがまだまだエロく書けそうな余地はありそうで、今後官能作品を書くのであれば見た目の華やかさだけでなく更に深みを増した描写を書けていければと思う。個人的にはめぐるが主人公の後ろを開発する場面は好みであるが、由希乃のおもらし属性は若干際どい印象。(公式で由希乃に触れていないのはそのせいであろうか)バランスを取って星4つとしたい。

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神瀬知巳『五人のしたがり未亡人 女社長、兄嫁、女上司、女家庭教師、義母』

神瀬知巳『五人のしたがり未亡人 女社長、兄嫁、女上司、女家庭教師、義母』
(フランス書院文庫、2018年9月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。
短編集のためいつもと形式を変えて紹介いたします。

作品紹介(公式ホームページ)





【レビュー】

フランス書院文庫では誘惑作風と凌辱作風にジャンル分けされており、前者に当たる作風の第一人者である神瀬知巳氏による最新刊は、書き下ろし作品1つと『特選小説』誌に寄稿された作品に加筆した4つを合わせた短編集である。近年の神瀬作品は短編集の刊行も珍しくなく、やはり本作も既存作品の再構築という趣も感じてしまう。しかしここまでヒロインの心情に深く踏み込む官能作家もなかなかいないもので、一作を生み出すまでに相応の推敲を重ねていることは間違いないであろう。時間が掛かって当然なわけで、次回の長編ではやはり神瀬氏だと唸らせるような仕上がり(&分量)を望みたい。


【概要】

Ⅰ ぬるぬる未亡人 女社長は僕の言いなり(書き下ろし)

・未亡人女社長(36歳)×元バイトの青年(28歳)

赤字続きの家具店の苦境を見かねた航平は社長の祥子にアドバイスして事業転換し、半年が経ってようやく目処を付けたばかり。航平はコンサルティング会社の元マネージャーで、報酬として祥子の身体のあらゆる部分に値付けしては関係を求めてきて…。

Ⅱ ほしがり未亡人 咥えたがりの兄嫁(『未亡人兄嫁は咥えたがり』から加筆・改題、以下同じ)

・未亡人兄嫁(29歳)×教職に就く義弟(27歳)

地方議員だった夫の遺志を継いだふみかは義弟の吉生を家に招くが、酔ってソファーに眠る彼を見ているうちに夫に仕込まれた口戯を使い…。

Ⅲ なぐさめ未亡人 女上司と温泉で(『なぐさめ温泉未亡人』)

・未亡人上司(34歳)×年下の恋人に捨てられた部下(26歳)

上司の弓子に同伴して出張した芳彦は仕事を終えて年下の恋人を旅館で待つが、思わぬ知らせを受けて消沈してしまう。見るに見かねた弓子は恋人の代わりにと一泊することとなり…。

Ⅳ もてなし未亡人 先生からのご褒美(『僕を虜にした未亡人家庭教師』)

・未亡人の元家庭教師(30歳)×教え子だった大学生(20歳)

難関校に合格した恵一郎は、夫の急逝で家庭教師を辞めた美咲に逢いたいと郷里を訪ね劇的な再会を果たすと、合格のご褒美が欲しいとおねだりし…。

Ⅴ いやされ未亡人 今夜だけはママに(『未亡人ママがいやしてあげる』)

・喫茶店を営む未亡人(42歳)×娘婿(26歳)

年下の妻と結婚した忠敏は姑の真理奈が訪ねて来た晩に手料理を振る舞ってもらい、母を早くに亡くしたこともあり一夜だけのママになって欲しいと求め…。

どの短編を読んでも神瀬作品としてのらしさを満たしており、そこが却って「変わらない部分」を強調しているようにも感じられた。『特選小説』にて発表済みの前半はヒロインから主人公を求めていくまでのプロセスで、加筆された後半部分では主人公に主従逆転されて何度も貫かれ、名前を呼び捨てにされて情欲に溺れていくまでの流れで統一されている。そのパターン化が足枷になっているような気がしないでもないのだが、個人的には第二話の兄嫁と義弟による情交場面が一番イヤらしさを感じさせた作品である。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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